ゲートに巫女さん   作:ソウクイ

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第12話

 

国会が終わり俺達はファンタジーな世界に戻ってきた。法律もない世界、日本に居るより安全だと思うのは何でだろうなー。と、帰ってきた直後には思ってた。

 

少女と引き合わされた。

 

一目見て逃げたくなって自分の思い違いだと思いながら、周りの反応を見て自分だけ"そう"見えてる訳じゃないんだと理解する。恐る恐る名前を聞いて外見だけじゃねぇと思う。地球と此方、どっちが安全なのかわかんねぇなと思った。

 

霧雨魔理沙…ちゃんとまた違う金髪の少女。

俺達が国会に行って少しした後に来たレレイの知り合い。

 

レレイの居るところに赤龍の襲撃されたのを知ってレレイが無事かどうか確認しに来たそうだ。別のところに行った避難民からレレイが此処にいると聞いて来たそうだ。そう其だけなら、レレイと合わせて放置で良いんだけどな!。

 

容姿がもう、アレなんだよ。

人形は持ってないけど…

 

…似すぎてるよなぁぁぁ。

 

疑惑の人物はレレイの知り合い。

完全に此方の住民らしい。

 

そして名前

 

「レレイさん、そっちの人のお名前をもう一度教えて貰えるかな」

 

知り合いと話してるレレイにもう一度名前を聞いた。

 

「……彼女の名前はアリスだけど、彼女がどうかした?伊丹達の反応が変」

 

「…まぁ少し…」

 

「?」

 

服装は違うけど、人形も無いけど、容姿の特徴がアリス・マーガトロイドと同じ人の名前がアリスかぁ。

 

……どう思って良いんだこれ。

 

霊夢の事で門の向こう、此処、特地にも東方関係の存在が居る可能性は自衛隊でも噂はあった。だから事前に全員が此処に来る前に東方projectの資料を持ち込んでる。けど、此方が資料でみた幻想郷とまるで違って東方キャラは居ないと思われてた。

 

アリスのそっくりさんいたなぁ。

 

魔理沙みたいに現状なら東方キャラに似てるだけ、けど霊夢と同じならやべぇくね。

霊夢って戦力にしたら、軽く見ても人サイズの炎龍みたいなもんだよなぁ。向こうで戦闘ヘリを撃墜してたし……

 

「レレイ、話の邪魔してすまないけど、。アリスさんとレレイはどういう知り合いか教えてくれる?」

 

「数年前に魔法研究をしてる時に知り合った知り合い。私は友人だと思っている」

 

「強さとかはわかる?」

 

野盗とか居るような所だし1人で来たなら戦闘は出来るよな。問題は何処まで強いのか

 

「強さ?…戦う所を見たことがないから正確にはわからない。ただ魔法使いとしての技量は私とおなじぐらいだと判断している」

 

…レレイってどれぐらいなんだろ。まぁ温泉の襲撃の時に攻撃魔法みたいなの見たけど、俺とか丸腰で襲われたら勝ち目無いさそうだけど、ソコまで規格外って程でもなかった。霊夢みたいなのとは違うと思って良いのかな。肝心の人形もないし。人形無いとか別物だろ。

 

『レレイ』

 

「もういい?」

 

「ああ邪魔してすまない」

 

アリスそっくりさんが俺達に向ける視線は、会話を邪魔されたのが少し不快ってぐらい。後ろ暗そうな様子もないし攻めてきた国とは関係ないと思って良いのかな。

 

此れからもし東方projectキャラに似た相手を見つけたら、見付かる度に敵対的でないか、敵対しても魔理沙みたいに力が無きゃ安心できないな。まさか閣下の言ってた世界の危機ってこれなのか?いや東方キャラは恐ろしいのは居るけど、流石に世界をなんかする様なのは居ないよな?…たぶん居ないよな。わりと不味そうなの居なかった?

 

「……そう言えば、今回はレレイに会いに来たから、俺達に対応が任されたんだよな?これからも東方関係者ぽいのが見つかる度に率先して任されるとか無いよな?」

 

何故か俺をみてる部下の皆さんに聞いてみた。

 

「「「……」」」

 

嫌そうな顔をしてちょっと離れるな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「く!着地狙いか!霊夢、援護頼む!!」

 

無防備に後ろを向けている魔理沙。味方だから私に背中を見せてる。信頼されてるのがわかる。その気持ちに答えて援護……なんてせずに!後ろからバッサリ行かせてもらう!!油断したあなたが馬鹿なのよ!!

