中央歴1642年4月25日
神聖ミリシアル帝国 港町カルトアルパス 帝国文化館
「これより、先進11ヵ国会議実務者協議を開催いたします。」
司会進行の言葉と共に、本日の会議が始まる。
「本日は、議長国の神聖ミリシアル帝国から、皆さまへ連絡がございます。先日、現在グラ・バルカス帝国の艦隊が我が国の西の群島に奇襲攻撃を行い、地方隊が被害を受けました。」
{近藤:地方隊とごまかしたか}
迎撃すべきだの声が上がる。
アニュンリール皇国は退席を宣言する。
かつらぎからはトランシーバーを渡され随時重要な内容は伝わってくる。
「日本国はどうされるのですかな?先ほどから黙っておられるが」
「現場に来ている我々では直接攻撃を受けた後の反撃しか許されていません。退席して本国と連絡を取りたいのですが?」
「良い返事を期待する」
総理官邸 第1会議室
外務省から11カ国会議での公的な説明について報告が行われる。
防衛省から昨日のレーダーで観ていた結果についてと直近の状況について報告が行われる。
論点はグラ・バルカスの宣言を戦線布告ととるかどうか。
結論は戦線布告ととるには弱い。攻撃を受けたら全力反撃可というものだった。
かつらぎCIC
・他国と行動を共にしても良いが、攻撃をうけるまで反撃を許可しない。
・反撃は全力を可とする。
「多少積極的になったか」
「でも一回は攻撃受けないといけないんですよね」
「被害が出る前になんとかしたいなー」
「1個艦隊と単艦の大型艦がこっちに向かっているのはたぶん戦艦混じりでしょう?当てられたら轟沈ですよ」
「雷撃とか急降下爆撃くらうよりはましじゃ無いかな」
神聖ミリシアル帝国 港町カルトアルパス 帝国文化館
近藤が戻っても会議はまだ紛糾していた。4時間はたっている。
近藤が発言しようとしたら、
「先ほど、我が国の哨戒機がカルトアルパス南方約150km地点を北上するグラ・バルカス帝国の戦艦群を発見いたしました。
なお、空母はまだ発見出来ておりません。
これより航空戦力で攻撃を行う予定ですが、このままでは、カルトアルパス南方60kmの海峡に至ります。グラ・バルカス帝国の船速と、ここから海峡までの距離を考えると、もう避難は間に合わないでしょう。皆さまの案、急遽連合軍を組織し、迎え撃つ事になってしまいましたが、あなた方外交官と外務大臣の身の安全だけは、我が国の義務として身の安全を確保させていただく。早急に鉄道で北に避難していただきます。」
近藤はなし崩しで参加かと頭を抱えた。
かつらぎCIC
「かつらぎを中央に いつもの護衛隊形で 非武装船は警備の最低限の人員残して待避
そうりゅう呼び出しておいて 多分艦隊をゆっくり追いかけていると思うから。あ、航空指令全部上げて」
「航空指令より飛行甲板・格納庫 攻撃隊全機発艦 予定通り第2は対空 第11は対艦装備で 発艦後は1万m以上を保って待機」
外務省 近藤
待避する乗組員を引き連れて駅へ。特に大きい大所帯にびっくりされるが、「人は作れないので」と流す。
第一便の列車には乗りきれないので 次を待つことにする。
かつらぎCIC
「海峡入り口に大型船」
「海峡から30kmと200kmに艦隊。航空反応接近200機」
エアカバー部隊と交戦が始まる。
「40機が交戦中 82機が低空飛行に向かいました78機そのまま前進 前回と同じ構成」
他国の艦が次々撃沈している。
「2機がきりしまに向けて急降下」
「爆弾放したら反撃許可」
「放しました。きりしま回避行動。あたりません」
「オールウェポンフリー」
「各艦ESSM発射」
「各艦主砲射撃開始」
「敵機全機撃墜」
グラ・バルカス帝国 帝国監査軍 超大型戦艦グレード・アトラスター
神聖ミリシアル帝国で開催された、先進11ヵ国会議、その会議に、帝国の意志を伝えるために乗り込んでいた美しき女性、外務省東部異界担当課長のシエリアは、艦橋で艦長と共に、戦況を眺めていた。
世界の歴史上最大最強の戦艦を前にして、次々と沈んでいく異界の蛮族どもの船、彼女は圧倒的な差を見て、グラ・バルカス帝国の世界統治は確実なものとなる事を確信する
