ゲートに巫女さん   作:ソウクイ

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第5話

 

自衛隊VS異世界の悲しい一方的な戦争が起きた翌日、漫画やらゲームしたり此方がわの世界の言語を暇潰しに覚えたりしてたら、お仕事がきできた。

 

 

思考が真っ白

 

お高い紙に墨汁を付けた筆に霊力を乗せて文字を書く。書き終えたモノを台にズラッと並んだ同じ護符の列の中に入れる。数にして百枚を軽く越えてるのが見えた。

 

残りの白紙は二枚。

 

「あと少し、あと少しで終わる…」

 

ノックの音?

 

「…博麗さん失礼します」

 

伊丹の代わりの護衛の人、飲み物でも持ってきてくれ………なんで白紙のアレを持ってるの??

 

「博麗さん追加の要請が300枚分ほどの……」

 

なるほど追加…

 

「うがあぁああ!!ファァアック!!いい加減にしろおおおお!!」

 

絶叫した。

 

「ああ!博麗さん!?落ち着いてください!」

 

幽霊が居ると自衛隊の人が認識した。あのゴミみたいな護符で幽霊が見えてマジで居るんだと認識された。それで本気で幽霊を怖がる隊員の人達がいた。私の護符が欲しいって話に…

 

大まかには伊丹のアホのせいだけど私にも責任がある。だから護符を造るの頼まれても仕方ないと頑張って作ってきた。時給でなくて製作数に応じて代金貰えるとか聞いたし。

けど…けど…作成数に限度がある!!四桁って!!本当に限度ってものがあるでしょ!?なんで異世界に来て一人モクモクと内職しなきゃいかんのか!ただ書くだけ?霊力を込めなきゃいけないから普通に書くのより何倍もつかれる!それを数百枚、普通なら1日で多くても十枚しか作ったことないって聞いたら可笑しさわかる??

 

お金に目が眩んで最初に作りすぎた!

 

「もう無理!」

 

変に高級な和紙を用意されるから勿体無くて手抜きもそんなに出来ないし!貧乏性な自分が憎い!

 

てか

 

「昨日、これ以上は狭間陸将は注文しないって言ってたと思うんだけど?」

 

まさか昨日の記憶は私の願望の記憶?まだまだ注文が来る?それなら真面目にこの異世界で旅する家出も検討しないと…

 

「それが…大変言いにくい事なのですが…約束は確かにされたのですよ。しかし陸将が後程謝罪に来るとき説明が有ると思いますが、陸将も断れないクラスの方から要求がきたようで…」

 

断れない偉い人って軍の上の人。

それとも政治家?

何れにしても…

 

「それ頼んだの日本に居る人よね?なんで私に注文するの。偉い人なら格式高い神社とかの御守りを買えばいいのに」

 

買う場所がもっと近場にあるんだし態々異世界にいる私に注文とかすんなアホ!なに私が作ったモノの方が希少価値があるから!?プレミア品になってるの?売買とかされてるなら売上げの何割かを要求してみせる!……じゃない!!

 

「他の御守りなどの効果については何も言えませんが、アレが見えたりするのは博麗さんの護符だけですし……」 

 

遠くの方で歩いてる半透明な人、幽霊を指差した。アレが見えるから護符が欲しいって?まるで意味がわからない。

 

「…幽霊とか見えない方が良いと思うんだけど」

 

私は幽霊は鬱陶しいとしか思わないけど他の人には怖いのよね。怖いものなら見えないほうが良いわよね。

 

「それにその注文した偉い人の居るの日本?それなら幽霊が見える効果とかあんまり意味ないと思いますよ」

 

「なんでですか?」

 

「日本の方であんまり幽霊とか見ること無かったですし。お墓とかの近くぐらいしか」

 

私が知ってる範囲だと此処みたいに何処でも幽霊が居るみたいな事はない。日本で大量に人死にが出るような事がないから

 

「日本では幽霊はあまり居ないんですか」

 

はじめて聞いたような反応された。アレ?これ言ったの初めてだっけ?違う確かに話した覚えがある。あぁ話したのは陸将の前でこの人は居ないときにだっけ。

 

