蛇王龍INヒロアカ世界(ほのぼの)   作:揚げ物・鉄火

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勢いに任せて書きました。
出来ればアドバイスが欲しいです。
時系列的には、原作開始の遥か昔です。

では、どうぞごゆっくり!


蛇王龍、蛇神様になる

目が覚めたらよくわからない山に居た。

(あれ…ここどこだ?)

なんか剣みたいにめっちゃ尖った岩が大量にある凄く高い岩山の頂きに巻き付いて(・・・・・)居た。

色々と疑問があるけど…

(そもそも自分は、誰なんだ?)

それが一番の疑問だ。

(確かどこか歩いてたら急に眠くなって…う〜ん、ダメだこれ以上思い出せない)

これ以上思い出そうとすると頭に靄がかかるようだ。

(というかよくよく見たら今の自分って…凄くデカイ白蛇の怪物になってるな)

自分の体を見ると蛇の癖に2本の前脚、後ろ脚の部分は、斧の先端みたいな感じで剣のような背びれに白蛇のような鱗そして尻尾の先端は、左右対称の鋭い形になっている。

 

(ん?頭に何か思い浮かんで来たぞ…蛇王龍ダラ・アマデュラ?…それが自分の名前なのか?)

取り敢えず自分の名前を確認出来た。

て言うか龍なんだね。

それはそれでいいけど

(…これからどうしよう)

(出来れば何かしらの情報が欲しい所だけど…この山の近くに村とかってあるのかな?無いかもしれないな…うん。どうしようかなぁ…)

 

なんて考えていると見すぼらしい服を着た若者が歩いてきた。

(誰だこの人?)

 

「あ、あなたは…貴方様は、この地を守られる蛇神様なのでしょうか?」

『…フシィ』(知らないよそんな奴)

喋ろうとしたら声が出なかった当たり前の事だ。

 

「お、お願いします!どうか…どうか私達の村をお守り下さい!」

『フシャァァァァ!』(何勝手なこと言ってんの?)

 

「お、お願いします!どうか、どうか…私達の村をお守り下さい…お願いします…どうか…この通り…」

『グルシャァ…』(ちょっとぉ…)

『ギシャァァァ!!』(あー、もう!断れないじゃないか!)

『シャァァ!』(とっとと要件を言え!それか情報を寄越せ下さい!)

「おお…わ、我々を守っていただけるのですか…?」

『…』コクッ

「あ、ありがとうございます!ありがとうございます蛇神様!」

頷いたら泣きながら感謝してきた

 

 

 

数日後、この場所や今自分がいる山についていろいろと情報を貰った。

(えーと、この場所は、よくわからん名前の源のなんちゃらって奴の領土でこの山は千剣山って言うらしいね。ふ~ん…クッソ昔の日本かぁ)

『シャァァ…』(どうしよう…?)

「いかがなさいましたか?蛇神様」

ため息交じりに呟いたのが聞かれたらしい。

『シィィィ…』(いや、なんでもないから気にしなくていいよ…)

「そうですか…では、何かあればお知らせください!我々にとって貴方様のお役に立つのが一番の喜びですから!」

『シィィ…』(そうか…)

(なんでこの人だけこっちの言ってる事が理解できるんだろう?)

あれからこの人は自分の住んでいた村に帰ってどうやったかは、知らないけど村人全員説得してからここに戻ってきた。

 

(それでまあ当然、バケモノだ、なんだ、言われたけど村の長老みたいな婆さんが「へ、蛇神様じゃ~!」とか言ったら手の平を返したようにめっちゃ祈り始めたんだよね…)

その後は、この山の近くの湖で暮らすとか言って本当に暮らし始めた。

 

それから数年経ったころ湖の中に巨大な気配を感じて知らせたが言葉が通じないのを思い出しどうしようかと考えていたらこの人が話しかけて来た。

「蛇神様、何か近づいておられるのですか?」

『ギュシイィィ!ギシャアァァ!』(湖の中から何か来るから早く逃げて!出来るだけ遠くへ逃げて!)

