4月18日
「先輩! おはようございます!」
「おはようすみれ」
朝、俺はすみれと一緒に登校していた。
「どうだ? 昨日はゆっくり休めたか?」
「はい! 先輩はどうでした?」
「俺か? 俺も昨日は買い物とかに行ったな」
「買い物ですか?」
「あぁ。すみれに渡した拳銃の代わりを買いに行ったんだ」
「そうだったんですか」
そんな事を話していると学校に着いた。
「あ、そうだ先輩。先輩って今日のお昼って購買で何か買いますか?」
「今日の昼か? まぁ購買で何か買おうと思ってるが....」
「っ! そうですか! だったら今日は何も買わずに食堂に来てください!」
「何も買わずに?」
「はい! 絶対ですよ!」
「あ、あぁ....」
俺はすみれの謎の圧にそう答えるしかなかった。
「それじゃあまたお昼休みに!」
「おう」
そう言って俺とすみれは別れた。
〜昼休み〜
「(さて、昼休みになったわけだが....)」
授業が終わり、俺は一人食堂に来ていた。
「(相変わらず人が多い....)」
俺は人混みを避けながらすみれを探した。すると....
「あ、先輩! こっちですよ!」
横からすみれの声が聞こえた。俺はすみれの声が聞こえた方に向かうと、
すみれが席に座っていた。
「待ってましたよ先輩」
「悪い悪い」
そう言って俺はすみれの隣に座った。
「それで、何も買わずに来たんだが....何で何も買わず来てって言ったんだ?」
「そ、それはですね....こ、これどうぞ!」
すると、すみれはある包みを俺に渡してきた。
「コレは?」
「お、お弁当です」///
「えっ....?」
俺はすみれの言葉に一瞬思考が停止した。
「その、先輩にはお世話になりっぱなしだなぁと思って....少しでもお礼を
できないかなって思っていたんです....」
「すみれ....」
「その、ご迷惑でしたか....?」
すみれは凄く心配したような表情になった。
「....そんな事ねぇよ。ありがとなすみれ」
そう言って俺はすみれの頭を撫でてやった。
「先輩....」
「それで、開けてみても良いか?」
「は、はい!」
すみれの言葉を聞いて、俺は弁当の包みを開けて弁当箱を開けた。
「....スゲェ」
俺は弁当を見てそう呟いた。弁当は二段弁当で下の段には白米があり、上の段には
おかずがあった。おかずはどれも冷凍食品ではなく、手作りだというのがよくわかった。
「これ、全部手作りなのか....」
「はい!」
「マジか....じゃあ、いただきます」
俺はそう言って一口食べた。
「っ!?」
「(ウメェ....! 普通の材料とかの筈なのに、何だこの味!)」
俺は美味さのあまり、無言で食べていた。
「あ、あの先輩?」
「ん? 何だ?」
「無言で食べてるんですけど、味とかどうですか?」
「めちゃくちゃ美味いな! これならいくらでも食べれそうだ」
「ホ、ホントですか!」
「あぁ。嘘じゃねぇよ」
「良かった〜....ちょっと調味料を入れ過ぎたかなぁって思ってたんですけど
お口に合ってたなら何よりです」
すみれは嬉しそうにそう言った。すみれもすみれで自分のお弁当を食べ始めていた。
「はぁ....こんなに美味いなら毎日でも食いたいな....」
「えっ!?」///
俺は不意にそう呟いた。
「ま、毎日食べたいですか....」///
「あぁ。まぁ、流石にすみれに迷惑だな」
そう言うと、すみれは少し顔を赤くしながら何か考えていた。
そして、考えが纏まったのか俺の方を見てこう言ってきた。
「せ、先輩。そんなに私が作ったお弁当食べたいですか?」///
「あぁ」
「....わかりました。じゃあ毎日は無理ですけど、たまにお弁当作ってきますね」///
「本当か!」
「はい」///
「そうか! ありがとなすみれ」
「き、気にしないでください! そ、それよりも早く食べましょう!
お昼休みが終わっちゃいます!」///
そう言われ、俺は急いで弁当を食べた。
〜〜〜〜
弁当を食べ終わり、俺はすみれを教室まで送った。
「じゃ、じゃあお弁当を作る前の日にはメールしますね」
「わかった。じゃあなすみれ。ごちそうさま」
「はい。お粗末様でした」
そう言って、俺は教室に戻ろうとした。そして、ちょうど階段を登ろうとしたその時....
「露崎君」
急に後ろから声をかけられた。振り向くと、そこには担任の川上先生がいた。
「川上先生?」
「ちょっと良い? 聞きたいことがあるんだけど」
「聞きたい事ですか?」
「えぇ。ここじゃあれだからついてきて」
「?」
そう言われ、俺は生徒指導室に連れて行かれた。
「で、こんな所に連れてきて聞きたいことって何ですか?」
「単刀直入に聞くけど、鴨志田先生と何かあった?」
「鴨志田と?」
「君の退学。鴨志田先生がそんな事を言っててね」
「へぇ、アイツがそんな事を....」
「あまりこういう事を詮索するのはダメだけど、二日前の貼り紙の件が
あったから職員室で君の事で噂になってるのよ」
「....それで、何ですか? これ以上問題を起こさないように忠告でもしたいんですか?」
そう言うと、川上先生は驚いた顔をした。
「....察しが良いわね。まぁそう言うようには言われたんだけど....一つだけ聞かせて」
「....何ですか」
「本当に、鈴井さんに暴力を振るったりした?」
そう言った時の表情は、どこか俺を心配したような表情だった。
「....するわけないでしょ。そもそも接点なんてないんですから」
「....そうよね。ありがとう。もう戻ってくれて良いわ」
俺がそう言うと、安心したようにそう言ってきた。
「....わかりました。失礼します」
俺はそう言って自分の教室に向かった。
「....予想通り、か」