「陸将の人に説明した事なんですけど…殺人鬼とか凶悪犯罪者とか、幽霊から酷く恨まれてる理由のある人の周りぐらしいしか幽霊は居ないって、だから持ってても意味はないって」

 

「そう、なんですか」

 

凶悪犯罪者の近くにしか幽霊をいないとか嘘八百な説明をした。必要ってことは極悪人って事で注文しにくくなるとおもって……なのに日本の方から注文がきた。

 

「私が説明した事ってちゃんと上の人にも隠さずに報告しますよね?」

 

「え、ええ」

 

「なら聞いた上で護符がほしいって注文してる人は……」 

 

「「…………」」

 

少し無言になった。

 

「………幽霊が近くに居る覚えがある極悪人?欲しいって人は捕まえた方が良くない?今なら苦労のお礼もかねて捕まえるの手伝いに行きますよ」

 

わりとマジな目で言ってみる

 

「い、いえいえ!!いえいえ!!!ほ、ほ、ほら!博麗さんの護符なら凶悪犯じゃなくても欲しいですよ。例えば幽霊が見たいだけの無類の幽霊好きと言う可能性も有りますよ!!」

 

それ理由としてどうよ。あと仮に正解だとしたらそんな目的で追加で作らされるのすごく嫌なんだけど。

 

「自衛隊の人に渡した護符を渡せばいいんじゃないです?」

 

私はあくまで幽霊関係の話を広める事になって悪いと思ったから(後お金)護符を作っただけ、責任の範疇は此処にいる自衛隊の人達まで、地球に居る人達の分までは知らん!!どうしても欲しいなら自衛隊の人の分を回したらいい。

 

「止めてくださいよ!?ほんと!それはダメですから!!無理ですから!いまさらこの護符無しは無理です!!幽霊がいるのを知って何人ノイローゼになったか知ってます? 幽霊から身を守る護符があるから何とか精神が安定してるですよ!本当に効果があるか怪しい他のモノなんて代わりになりませんよ!」    

 

そんな半泣きで必死に言うほど?大の大人が中学生に泣きつかないで欲しいんだけど。

 

「本当に精神的に辛いんです…」

 

「精神的に不味いのは知ってますよ…結構な人が呪われたやら取り憑かれたやら私に沢山相談しにきましたしね…ホント沢山」

 

幽霊が憑いてないかとか呪われてないかとかの相談。呪いなんて知らん。カウンセラーの人にパスした。しつこく私に何とかして欲しいってのは、祓い棒(ぽいの)でぶっ叩いてこれで悪いものは祓ったから大丈夫と適当に言って対処した。……ぶっ叩いて感謝されたのは気持ち悪かった。変な宗教に嵌まる人ってあんな感じ?賽銭箱でも用意したら入れてくれそうと思った。うちの神社の賽銭箱大丈夫なのか心配。

 

それにしても私の護符が無くなると不安って、下手に幽霊が見えたから見えなくなるのがダメみたいな感じとか。幽霊が見えるなんて判明しなきゃこんな事にならなかったと、本当にあの時、伊丹が幻覚って話であわせてくれたらと思うと……後で伊丹の髪の毛に脱毛の呪いがとか言ってやろう。

 

「…そのせつはご迷惑をかけました」

 

え、何が…相談のこと?この人も相談にきた人?

 

「お、覚えてませんか……それなら良かったんです」

 

あのとき数が多すぎて流れ作業やってたから覚えてない。つまりぶっ叩いて喜んだ人の中に居…思い出すの止めよう。誰も幸せにならない。

 

気まずそうに目で紙をチラチラと見て「……あの……作業」と言っている。これが伊丹なら一欠片の罪悪感もなく平然と無視できるけど…この人の視線って無視したら罪悪感がわく。たゆんたゆんで可愛い感じの人だし。……まさか私に仕事をさせるのにこの人を担当にしたんじゃ。正解なら孔明なみの策士が居る。伊丹が怪しい。

 

まぁ罪悪感あっても作業はもう嫌だけどね。

 

「あのどちらに」

 

「伊丹がソロソロ帰ってくると勘が囁いてるの。出迎えの準備をしてあげないと」

 

「え、待ってください!」

 

