転生者と灰被りのお姫様   作:アイリエッタ・ゼロス

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Hobby shopping/Exploration alone 【Vanity】

 5月19日

 

「先輩! 今日はどうしますか?」

 授業が終わり、放課後になると教室にすみれがやって来た。

 

「今日は特に行くつもりはないぞ。というか、今日はちょっと買い物に行きたくてな」

「買い物ですか?」

「あぁ。ちょっと欲しい物があるからな?」

「欲しい物ですか....そのお買い物、私もご一緒しても良いですか?」

 すると、突然すみれがそんな事を言ってきた。

 

「まぁ、別に良いけど....すみれ、あまり興味がない物だと思うけど良いか?」

「はい!」

「そうか。じゃあ行くか」

 そう言って、俺とすみれは渋谷に向かった。

 

 ~渋谷~

 

「プラモデル、ですか?」

「あぁ。....お、これだこれだ」

 渋谷に来た俺とすみれはショッピングモールの中にあるおもちゃ屋に来ていた。そして、

 俺は目当てのプラモを見つけていた。

 

「こういうのって秋葉原とかの方がたくさんあるんじゃないですか?」

「まぁな。でも、これって人気があるからこの時間に秋葉原に行ってもたぶん無いんだよ」

「そういうものなんですか?」

「そういうもんなんだよ。しかもこのシリーズだとな」

 そう話しながらレジに並び、俺は会計を済ませた。

 

「悪いな、俺の趣味の買い物に付き合わせて」

「いえいえ! 先輩の趣味について知れたので良かったです」

「そ、そうか」

 そんな事を話しながらショッピングモールを歩いているとある人物達がいるのを見つけた。

 

「(アイツら....)」

 その人物とは、蓮と竜司と高巻、そして喜多川 祐介だった。

 

「(何で一緒に....まさか....)」

 俺はプロビデンスの目で喜多川 祐介を見た。すると、喜多川 祐介の中にはペルソナが

 いるのが見えた。

 

「(そういう事か....)」

「先輩? 立ち止まってどうかしたんですか?」

 すると、立ち止まって固まっている俺を見てすみれが心配そうに聞いてきた。

 

「いや、何でもない....さて、そろそろ帰るか」

「わ、わかりました」

 そう言って、俺とすみれは駅に向かい家に帰った。

 

 ~次の日~

 

 5月20日

 

「そういえば、今日は中間の結果発表だったな」

 次の日の昼休み、俺と蓮は一緒に昼飯を食べて掲示板の前にいた。

 

「そうだったな」

「櫂は....っ! 一位か。しかも満点で。凄いな」

「それはどうも。蓮も上位20番か。十分凄いだろ」

「ありがとな」

「(そういやすみれは....)」

 俺は気になり一年生の結果の方を見た。見てみると、すみれは16位だった。

 

「(なかなかの結果だな。最初は雑な説明になったが、あれでもよく理解してくれてた

 みたいだな)」

 俺はすみれに勉強を教えていた時を思い出しながらそう思った。

 

「櫂、そろそろ行かないか」

「あぁ、そうだな」

 そう言って、俺と蓮は教室に戻った。

 

 ~放課後~

 

 マダラメパレス

 

「さて....すみれはいないが進めるか」

 放課後になり、俺は一人マダラメパレスに来ていた。

 

「....」

「(赤外線センサーが起動してるな....アイツら、随分と派手に暴れたか)」

 俺はそう思いながら全書を開いてカードを二枚手に取った。

 

「来い、カーリー、ヴァスキ」

 そう言いながらカードを投げると、俺の目の前にカーリーとヴァスキが現れた。

 

「カーリー、ヴァスキ、シャドウは全員潰せ。後、センサーの機械も破壊しろ」

 そう言いながら俺はカーリーに地図を渡すと、カーリーは首を縦に振り地図に沿って

 走り出した。ヴァスキはカーリーの後ろから攻撃を放ちながらカーリーの後を走り出した。

 俺も二人の後を追い、2階に上がった。そして先に進み続けると、謎の巨大なマダラメ像の

 前に着いた。すると、カーリーが地図を見せながら俺に近づいてきた。

 

「どうしたカーリー....って....」

 カーリーの持っている地図を見てみると、地図はここで止まっているのが分かった。

 

「(地図はここまでか....て事は、この辺に残りの地図が)」

「カーリー、ヴァスキ、戻れ」

 そう言うと、カーリーとヴァスキはカードになって全書に戻って来た。そして、俺は辺りを

 見渡して地図を探した。すると、前と似たような場所に地図が何冊も置かれていた。俺は

 一冊を手に取ってパレスのコアがある場所を考えた。

 

