第3外務局長カイオス邸~
パーパルディア皇国第3外務局長カイオスは、アルタラス陥落の報を受け、恐怖にふるえていた。
しかし、日本に対する外交権は、皇帝陛下の意思もあり、狂犬、皇族レミールに移管されてしまい、レミールはいつものように、文明圏外国の民、日本国民を殺してしまった。
日本国は、当然これに激怒した。
カイオスはこの時、フェン王国の戦いで皇国も多少ダメージを負うと分析していたが、あろう事か皇国のフェン王国派遣海軍は全滅し、日本の船の撃沈確認はとれていない。
第3国経由の商人達の情報によれば、日本国軍の被害者数はゼロという信じられない情報を得る。
カイオスはこの時、可能性の1つとして、日本を正確に認識した。
ムーを遥かに超える超科学文明国家。
そして、皇帝陛下は日本に宣戦布告し、殲滅戦を指示してしまった。
カイオスは日本国外務省の朝田大使を、帰国寸前に呼び止め、日本との窓口となる通信機器を自宅に設置させる事に成功し、今に至る。
今回のアルタラス陥落により、自分の日本に対する認識は間違っていなかったと確信を持つ。
「このままでは!このままでは!!」
誰もいない自室でカイオスはつぶやく。
「このままでは皇国が……これほどの国力を誇った列強たるパーパルディア皇国が消滅してしまう!!!」
当初、日本を政争道具としか見ていなかった第3外務局長カイオスは、皇国消滅の危機を正しく認識し、命をかけて皇国を救うために動くと決意するのだった。
日本国首都 東京
総理官邸の一室で、日本国内閣総理大臣は、防衛省と外務省合同でのパーパルディア皇国戦に関する今後の作戦概要について、ブリーフィングを受けていた。
議事メモ
場所: 総理公邸 第1会議室
出席者:総理大臣 外務大臣 防衛大臣 各組織長
日時:中央歴1640年6月9日 14:20~
・パーパルディアの戦力は5カ所に集中している
皇都の港に数百隻の戦列艦
皇都近郊の基地に陸軍兵力と航空兵力
東の工業都市、デュロの北にある陸軍基地
デュロの港に戦列艦
皇都の北の基地に陸軍兵力と航空基地
・空自からは制空部隊としてF15 6個航空隊 爆撃にF2 3個航空隊を出す・
・海自から港の攻撃に4個護衛総隊 基地攻撃にはF/A18EJを空母配備の8個航空隊を投入
・デュロの基地と工場群と皇都の基地、艦隊を攻撃する
・誘導爆弾がないので無誘導での攻撃になる
・整備スケジュールが逼迫するのでこの規模が行えるのは1回のみである
Q&A
Q:誘導爆弾でないのはどうして
A:GPS誘導爆弾しかないので使えない レーザー誘導は機材を持っていない
Q:橋などを落としたい場合は
A:高いけどASM2が使えるかも 他に良い機材がない
C:本件収束後機材の見直しを進めること
Q:P3Cは丸腰か
A;護衛をつける
攻撃結果ブリーフィング
議事メモ
場所: 総理公邸 第1会議室
出席者:総理大臣 外務大臣 防衛大臣 各組織長
日時:中央歴1640年8月14日 13:30~
・港に居た敵戦列艦はすべて砲撃で破壊。残存は十数隻と思われる。
・皇都の基地、デュロの基地、デュロの工場地帯は完全破壊
・敵は属領の治安維持部隊を撤収させている。皇都の防衛にあてるようだ。
Q:残存隻数を正確に
A:偵察を急いでいる
Q:デュロの工業地帯破壊で再建は遅れそうか?
A:他に目立つ工業都市がないから遅れるだろう。
Q:今後の予定は?
A:ルミエス女王に属領の反乱を扇動してもらう。
また属領の反乱が起きたところで内通者にクーデターをそそのかし
日本人惨殺容疑者の捕縛を依頼する。
容疑者の引き渡しが講和交渉開始の条件とする。
扇動後経過ブリーフィング
議事メモ
場所: 総理公邸 第1会議室
出席者:総理大臣 外務大臣 防衛大臣 各組織長
日時:中央歴1640年8月25日 15:15~
・すべての属領で反乱が起きた。
・属領の統治機構はすべて降伏。
・属領だった国が連合を組んで攻め込んでいる。
・リーム王国が支援しているようだ。
・パーパルディア皇国北の地方都市アルーニは反パーパルディア皇国73ヵ国連合軍によって陥落。
Q:クーデターは起きるのか?
A:今日と返事が来ている。
Q:クーデターが成功したらどうするのか?
A:属領軍に講和を勧める 我が国は犯罪者の捕縛があれば講和交渉に応じる。
Q:クーデターに失敗したら?
A:犯罪者を差し出すまで空爆を続ける。
Q:戦勝国の権利賠償の要求は?
A:金銭でとるのは好ましくないので資源の採掘権を考えている 探査衛星の結果待ち。
クーデター成功後のブリーフィング
議事メモ
場所: 総理公邸 第1会議室
出席者:総理大臣 外務大臣 防衛大臣 各組織長
日時:中央歴1640年9月15日 10:00~
・内通者は第3外務局長 カイオス氏 臨時首班になった。
・クーデターは成功 皇帝は実権を失った。
・レミールの身柄確保との連絡。浅田大使に確認させる予定。
・73カ国連合に講和を勧告。
・73カ国連合は講和交渉開始で合意 占領地から撤収 リーム王国も撤収。
Q&A
Q:レミールの罪は?
A:軍法における民間人の虐殺になると考えられる。
Q:量刑は?
A:多分銃殺刑。
Q:もっと重い量刑はないのか?
A:我が国は法治国家であり死刑より重い罪は規定されていない。
これから制定しても事後立法となりレミールには適用されない。
Q:今後のパーパルディアの扱いは?
A:反日教育をしないよう誘導する。
Q:どのようにするのか?
A:多岐にわたるため別途報告書を提出する。
Q:73カ国連合はどうするのか?
A:国交を結びパーパルディア皇国への重しにする。
C:神聖ミシリアル帝国より先進11カ国会議についての説明をしたいと接触。
C:どのような意図か?
C:パーパルディア皇国の代わりに第3文明圏代表で出て欲しいので色々説明したいと。
C:受け入れるように(総理)
2020/02/06 改行句読点誤字修正
2020/02/08 日付挿入