 

「え……な、なんで!なんで私を裏切った霊夢ぅ!!」

 

信じらないと言った顔で叫ぶ魔理沙。

 

「なにを言ってるの。戦場で裏切られる方が間抜けというものじゃない?」 

 

「霊夢ぅう!」

 

ちょ!直接揺さぶるのは反則!

 

「汚い。霊夢汚い」

 

「戦場で綺麗も汚いもないって言うのよ。頂点はただ一人この博麗霊夢、あ」  

 

私のピンクの悪魔が吹き飛ばされた。

 

「ゴメンね霊夢、隙だらけだったから」

 

「く、喋ってる時に不意打ちなんて卑怯な」

 

「「「よく貴女(お前)が言えるな(わね)?!」」」

 

魔理沙が変に警戒してるから、向こうで買ってきたゲームで親睦として大乱闘中。特地チームと日本チームで正々堂々と和気あいあいと楽しんだ。

 

ただ最下位に優勝者が好きな罰ゲームを命じれるなんて魔理沙の余計な提案で…親睦会は戦場となった。反対はしなかった。もうその時には親睦会としては成功してると思ったから。

特地側への魔理沙の警戒は表向きには見えないし。親睦会としての目的を達したなら、あとは私が優勝者として勝つのみ。一番手強い魔理沙は葬った。私の勝ちは揺るぎない!最下位の魔理沙に何を命令しようか今から楽しみ

 

と思っていた時もありました。

 

魔理沙(バナナゴリラ)が敗れて、ロゥリィ(魔王)とテュカ(勇者)に挟まれる私のピンクの悪魔。素人は無視してキノコな配管工かバナナコングでパワープレイしてる経験者を潰すのを優先しすぎた。あと初めてゲームやった二人の成長率が高過ぎる。2対1とはいえ互角に攻めてくるとは…

 

 

私は残機0。

テュカ同じく残機0。

ロゥリィは残機1

 

「うふふ、この状態なら諸ともの飲み込んで自爆も狙えないでしょー。あの時の恨む晴らさせてもらうわぁ」

 

「魔理沙の仇は私がうつよ!」

 

「やっちまえ!テュカ!!」

 

「私も手を貸すわー」

 

チーム戦なのに何故に全員が敵に回ってるのか。まったくわからない

 

「待ってテュカ、此処は残機の多いロゥリィを倒すのに手を組んで……あああ」

 

また話してる時に私のピンクボールが一切の遠慮なく容赦なく切られた。そして惜しくも私は3位と言うことに、魔理沙は最下位。二位はテュカ、一位はロゥリィ。罰はチームでなくて最下位。チームとしては負けたけど最下位は免れて良かった。

 

とりあえず魔理沙、

 

「ひゃふふぁたひファひょくひゃい。ひほのほへったひっぱるひゃ(八つ当たりは良くない。人の頬っぺたを引っ張っるな)」

「くそ!肌がすべすべで腹立つ!」

 

「えっと魔理沙、罰ゲームどうする。一位のロゥリィが決めるそうだけど」

 

「ふふふ…」

 

「はぁぁ……まぁ負けは負けだし。私が提案した事なんだよなぁ。覚悟決めてやってやるよ!!…ロゥリィお手柔らかに頼む」

 

男らしい。チーム戦前の勝負中にスカート捲り(盤外妨害)したら真っ赤になった癖に。

 

「と本人が男らしくこう言ってるし、一位のロゥリィは最下位に好きな罰を言って」

 

「魔理沙は女の子でしょう?罰ねー…………じゃあ、魔理沙の事を教えてほしいわぁ」

 

「私のこと?いや、そんなのが罰で良いなら有りがたいけど……面白い事とかないぞ?」 

 

「あら、そんな事はないと思うわ」

 

なんで私をみる?

