妖を扱う狐憑き   作:あめ林檎.s

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※急展開注意ですよ~
因みに前回までの時間軸は本編開始から凡そ一年後になってます!(コメント貰いましたので少し紹介しておきます)


参の話 半年からまた半年

剣が思った以上に重かったとか、水も雷も炎も適性じゃなかったけど日輪刀で斬ればまぁなんとかなるしいっかみたいなのは半年も前の話(妖の呼吸みたいなのは意味不明なので試してません)。

いやまぁぶっちゃけって数えてないから半年もたったか分かりませんがね!あ、半年の間は修行やって遊んでご飯食べて寝ての繰り返しだったから何もなかったよん。だからカットで。

急展開は嫌われるんじゃ無かったのかって?だって私の半年間気になる人居ないでしょ?あ、居ない?うん分かってたけどハッキリ言われるとちょっと傷付くね……。

 

すっかり落ち込んでる私の頭を撫でてくれるのはなんかすげぇ大人しくて多分お爺ちゃんだと思われる日本狼の佐島さん。人間みたいな名前で少し笑った今日この頃。

落ち込んでる理由は呼吸を試したのに使えなかったのは勿論理由のひとつなんだけど(妖は知らないけども)。

 

実は母さんがつい先日亡くなりました。仮にでも私の母さんだったから凄く悲しい。

母さんは私を悲しませない為か、小さな白狐を一匹残してくれた(多分)。他にはお金とか近くの村への行き方とか。

全くなんでもやってくれる母さんで白兎ちゃん嬉しい。

 

「………はぁ」

 

結局母さんが教えてくれた呼吸とか全然扱えなかった私使えな。チート特典もなんもないし最低最悪役立たず。

せめてもの親孝行(?)と思ってちゃんと半年後の最終選別は受けます。死んでも知らね!!

生きてたら入るよ鬼殺隊。生きてたらね。

 

「いつまでも落ち込んでてもしゃあなし!!修業するか!!母さんの為に頑張るぞ!!」

 

ぐっと拳を握って決意を込めたところ、母さんの声で『あらぁ、嬉しいなぁ』って声が聞こえた気がした。

気がしただけ大丈夫おばけとかいない絶対いない。居てたまるか。

 

ほら、私には佐島さんとかいるし。大丈夫大丈夫、一人じゃない。

 

「残り半年!!頑張るぞぉ!」

「頑張ろうねぇ」

「おー!……ん?」

 

………。

喋ったのは小狐。小さな白狐。いおりん(※伊織)。

 

は?

 

「いやいおりんまで喋るんかいっ!」

 

野生の白兎の大絶叫。

 

 

 

 

 

△▽△▽△▽△▽

 

 

 

 

 

 

「うあぁぁぁ!!!」

 

鬼殺隊入るぞーと意気込んで半年。そう半年である。時間の進みって言うのは早いんだよ。

これが小説のちか、あっごめんなさい。ここカットで。出来ない?あっそう……。

まぁ兎に角今日から最終選別なんですよ。そう。

 

 

最 終 選 別 で あ る

 

 

意気込んだだけで人はそう簡単に変われない。

呼吸が出来るようになった訳でもないし、変わったことと言えば剣が持てるようになってちゃんと振れるようになったことくらい。木は切れた!鬼は斬ったことない!会ったこともない!

 

はい。

いやでも頑張ったんだよ!?頑張るだけは誰でもできるなんて言わないで!いおりんの指導のもと頑張ったんですッ!全力で!!

まぁそれで今何をしてるのかと言うとですね。

 

「肉ぅぅう!!!」

「私お肉じゃなぁぁあい!!」

 

鬼に追い掛けられてます。

いや斬れば良いじゃんって思うじゃん?だって群がってくるのが一人とかじゃなくて三人とかなんだよ?呼吸使えないのにどうしろと。

せめてこう、水の呼吸とかの打ち潮!とかしたかったよね!!滝壺!とか!!

 

「もうやだぁぁあ!!」

「肉ぅぅう!!」

「うるっさい!肉肉言わないで!?馬鹿なの!?馬鹿の一つ覚え!!やーいばーかばーか!!」

 

※疲れすぎて訳のわからない事言っちゃってますが正常です。

ただここで逃げ続けてもどうにもならない。どうにか一人ずつ来てくれれば斬れるんだけど……。

いやまぁ呼吸使えないと思ってるだけで試したこと一回しかないけどね!水と雷と炎と試したけど妖は教えてもらって知識としては蓄えたよ?使えないと思うけど。

 

え、試したことないのかって?ないよ。原作には無かったじゃないの。母さん作ったの?天才じゃん。とにかく良くわからないから使ってないの。

試してみれば良いじゃんって?失敗したら恥ずかしいじゃん!!だってこう雷とかみたいに「霹靂一閃っ!」って言ったとしてだよ?使えなかったら恥ずかしくない!?実際恥ずかしかったしね!?だから試さないの!言い訳じゃないのって?言い訳ですが!?(逆ギレ)

 

ぬあぁ!!なんかいおりん(※小白狐)が呼吸使えよみたいな目でめっちゃ見てくるぅぅぅ……!!!

 

「呼吸使わないの?」

「使わないんじゃないの!使えないの!!」

「でも妖は試したことすらないよね?」

「だって!」

「試してみなよ」

「……わぁった!!試してみたら良いんでしょ試したら!!先に言っとくけど多分絶対使えないと思うからね!?」

 

ちょっと自暴自棄になって叫んでしまった。

使えないもんッ!見てろよいおりん!!

