エモール王国 竜都ドラグスマキラ
「モーリアウル様 日本の荒尾大使が会談を行いたいと申し込んできました」
「どういう内容だ」
「会談を行う地ならしのための準備会談という非常に曖昧な内容でした」
「まぁいい 明日来るように伝えろ」
「ははぁっ」
「この度は急にもかかわらず会談を受け入れていただきありがとうございます」
「『会談を行う地ならしのための準備会談』とはなんだ」
「端的に言ってしまえば、日本国首相がワグドラーン竜王様と会談を行いに来たいと申してるのです」
「内容は何だ」
「想像はできますが伝える権限は私にはないですね」
「それでは会談を行うか判断ができない」
「では大使としての発言ではないと言うことで『古代帝国の兵器に関する相談』だとおもいます」
「わかった 上に伝えよう」
「竜王様 外務部から報告です。日本国首相が会談を行いに来たいと申し込んできています。内容は大使としての発言ではないが『古代帝国の兵器に関する相談』だと向こうの大使は言っているそうです」
「わりと重要そうだな 外務担当者とスケジュールを詰めさせるように」
日本側は可能なら鉄竜で竜港への着陸を申し込んできたがそれはかなわず国境の砂漠の端まで鉄竜で来てそこからは徒歩という形で決着が付いた。
日本の先遣隊がパムナ砂漠の端にヘリポートを建設
砂によるエンジン破損を防ぐためエモール王国から大量の水を買い込んでため込んでいる。
中央歴1644年11月
日本国首相が最も近いムーの空港に政府専用機でやってきて、そこからV22オスプレイに乗り換えパムナ砂漠のヘリポートまでやってきた。
着陸前には水が撒かれ砂の飛散を防ぐ。
そこから4時間かかって国境の門にたどり着いた。
「老人に山登りはきつい」と言いながら。
事前に話を通してあっただけに、国境の門で待たされる事は無く竜宮へと案内された。
「竜王様 この度は会談を受け入れていただきありがとうございます」
「挨拶は良い『古代帝国の兵器に関する相談』とはなんだ」
「そうですね。結論から言いましょう。インフィドラグーンを滅ぼしたコア魔法と同じ系統の兵器を我が国も持っていて、それを防ぐ手段も持っているということです」
「そ、それはどういうことだ」
「説明します。文明圏外で孤立した島にカルアミーク王国と言う国が発見されて国交を結びました。その国の遺跡を調査していた学者がコア魔法の原理を書いた石板を発見しました。そこに記されていた内容は我が国の高等教育を受けた者にはなじみ深い物でした。我々は『核兵器』と呼んでいましたが。70年ほど前の世界大戦末期に開発され、大国と言われる国は主義主張の異なる国同士何千発単位で向け合い、世界を何百回滅ぼせると言われていました。使ったら最後ということで恫喝用の兵器として使われていました。この兵器、原理は簡単作るには国を傾けるほどの費用が必要なので持っている国は限られていました」
「それで」
「我が国が先の大戦の後始末的な戦争で南北に主義主張の違いで分割されていたのはご存じですかな?」
「いや、知らぬ」
「我が国の歴史に相当興味持たなければ知らないことですから。その戦争で主義主張の違いで南北に別れたのですが、北は分割時は1/10の人口。その後の政策で1/4ほどまで発展しましたが、なぜ我が国が手を出せなかったかと言えば、彼等が『核兵器』を所持し、こちらに向けていたからです」
「ほう」
「我が国と同じ主義主張の我々の陣営では宗主国が一括管理していたので我が国は持つことがありませんでした。北の属していた東側陣営は各国でもとうとし、『核兵器』の維持コストで崩壊しました。北は核兵器を持ったまま我が国に併合されたのです」
「で所持していると」
「もう少し事情は複雑です。宗主国は廃棄を命じ、我々も同意したのですが、解体に必要な施設をどこに作るかで揉め、解体した後に出るゴミの処分 現在の技術では数億年単位で安全に保管しなければならないものの処分をどうするかで揉めている間に今度は転移騒ぎで完全に忘れられていました」
「ふむ」
「運搬手段の部分はそんなことはないのでさっさと解体し、爆発する弾頭部だけで保管されていました。コア魔法の石板の発見で思い出され、整備され、動くかどうかを先日、最も劣化の激しいと思われる弾頭で実験を行い動くことを確認しました」
「我が国を恫喝するのかな」
「いえ、そういう世界でしたから防御手段も発達するわけです。石板に記されていたのはごく初期の物で、『核兵器』を宇宙に持ち上げ自由落下させて敵国に落として爆発させる物です。ならば自由落下している間に破壊してしまえば良いとなり、そういう兵器が開発されました。人工衛星こちらでは僕の星といわれるもので発射を探知、経路を予想して撃墜するという物です。これは我が国も持っていますし、転移持に設計製造に必要な情報も買ってきました」
「ほう」
「だいたい1000kmの範囲を一カ所の基地で防衛できますので、エモール王国にもその基地を置かせていただきたいというのが一つ」
「一つ まだあるのか?」
「兵器の悲惨さは使われた国が積極的に広めないと忘れられると言うことで、使っても文句を言われそうにない大国である、グラ・バスカルの懲罰につかってしまいませんかという相談が二つ目です」
「なぜ使おうとする」
「古代帝国がためらいなく使ったのは 報復されない自信があったからでしょう。復活した古代帝国が報復される状況をつくり、列強共同管理としたいのと、防御手段の普及のためですね」
「すぐには返事をできかねる」
「ええ、すぐに返事できるような内容ではありません」
「なぜ我が国に?」
「つかわれたという伝承が残っているのは人族の国ではありませんから、まず話しておくべきかと思いました。エモール王国と話がまとまらないうちは広めるつもりはありません」
「感謝する」
「では、私は大使館で休んだ後、明日下山します」
「返事の方法は」
「大使は気がついてますが、第1案 第2案に 同意 不同意 再度相談程度の返事をしてください」
「わかった」
「それでは失礼します」
「アレースルよ聞いていたか?これが逃れる手段か」
「可能性は高いですな。他の者交えて検討が要るかと」
エモール王国は第1案 同意 第2案 再度相談と返事をし日本国首相はスケジュールを調整して再度訪問し第2案にも同意を得る。
現実の日本では絶対やりませんが、この日本は核攻撃を受けたのは満州の荒野で軍のみ。強力なな爆弾程度の認識でしかありません。そして地域覇権国家をやってるのでやるでしょう。
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2020/02/24 言いそうにない->言われそうにない
2020/02/25 使ってもでも文句->使っても文句
2020/03/02 誤字修正