転生者と灰被りのお姫様   作:アイリエッタ・ゼロス

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Collapse of the Palace/Existence of a mysterious man

 5月24日

 

「....やっぱりか」

 昼休みになり、俺はTwi○○erであるツイートを見ていた。そのツイートとは斑目展を

 行っている施設の壁に心の怪盗団の予告状が大量に貼られているものだった

 

「(さて....この機会、利用させてもらうぞ)」

 そう思いながら、俺は中庭から離れた。

 

 ~放課後~

 

 渋谷に来た俺は、あばら家の近くで蓮達が来るのを隠れて待っていた。すると、しばらく

 してから蓮がやって来た。一緒にいたのは高巻と竜司、そしてあの時の画家がいた。

 

「(....来たな)」

 そう考えていると、四人の姿は消えた。同時に俺もナビを起動してパレスの中に入った。

 そして、俺はコアから少し離れたセーフティールームに入った。俺がセーフティールームから

 出ると、パレス内のシャドウはずいぶんと慌ただしくしていた。そして、俺の視界に金髪の

 仮面を付けた見覚えのある男が大量のシャドウに追われていた。

 

「(一人で何をやってるんだアイツは....)」

 そう思いながら、俺は全書を開いてカードを一枚手に取った。

 

「ブラックライダー」

 俺が地面にカードを投げると、その場にブラックライダーが現れた。

 

「アイツら倒してやれ」

 そう言うと、ブラックライダーは右手に持った天秤は掲げた。すると、金髪の仮面を追っていた

 シャドウは爆発を起こした。追っていたシャドウは一体残らず爆散していた。

 

「何やっとんだお前は....」

「お、お前!? あの時の! 何やってるんだこんなところで!」

 仮面の正体である竜司は警戒しながらそう聞いてきた。

 

「あのジジイに用があるんだよ。お前らも、このパレスのコアを盗みに来たってとこか」

「っ!? 何でそれを!」

「予告状、ネットで広まってるぞ」

「あ....」

「それよりも、仲間はどうした?」

「っ、そうだ! 急いで戻らねぇと! い、一応ありがとな! 助かった!」

 そう言うと、竜司は来た道を戻っていった。

 

