捏造日本召喚   作:あまの

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なんかしら前兆現象がないと備えられないので適当な研究を設定。
文字数的に実は一番書きたかったのはここではないかと疑い中


異変

「よう、浅沼。おまえのとこのボスやたら荒れてるじゃないか」

「前田か。篠原さんやたらあれてるんんだよな 結果がおかしくて」

「結果がおかしいって? う~あいかわらずここのコーヒーは泥みたいだ」

「物性研究で素粒子ビームをターゲットに当てようとしても計算値や、過去の実績補正でやってもうまくいかないんだよ」

「結果が出ないと?」

「結果が出ないだけなら試験系の組み立てにどっかミスがあるのだから、再検証すればいいだけさ。あれてるのは同じ実験をワトソンがやると期待値が帰ることだよ。ちなみに俺がやってもダメ。研究材料を固定している台に当たった結果しか返らん」

「ふーむ。実験者で結果が異なるのはおかしいな。実験に人が介入する要素はないんだろ」

「無いな。同じ研究系でセット値も一緒。でも結果が異なる」

うぃーん うぃーん うぃーん 危険区域の人は緊急脱出手順により・・・

「なぁ前田。この音まずい警報じゃなかったか」

「ああ、放射線漏れの検出警報のはずだ」

「とりあえず集合場所にいそごう」

 

「斎藤所長。全員の脱出を確認しました。加速器区画にいた3名が軽度の被爆。装置は緊急停止しています」

「うむ。原因を突き止めるように」

 

「問題処理委員会をはじめます」

「概要の説明から。篠原主任の加速機の使用中に事故は起きました。 

 加速器の焦点がターゲットとして指定した部分に集まらないことから装置を起動して各部の動作状況を確認している最中に起きました。装置各部の動作値は正常値だったのですが、粒子の収束に異常がおきて加速器の壁面に接触γ線が発生。放射線警報となりました」

「各部の値は正常なのに粒子収束に異常というのはおかしいな」

「斉藤所長、各研究所員の協力を得て追試を実施したところ奇妙な傾向が検出され困惑しています」

「奇妙とは?」

「実験の実施者により事象が起きたり起きなかったりするのです」

「動作のパラメーター変更はなくてかい」

「はい パラメーターはすべて一緒で試験しています」

「でどのような傾向になったのかい」

「日本人研究員が実施すると100%壁面衝突が起き放射線事故になっています。海外の研究員が行うと理論値通りとなります」

「実験者によって変わるというのはおかしいな」

「はい おかしいです。何か未知の力が働いてるのかもしれますん」

「とりあえず日本人の使用は禁止だな」

「はい その線で通達を出します。研究は海外の研究所と使用者を交換する方向で調整しています」

「費用がかさむな 実験で放射化してしまった部分も交換しないといけないだろう?」

「その辺は追加予算が下りるまでいじれません。当面は休眠ですね」

「未知の何かを見つけたのかもしれん ビームが壁面に当たらない範囲で実験してもいいだろう」

「本来の研究は装置修理後に海外と連携して運用でカバー。それまではこの未知の現象について研究と考察を」

「「「「はい」」」」

 

2013年2月号 学会誌 レター 「使用者による 粒子ビームの加速方向に関する異常の報告」

 

2013年5月

国土地理院 観測所

「玉置さん。更改になる測定器の状況どうです?」

「新原さん。グラビティ本社の方であらかた調整すましてますし、以前の測定値と同じ値出してますよ。」

「んーん現用系老朽化かなー?3ヶ月位前から測定値に微妙な変化出てるんですよね」

「測定器の密閉状況に異常を示す物は表示されてませんし酸化でおもりが変わったりしてはいないと思うんですがどんな異常ですか?」

「微妙に加速度が増してるんですよ」

「加速度が変わるって地下で何かあったわけではないんでしょう」

「質量体が移動すれば地震動検出するはずだし、更改間近だったから劣化かと思ってたんですけどね」

「これで大丈夫です。校正値もとれましたし、新原さんしばらく並走して問題なければ受領お願いしますね」

 

 各所の観測所の集計して観測値のWEB更新すると、全国の測定点で加速度が増している異常が観測された。

 

 

2013年6月

『新原さん玉置さんから電話ですよ』

『もしもし』

『新原さんこんにちは。今日は何の件です?』

『玉置さんこんにちは。ちょっと来てもらえるかな?先月納入になった加速度測定計の件』

 

「新原さん何があったっていうんですか?いきなり来いって」

「いらしゃい。測定機部屋に行きましょう」

 

「玉置さん観測基の値、旧系と新期系見比べてもらえるかな?

