今回は、初めて個性社会に触れました。
あまり上手くは出来ていませんが出来る限り頑張りました。
では、どうぞ。ごゆっくり!
私が引き籠っていた山から街に降りて始めに見たのは…
その男はどうやら自分の体を鉄のような外殻で覆い次々と警察の特殊車両を壊していく。
「ハーッハッハッハッハ!このメタルマジロ様を止めれるもんなら止めてみやがれ!」
男はそう言ってこちらに走ってきた。
「ハハハハ!どけ小娘!ひき殺すぞ!」
「…ていっ!」
「ゴブァァッ!!?」
なので300年ほど前に覚えた対象物への内部破壊を行い迫ってきた男の内部組織をめちゃくちゃに破壊した。
「ありゃ~?意外と脆いものじゃな」
殴ってみたら思ったよりも脆かった。
相手は
「き、君!」
「ん?なんじゃ?」
さっさとこの場を離れようと思ったら警察の特殊部隊っぽい服を着た男に呼び止められた。
「今こいつを倒したのは君の個性か!?」
「個性?なんだそれは?妾が使ったのはただの武術じゃよ。ところでその個性とはなんじゃ?」
「え?し、知らないのかい…?」
なぜか分からないが『個性?』とやらについて質問したら心底驚かれた。
「知らんものは知らん。とっとと教えてくれんか?」
「あ、ああ…個性と言うはな「隊長!」なんだ!?」
「また別の場所で
「何!?」
部下っぽい人間が来たのでとっとと退散した。
(ああいう場合は大抵何かしらの面倒事に巻き込まれるのが相場だからさっさと逃げよう…)
今までの経験から色々と考察し逃げる事が最善の手と判断した。
「じゃが…おかげで聞きそびれたのう…」
(適当に誰か捕まえて聞いてみるか?)
逃げながら適当に誰か捕まえるより本か何かで調べるほうが早いと思ったので適当な図書館に立ち寄った。
「こんにちは」
店に入るとすぐに館員が挨拶してきた。
が…
「猫耳…?」
なぜか猫耳を生やしていた。
「はい、これが私の個性『猫』です。可愛いでしょう?」
「そうじゃな…よく分からないがファンタジー世界に迷い込んだ気分になったぞ。それよりも『個性』とやらについて書いてある書籍をありったけ見せてくれんか?」
店員の言葉に曖昧な返事を返し適当にやり過ごした。
「かしこまりました。ではこちらへどうぞ」
「うむ」
館員に案内された部屋には山積みとんでもない量の本が置いてあった。
「ほほう…これはすごい量じゃなぁ…」
「では、ごゆっくりどうぞ」(*- -)(*_ _)ペコリ
「ああ、ちょっとお主!」
「はい、なんでしょうか?」
館員が一例して立ち去ろうとしたのですぐに呼び止めた。
「お主にはここまで案内してもらった恩があるからのう。礼をせんと妾の流儀に反する」
そう言って懐から小さな袋を取り出し館員に手渡した。
「あのー…これは?」
「それか?それは金剛石じゃな。一般的に言う所のダイヤモンドじゃ、妾ここまで案内した礼じゃ遠慮なく受け取れ」
「あ、ありがとうございます!」
館員は何度も頭を下げて部屋から出て行った。
「さてと…」
山積みにされていた本から適当に一冊取って開く。
本には個性が初めて確認された人物の生年月日と個性を確認された病院の情報、あとは初めて確認された個性やそれからも確認され続けた個性を種類別で分けた時の呼称などが事細かく記されていた。
また別の本には個性が発現する年齢のグラフや発現した個性の登録法や個性所有者に対する世間の反応を纏めた資料など様々だった。
その後もひたすらに本を読み漁った。
