捏造日本召喚   作:あまの

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開催日ギリギリについたわけでは無いと言うことで
そうりゅうの移動


先進11ヵ国会議

中央歴1642年4月15日

 

1年後 神聖ミリシアル帝国 港町カルトアルパス 港湾事務所

広大な港湾施設を持つ港町カルトアルパス、先進11ヵ国会議には、各国の軍が大使を護衛し、やってくるため、すべてが収容できるよう、開催地には、この港町カルトアルパスが選ばれた

港湾管理者の元には、続々と到着する各国の軍の情報が集約される。

「第1文明圏 トルキア王国軍、到着しました!戦列艦7、使節船1計8隻」

「了解、第1文明圏エリアへ誘導せよ。」

港に着いた船を、適切に誘導していく。

「第1文明圏 アガルタ法国、到着、魔法船団6、民間船2」

「了解」

港湾管理責任者、ブロンズは、この先進11ヵ国会議が好きだった。

各国が、使者を護衛するという名目で、最新式の軍艦を艦隊ごと送り込んでくるため、軍事の大好きな彼にとって、このイベントは仕事であると同時に、お祭りのような気分となる。

港湾管理者ブロンズは、ワクワクしながら待つ。

今回開催の国の中で、どんな軍隊を送り込んでくるのか楽しみな国が2つある。

1つは、西の列強国、レイフォルをあっさりと落とした新興軍事国家グラ・バルカス帝国。

そして、もう一つは、第3文明圏の列強国パーパルディア皇国を、74ヵ国に分裂させた、日本国、いったいどんな艦隊が来るのか、彼のドキドキは止まらない。

その時だった。

監視員が急にざわつき始める。

あまりにも、大きく、城のような船が水平線に見える。

その姿は、船が近づくにつれ、さらに大きくなり、やがて神聖ミリシアル帝国の魔導戦艦を見慣れた彼でさえ、絶句し、その雄々しさに見とれてしまうほど美しく、力強い艦が近づいてくる。

「グラ・バルカス帝国到着、戦艦1隻のみ」

「おお!!」

それを見た者すべてが感嘆する。

グラ・バルカス帝国の誇る、全世界最大最強の戦艦。

港町カルトアルパスの住人は、その雄々しい姿に圧倒される。

「なんてでかい砲を積んでやがるんだ!!!」

45口径46cm3連装砲を3基、世界最大の砲は、誇らしげに水平線を向く。

グラ・バルカス帝国超大型戦艦グレードアトラスターは、神聖ミリシアル帝国港町カルトアルパスに入港した。

グラ・バルカス帝国の戦艦は、あまりにも大きく、強烈であり、近くに見える第1文明圏、トルキア王国の戦列艦や、アガルタ法国の魔法船団がおもちゃに見える。

港湾管理者ブロンズは、唖然としてその威容を見つめていた。

「……長!!ブロンズ所長!!!」

第8帝国の戦艦に見とれていたブロンズは、部下からの問いかけで我に返る。

「ああ、何だ!?」

「日本国が到着しました!竜母1 巡洋艦5、民間船4計9隻です!」

「竜母はでかいなー」

「他は砲1門だけか」

「ずいぶんいびつですね」

「申請じゃ巡洋艦9隻じゃなかったか?」

「半分は 演習するとかで遅れるそうです」

実は民間船外務相が乗った飛鳥Ⅱのみだったりする。

民間船に数えられたのは固有武装が見えないからで、音響測定艦はりま、海洋観測艦にちなん、補給艦いなわいろだったりするのだ。隠れて着底しているが、そうりゅうもついてきているというか、先行して情報収集に当たっていた。

 