 

「いや本当に話す事とかないしなぁ。普通の家に生まれて普通に暮らしてただけだし」

 

「ふふ、あるでしょー。そんな普通に暮らしてた貴女が、此処にいる理由とか、ジエイタイの人達から霊夢を見るような目を向けられてる理由とかね」

 

魔理沙に聞いてるのにロゥリィは私の方を見てる。魔理沙への質問なのに私の事もついでに探られてそう。自分の情報は隠す事も…あんまりないし。聞かれたら大抵の事は答えるんだけど……。

 

「向けられてる視線気のせいじゃ無かったか………なんて言えば良いんだろうな。うーんホント此方だとなんて言えば良いのか……えっとな、ある作品のキャラ、登場人物に似てるんだよ霊夢と私はな…あともう一人」

 

「…作品?」

 

「えーーと、漫画とか…知らないよなぁ」

 

「あの伊丹の元奥さんが描いてたの?」

 

「知ってるのかよ?旦那の奥さんってあの温泉にいた人だよな。何かあの人の漫画ってジャンルは違いそうだけど大まかに言えば同じだ」

 

「漫画って紙に書いた物語という事で良いかしら」

 

「そうそうな感じ。その漫画で東方projectって言う作品で『博麗霊夢』と『霧雨魔理沙』って登場人物が出てくるんだよ」

 

「同じ名前だね」

 

「名前もだけど…容姿の特徴も気持ち悪いぐらい同じなんだよ。これその動画」

 

気持ち悪い言うな。あとなんでギャグ系の東方MAD見せてるのか。しかもMADでは常識人の魔理沙にゲス霊夢って配役。魔理沙はともかく私は全く性格が違うの選んだわね。真面目系なの選んだ方が同じってわかりやすいでない?

 

「うわぁ本当に似てる」

 

「特に霊夢はまんま霊夢ね」

 

そのMADの博麗霊夢、鬼畜最低系のゲスキャラなんだけど??腐れ外道って感じなんだけど?

 

「物語の登場人物になるなんて霊夢と魔理沙に似た人達は何をした人達なの?」 

 

「いや、実際には居なくて、人の想像から産まれた物語りの登場人物って感じで……これ、なんて言えばいいんだ?」

 

ゲームの画面を見た。

 

「ほら、このゲームで操作したキャラクター居るだろ。コイツらと同じだ。コイツ等も一人一人別の物語りの主人公とか英雄とか重要な立ち位置のキャラなんだけど、その物語は妄想とか想像から生まれてて、実際には存在しないんだよ」

 

「んー?つまり、魔理沙たちは本当は存在しない筈の物語りの英雄のソックリさんだからあんな扱いなの?」

 

「……流石にそっくりなだけであの扱いはないんだよなぁ」

 

私をジッと見てきたからソッと目を逸らした。抗議する様に抱きついて絞めてきた。ちょい苦しい。反撃に脇を突いた。

 

「じゃあどうしてなのー?」

 

「れ、霊夢のせいなんだけどな!…数ヵ月前にこの世界の軍隊から銀座が襲われる銀座事件があったんだよ」

 

銀座事件…あれから面倒な事になったのよね。

 

「銀座ってあのゲートがあったところね」

 

「その銀座事件の時の話なんだけど、霊夢がその襲撃してきた奴等を物語りの主人公と同じ特殊な力を使って倒したんだよ。そんな事をしたから、その主人公の物語りは本当だみたいな事になって、名前も同じで似てた私も巻き添えで本物みたいな扱いになったんだ」 

 

苦笑しながら私の頬っぺを引っ張る霧雨魔理沙に少し罪悪感が沸いてくる。私のせいで巻き込まれたようなモノだし怒るのはわかる。けど頬っぺたを引っ張られて許すつもりもない。

 

「大体は判ったわ。つまり貴方たちは、空想の英雄が現実に居たみたいな事なのね……それは色々と注目されても仕方ないわねぇ」 

 

ロゥリィの顔には面白いって書いてある。スカート捲ってやろうか。…900歳こえのスカートを捲ると考えたらキツイから止めとこ。テュカなら捲りたいんだけど

 

「まぁけど、私はホント物語りの登場人物に似てるだけで霊夢みたいに力とか無いんだけどな」

 

「物語りでの貴女は、どんな感じだったの」

 

「【普通の魔法使い】だ」 

 

「魔法使い…………ほんと普通ね」

 

「いや普通じゃないぞ!?普通ってそのまんまの意味の普通でなくて…此方だと魔法使いが普通かもしれないけど、私達の所だと魔法使いってだけで特別なんだよ」

 

「魔法使いが特別なの?」

 

「私達の住んでる所だと魔法使いは…夢や幻の類いって言えば良いのかな」

 

「夢か幻って存在しないって意味ね」

 

「魔理沙が居るところだと魔法使いが居ないから普通じゃないってこと?」

 