「....」

 俺はそのまま竜司を見送り、ブラックライダーを全書に戻して何故かシャドウが一切いない方の

 道に向かった。

 

 ~~~~

 

 着いた場所は、巨大なふすまがあった庭だった。そして、この場には既に蓮達五人とシャドウに

 姿を変えたと思われる斑目がいた。斑目の姿は顔だけになっており、目や鼻のパーツが別の

 キャンパスに描かれていた。

 

「(気持ち悪....)」

 そう思いながら、俺は全書を開き一枚のカードを手に取った。

 

「やれ、オオクニヌシ」

 俺は手に取ったカードを投げてオオクニヌシを召喚した。オオクニヌシは持っている剣から

 斬撃を放ち斑目の顔のパーツに直撃させた。四つの顔のパーツのうち、三つはそのまま

 消えたのだが、口の部分だけは斬撃を吸収していた。

 

「よりによって物理吸収かよ....」

 俺はそう呟きながら蓮達に近づいて行った。

 

「お前! あの時の!」

「何者だ!?」

「ただのペルソナ使いだ。それよりも、あの口は物理吸収みたいだ。魔法じゃないと攻撃

 通らなそうだぞ」

「ま、魔法? だったら....カルメン!」

 俺はキツネの仮面の男の言葉に答えながら蓮達にそう言った。すると高巻はペルソナを

 召喚して、アギラオで口の部分に攻撃した。高巻の攻撃で口の部分は消滅し、斑目の本体が

 現れた。

 

『き、貴様らァァァ! ワシは斑目だぞ! 個展を開けば満員御礼の! 貴様らの様なガキが

 逆らっていい存在ではないのだぞ!』

 そう言いながら、斑目は袖の中に手を入れた。

 

『見せてやる....! 我が最大にして最高の妙技を!』

 斑目はそう言いながら袖の中から取り出した物を地面に投げた。すると、突然斑目の周りに

 火、氷、風、雷を纏った斑目の偽者が現れた。

 

「偽者か....」

「贋作や複製はお手の物ってわけか!」

『やれ! お前達!』

 斑目がそう言うと、偽者達は攻撃を放ってきた。攻撃の種類はそれぞれ纏っている物で

 構成されていた。俺は全書から二枚のカードを取り出した。

 

「チェルノボグ! フォルトゥナ!」

 俺は二体を召喚して、斑目の偽者の攻撃を全て無効化した。

 

『何っ!?』

「フォルセティ、弱点を暴け」

 俺はチェルノボグとフォルセティを入れ替えてフォルセティにそう言った。

 

『左から疾風、氷結、弱点無し、火炎、電撃だ』

「OK。高巻は右から二つ目、竜司は一番右、猫は一番左。狐と蓮は本体を攻撃しろ。俺は

 左から二つ目をやる。攻撃来る前にさっさとやるぞ!」

「O、OK!」

「わ、わかった!」

「ワガハイは猫じゃねぇ!」

「....わかった。フォックス! やるぞ!」

「ジョーカー....了解した!」

 そう言って、各々俺が指示した斑目に攻撃した。偽者は全て倒され、本物の斑目もかなりの

 ダメージを受けていた。

 

『こ、このワシが....!』

「フォルセティ、ダイヤモンドダストで動きを止めろ」

『あぁ』

 フォルセティはダイヤモンドダストで斑目の下半身を凍らせた。

 

「あとはお前らに任せるぞ」

 そう言って、俺はフォルトゥナを全書に戻してここから少し距離を取った。そして、身動きを

 封じられた斑目は狐の仮面を被った男によって倒された。斑目は鴨志田と同じような命乞いを

 しており、狐の仮面の男は刀に手をかけていたが、刀から手を放して現実世界で全ての罪を

 告白するように言っていた。斑目はその剣幕に怯えながらも頷いていたのだが、突然変なことを

 言った。

 

『あ、あやつは来ないのか? あの黒い仮面の男は....』

「黒い、仮面の男....?」

「え、誰....?」

「(黒い仮面の男....)」

 俺はその言葉が気になり斑目に近づいた。

 

「おい、その黒い仮面の男ってのは何だ? 正直に吐け」

『く、詳しいことはワシにもわからぬ! ただお前達と似たような能力を使っていた! 

 う、嘘ではない! 本当の事だ!』

「そうか....ならもう一つ。そいつは黒い触手を持ったシャドウを持っていたか?」

『く、黒い触手? そんなものはワシは見ていないが....』

「....そうか」

「(....取り敢えず、新しい情報は手に入ったな)」

 そう思いながら、俺は斑目から離れてスザクを召喚した。

 

「じゃあ、俺は先に退くぞ。お前らも急いで脱出しろ。パレスが崩れるぞ」

 そう言いながら、俺は先にパレスから脱出した。

 

 ~~~~

 すみれside

 

「(そういえば、先輩が言った通り予告状が出てたな....上手くいったのかな....)」

 夜、お風呂に入り自分の部屋でストレッチをしていた私はそう考えていた。

 

「(電話、してみようかな....)」

 そう思い、私は携帯を手に取って先輩に電話を掛けた。

 

『もしもし? どうしたすみれ』

 コール音が鳴ってからすぐ、先輩の声は聞こえてきた。

 

「あっ! 先輩! 今大丈夫ですか?」

『あぁ。どうかしたか?』

「あの、パレスの方はどうなりましたか?」

『パレスか? 問題なく破壊したぞ』

 先輩はいつも通りの様子でそう言った。

 

「そうなんですね。よかった....」

『まぁ蓮達とも協力したからな。というかすみれ、パレスで新しい情報をゲットしたぞ』

「新しい情報ですか?」

『あぁ。俺達と蓮達以外にパレスに入れる奴がいるみたいだ』

「っ! それ、本当なんですか?」

『あぁ。斑目が随分と怯えていたところを見るに本当の事だろうな。もしかしたらシャドウに

 関係している可能性はあるかもな』

「そうですね....」

 私は近くにあるメモに、『黒い仮面の男、触手シャドウと関係?』と書いた。

 

『まぁ、全然情報が少ないからな。どうにかしてその男の情報を手に入れるのを次の目的に

 するか』

「わかりました。それじゃあ先輩、また明日学校で。今日は早く休んでくださいね」

『ありがとな。じゃあ、また明日学校で。おやすみ』

 そう言って、先輩は電話を切った。

 

「....よし、私も早く寝よう」

 私は携帯のアラームをかけて充電器に差しベッドに入った。そして、すぐに眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

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