西暦 2019年9月19日
中央歴1639年9月19日
「今日も今日とて外務省のお使いか」
「司令、大型艦が入れるような港持ってる国の方が少ないから 揚陸艦で来るしかないですね」
「外交官を小型艇で外洋に出すわけ行かないからわかっちゃ居るんだがこれだけの大型艦で来ると威嚇にならないか心配になる」
「それもあって 直衛艦のふゆつきだけつれて第12護衛隊は視界の外に居てもらっていますし」
「艦長。揚陸艇から帰還すると連絡がありました」
「ドックの口開けるように」
「おかえりなさい。島田さん、会談はどうでした?」
「堀谷司令、外交関係を結んでも良いけど結ぶに値する力を持つか示せと」
「はぁ、ガハラ神国で聞いたとおり、武を貴ぶですな」
「とりあえず本省に報告して判断を仰ぎます」
「指令、統幕からは協力しろと来ましたよ」
「本省からもやるように降りてきました」
「島田さん、武を示すってどうして欲しいとの要望はあったのか」
「堀谷指令、来週 5年に一度のフェン王国主催の軍祭があるから そこで用意する標的を破壊して欲しいと」
「首都の目の前で砲撃させるってのは剛毅だね」
「とりあえず『やります』と回答してスケジュール等決めてきます」
「よろしく。艦長、揚陸艇用意」
「日本国の軍船がどのような動きをするのか楽しみだな」
「フェン王、パーパルディアでも当てるために100門の砲をもつとか 大砲が一つだけとはずいぶんいびつな発達をした船ですな」
「もう一隻も小さな砲が2つか」
「揚陸艦とかいうらしいです。陸上部隊を運ぶのが目的とか。今回は外交官を港に届けるのが目的で部隊はつれてきてないとのこと」
「陸上部隊はどのような剣術をつかうのであろうな」
「楽しみですな」
中央歴1639年9月25日
上空をガハラ神国の風竜が飛び 各会場では各国の武官らが優劣を置き沿い合っている
ガハラ神国の風竜とスサノウの間ではこんな会話
「まぶしいな」
「今日は天気も良いしな」
「そうではない、下に居る2隻の船が人には見えない光を使って周囲を探ってるのだ」
「どれくらい見えるのかい」
「個体差がある。わしは120kmほど見えるが下の船はもっと鋭く強い光を出している 沖合いにいる4隻もだな」
「日本国とやらの船だな。そんなにすごいのか」
「ああ、すごいな」
くらまCIC
上空の竜から原始的なレーダー波を感知し他にも使っている国の可能性が出たので騒ぎになっていた。
後日報告書が上がり、空自がF/A18EJとF15XJへの更改を始めたばかりのことも有り、情報金庫のF35をあけるかどうか議論になるのであった。
日本の順番が来た。
剣王シハンが観覧席に着く。
先週から港に居る船のうち小さい方が動き出す。とはいえ城が動いているようだ。沖合いにフェン国の廃船4隻が浮かべてある。
タンと音がすると沖合いの標的が吹き飛ぶ。
都合4回。
フェン王国の中枢は、自分たちの攻撃概念とかけ離れた威力を目の当たりにし、唖然としていた。
4回の砲撃で、4隻をあっさり沈める。しかも、とてつもない速さの連続攻撃で沈めた。列強パーパルディア皇国でも、そんな芸当は出来ない事をここにいる誰もが理解している。
「すぐにでも、日本と国交を開設する準備に採りかかろう、不可侵条約はもちろん、出来れば安全保障条約も取り付けたいな・・・。」
くらまCIC
西から20機ほどの機影が探知される
「フェン王国に確認。西から来る予定の客はいるか」
「予定はないとの回答」
「厭な予感がするな。ファランクス使えるようにしておけ」
ワイバーンロード部隊
風竜が皇国ワイバーンロードを見ると、ワイバーンロードは、不良に睨まれた気の弱い男のように、風竜から目を逸らす。