~8時間後~
「ふむ、なるほどのう…個性は突然誕生した物であり世界中にそれが広まったのは恐らく『シンクロニシティ』とやらのせいだと考察されておるのか」
「まったく…この世界は本当に面白いのう!1300年近く生きておるがこんな面白い事を見たのは初めてじゃ!クハハハハハハハハ!!愉快愉快!」
「お客様!館内ではお静かに!あともう閉館の時間です。ご退館願います」
いつの間に閉館の時間になったらしく館員がやって来た。
「む?もうそんな時間なのか。時が経つのは早いのぉ…」
「何をお年寄りみたいな事を言ってるんですか?まだ読み足りないのであればまた明日お越しください」
「うむ、それもそうじゃな。では、また明日」
そのまま図書館を出たら夜になっていた。
「適当に宿でも探すとするか…」
そのまま適当に歩いているとちょうどいい感じのホテルを見つけたので適当に入った。
「現在、空いている部屋はロイヤルスイートルームだけで御座いますが?」
「そこで構わん。3泊3日の代金はどのくらいじゃ?」
「畏まりました。3泊3日ですと…合計.120万円ほどで御座います」
「思ったよりも高い…金塊と宝石で払わせてくれぬか?現金はあまり持ち合わせておらんのでな」
そう言いながら懐から4キロの金塊と色取り取りの宝石を受け付けの男に渡した。
受け取った男は一瞬驚いた顔をしたがすぐに戻った。
「っ!?…畏まりました少々お待ちください。鑑定人を呼んで参ります」
「なるべく早く頼むぞ。とっとと休みたいからな」
「はい」
そして男は奥の方へと消えて行った。
「さてと…なにか良いニュース無いかな~?」
エントランスのソファに座り新聞を手に取る。
「…差別化が進むと同時に個性持ちが増えて来ている…社会は混乱の真っ最中…各国でも同じ現象が起こっている…個性を悪用する者達が出て来ている…それに対抗する者達も現れている…か」
トサッ…
新聞を読み終えるとテーブルに投げ捨て溜め息を吐く。
「はあ…」
「碌なものが無いな…下らな過ぎるぞ。もっとマシな物はないのか?」
「失礼。ここよろしいですか?」
「ああ、構わんぞ」
一人で愚痴っていると若い紳士的な男性が前の席に座ってた。
「失礼ですが…先ほどあなたはこれらのニュースを見て下らないと嘆いておりましたが、それはどういう事でしょうか?」
「なんじゃ?お主、聞いておったんか?」
「ええ、まあ。偶然聞こえてしまいましてね」
「そうか…」
(怪しさ満点だな…)
目の前の男を軽く観察した。
短い黒髪に黒目。
立派な黒いスーツに黒いネクタイと金のネクタイピン。
光沢のある黒い革靴と白いYシャツ。
(随分と立派な服を着ておるが…殺気が隠しきれておらんな)
「素人か…」
「なに?」
おっと聞こえたか。
「そのままの意味じゃ。お主…殺気を隠しきれておらんぞ?」
「…ふふふ。隠して居るわけじゃないからね…君にだけ殺気をぶつけているんだよ」
「…ブフッ!」
しまった。つい吹き出してしまった。
「なにが可笑しいんだい?」
「いやー、すまんすまん。お前のぶつけてきた殺気が微弱過ぎてな。つい吹き出してしまっただけじゃよ…」
「そうかい…」
私の言葉を聞いた男は自分の右腕を剣の形に変え始めていた。
ガシッ!ググッ…
その腕を素手で掴み顔を近づける。
「………良いか?殺気とは…こう放つんじゃよ?」
ズンッ!
次の瞬間、周囲の人間に異常なまでの圧力が加わった。
パリン!
ピシッ!
ピキキ…!
