転生したらホシノ・ルリだった
作者:

原作:機動戦艦ナデシコ
タグ:転生 憑依 性転換 AI本文利用
1999年7月。恐怖の大王は来なかった。来たのは、3日目の徹夜明けの限界だけだった。
銀行システムの2000年問題に追われていた24歳のSE・星野勉は、会社で倒れ、目を覚ますと2189年の研究所にいた。

ガラスに映るのは、銀色がかった水色の髪と金色の瞳。アニメ『機動戦艦ナデシコ』のヒロインにして、彼の推し――4歳のホシノ・ルリだった。

心の中でどれだけ叫んでも、口から出るのはルリの言葉。
キーボードはどこにもなく、AIは反乱どころか子守唄を歌い、残業すると上司が怒られる。
200年後の未来は、1999年の常識がまったく通じない世界だった。

それでも、彼は知っている。
7年後にナデシコが出航すること。仲間たちが傷つき、アキトとユリカが引き裂かれる、あの結末を。そして頭の中には、なぜか、アニメには映っていなかった未来の技術の知識が眠っていた。

劇場版の結末に納得できず、毎晩掲示板に「みんな幸せになってほしい」と書きこんでいた元社畜は決意する。推しの体で、推しの世界を、ハッピーエンドに書き換えてやる。

アニメの知識と、誰も読めない古いプログラムと、時代遅れの根性。
1999年から来た「電子の妖精」の、全員を幸せにする航海が、いま始まる。