「あれ同じ値ですね」

「そう同じ値なんだ。ちなみにこれが納入時にもらった校正結果表」

「あれ?違いますね」

「併走して問題ないようだから昨日受領の処理したら測定値が変わったんだ。もちろん測定器はいじってない。故障かもしれないから不良で交換してもらえないかな」

「いや納入前の値は正常でしたからそれは無理ですよ」

「全国の測定点で同じ異常が出てるんだ」

「それは地球加速度に異常があると認めるしかないんではないですかね?コアのあたりで動きがあったとか」

「海外の測定点では異常出てないからそれもね考えにくいんだ」

「わかりました自社にもどって問い合わせてみます」

 

『新原さんこんばんわ玉置です』

『こんばんわ』

『うちが国内に設置してる測定器では変化がないそうですよ。発表値に変動があったんでうちのが故障したかと疑ってるみたいですけど』

『事務処理しただけで測定値に変化があるなんて』

『謎な現象と言えばこのまえの学会誌に出てた素粒子研のレター見ました?』

『いや見てないけど』 

『日本人が実験すると粒子に謎な力が加わって加速器から飛び出しちゃうそうですよ。外国人だと問題が起きない』

『そういや受領処理で測定器の所有者日本になったのと似てるな。グラビティ本社はドイツだし。

 事務処理だけ返品してみちゃいけないかい』

『うーん。面倒ですけど、現物を返品される前にやってみますか』

 

数日後

「とりあえず測定値に異常があるので返品交換しますとの決裁は取ったと。帳簿を修正と。ダミーで引き取り日を設定。これで明日には返品で所有者がグラビティーィ社に戻ると。明日どうなるかな」

 

翌日

「さーてと変わってるわけ・・・え 測定値に変化が出てる。 あーこれ納入時の校正表の値だ。所有者で観測値に変化出るなんて。なんなんだ うわー、説明できんが報告書を書かなくちゃ」

 

報告書を書いて、検証のために受領と返品の処理が何回か行われますと決裁権者には説明する。

3回受領と返品を繰り返してみる

「玉置さんなんなんだろうね」

「事務処理しかしてないですしねー。所有権の移転だけ」

「院の本部にも報告はしたけど信じてもらえない」

「社の測定器には全く変動ないですよ」

「最初に見つけたんだから新原おまえに任せたと押しつけられた。加速度異常特命班だそうだ」

「どういった力加わってるかしらべて見ますか?本社から3次元精密加速度計送ってもらいますね。検出作業のために売却と返品しますけど貸すだけですからね」

「機器管理もあるから玉置さんもよろしく」

 

 

2013年8月から9月

新原と玉置は届いた3次元精密加速度計をもって地域をまわる。

設置して0調整が終わったら受領処理をアシスタントにやってもらい翌日測定値の変化を記録。大体1カ所1週間。戻ることのできない遠征である。

 

「玉置さん。大体方向求められそうだ」

「南海上ですね」

「3D-MAPで方向求めると三宅島の西方海上100Mほどで交差だな。なんかあるのかな?とりあえず報告だ」

 

2013年9月

「本部長。測地部加速度異常特命班からの報告です。」

「加速度が加わっているのは特定の点に向かってか。力の向きが横に近い東京では小さく見えると。下の成分の出る樺太と石垣では大きめか」

「ええ、最近の測定値の変動を説明できますね。海の上に特命班行かせるわけにも行かないですし、後で補正予算もらわないときついですね」

「予算要求するにも、もう少し詳しいこと判らないともならんな」

「変動値は大きくなってますから放置するわけには行きませんよ」

「どうやって現場に行くかだ」

「本部長良いですか?」

「ん。何かいい話でもあるのかい」

「秘書仲間の情報だと東京測地部から、鳥島の機器メンテに来週船を出すらしいですよ」

「加速度異常は洋上で検出するのは波があって揺れてるから無理だな。該当地点の目視観測位しかできることはないな。ついでに特命班に小笠原からの異常も調べさせるか。東京測地部長に話をして寄り道してもらおう」