「そうだ。魔法を使えるヤツなんて居ない」

 

「ふーん改めて向こうは不思議なところね」

 

「私としたら此方が不思議だけどな。で、霊夢の力も魔法と同じ様なモノなのに普通に使ってたんだよ。だから…」

 

「もしかして、霊夢が使えるなら同じ作品の登場人物に似てる貴女も本当なら使えない魔法を使えるみたいに思われたの」

 

「正解だよ!使えないってのに使えるみたいに疑われるんだよ。使えないのにな!お陰で身の危険を感じる毎日だった…なんで霊夢は力が使えたんだ」

 

「なんでって…教えてもらって練習したから使えただけなんだけど」

 

素直に答えたらなんか凝視してきた。

 

「…誰に教えて貰ったんだよ…教えてもらったらあんな力が使えるものなのか?」

 

「実際に使えるようになったし」

 

「それなら………私も此方で魔法を学んだら、魔法使いになれるかな」

 

「私に聞かれても」

 

「可能性ぐらいはあるよな!」

 

「だから私はわからないわよ。そっちの二人の方が魔法について知ってるでしょ」

 

「私のは人が使う魔法と違うからちょっとわからない。魔理沙の才能次第だと思う」

 

「そうね。私も詳しくは知らないけど魔法使いになるには才能が必要ね」

 

「才能かぁ…あるのかな」

 

「あ、才能とか関係なく魔法使いに確実に成れる方法はあるわよ」

 

「本当か!確実なのか!」

 

「30歳になれば自動的になれる魔法使い」

 

「それは男が清いまま30迎えた時になるのだろ!?魔理沙さん乙女ぞ!?」

 

女性の場合だと未使用だとなんて言うんだろ。

 

「テュカとロゥリィが魔法を教えてくれたりは…」

 

「むりよー」

 

そんな格好で魔法と関係ないパワーファイターだもんね。

 

「ゴメンね。私が使えるの精霊魔法だから…」

 

魔法の種類が違うみたいな感じ?

 

「……そっかー」

 

「そんな残念がらなくても魔法使える人ならいるよ。レレイに魔法について聞かけばいいよ」

 

「レレイ………レレイかぁ」

 

なにその嫌そうな反応。性格的に合いそうに無いと思ったのか、自分の同年代から教えて貰うのが引っ掛かるとか?

 

「レレイと言えばレレイの師匠の人もいたんたじゃ」

 

「お!そんな人がいるのか!」

 

「あのジジイのこと?」

 

「霊夢、知ってるなら紹介してくれよ」

 

「あの爺は紹介するのはちょっと」

 

「なんでだよ」

 

「なんでって、テュカ、例えば貴女ならあのお爺さんに魔法を教えてもらいたい。二人きりとかで」

 

「え……考えてみたらちょっとイヤかな」

 

「ど、どんな人なんだレレイの師匠って」

 

「エロ爺」

 

レレイにセクハラ発言をかましてたのを何度か聞いた事がある。地球ならお巡りさん呼ばれても可笑しくないレベルの

 

「ドラゴンボールで言えば亀仙人にブルマを弟子入りさせるみたいな不安はあるけど、紹介してくほしい」

 

「何となくわかった。紹介して貰いたくない………誰か他に魔法使いとか知らないか?」

 

「他って言われても……」

 

新しく来た金髪が魔法使いの可能性有りそうだけど、魔理沙に紹介ってジジイより危なそうな感じが…似てるキャラ的に、他の心当たりは…うーん、考えてると外に追い出した幽霊の事を思い出した。

 

「お、誰か宛を思い付いたのか」

 

「ええ、魔法使いの幽霊でも探してみる?」

 

結構な数の幽霊が居るんだし魔法使いの一人や二人は居ても可笑しくないとおもって聞いてみた。

 

「は、……幽霊を探す!?え、あ、そ、そう言えば幽霊が見えるとか言ってたっけ……!?」

 

動揺した様な反応してる。

 

「この近くに戦死した人達の幽霊がだいぶ残ってるから、たぶんその中に魔法使いの幽霊も居るかも。上手くすれば魔理沙に憑きっきりで教えて貰えると思うわよ」

 

「いや、いやいや!!それは止めてくれ!!」

 

「別に遠慮なんてしなくても大丈夫だけど、人に認識されるの嬉しくて憑きっきりで教えてくれるのいると思うわよ」

 

