終わり往く者   作:何もかんもダルい

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経歴その他公開情報

 元レユニオン、元傭兵、元ロドスオペレーターと所属を転々としている青年。

 自己評価がかなり低く、事あるごとに自分を卑下しつつその事実を隠し、同時に他者を持ち上げる癖がある影響で表面上の人間関係は非常に良好。

 

 元々がアーツも教われるような高貴な家で、また幼い頃に捨てられ修羅場に身を置いていたことで戦闘能力が培われたという事実も相まって一度本気になれば上級エリートやレユニオン幹部に匹敵する殲滅能力を誇る。しかし、当人がとにかく誰かと武力で対峙することを病的に恐れているためにそれが露見する機会はかなり少なかった。

 

 死体損壊、挑発や嘲笑、拷問や無害な関係者への危害といった“他人を蹂躙する”事に対して相当に偏った適性を示す一方、カリスマなどの指揮能力ほか社会的に必要なスキルはどう足掻いても平々凡々の域を脱せない。

 この事実がかなり深いコンプレックスとして彼の精神に根付いており、「人殺ししか出来ない自分は当たり前に生活していあらゆる人間より劣等」という非常に拗れた価値観を有してしまっている。

 また、その価値観が原因で自分への善意を「狂人の行動」「気持ちが悪い」と解釈してしまう悪癖を生み出しており、特に自身へ向けられる好意や恋心といった強い感情へ相当な忌避感を持つ。

 

 

《経歴》

 

 生まれは所謂貴族階級だったものの、血統主義と根性論が横行する家だった。アーツを一通り学ぶものの、彼が発露できたのは高周波振動の操作という単一能力のみ。

 どれだけの教育を重ねようとも進歩の欠片も無い無才さと鉱石病を発症したことで、彼の両親は息子を捨てるという凶行に及んだ。

 

 スラムに唐突に投げ入れられた坊ちゃんが何も出来る訳はなく、ただ殴られ奪われ裏切られ、次第に彼は精神を病みながら他者を拒絶するようになっていった。

 その中で、彼が最初に覚えたのは見せしめというものの効力だった。内臓を引きずり出されたまま生かされ磔にされた悪漢を縄張りの前に晒すことで、精神的な苦痛を代償に安全圏を手に入れた。

 

 続いて覚えたのは、相手を殺さずに痛めつけること。爪を剥ぎ、歯を引き抜き、そしてそれを匂わせることで相手を近寄らせない。

 これらを繰り返すうちに、元貴族のお坊ちゃんはスラム育ちの狂犬へと姿を変えていった。

 

 そして、衣食住の充実を求めて彼はレユニオンへと入る。培った加虐技能で他者に危害を加えれば、それだけで安全な寝床と食べ物が提供される。地獄には変わりないが多少はマシという居場所だった。

 だが、此処で彼の経験が足を引き始める。他人から裏切られ続けた記憶が、自身を慕う部下や同僚への強烈な忌避感を増長させ始めたのだ。

 

 結果、そう遠くない内に彼の限界は訪れた。殺戮を熱望する部下や新入り達から向けられる視線が被害妄想というフィルターを通した結果、「実力が上回れば殺される」という異常な結論へと達してしまったのだ。

 

 彼は錯乱し、部下を惨殺して逃亡した。自身を弟として可愛がってくれた義姉も、父親代わりとなってくれた者も全てを切り捨てて、狂犬は首輪を噛み裂いて逃げてしまった。

 

 続いて彼は傭兵として活動し始める。当然少年を雇おうなどという奇特な人間はほとんどおらず、居たとしても捨て駒扱いが殆どだった。その中で色々とあったのだが――――それは省略するとして、生き残るために彼はアーツを乱用し続けた。未熟ではないにしても、それは結果的に暴走を引き起こす。

 

 結果、彼の鉱石病は本来内臓から進むはずの浸食が表層から内臓へと進む異常な状態へと変異した。寿命が延びた事にはなるにしても、皮膚病のように目に見えて進行する疾患は精神を病んでいった。

 

 苦しみのたうち回る中、遂に彼はロドスへの切符を手に入れる。

 治療こそ受けられたが、彼のスキルは戦闘、しかも後ろ暗く血生臭いものでしか発揮できず、上述の通りの価値観を形成し更に精神を病んでいった。

 

 そこから先はプロローグの通りである。タルラとの再会、部下の全滅。緊張の糸は弾け、無様に逃亡する末路を描いてしまった。

 

《能力》

 所持するアーツは超高周波振動の操作。

 射程範囲が絶望的に狭く、ほぼ接触しなければ発動できないという欠点こそあるものの、足裏から振動を付与し破片手榴弾の地雷のように使うことで牽制や加速に使う、武具に付与することで切れ味を増す、生物に叩き込むことで内側から破裂させる、振動の反響で周囲を探ると汎用性は非常に高い。

 また、自滅覚悟ではあるが振動を複数重ねて地震級の一撃と化す「狂乱振」という切り札もある。使用後即座に振動で打ち消さねば肉体を揺さぶられて瀕死状態を無限に味わう地獄に苛まれる。

 

 ただ、彼曰く「欠陥だらけのガラクタアーツ」。これは幼少期からフロストノヴァという特級の逸材が居た事も原因の一つではある。

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