 

「ふぎゃ」

「どうしました?新原さん」

「メールが来てる。来週、鳥島の機器メンテの船が出るから同乗して該当地点の目視観測と、父島からの異常を観測して来いだそうだ」

「うへ、船旅ですか」

「違う方向になるだろうから父島の測定は良いんだけど、目視観測って何だよ」

「何が起きてるか判らないですから、なんか見つかったらめっけもん位なんじゃないですか」

「海原で点を見つけろって。D-GPSが有るとは言え、むちゃくちゃだ」

 

「船長。測地部特命班の新原です。予定外の寄り道させてすいません」

「新原さん船長の竹澤です。上の命令では仕方ないですね。ご苦労様です。

今の予定だと、明日出港。あさって該当海域につくので1日停泊。その後父島に立ち寄って、送り届けた後、鳥島に向かいます。天候の問題もありそうなので最大2週間、鳥島付近で上陸班の支援。終わったらまた父島に寄って新原さんたちを回収して帰港です」

「よろしくお願いします」

 

 

「新原、なにやってんだ」

「あ、遠藤さん。重力加速度の最近の異常値の調査ですよ」

「ドサ回りしてるとは聞いてたけど、ここまで来るか」

「文句は本部長に」

「あんまりこっちの邪魔するなよ」

 

 

「新原さん。ほぼ真下になる場所につきました」

「あ、連絡ありがとうございます」

デッキに寝っ転がって双眼鏡で見てるけど、何も見えんな。1時間おきに観測で良いだろう。

 

日没後の観測

「玉置さん。青い点が見えないか?」

「見えますね。ほぼ真上」

「遠藤さん呼んでくるわ」

 

「星にしては色が違うな」

「100m位船を動かして、45度になれば探していた点が見えたことになる」

 

「船が動くと角度変わりますね」

「低いところに有るなにかだな」

「確かになにか見えてる」

 

「赤っぽくなってきましたね」

「夕焼けみたいな色だ」

「新原運が良いな」

「遠藤さん見えても何か判ったわけじゃなく、空中に光る点が有るってのは不思議ですけど。よけいわからなくなりました」

 

「とうとう見えなくなりましたね」

 

「結局朝まで何も見えなったですね」

 

「新原、同乗してる広報部が鳥島の活動撮影するためのD-GPS付きでプログラム飛行できるラジコンヘリ持ってたんで借りてきたぞ」

「あ、遠藤さんどうも」

 

高度70Mからカメラを座標の中心に向けて旋回飛行

 

「モニターに黒い点うつりましたね」

「写ったな100mちょい切ったあたりだ」

エンジンに給油を繰り返しつつ 見つけた場所へ飛行させること5時間目

「遠藤さん、黒い点、あかっぽくなってきましたね」

「大分青くなって周囲と見分けがつかなくなったな」

「とうとう見えなくなった」

「夜も撮ってみたいな」

「遠藤さん。機体見えないけど大丈夫です?」

「今回のプログラムに船への接近を自動にできればいけるだろう。とりあえず面白そうだから数日延長を船長に言ってくる」

「ありがたいですけど、鳥島は大丈夫ですか」

「悪天候に備えて相当余裕見てるから3日位なら問題ない」

 

「暗くなった。近寄るなよ。ペラは危険だからな」

 

「あー黒いと同じ位のおおきさで青い点が見えますね」

 

「5時間で赤くなって消滅か」

 

「こっちと6時間位ずれてる光源ですね」

 

翌朝

「黒い向こうに何か見えないかな?ちょっち手動操作」

 

「近づきすぎ」

「あ 落ちた」

「点に突っ込んじゃったら破壊された」

「広報部へのわびはいじった遠藤さんしてくださいよ」

「とりあえずボート出してもらって引き上げるか」

 

「見事に穴が開いてますね」

「わびはいれておくけどもうできること無いから移動開始で良いよな」

「ごまかさなでください」

 

父島で下ろされた二人はいつもの測定。該当点を通過する線が一本増えた

 

 

 




2020/02/06 改行句読点誤字修正
2020/02/26 ロデニウス大陸への距離1000km->1400km 修正もれ
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