かつらぎCIC

「司令 ミリシアルからどんな使節が来るか聞き出しておいて良かったですね」

「ここまで見事な砲艦外交とは大和と武蔵連れてきても良かったな」

「無理ですよ。どっちも、こっちの砲艦外交知った政府が、長期延命工事に入れちゃいましたから」

「まぁな。あと4年か」

「工期5年と発表されていますからそうですね」

「半分ばらして機関とりかえからだそうだな」

「イージス艦作っておつりが来る位かかるらしいですよ」

「大艦巨砲ってのは、わかりやすいからなぁ」

「グラ・バルカスのは、わかりやすいですよね」

「1隻だけで来たりな」

「まぁ艦隊伏せているのがばれてるとは思いませんよ」

「衝突起きると思うかい?」

「ミシリアルの警戒網に引っかかれば確実に起きるでしょう。どっちが勝つかは両方とも情報不足で判りませんが」

「音紋とる必要があるのは大体終わったな そうりゅうとは通信できるか」

「通信ブイあげて着底しています」

「グラ・バルカスが伏せている艦隊のデーター取りに向かわせてくれ」

「補給してからで良いですか ここでしばらく着底していたんで」

「今晩か。良いぞ」

「いなわしろとそうりゅうに通知します」

「他から作業が見えないように、ピケライン張れ」

「他艦にも通知します」

○いなわしろ

 惑星が大きいことから艦隊の行動距離が大きくなると考えられたため新規建造された補給艦

 船殻は6万トン級量産型貨物船(排水量では35000トン)

 量産型貨物船最大の船殻が選ばれた

 全長:199.99メートル

 幅(型):32.25m

 82,000馬力ディーゼル2機 (3450馬力24気筒) 24ノット(常用)  

 エンジンも量産型貨物船で採用されている物

 1500馬力の電動スラスターを前後に装備

 補給物資の搭載量以外はましゅう級と共通

 

そうりゅうブリッジ

「かつらぎといなわしろの作ってくれた間に侵入して停泊」

「停泊したら護衛隊で目隠しして補給だそうで」

「とりあえず食い物が増えるのは良いことだ」

「真水と燃料もちょっと心細かったですしね」

「停泊中はエンジン回して充電な」

「了解」

 

かつらぎ

「司令、いなわしろから補給終了と」

「そうりゅうのほうはどうだ」

「まだ若干艦外に積んであるのをしまう必要があるようです」

「終了したらいなわしろからの照明消して出発させろ」

 

 

中央歴1642年4月24日

 

 

そうりゅうブリッジ

「遠方の音紋は以前採取したミリシアルの第零魔導艦隊と一致します」

「派手に音を立てて加速してると思ったらミシリアルの艦隊と1戦交える気か」

「巡航と全力、両方とれましたね」

「距離を置いて様子見だ」

 

 

かつらぎCIC

「ミリシアルとグラ・バルカス衝突しそうだって?」

「演習中だったらしいミリシアルの第零魔導艦隊に30ノットで突っ込んでいますね」

「ホークアイには島が邪魔にならないよう位置取りして観測」

「予備あげますか?」

「そうだな。やってくれ。万一があるといけないから護衛を2機づつ」

「飛行隊に連絡します」

「そうりゅうとは通信できるか」

「今は無理ですね。ブイあげるよう長長波通信出しときます」

「ついたら機動部隊の情報教えてそっちの情報とるように」

「了解」

 

 

大型機用3番カタパルトを使って追加のホークアイが上がる。

遅れて空戦装備のF/A18EJ 4機が上がっていく。

 

神聖ミリシアル帝国 港町カルトアルパス 

「ブロンズ所長、日本国の竜母と思っていたの航空機積んでますよ」

「大型機が上がったな。不思議な形だ」

「次もあげていますけどプロペラが無いですね」

「魔光呪発式空気圧縮放射エンジン実用化して船で運用しているのか。すごいな」

 

かつらぎCIC

「ミシリアル側が航空機呼んだようですね。反応25、400km/h」

「先制攻撃か」

「やる気満々で突っ込んできているから防衛の一部で良いでしょう」

「グラ・バルカス側の防空はわかるか。機銃や高角砲いっぱい乗っけていたな」

「ほんとは高空から観測したいところですけど、そこまでの許可は出ていませんから」

「万一撃墜されたら大騒ぎになるからな」

「ミシリアル側急降下開始」

「ミシリアル側撃墜機発生。5機」

「対空砲火ってそんなに当たるものだったか?」

「近接信管ならあり得ますね」

「ふーむ。船の設計は大日本帝国に似ているのに装備は米国並みか。やっかいだな」

「機動部隊から発艦、数200」

「そうりゅう連絡つきました。現在戦艦部隊と機動部隊の中間点。戦艦部隊には引き離されたので機動部隊に向かうとのこと」

「ミシリアル艦隊の上空の航空機11機。エアカバーかな?」

「9機はどうなった?」

「引き返しました。損傷でも受けたのでしょうか?」

「艦隊間距離35km。砲戦始まったようです」

 