突然味方の航空攻撃が途絶えた
「どうした?」
「全機撃墜されたようです」
「ばかな 200機からだぞ」
「レーダーには敵の航空反応らしき物しかありません」
「なにがおきたんだ」
かつらぎCIC
「第2次攻撃隊らしき反応60機 70kmまで接近」」
「エアカバー隊に対応させろ」
「航空司令より 第2航空隊 接近中の敵機60機 撃墜しろ」
12機が降下しつつAAMを放つ
「全機撃墜」
「海峡を封鎖しようとしているのにSSMお見舞いしてやれ」
「戦艦でしょうから沈みませんよ」
「主砲が打てない位傾いてくれればめっけもの」
SSM-1Bが 次々発射され グレード・アトラクターに向かう
「そうりゅうと連絡取れました 海峡まで100kmの地点」
「うーん 間に合わないか」
「何する気だったんです?」
「近くだったら戦艦に魚雷撃ってもらおうと思ったんだが」
「さすがに位置的に無理ですね」
「そのまま海峡に進んで 撤退する戦艦の反応あったら魚雷お見舞いしろと」
グラ・バルカス帝国 帝国監査軍 超大型戦艦グレード・アトラスター
超高速で海面すれすれを何かが飛んでくる。ホップアップしたかと思ったら突っ込んで爆発する。重防御区画は無事だが、煙突に穴が開き煙が横に吹き出している。高角砲が吹き飛び、船首と艦尾に破口があき浸水している、沈みはしないだろうが速力の低下は免れない。
第2波、第3波がやってくる10発を超える。
その中の2発が艦橋と第一副砲塔に突っ込んで爆発した。
艦橋に居た首脳部は壊滅。装甲司令塔にいた副長が指揮を執る事態になる。
グレード・アトラクターの数少ない欠点に副砲塔の装甲が薄いというものがあった。
そこから炎が爆薬庫に迫る
副砲弾薬庫に注水を命じ 片弦に被弾が集中したため傾き、また測距所との連絡が取れないことから砲戦が難しくなったので副長は撤退を命じる。
かつらぎCIC
「敵艦反転」
「SSMつるべ打ちでも沈まないか」
「自艦との砲戦で沈まないが条件らしいですしね」
「グラ・バルカス語の解析は?」
「突然なんです?」
「降伏勧告しようかと」
「あーそこまでの解析はできてないですね」
「仕方が無い 11航空隊に 機動部隊沈めてこいと」
「1隻残りましたね」
「戦艦かな?」
「航空司令より11航空隊へ 残艦の艦種を目視確認」
「11航空隊リーダーより航空司令 たぶん 戦艦 上部構造物はかなり破壊、漂流中」
「海峡封鎖狙ってたと思われる戦艦隊とおぼしき反応は?」
「司令 引き返し始めました」
「とりあえず危機は去ったか」
「味方の反応もかなり少なくなってますね。報告が間に合わない勢いだったんでしませんでしたが」
そうりゅうブリッジ
「音紋採取した敵艦隊近づいてます」
「沈められたら沈めろとの指示だができるかい?」
「全艦となるとハプーンだと大型艦が無理ですね。殺ります?」
「大型艦に長魚雷 大型艦撃沈後、小型艦にハプーンで」
「長魚雷スイムアウト」
かつらぎCIC
「あれー 封鎖艦隊 数減ってますね」
「ほんとだ 大型艦いなくなって小型艦は静止中」
「そうりゅう居るところに近いな」
「殺ったんですかね?」
「かもしれないな。そのうち報告が入るだろう」
「航空司令より司令へ 攻撃隊収容終了」
「よし、カルトアルパスの港に戻るぞ」
そうりゅうブリッジ
「全艦撃沈」
「カルトアルパスの港に戻るぞ ここから離れたら通信ブイ上げて報告」
カルトアルパスの港で停泊中のかつらぎCIC
「そうりゅうから入電 殺ったみたいです」
「帰りの脅威はほぼ無くなったか」
「おうちに帰るまでが遠足ですしね」
「非武装船の乗員が帰ってきたらとっとと帰ろう」
2020/02/06 誤字修正
2020/02/07 短魚雷をハプーンにグラ・バルカス修正
2020/02/08 長魚雷よりハプーンの方が遠くまで届くの指摘で表現変更
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