伊丹は隊を率いて近場の調査とかしにいってる。私も護符造りから逃げたくて行きたかったけどいけなかった。

 

私は伊丹が帰るまでまつ。

断固として待つ。 

何時間でもゴロゴロしながら待つ

 

「あれ霊夢なんで此処に、出迎えしてくれたのか?」

 

なんで伊丹いるの?。

待とうとしたばかりなのに。

 

「ほ、本当に博麗さんの言う通りに帰ってきましたね」

 

本気で勘で予想して当てたみたいな視線向けられてる。うん予想なんぞしてない。予想してたら伊丹を待つとか言わない。

 

それはそれとして、伊丹、行った時より人が増えてない?。

 

それも美少女…

 

「まさか伊丹が可愛い女の子をお持ち帰りするなんて…」 

 

「は??」

 

銀座の時はロリコンとか冗談だったけど…これは…伊丹の後ろにビクビクしてるエルフさんにゴスロリさん、ゴスロリさん、蒼い髪の女の子、エルフさんが高校生ぐらい、他二人は中学生ぐらい。

 

「待てや博麗の霊夢さんや。その言い方だとオレ誘拐犯か変態みたいやん」

 

「ロリコンギルティ」

 

「ロリコンちゃう!!よくみろ女の子以外も居るだろうが」

 

「確かに女の子以外も沢山いる ………どうしたのこの人たち?ロリコンなのを隠す隠れ蓑にしても何処から連れてきた人達?」

 

「だから悪質な予想を立てるな!?…話すと長い、って事もないか」

 

伊丹によると…伊丹率いる第三なんちゃら隊が予定の調査地点近くに着くと、ドラゴンを発見したそう。あのワイバーンと比べ物にならないぐらいデカいゴジラみたいな赤いドラゴンだったそう。特撮で戦えそうなサイズだったらしい。怪獣としか思えないドラゴンね。ちょっと見てみたかった。

 

そのドラゴンが森を燃やしていたのがエルフさんの村。エルフの村とか行きたい!と思ってたら、ドラゴンにやられて村は壊滅で残ったのはそこのエルフさんのみと……

 

それで唯一の生き残りのエルフの女の子を保護して近場の村に行くことに、その村の人たちが近場にドラゴンが出た事を教えたらドラゴンから逃げる事にしたんだって…伊丹が難民を連れてくことにした。

 

伊丹率いる隊が女の子含めた避難民を沢山連れ、途中でドラゴンに襲われながらも帰ってきた。

 

なんか凄い体験ね

 

伊丹ってこの世界の偵察行くの今回が初だったんじゃ。初でドラゴン。

 

銀座の時もそうだけど何か伊丹って真面目に呪われてても驚けない。呪いとか関係なくて単に運が悪いか、運が悪い方が正解としか思えない。私がこんな所に要るのも伊丹の巻き添えって疑惑が出てきた。。

 

 

 

 

とにかく来た人達は伊丹達の善意で連れてきた避難民。こう言う善意の結果とか大体ろくな事に成らないと思うけど、現在進行形の私の実体験。

 

それにしても…

 

「難民って、連れてくる許可とか良く取れたわね」

 

少し前に軍勢に攻められたばかり、こんな敵地みたいな所で避難民を抱えるの避けたいと思うんだけど。避難民に紛れて内部に入り込まれるとか有りそう。内部から攻撃されたら圧勝も出来ないし銀座の時みたいに大惨事になるんじゃ。あとバレたときにマスコミとか政治家とか煩そう。

 

本当、伊丹よく連れて戻れたわよね。

 

「ははは、実は連れてくる許可とってない。黙って連れてきた」 

 

「え」

 

なにしてんの。隊員の人達から笑い事じゃねーよみたいな目で見られてる。伊丹って事件のときに皇居に避難させるとかしてたしわりとブッ飛んでるわ。

 

伊丹の上官の人は苦労しそう。

伊丹の上官?