「グラ・バルカス側で撃沈2」

「グラ・バルカス艦隊反転」

「砲戦ではミシリアル側がやや有利か」

 

「足が遅くなっているの居ますから損害は受けているようです」

「ミシリアル側で戦艦クラス反応消えました」

「損害が限界に達したかな」

 

 

「機動部隊からの攻撃隊ミシリアル艦隊に接近。40機が上昇してエアカバー機に向かいました」

「戦闘機部隊かな」

「82機が低空飛行に向かいました。78機そのまま前進」

「低空飛行はミサイルか雷撃か。直進は爆撃かな?」

「上昇した部隊をミシリアルが通過。直進した部隊は急降下」

「あー、爆撃隊か」

「ミシリアル側急降下部隊を狙っていたようですが降下速度に差があって追いつけない」

「沈んだ船は無いようです」

「低空飛行の一団横一列に展開」

「この距離で撃ってないってのはミサイルでは無いな」

「800mほどで旋回して離脱」

 

「ミシリアル艦隊側、次々反応消失」

「あー、雷撃かー」

「全艦沈没した模様」

 

「時系列と考察をまとめてレポートに。3時間後にブリーフィング室で議論」

 

議論の結果

・グラ・バルカスの機体はこれまでの目撃情報も合わせるとレシプロ戦闘機・爆撃機・雷撃機。

・第2次大戦初期の日本軍並の航空攻撃能力と練度なので結構難敵。

・砲戦能力はミシリアル側が有利だが絶対的では無い。

・今の装備だと巡洋艦以下は沈められるが 戦艦は微妙。 

追加情報

・ミシリアルの基地らしき場所を攻撃後こっちに向かってきている。

・11カ国会議でのデモンストレーションでもやる気か?

司令が外務省の居る飛鳥Ⅱに赴いて説明することに統幕にも報告を入れる

 

飛鳥Ⅱの前で

「近藤さんこんばんは」

「司令こんばんは どうされました」

「外ではちょっと 船に行ってから説明します」

「こっちも伝えておいた方が良さそうなことが」

「えー近藤さんのほうでもなんかあったんですか」

「ええ まぁ」

 

会議室

「うちは長くなるんで近藤さんのほうから」

「まぁ グラ・バルカスが事実上の戦線布告して退席したんですよ」

「事実上?」

「『我に降伏せよ』かな」

「あちゃー、こっちもその流れですね」

「グラ・バルカスがなんかやらかしたんですか」

「早期警戒機いつも上げるようにしていたんですけど、それにミシリアルの第零魔導艦隊とグラ・バルカスの艦隊の衝突がとらえられたんですよ」

「ミシリアルの誇る第零魔導艦隊が勝ったんですよね」

「いえ 最初の艦隊戦ではややミシリアル優勢で引き分け。その後200機からなる機動部隊の攻撃で第零魔導艦隊は全滅。近所の基地もやられたみたいです。で、その艦隊がこっち向かってきています」

「砲艦外交またですか」

「当初案のしきしまだけだったら手に負えなかったでしょうね。フェン国軍祭の例を出して押し切ってくれた外務副大臣に感謝しないと」

「で、統合幕僚本部は」

「報告してこっち来ちゃいましたから、返事はまだ」

「こっちも外務省に報告入れておきます」

「これ報告書入ったメモリーカード」

「あ、添付させてもらいます」

 

 

かつらぎCIC

「あ。司令。おかえりなさい。統幕から指示来ていますよ」

「なんだって」

「えーと

・第2護衛総隊待機

・グラ・バルカスとは戦争状態に無い。攻撃への反撃のみ許可」

だそうです」

「あー、外務省からの連絡行ってないのか。まだ近藤さんも報告してないかな?」

「なんかあったんです?」

「グラ・バルカスが『我にくだれ』と言って会議退席したそうだ。事実上の戦線布告だな」

「あちゃー」

「戦争なんて儲からないのに」

 




2020/02/06 改行句読点誤字修正
2020/02/07 グラ・バルカス表記間違い
2020/02/08 日付挿入
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