「分かりました!みんな湖から離れるんだ!何か来るらしいぞ!」

「なに!?」「それは本当か!」「蛇神様がそう言っているんだ、本当に決まっているだろう!」「は、早く逃げなくては!」

とパニックになった。

 

(なんで言ってることが通じたのだろうか?不思議な奴だな…それよりも今は、湖の中の敵に集中するか…)

言葉が通じた青年のことを不思議に思いながら湖の中から出て来たそれを見る。

 

湖の中から出て来たのは、バカデカいワニ。

深い緑色の鱗に尻尾の先端付近に左右計4本生えた鋭い棘。

背中からは、刺々しい剣のような背びれを生やし脚の爪は、ナイフの様に鋭かった。

何者も噛み殺してしまうと思わせる強靭な顎にこれまた鋭く太い牙、そして獲物を見逃さずどこまでも追い続ける執念を感じさせる瞳孔が縦に割れた黄金色の目。

そして何よりも一番目を引くのは、その巨体。

目視で測ったが優に50メートルを超すであろう巨大生物。

『『グルァァァアアアアアアア!!』』

それが二匹も居た。

普通なら恐怖し逃げ惑う光景だろう。

だが不思議な事にこの光景を見て自分は、まったく別の感情を抱いていた。

 

『シィィ…』(美味そう…)

この体になって初めて食欲を感じた。

そこからの行動は、早かった。

 

スウーッ…

思いっきり息を吸い

『ギシャアアアアアアアアァァァァァァ!!!!』

出せる限り大きい声で咆哮をあげてから二体の()に向かって突撃した。

 

『『グルァァァアアアアアアア!!!』』

当然、目の前の二体の()もこちらに気づいたが時すでに遅し、片方を限界まで開けた口で捕食。

ほんの一口で巨大生物を丸のみにしてしまった。

 

『…ルァアアアア!!!』

もう一体は、仲間が喰われたことに気が付き怒りながら突進してきたが…

 

ドズンッ…ズシャ!

ブシャアアア!!

 

尻尾の振り下ろしで体を真っ二つに切り裂かれそのまま絶命した。

 

『グルシャアアアアアア!!』

そのまま本能に従い勝利の雄叫びをあげた。

 

「へ、蛇神様が我々を守って下さったぞー!」

「我々をあの二体の怪物から守って頂いたぞー!!」

「蛇神様ー!」

「蛇神様ー!ありがとう!!」

いつの間に帰って来た村人達が騒いでいた。

「さすがは、蛇神様!我々の守護神であられるお方だ!」

見れば言葉が通じる青年も一緒になって騒いでいた。

 

『シャァァ…』(うん、どういたしまして…)

『シャァァァ』(あ、そうだ。このワニあげるよ)

そう言いながら左前脚で先ほど真っ二つにしたワニをみんなの前に置く。

「よ、よろしいのですか?」

『シャァァ!』(うん、そのワニの肉で宴でも開きなよ!)

「ありがとうございます!蛇神様!」

 

「みんな、蛇神様のご厚意でこの怪物の肉を頂けた!宴だー!!」

「「「「「おおーっ!!!」」」」」

その声と共に村人達(特に男)から歓声が上がった。

「久しぶりの肉だ!」

「お前達、酒樽持ってこい!」

「私たちが料理するわよ!」

「若い衆、手伝いな!」

「料理人に逆らったら飯抜きよー!」

ワイワイガヤガヤ

 

村人達が盛り上がっているのを見ながら今後の事を考える。

(出来ればもっと一緒に居たいけど、いつまでも一緒に居られるわけじゃないからな。そうだなぁ…期限を決めよう。あと…う~ん、300年くらいかな?うん、そのくらい経ったらこの地に回避不能の災いが訪れるって言っておこう)

(…けど今は、みんなと一緒に居られる時間を大切に過ごそうかな?)

 

いつか訪れるであろう別れを惜しみながら目の前の幸福を大事にしようと心の中で誓い村人達が酔いつぶれ朝が明けるまで一緒にいた。




はい、てなわけで第1話でした!
次回は、かなり時が進む予定で原作開始の100年くらい前、個性が誕生し始めたあたりの話になります。

では、次回!
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