5月23日
「もう一度お願いします!」
「あぁ」
放課後になり、俺はすみれとともにメメントスにいた。そして、今俺はすみれに向かって
カードと銃を放っていた。そのカードと弾丸を、すみれはレイピアとライフル銃を
使いながら俺の攻撃を撃ち落とし、時折躱していた。だが、それでも何発かはすみれに
当たっていた。
「....すみれ、次で終わりにするぞ」
「わかりました!」
その返事が聞こえると、俺は銃をホルスターに戻すと銃を持っていた手に10枚のカードを
手に取った。そして、それをすみれに向かって投げた。カードは様々な方向に散らばったが、
すみれは10枚のカードを全て叩き落とした。
「....今日のところはこれでOKだ。お疲れさん」
「ありがとうございました、先輩」
「よし、じゃあさっさと撤退するぞ」
そう言って、俺はすみれとともにパレスから出た。
~~~~
「あ」
「あ」
「....あ」
すみれとの帰り道、近くのハンバーガーショップによると偶然蓮と会った。
「こ、こんばんは」
「....奇遇だな」
「あぁ。二人も何か食べに来たのか?」
「まぁな。お前もか?」
「あぁ」
「そうか。よかったら一緒にどうだ? すみれも良いか?」
「私は大丈夫ですよ」
「....じゃあ、お言葉に甘えさせてもらう」
こうして、蓮と一緒に食べることになった。
「どれ頼む?」
「ビックバンチャレンジっていうのがやっているみたいですね」
「夜は500円でクリアしたら景品か....俺はこれにしてみるか」
蓮はメニュー表を見ながらそう言った。
「俺は普通にいつもの頼むか....蓮の見て食えそうだったらチャレンジは今度頼むか....すみれは
どうする?」
「私はバニラシェイクで。帰ったらご飯はあるので」
「そうか。じゃあ注文するか」
そう言って各々注文をしてテーブル席で蓮のチャレンジメニューが来るのを待った。
「お待たせしました! こちらが今回挑んでいただくメニュー、コメット・バーガーに
なります!」
そう言って蓮の前に置かれたのは普通のバーガーの五倍ほどの大きさのバーガーだった。
「これは....」
「....お前食えるか?」
「....やるだけやってみよう」
そう言って食べだしたのだが、20分程するとテーブルに倒れ伏していた。
「まぁそうなりますよね....」
「....食べるなら食べてくれてもいいぞ」
「じゃあちょっと貰うか」
そう言って、残った部分を俺は食べだした。
「美味い美味い。....あ、そういえばあの画家とはどうなったんだ?」
「....祐介の事か? 結構仲良くやってるぞ」
「....そうか。そういやこの前、四人で渋谷にいたな。買い物か何かか?」
「....まぁ、そんなところだ」
「....そうか」
そう言って、俺はそれ以上何も聞かなかった。
~~~~
「じゃあまた明日」
「さようなら」
「あぁ、また明日」
駅まで一緒に行き、俺とすみれは蓮と別れた。
「....動きそうだな」
「えっ?」
蓮が見えなくなり、俺が呟いた言葉にすみれは反応した。
「多分アイツ、明日にでもコアを盗むつもりだ」
「っ! どうしてそう思ったんですか?」
「アイツの持ってた袋、見たことないような薬とかが入っているのが見えた。多分パレス内や
メメントスで使う薬かもしれないと思ってな」
「じゃあ。私は明日....」
「いや、すみれは練習に行ってくれても大丈夫だ」
俺はすみれが言おうとした言葉を予測してそう言った。
「ですが....」
「大丈夫だ。敵のレベルも大体予想がつくようなレベルだ。さっさと終わらせて情報を吐かせて
くる。すみれは連絡を待っていてくれ」
「....わかりました。じゃあ、もし明日あればお願いします」
「了解だ。情報聞けたらまた報告する」
そう言って、俺はすみれとともに電車に乗って駅まで送って別れた。
「(さて、今日は早めに寝るか)」
そう考えながら、俺は自分が住んでいる家の最寄り駅まで戻った。