「ガハラの民には、構うな。フェン王城と、そうだな・・・あの大きな船に攻撃を加えろ!!」
ワイバーンロードは上空で散開した。
飛行体10機急降下してきます
「ふゆつきピケット位置に移動」
「ワッチから報告。火球形成しながら急降下 攻撃行動」
「防御行動許可」
「ふゆつき 主砲 ファランクス射撃開始」
「当艦もファランクス射撃中」
「敵3機火球発射」
「甲板に着弾。燃えてます。消火班急げ」
「ふゆつき。王城側の部隊にESSM発射」
「敵殲滅」
「燃焼物が燃え尽きて鎮火」
「被害報告」
「甲板の耐熱コンクリートに変成 応急処置では無理です」
剣王シハン及びその側近たちは、開いた口が塞がらなかった。
ワイバーンロードは、間違いなくパーパルディア皇国のものだろう。
文明圏外の国で、1騎でもワイバーンロードを落とすことが出来れば、国として世界に誇れる。それを日本は各国武官の前であっさりたたき落とした。
間違いなく領土割譲を断ったことに対する報復であろう。
日本をこの紛争に巻き込めたのは、天運ではなかろうか・・・。
『すごいものだな・・・あの船は・・・』
風竜は感嘆の声をあげる。
『あの船から、トカゲどもに、人間にとっては不可視の光を浴びせ、船の砲はそこから反射する光の方向を向き、トカゲどもの飛行する未来位置に向かって撃っている・・・あの船は、見た目以上の技術の塊だな』
「そ・・・そうなのか?そんなにすごいのか!?」
『古の魔法帝国の伝承にある、対空魔船みたいなものだろう』
「ゲ・・・そんなにすごいのか・・・。帰ったら報告書が大変だな」
上空では、ガハラ神国の風竜騎士団長スサノウと風竜の間で、そんな会話が行われていた。
パーパルディア皇国、皇国監査軍東洋艦隊
「竜騎士隊との通信が途絶しました」
「いったい何があった・・・。」
提督ポクトアールは嘆きたくなった。いやな予感がする・・・。
皇国監査軍東洋艦隊22隻は、フェン王国へ懲罰を加え、今回ワイバーンロードを倒した皇国にたてつく者に対し、各国武官の前で滅するため、風神の涙を使用し、帆をいっぱいに張り、東へ向かった。
くらまCIC
「第12護衛隊に西より22隻接近中」
「はぐろ前進。警告行動に出ます」
パーパルディア皇国、皇国監査軍東洋艦隊
「巨大船接近1kmで併走中」
「巨大船がなまりはひどいですが停船せよと言ってます」
「パーパルディア皇国に停船しろだと 砲撃せよ」
くらまCIC
「砲撃してきました」
「反撃許可」
パーパルディア皇国、皇国監査軍東洋艦隊
「戦列艦パオス」撃沈
「戦列艦ガリアス」撃沈
「戦列艦マミズ」撃沈
「戦列艦クマシロ」撃沈
ポクトアールは自分の体が中に舞ったところで意識を閉じた
くらまCIC
「即応弾射耗 20隻撃沈 2隻逃亡」
「下手に返すと面倒だなSSM使用」
「SSM発射」
「全艦撃沈」
「島田さんおかえりなさい」
「堀谷指令、被害は?」
「たいしたことは無いですけど、一応ドック入りですね。護衛隊にもつっかかってきたんで殲滅しておきました」
「思い切りましたね」
「予備命令でてましたから。パーパルディア皇国がつっかかってきたら全力で殴り返せと」
「外務省での分析でもあそこと円満にやってくのは困難と出てましたしね」
「国籍も確認しないで攻撃してくるとは思いませんでしたよ」
「ワイバーンの撃墜は隠せませんけど艦隊については知らぬ存ぜぬで良いでしょうね」
15年に1回位 アメリカの戦争に引っ張り出されています
だいたい後始末役
2020/02/06 改行句読点誤字修正
2020/02/08 日付挿入