西暦 2014年8月29日
中央歴1635年8月29日
強襲揚陸艦「あまぎ」
「とりあえず、船で行って接触してこいとの指示だが、飛行機で接触するよりは良いんだろうな」
「沖合1kmで停泊します。護衛の『みつづき』はさらに3km沖合で待機中」
○マイ・ハーク港
「なんだ、あの巨大船」
「港湾長。とにかく臨検しませんと」
「船の準備は?」
「指示をいただければいつでも」
「よし、いって話を聞いてこい」
「船の後ろがせり上がってるぞ」
「船尾から発光信号。意味は不明です」
「船の中に港がある」
「中に入らんと話しもできないか。入るぞ。オール漕げー」
「あそこから浅くなってるな。船を着けろ」
「ことばわかりますか」
「言葉わかると聞かれたのは判る」
「よかった。一等海尉の山本といいます。この港の管理をされている方ですか」
「そうだ。巡査長のサンだ」
「艦長。モニターしてると意味不明ですけど、山本さんとは会話が成立してるみたいですよ」
「そうだな、山本に指示、警備の人を残して第3会議室へ」
「サンさん警備の方を残して、来ていただけませんか?艦長がお話したいそうです」
「エウリーの分隊は残って警備。後は来い」
「艦長。こちらが港湾の警備をされているサンさんだそうです」
「サンさん。艦長の佐々木です」
「巨大な船ですな。こちらにこられたのはなんの用ですかな?それとどちらの船でしょう」
「色々と調べに。日本国に属しています」
「日本国。聞いたことが無いですね」
「しばらく前から日本国近海からこちらに来れる穴が出現するようになり、穴の向こうに何があるかの調査ですね」
「ほう調査と」
「これからご説明をしますのでお座りください」
「あ 戻ってこられた」
「港湾本部へ魔信を」
「魔信準備できました」
「よし
サンより港湾本部へ以下は聞き取りの結果である
・しばらく前からこちらと入れ替わってしまう穴のような物が発生するようになった
・だんだんと穴は大きくなり、島を飲み込んで入れ替わるようになった
・このままだと日本国全土が入れ替わる予想がされたので先遣隊として調査に来た。
・滞在して調査を行いたい。
・調査の内容については、調査隊の責任者がこちらに出向いて説明する。
・一旦帰還する。
」
クワ・トイネ政治部会
「巨大船で、鉄でできている上に船の中に港。突っ込みどころが多いな」
「首相、でも現実にマイ・ハークに来てるんですよ」
「まぁ、説明したいというのだから『内務相』話を聞いてもらえるかね」
「秘書官でなく私ですか?」
「調査の責任者が来ると言うから、調査の許可も含めて決めてしまってほしい」
「わかりました」
「内務相のウルハです」
「調査隊の責任者。坂本です」
「どのような調査に」
「まずは食料の調達ができるかですね。あとこの周辺の国の情報」
「我が国は家畜でさえうまい穀物を食べると言うことで有名ですから、それなりに輸出できますが」
「まずその前の段階からの調査になりますね。食べれるのかから始まります」
「いいでしょう。若手の官僚つけますので実務はそちらと」
「ありがとうございます。あ、あと公王に献上品を用意してきたのですが、失礼な物が無いか事前に見ていただけますか?」
「それも官僚と相談してください」
「内務相どうだったかね」
「貢ぎ物を公王に用意してきたそうですが、失礼がないか気にしていましたね。調査の実務といっしょに若手に任せてきました。しかし食べれるかから調査というのはびっくりです」
「農業国の我が国にはちょっと失礼だな」
「あかぎ」第1会議室
「団長。全班の代表そろったので進捗会議を始めます。まずは団長から」
「内務相との会談後に若手にチェックしてもらった宝飾品と金塊は問題なく受け取ってもらい調査には全面協力するとの言葉を頂きました。既に各班動き出してますがトラブルだけは引き起こさないように」
「では、各班から現状報告お願いします。言語班から」
「言語班です。直接会話すれば意味が通じるのに、機械を通すと意味不明になります。会話で理解した内容を繰り返してもらってAIに送り込んでいます。挨拶位はネイティブでできるようになりましたがサンプル不足です」
「時間をかければ解決しそうですね。では生活班」
「はい 生活班です。あちこちの生活を見せてもらっていますが、16世紀位のヨーロッパの農村が近い感じですね。人類種としては、エルフとかドワーフみたいな人たちがいる多民族国家の様です。
地図を見せて情報を聞きましたけど、多民族国家で土地が痩せてるのが、クイラ王国で同盟関係にあり、ホモサピエンス単一国家で多種族の絶滅を国是にしているロウリア王国と対立してるそうです」
「民族浄化が国是の国とはあまり近寄りたくないですね。クワ・トイネにはクイラ王国との仲介してもらいましょうか。」
「あー資源班ですけど良いですか」
「どうぞ」
「資源探査衛星が稼働状態に入ってますが、クイラ王国には各種資源が埋まっているようです」
「そうですか。ますますクイラ王国とは接触が要りますね。ロウリア王国とは接触せずとしましょう。動物班どうぞ」
「動物班です。家畜を売ってもらって分析していますが、まずタンパク質は鏡像体ではないので我々でも吸収できます。持ち込んだラット類に食べさせてますが問題はなさそうです。」
「引き続きサンプルを集めてください。野生動物もいいですね。サンプルは凍結保存してください。次、植物班」
「びっくりするような状態です。麦の系統なんですが根粒菌らしきものと共生していて、豆類でないのに窒素固定を行ってるようです」
「それはびっくりですね。是非サンプルを持って帰らないと。資源班は他に何かありますか」
「クイラ王国と早期に接触かと」
「官僚の方と話してみます。次、微生物班」
「沼とか森の中とか、あっちこっちの土を集めているんで不思議に思われてますが、特に何も言われてないのでこのままでいいかと」
「サンプルはきちんと保管してください。できれば倍量」
「なぜ倍量です」
「いや、もし本当に転移となったら、アメリカとかが抱え込んでるノウハウもらうのに丁度良い取引材料じゃないですか」
「わかりました」
「次設備班」
「町の中の空き地をわけてもらって、衛星の管制センターの準備と残留職員の住居兼職場を用意しています。2ヶ月位で完全稼働状態になるかと」
「再転移まで4ヶ月はありますから大丈夫ですね。全体通してなにか」
「・・・・。」
「今週の進捗会議終わります。次回の議事録担当は植物班です」
クイラ王国とも接触し、窓口の開設をおねがいする。
飛龍で先に伝えてあったとは言えヘリには驚かれた。その後地中探査レーダー積んで飛び回ったら驚かれなくなったっが、資源はあらかたクイラ王国で手に入りそうである。
作物の育成状況から多少援助すれば(未開拓地の農地化)クワ・トイネ公国だけで食糧の供給はなんとかなりそうである
西暦 2014年12月18日
中央歴1635年12月18日
4ヶ月後残留する5人を除いて伊豆諸島海域へと引き上げる。次来るとしたら4年後といいのこして
2020/02/06 改行句読点誤字修正
2020/02/08 日挿入 出->で
2020/02/28 マイハーク->マイ・ハーク