その次に照明や窓ガラスが割れ始めた。
「はっ…はあっ!フュー…フュウ!な、なんだこれは…!?」
ついでに目の前の男は息苦しくなったのか過呼吸になっていた。
「な~に、ちと殺気を飛ばしただけじゃよ」
「ちと?少しだけだと!?少しだけなのにこの威圧感!貴様いったい何者だ!」
「何者でもないさ。強いて言えば…世界最強の生物かな?」
「世界…最凶?」
「あ、そうそう。お主に一つ忠告じゃ」
「妾の進む道を邪魔するようであれば完膚無きなまでに叩き潰すぞ。それだけ覚えとけ、それじゃあの~」ひらひら
そのまま男の手を離し先程の受け付けの男の元へと向かう。
◆
若き紳士(後のオール・フォー・ワン)サイド
「はぁ…」
男は一つ溜め息を吐いた。
「まさか、あれ程とはね…完全に規格外の化け物だ。彼女の事は後回しにしよう…」
彼は、このホテルに入りなにか良い個性を持った人物が居ないかを探そうとしていた。
その時、異常な存在感と威圧感を放っていた巫女服のような服を着た少女を見つけた。
彼女に近づき殺気をぶつけて話を聞き出し仲間…いや、奴隷として扱おうか彼女の『個性』を奪おうと考えていた時、彼女から「素人か…」と言われた。
その言葉を聞いた瞬間ムキになってしまい彼女に全力の殺気を放ったが…
「あれは…確かに世界最凶だねぇ」
逆に異常なまでの殺気をぶつけられた。
(悪い事は出来ないねぇ…このまま行けば必ず彼女と対立してしまう)
「もう少し…慎重に動くとしようかな」
男はこれからの事を考えながらホテルを後にした。
◆
蛇神サイド
「で、では、こちらがお部屋のカードキーになります。御用が御座いましたらお気軽にお申し付けください。では、失礼いたします」
そう言いながらホテルマンの男が帰ろうとしたが呼び止めた。
「お主!」
「ひゃい!?」
「…?このカードキーとやらはどう使うんじゃ?」
「へ?あ、はい。こちらはですね…」
使い方が分からなかったので部屋の機能も教えて貰い完璧に理解した。
「ふ~む、便利なもんじゃの~」
「説明は以上になります。では、失礼致します」
「お主!」
「はい!」
部屋の説明を終わらせた男が帰ろうとしたのですぐに呼び止める。
「これをやる」
「あの、これは?」
懐から小さな革袋を取り出し手渡すとなぜか首を傾げた。
「宝石じゃ。好いた女子にでもくれてやれ」
「う、受け取れません!」
「そうか…なら主はその宝石を『名も知らぬ妖精にプレゼントされた』と言う事にしとけ。それならば問題なかろう?」
「は、はい!ありがとうございます!」
男は何度も頭を下げながら礼を言ってきた。
「良い良い…明日の朝食は8:00から11:30までの間だったか?」
「はい。その通りで御座います」
「そうか…分かった。帰って良いぞ」
「かしこまりました。では、失礼します」
そう言いながらホテルマンの男は帰って行った。
「さてと…どうしようかの~?」
無駄に広い部屋を眺めながら一人呟く。
「とりあえず…体を洗うか」
歩きながら服を脱ぎ捨てシャワールームに入る。
「無駄に豪華じゃの…これなら
1000年以上も昔に死んだ想い人の事を思い出しながら髪紐を解く。
「…」
シャー
「うわっ!真っ黒!」
シャンプーで髪を洗っていると泡が真っ黒になっていた。
すぐに洗い流しもう4回ほど髪を洗うとやっと白くなった。
「どんだけ汚かったんじゃ?」
自分の髪の汚さに多少恐怖を感じながらも無駄にデカい湯舟…露天風呂に肩まで浸かった。
「ふぃ~、疲れが一気に消えていく感覚じゃな…悪くないどころか最高じゃな!」
久々の休息に満足し両手両足を思いっきり伸ばす。
ゴキゴキ!メキッピキッ!
「はぁ~気持ちいのぉ…」
風呂に浸かる事30分
「そろそろ、出ようか」
ザバァ…!
風呂から上がり近くにあったバスタオルで体を拭き部屋にあった浴衣に着替える。
「完全に子供じゃな…クスッ」
自分の姿を鏡で確認し少し笑ってからルームサービスで食事を頼む。
「ご馳走様…けふっ」
食事を終え適当にテレビを点けるとニュース番組をやっていたので見る事にした。
「おーまいがー…妾じゃないか」
ニュースで自分が銀行強盗を一発で沈めそのあと逃げ出した事について報じられていた。
ピッ
「…寝よ」
そのまま1時間近くニュースを見ていたが何も面白そうな話題が無かったのでさっさと寝る事にした。
「柔らか!!?眠くなる!グゥ…」
ベッドに入ると昔招待された英国の王族用のベッドを思い出す柔らかさだった。
そのまま眠気に抗えず瞼を閉じ眠りについた。
「ああ、愛しの君…いつまでもお待ちしております…グゥ」
はい、という訳でした。
次回は多分弟の方に会えると思います。
宝石や金塊の出所は蛇王龍の住処付近の湖から出て来るモンスター達の鱗などから採取できます。
では、また次回!
質問等があれば遠慮なくして下さい。
と言うか感想下さい!