 

「全集中!妖の呼吸(あやかしのこきゅう)!!」

 

立ち止まって後ろを振り返る。

鬼はすぐそこ。勝負は一瞬。外せば死ぬ。

 

なにこれすっごいプレッシャー!!

この状況で普通試させる!?外したら死ぬんだよ!?

てかどの型使ったら良いの?壱から拾までのどれ──

 

「一年ぶりだ!!飯ぃぃい!!」

 

迷ってる暇ないやぁぁあッ!!

 

「い、壱ノ型ぁぁあ!!」

 

──妖精の悪戯(ようせいのいたずら)

 

三人の飛び掛かってくる鬼に対してギュッと目を瞑りながら横一文字に刀を振る。けど何かに当たった感触はなくて、あぁやっぱり駄目だったんだって死を覚悟した。

だけど痛みは来なくて、やって来たのは耳を掠めた女の子の楽しそうな小さな笑い声。

 

と、ぬるっとした生暖かい液体の感覚。

 

ゆっくりと目を開くとそこにあったのは頸と体の離れたイキモノ。崩れかけの体と顔。

私についたそれの血。

 

斬っ………え?

 

「え、は、う、え????」

「斬ったね」

「誰が?私が?いおりんが?」

「白兎に決まってるじゃないか」

「呼吸は?」

「使えてたね。妖の呼吸」

「使っ……え」

 

見てなかったじゃないかよちくせう。

あ、え、じゃあ何、母さんが言ってた妖の呼吸って使えるん?私が?

使えない使えないって言ってたのフラグ?フラグ??

 

「母さんが生きてたときに気付きたかった」

 

母さんが『あらあら』って言ってるのが聞こえる怖い。

 

「休んでる暇は無いみたいだよぉ」

「ふぁっ」

「あれはオレの獲物だぁぁあ!!!」

 

また再びやって来る鬼らにひゅっと喉が鳴る。

やっばいぞぉ、私疲れたよぉ。日の出まであと何時間よこの野郎。

僕はもう駄目だよパトラッシュ。せめて来世は乙女ゲーでおなしゃす。

 

「ってだぁれがここまで来て諦めるかってんだ!!こちとらおばあちゃんと佐島さんが家で待ってるの!!」

 

全集中!!妖の呼吸!!

 

二度目の死を目前にもうなんかやけくそ。

 

陸ノ型!妖花麗香(ようかれいこう)!!

「頑張るねぇ」

 

怪しい光が美しい花のように形作るエフェクトと藤の花の匂い。

刀を縦に振るえば首にあたりはしないものの体を右左に分かれさせれる。そしてすぐに頸を狙って横一文字。

つまりはプラスマークを作るように。大きな怪光花のエフェクトを四つに切り裂く。

鬼の頭は右左共に体から離れ飛んでいく。その様子がなんかグロくて、飛んでくる血が気持ち悪くて、花のエフェクトが綺麗で、藤の花の匂いに安心して思考回路がグチャグチャ。

ただこれだけは言わせてほしい。

 

エフェクトって目に見えるんだね!!?




・半年間の主人公
前半:修行→遊ぶ→ご飯→水浴び→寝る→早起きして修行の繰り返し
後半:修行→お使い→ちょっと遊ぶ→読書→家事手伝い→ご飯→お風呂→寝る→早起きして修行の繰り返し


・日本狼、佐島さん
かなりおじいちゃんな狼さん。落ち込んでる主人公を慰めたよ!撫でるって言っても頭に顔乗せてグリグリしただけだけどね!


・小さな白狐、いおりん
主人公によって拾われた白狐。名前も勝手につけられて伊織と言う。いおりんと呼ばれてるが中々気に入ってる。不思議と体温が自在なので主人公は首もとに居て貰ってる。夏は涼しく冬は暖かく。基本的に動かないので周りからの認識は首当て。マフラー。
因みに母さん(狐崎)が残してくれた白狐と言う認識は完璧に主人公の勘違いである。
妖の呼吸使わないの?折角白兎の母さん?が作ってくれたんでしょ?だったら試してみようよぉ。大丈夫、使える使える。いおは白兎の事信じてるよぉ。


・妖の呼吸 壱ノ型「妖精の悪戯」
横一文字に刀を振る。例えそれが鬼の急所、頸を外したとしても妖精の悪戯によって必ず急所が斬れる。
今回白兎は目にしていないが、本当は鬼の胴体が斬れていたのだが、頸を斬る形に妖精達が動かしている。『当たった感触はない』と言うのも、彼女らが悪戯に刃先を動かしていたのだから同然だろう。女の子の楽しそうな小さな笑い声、妖精達の声が聞こえたのだろうか。


・妖の呼吸 陸ノ型「妖花麗香」
怪しげな光、すなわち怪光によって美しい花の形を大きく一つ作り出し、その花を四つに切り裂いて鬼も斬る技。妖花とは『あやしい感じを誘う美しい花』と言う意味である(鬼にとってのあやしい感じを誘う花は藤の花だと思ったので参考までに)。藤の花の匂いは怪光のエフェクトに含まれていたもので四つに裂けると同時に辺りに広がる。ただし時間が経つと消える。



※藤の花の匂いはそんなに強くないから鬼はふっつーに寄ってきちゃいます。




ここで大正コソコソ噂話(?)!
主人公は最終選別の日まで、狐崎さんが亡くなってから半年間は狐崎さんの知り合いのおばあ様の家に住まわせてもらってたよ!これでついに山生活終わりだね!おばあ様にご飯の作り方と買い物の仕方を教えてもらったみたい!
佐島さんは犬だと思われて一緒におばあ様の家に住んでるよ。佐島さん、良かったね。
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