一気に時間が進みますがまだ個性社会には、触れません。
本当にすみません。
無理矢理感が強いですが擬人化させました。
では、どうぞ。
ごゆっくり!
あと、お気に入り登録者数55人とUA数が1300を突破です!
本当にありがとうございます!
あれからかなりの年月が経った。
私の言葉が理解できる青年は、添い遂げる相手を選ばずその生涯を私と共に過ごし天寿を全うした。
彼を失ったとき私は、心にぽっかりと穴が開いたのを感じた。
まるで大切な何かを落としてしまったような。
『ギュアアアアアアアアア!!!ギュアアアアアアン!!!!』
その失った何かが彼だと気づいた時、私は恥も外聞もかなぐり捨てて大泣きした。
彼を失い共に逝く事の出来ない自分の肉体を傷付けようと体をうねり捻りまくった。
だが、私の体は、一向に傷付かず周りの土地を抉るだけに終わった。
「へ、蛇神様!?」
「いかがなさいましたか!蛇神様?!」
「た、大変だ!蛇神様がお怒りだ!!」
「に、逃げろー!!!」
私は、その時初めて気づいた。
自分は、こんな体でありながらあの青年に恋をしていたのだと。
私の事を恐れず、私の言葉を理解し、私と一生を過ごしてくれたあの男に自分が恋したことを初めて知った。
私は、この体になってから今まで満足に生きていたのは、みんなに崇められていた時でも湖から偶に這い出てくる
彼と一緒に居る時だけ私は、最高に幸せで満足していた。
だが彼がいなくなった今私は、どうすればいいのだろう?
私は、勝手に守り神として崇められていた。
それは、それで悪くなかったが彼がいないこの土地を守っても意味があるのだろうか?そう考え始めてしまった。
そんな事を考えてから数年経ったある日。
村の代表の男が私の前にやって来た
「へ、蛇神様…?」
『…?』(なに?)
「じ、実はですね…我々、別の土地に移住しようという事になりましてですね。そ、それで蛇神様への別れの挨拶とともに最後の貢ぎ物を渡そうと思いまして」
『シィィ…』(貢ぎ物?果物とかか?)
「は、はい!えーっと、ですね。こちらの
『シィィィ…』(ふ~ん…)
(どっちかと言うと生贄みたいな感じだね)
心の中でそう呟きながら差し出された女の子を見る。
歳の程は、12、3くらいだろう。
肩にかかるくらいの黒髪に日本人とは思えない赤と青のオッドアイ。
精一杯綺麗におめかしされた朱色が差す頬にキリッとした眉と綺麗に伸びたまつ毛と綺麗な小鼻、その小さな口には、紅を塗られたのであろう光沢のある赤になっている。
そしてかなり良質な生地で作られたであろう白装束から見える手足は、少し力を込めれば折れて仕舞いそうな程に細く繊細である。
だが妙に落ち着いた子供だった。
(なんだろうねこの子は?怖くないのかな?それともただ我慢しているだけなのかな?)
「で、では、蛇神様。失礼いたします!」
村の代表は、それだけ言い残し逃げるように村に帰って行った。
そしてこの場には、私と生贄の娘だけが残った。正直、気まずい。
「…初めまして蛇神様。私は、シロナと申します。貴方様の血肉になりに来ました」
『…!?』(ハアッ!?)
何を言い出すかと思ったらとんでもない事をサラッと言ってきた。
「なぜ私がこんな生贄紛いの事をするのかと言いますとそれは、私の持つ
こっちが驚いている隙に聞いてもない事を喋り始めた。
「私の持つ不思議な力は、
『シィ…』(へえ、そんな力があるんだ…)
「ですがこの不思議な力を持った私は、村で怪物を見るような目で見られていました」
『シィィ…』(私の知らない所でそんなことが…)
「そして今から約200年前、前村長が亡くなられた直後に蛇神様が暴れられ村の人達は、いつまた暴れ出すかわからない蛇神様を恐れ崇める事をやめて蛇神様を暗殺しようと貢ぎ物の中に毒物を混入させたり、わざと外部の者達を入れて蛇神様を襲わせました」
『シュアア』(あの人が死んでから妙に侵入者が多いと思ったらそう言う事だったのか)
今まで守ってきた村人達の本当の顔を知り怒りがこみ上げて来た。
「ですがどのような手を使っても蛇神様には、傷一つ付けることが出来ずにいました。そこで大人たちは、蛇神様の報復を恐れこの地を捨てることにしたのです」
『…』(なんて身勝手な…)
「そこで僅かな時間稼ぎとして私を生贄に出されました」
『…』(とことん屑だな…もう守ってやる価値すらない)
「最後に一つだけ私から蛇神様へのお願いがあります。おそらく私を喰らえば私の力は、蛇神様へと移行します。その力で蛇神様は、人の姿を取る事が出来るでしょう…ですので自由になった蛇神様には、こんな土地を守らず世界を回って自由に生きてほしいのです…あと、出来れば村人達にちょっとだけお仕置きしてくださいね?」
『シュアアア!』(君を喰らうのは、ちょっと気が引けるけどいい考えだ。お仕置きもちゃんとやっておくよ!)
もう守る価値もない村人達にどんなお仕置きをするか考えながら彼女の提案を聞き入れ頷く。
「ありがとうございます蛇神様!では、どうぞご遠慮なく!」
彼女は、そう言うと両腕を思いっきり広げ私は、彼女の気持ちに応えるべく出来るだけ苦しまないように一口で回りの土地ごと彼女を喰った。
が…
『ギュアアアアアアア!!』(イッタアアアア!!)
彼女を喰った直後に体中に痛みが走り始めた。
その痛みにのたうち回り、周囲の地形を変えまくった。
『シュアア…』(痛い…)
が、しばらくして痛みが治まったので村の方向を見た。
『シィィィィ…』(あいつら本当に逃げてやがる…)
なんと村人達がさっそく村から逃げ出していた。
なのでこの200年の間に使えるようになったブレスを撃つため口の中にエネルギーを溜めていく。
『ギュアアア…』(消えろ…)
『我々の子孫も守って頂けるのですか?』
『シュアア!』(うん、そのつもりだよ!)
『うわー!ありがとうございます蛇神様!いえ、ダラ・アマデュラ様!』
『シュア…?!』(急に名前呼びって…それって!)
『いかがなさいましたか蛇神様?』
『シ、シャアア!』(な、何でもないよ!)
『では、蛇神様!約束ですよ?』
『シュウ!』(もちろん!)
『シュアア…』(そう言えば約束したね…)
ブレスを放つ直前に大切な彼と交わした約束を思い出した。
『シィィィ…シュアア…』(彼との約束を破るわけにもいかないね…今回は、あの人に免じて村の破壊だけで済ませましょう…)
そう呟きながら眠りについた。
『…』(そろそろかな?)
村人達が出て行ってから一か月程たったある日、久しぶりに目を覚まし誰もいない事を確認し
『ギュアアアア!!!』(降り注げ!死の凶星!)
空に向かって叫びを上げる。
すると遥か上空から大小様々な隕石が村の跡地に降り注ぐ。
『シュイ!シャア!』(うん!これでもうここに用はない!)
「帰ろ帰ろ!」
そのまま人間態へと姿を変えて、世界を旅する事にした。
「でも、たまに帰って来て湖から這い出てくる餌を食べないとなぁ…」
はい、てなわけで2話でした。
擬人化したときの姿は、『擬人化』の個性を持った少女の髪を白くした以外すべて同じです。
次回から日記形式に挑戦して行こうと思います!
では、また次回!