「それとりつかれてる……ああ!!れ、レレイに魔法を教えて貰えるか聞いてみてくる!!」

 

魔理沙は急いで部屋から出てった。

 

「霊夢……貴女なんで首を傾げてるのぉ?」

 

「うん、魔理沙が逃げるの当然だと思うよ」

 

テュカとロゥリィが呆れた目で見てる。なんとなく魔理沙って幽霊が師匠で良いような気がしたんだけど……。

 

そうだ幽霊と言えば、

 

「言うの忘れてたけど、エルフぽい幽霊の人がまた来てたから、テュカの知り合いかも」

 

テュカが来た後ぐらい、攻めてきた軍隊と関係なさそうなエルフの幽霊も此方にちょくちょく流れてくる様になった。同じエルフなら知り合いかもって事でテュカに来たら伝えてる。

 

「え、う、うん……そうなんだ。教えてくれてありがとう。また護符を貸してくれる。もし知り合いならお別れしたいから」

 

「わかった」

 

ロゥリィが渋い顔をしてる。 

 

「霊夢…生者と死者との会話って良くないんだけどー………あとなんで此方にエルフの魂が流れて来てるのよぉ。それなりに離れた所なのに、霊夢の影響としたらどこまで…」

 

ロゥリィが何故か深い溜め息を吐いた。

 

何となく言いたいことは判る気がするけど、本当に私は何もしてないし私のせいにされても困る。あと最期のお別れぐらい良いんじゃないって視線を向けとこう。

 

「…………テュカ、最後の言葉だけよー?死者は終わった者なの。死者に引っ張られて亡者の様になる人も居るからそれ以上はダメだから…」

 

「亡者ってあの部屋の隅に居る人とかみたいな?」

 

「アレは亡者じゃなくて腐ってる人よー」

 

銀座から帰る前に頼んで買ってきて貰ったんだけど……中に間違えたのか、吐き気を催す邪悪な腐れ汚物作品もあった。ベーコンレタスなんてこの世から消えればいい。後で焼却すると汚物は部屋の隅に置いといたんだけど……

 

「おおお、これは……男にも穴が……」  

 

「…………男同士の裸の戦い。……お、女騎士を認めないのは……男の秘密の花園だったから…」

 

皇女さま情報収集の為に来たと思えば、情報収集は情報収集でも腐った情報収集してる。間違えられたモノとはいえ一応私のモノを勝手に見られてる感じだけど、止めるきはない。あんなの読んでる人に関わりたくない。敵側なの関係なく関わりたくない。

 

「伊丹の奥さんの所で怪しいと思ってたら……完全に感染してる」

 

まるで病原菌ね。

状態収集に此方の知識を学ぼうとしたのよね。日本こんな所ですって国に報告されるわよね。どうするの日本が変態国家と思われるわよ。何で日本が変態国家扱いなのか。何処とは言わないけど日本より高度な性癖の坩堝な国家あるのに…エイリアンでも対象にしてるとか

 

てかお姫様こんな有り様のまま送り返すの?

…わりと本気で不味くない

 

「………これこのまま返したら戦争の理由になるんじゃないかな」

 

「戦争より帝国に帰ったお姫様から汚染が拡散した方が恐ろしいわぁ」

 

そんなお姫様が生物兵器みたいな…腐れた薔薇の文化が花開くなんて……不味い。面白そうだし直ぐにでも帝国に送り返したいと強く思う暗黒面の誘いが。

 

 

 

あの時は、冗談でおもっていた。

まさか…あんな悲劇が起きるなんて!!

 

お姫様とその手下1が帝国に帰った後に感染が、バイオハザードのゾンビが拡大するが如く急速に増えるなんて未来は予想もしてなかった………

 

しかもその感染の旗印が!私が流石に某サイトに流そうか迷って放置してた、伊丹と倉田さんが抱き合う姿を撮影してた画像なんて!!伊丹と倉田さんが、帝国のお姫様が発信源で、この世界で…男同士のカップルの象徴と崇められるなんて!!予想だにしてなかった!!

 

「何となく思い付いた未来だけど起きるわけないわよね」

 

「どんな想像だよ起きるわけ………なぁ手に持ってるスマホの画像…伊丹の旦那と、倉田さんのなんだけど、なんで男同士でくっついてんの?何でお姫様に見せてんの?」

 

 

 

 

 

 

 


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