なら問題なかったわ

 

「それはそれは…こうして連れてきたら今さら返すの無理だし。仕方ないわね。上官の人達には悪いけど苦労してもらわないと」

 

「霊夢さん、良い顔してらっしゃるね」

 

「いえいえ、それは伊丹さんの気のせいですわ」

 

「………初めてみる綺麗な笑顔だー。胡散臭い」

 

笑顔を胡散臭いいうな。どこぞの保護者を思い出す。べ、別に護符造りやらせた責任者たちにお前も苦労するんだよ!とか思ってる訳じゃないからね!

 

「まぁ、避難民の人達が来た理由はわかったけど……あそこのゴスロリさんの視線はなに?」 

 

 

不気味なモノか猛獣を見つけた様な目で見てくるんだけど、伊丹が連れて帰ってきたし此方の人よね。此方の人でゴスロリの服って貴族とか偉い立場?

 

何か背中に斧みたいなの持ってる。あれ鉄で出来てるわよね?ちょっと待って、あれ見掛け通り鉄製ならあの娘って凄い怪力なんじゃ。怪力ロリータよね。どこぞのゲームキャラ?

 

「さぁ?よくわからんけどついてきたんだよ。女の勘で危険物と思われたんじゃないか。ゴスロリの濃厚なエロを語った博麗霊夢さんだからなぁ」

 

「それなら伊丹も同じ目線を向けられるわよね。伊丹の買った本の趣向がゴスロリに加えてエルフの淫「ハハハ!!この話題止めようか!!発禁だから!!」」

 

外見少女と中年のエロ話どちらが不味いと?自分の方が不利な勝負をしかけてくるとは迂闊な。更に悪評が増えることになるわよ。

 

まぁ今回は

 

「止めといてあげる。伊丹これから大変そうだし」

 

「え?大変て……わぁ」

 

屈強な感じの自衛官の人が何人かきてた。

沢山の避難民を見て誰も目が笑ってない。

 

「第3偵察隊、ただいま偵察から戻って参りました!」

 

「伊丹二尉、無事に帰還したのは喜ばしいが、そちらの、連れてきた人達の事を教えていただけるかな……早急に」

 

「は!勿論ご説明いたします!」

 

伊丹が私に教えてくれた話を詳細にした話をしてる。話すごとに怒りゲージが上がってく様が見えた。うーん血管が浮き上がってる。

 

「と言うわけで連れてきた避難民の人達です

 

伊丹、よく言い切れるわ。空気とか顔とかみてたら私なら逃げる。笑顔のまま青筋が出るの始めてみた。ラリアットかドロップキックぐらいかまされても伊丹が悪いと断言できる。

 

「色々と、色々と、言いたいことは有りますが…………先ず一番に確認したいことは、そちらの人達を連れてくるという連絡を一切受けていないのはどういう事でしょうね」

 

「其につきましては大変に不幸な事に、通信機に不調が起きまして、今は大丈夫ですが!ここに来るまで連絡出来なくてですね!直るまで待つのは避難民の人達に悪いですし!いやぁ!!本当に連絡したかったんですが機材のせいで無理でした!不幸な事故なんですよ!」

 

「なるほど……わかりました。それは災難でしたね。陸将の所に行きましょうか。ジックリと話したいことがありますのでね。さぁ伊丹二尉来てもらおうか」

 

「あのーそれは良いんですが、掴む手が凄く強くて痛いんですが」

 

ガッシリ捕まれた伊丹がドナドナされてく。

あれ完全に言い訳の適当さにキレてたわ。

盛大なイタズラをして職員室に連行されるワルガキに見えた。

 

それにしても

 

「………」ジーーーーーー

 

行く前にゴスロリさんの視線をどうにしかしてから行ってほしかった。なんかゴスロリさんが近付いてきてる。ゴスロリさんが恐る恐るって感じで話しかけてくる。何を聞かれるの…この中で私に…私だけの特徴、巫女服?

 

貴族とか関係なくあの服装は趣味なんてことは?ゴスロリが彼女の異端なファッションとかだったら、巫女服みたいな異質な服について聞いてくるのもわかる。いや、これ、私の趣味でないし。質問されても…私のファッションセンス、オシャレ力だとジャージの素晴らしさしか伝えられない。ファッショントークなんてされたら精神的にボコボコにされる。どうしよう。

 

 

 

 

「…アナタは別の地の神でしょうか」

 

 

 

…………?? 

 

 


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