「大体ここだろうな....」

 俺は大体の場所を予測し全書から再びカードを二枚手に取って投げた。

 

「来いスカディ、ヘルズエンジェル」

 すると、俺の前に二体のペルソナが現れた。そして、俺はヘルズエンジェルの乗っている

 バイクの後ろに飛び乗った。

 

「ヘルズエンジェル、俺のナビ通りガンガン飛ばせ。スカディは障害物とシャドウの排除を」

 そう言うと、スカディは俺の背後に浮き、ヘルズエンジェルはエンジンを吹かした。

 

「よし。行け!」

 そう言った瞬間、ヘルズエンジェルはバイクを走らせた。そして、前に現れたシャドウや

 障害物はバイクに轢かれるかヘルズエンジェルの炎で燃やされるか、スカディによって

 氷漬けにされていた。そして、途中でセーフティールームに入りながらもどんどん前に

 進んでいた。途中道がない所もあったが、スカディの氷で道を作りながら進んでいった。

 そして、謎の倉庫内を破壊しながら進むと、俺達は地図に無い謎の金色の空間に出た。

 

「何だここは....」

 俺はヘルズエンジェルに止まるように言って辺りを見渡した。

 

「(地図にはこの場所の事は無いがコアがあると思われる部分も道が無い....てことは、

 ここを抜けたらコアがある場所に着きそうだな)」

 そう思いながら、俺はプロビデンスの目で周囲を見た。すると、ここから少し離れた所に

 ある壁が青く光っていた。

 

「ヘルズエンジェル、あそこに向かってくれ」

 そう言うと、ヘルズエンジェルは俺が指差した所まで走った。そして、青く光った壁に

 触れると、壁だと思っていた部分は布だった。その布を剥がすと青いゲートの様な物が

 現れた。俺達がそのゲートをくぐると、別の場所にワープした。

 

「ここにきて面倒な仕掛けだな....」

 そう呟きながら道を進んでいると、謎の二枚の絵があった。

 

「(何だこれ....)」

 そう思いながらプロビデンスの目越しに見ていると、一枚の絵は青く、もう一枚の絵は

 赤く光った。

 

「(一枚はトラップか....)」

 俺はそう考えて青く光っている方の絵に触れた。すると、絵は光に包まれて近くにあった

 青いゲートの中に入っていった。すると青いゲートは金色に変わった。

 

「(なーる....これで次の道が開くと....)」

 俺は仕掛けを理解して次の空間に移動して再び正しい絵を選んでゲートをくぐった。

 すると、次の場所では全ての絵が赤く光っていた。

 

「(どっかに隠されているな....)

 そう思っていると、スカディが近くにあった壁を死亡遊戯で破壊した。すると破壊した

 壁の中から青く光っている絵が現れた。

 

「スカディナイス」

 俺は現れた絵に触れてゲートを金色に変えた。そして、そのゲートに入り少し進むと扉が

 あった。その扉に入ると、斑目とこのパレスのコアが見えた。

 

「(あそこか....)」

 俺はヘルズエンジェルとスカディを全書に戻し物陰から様子を確認した。そして、俺は

 周囲を見渡すとセーフティールームがあるのが見えた。俺はシャドウに見つからないように

 動いてセーフティールームに入った。

 

「(さて、取り敢えずこれでいつでも攻めれる....今日のところは撤退だな)」

 そう思い、俺は元来た道を帰った。

 

 ~現実~

 

『おい櫂』

 デパートで買い物をして帰っていた時、頭の中にフォルセティの声が聞こえてきた。

 

「(何だフォルセティ)」

『今更だが、パレス内ですみれの事を名前で呼ばないほうが良いんじゃないか?』

「(随分と急だな....てか何でだ?)」

『お前の友人の雨宮 蓮達はパレス内ではコードネームで呼び合っていた。恐らく身バレを

 防ぐためだろう。お前は身バレしないがすみれは身バレする可能性があるだろ。だから

 フード付きのローブと何かコードネームを用意してやれ』

「(言われたら確かにそうだな....少し相談して考えてみるか)」

 そう思いながら、俺はすみれのコードネームを考えながら家に帰った。

 

 ~その頃~

 

「っ、何だこれは....」

「あちこちめちゃくちゃじゃねぇか! それに赤外線も全部ぶっ壊されてやがる!」

「ジョーカー、これって....」

「....パンサーの考えている通りだろうな。皆、警戒して進むぞ」

 とある怪盗団はパレスの状況に驚きながら困惑していた。

 

 

 

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