5月27日
昼休み、蓮と中庭で昼飯を食べている時だった。
「お、いたいた!」
突然竜司がやって来た。
「どした竜司? 何か用か?」
「ちょっと二人に頼みがあるんだよ」
「頼み?」
「うちのポストに入ってたんだよ」
そう言って、竜司はポケットからピンク色のチラシを出して俺達に見せてきた。
「家事代行サービス?」
「"可愛いメイドがあなたのために何でもします"だってよ! メイドだぜメイド!」
「それで?」
「試してみようぜ! 俺んちのアパート、丁度引っ越した奴がいて空き部屋になってんだ。
鍵も大家が適当だから手に入ってるし場所ならあるからさ。なっ!」
「話は聞かせてもらった!」
その声が聞こえると、竜司の後ろから見たことがある奴が現れた。
「何だよっ! お前かよ三島!」
「(あぁ、同じクラスの奴か....)」
「なぁ、俺もそのイベント混ぜてもらえない?」
「ほっほー、お前も意外とこういうのに興味あんだな」
「ち、違うぞ! 俺は調査のために....!」
そう言って、三島は竜司に早口でまくし立てていた。
「....お前はどうするんだ?」
「まぁ、断っても連れていかれるだろうな....」
「災難だな....まぁどうだったか聞かせてくれ。じゃあ先行ってるぞ」
俺は蓮にそう言って二人にばれないようにここから離れた。
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5月29日
俺は朝から靴を買いに原宿に来ていた。
「(人多かったが何とか買えてよかったな....さて、せっかくこっちの方に来たし何か
原宿っぽい物食べて帰るか)」
そう考えながら原宿の街を歩いている時....
「櫂?」
突然俺は誰かに声をかけられた。声の方を見ると、そこには蓮と竜司、高巻と同じ
クラスの三島がいた。
「蓮。それに竜司と高巻に....確か三島だったか。奇遇だな、何やってんだ」
「....まぁ、遊びに来たってところだ。そっちは?」
「靴買いに来たんだよ。丁度安かったんでな」
「そうか。じゃあもう帰るのか?」
「いや、飯食ってから帰ろうと思ってるが....」
「じゃあちょうどいいな! 今から俺らも飯食いに行くから一緒に行こうぜ!」
竜司はテンション高めにそう言ってきた。
「別に良いが....二人は良いのか?」
俺は高巻と三島にそう聞いた。
「私は別に良いよ」
「俺も」
「なっ! 一緒に行こうぜ!」
「わかったわかった。....じゃあ、ありがたくご一緒させてもらう」
そう言って、俺は四人と一緒に昼食を食べに行った。
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「いや~、久しぶりにこんな遊んだな! またタイミング合わせて来ようぜ!」
「じゃあ俺らこっちだから」
「露崎君、また明日」
「また明日」
「おう、じゃあな」
そう言って、俺は渋谷で四人と別れた。
「(さて、俺も帰るか)」
そう思い、俺は井の頭線の方に向かって歩いていると....
「先輩?」
突然背後からそんな声が聞こえた。振り向くとそこにはジャージ姿のすみれがいた。
「すみれ」
「先輩、こんな所でどうしたんですか?」
「遊びに行ってた帰りだ。すみれは....練習帰りか?」
「はい、そうですよ」
「そうか。なら、一緒に帰るか?」
「はい! あ、実は先輩に聞いて欲しい話が合って....」
そう言って、俺とすみれはお互いに今日あった事を話しながらホームに向かった。