※モブ(?)の子登場します。モブじゃないです※
「疲れたよぉぉぉ………、ねぇ聞いてよぉぉお!」
「えっと……」
「あのねあのね、私鬼にビビって呼吸使いながら目を閉じたのね?でもね、当たった感触はなくって、でも目開けたら何故か鬼が死んでてね?私が殺したんだけど、なんかグロいし花は綺麗だし花の匂いに安心するしでもうグチャグチャでねぇぇえ……」
現在時間朝方九時頃。
朝日は昇ったため鬼は出てこなくなって休憩時間(仮)。私は同期に愚痴っていた。主語述語の成り立たない支離滅裂な言葉で。
名前も知らぬモブなる男の子に。
いや、だって原作に出る様な主にかまぼこ隊の人とかは会ったらそこで死亡フラグが成立するでしょう?だからモブの人連れてきたんだけど。
最終選別始まる前いたもん、金髪の子とか耳飾りの子とか!!
なんでこう易々とフラグが立つのかな、ねぇ。
「そう言えば君の名前は何て言うんだい?」
「僕は
「浬來くんかぁ!私は凩白兎!宜しくねぇ」
「いや宜しくする気はない……」
「えっ」
浬來くん見た目めっちゃ可愛いから頑張って欲しいなぁって思いで宜しくしたら断られた。白兎ちゃん悲しい。しくしく。
気のせいってことにしよう!私ご都合主義だから!あ、おいこらいおりん、哀れみの眼向けるな。おいこら。
「ところで浬來くんは何の呼吸使ってるの?」
「僕は無難な水。凩は?」
「妖」
「あ、あやかし……?」
普通はそんな反応になるよねうん。
だって妖って何から派生したのよっ!!
その辺母さんが説明してくれなかったからわからない。
白兎ちゃん、良くわかんない。
「にしても最終選別って思った以上に鬼ポンポン出るよねぇ。お陰で袴と羽織が汚れたよ」
「帰ったら洗わないとだね」
「ん~、そうだねぇ」
気の抜けたようなイエスともノーとも言えない曖昧な返事をしたら浬來くんに冷ややかな目を向けられた。
あ、やめてその目。凄い傷つく。やめて悲しい。あ、待ってマジで悲しい!もうやめてよ!私のライフはもうゼロよっ……!!
「そう言えば凩」
「なんだい浬來くん……」
「凩から藤の花の匂いがするんだけど、なんで?」
「え、わかんない」
落ち込んでる風に見せたのにガンスルーだよ浬來くん。スルースキル高いんとちゃいます?無視しないでよ頼むからさ。
まぁそれは良いとして。いや良くないけど置いといて。
え、藤の花の匂いするの?
自分ではわからないから服を匂ってみる。けどやっぱり匂いはしない。
「匂いしないよ?大丈夫?鼻イカれた?」
「僕もう行くねばいばい」
「待って待って待ってごめんってお願い一人にしないで」
ピキッと青筋を立てた浬來くんは立ち上がって別の場所へ移動しようとした。
だけど私は絶対一人になりたくない。羽織をグイッと引っ張る。
一人になったら確実に死ぬ自信がある。寧ろそんな気しかしない。まだ一日目だから死にたくないでせう。おばあちゃんも佐島さんも待ってるし。
「……あのさぁ」
「?」
「人前であんまりそんな顔しない方がいいよ」
私の顔を見下ろしてため息を吐きながらも座ってくれる浬來くん。優しい可愛い好き。だけど言ってることはわからない。
はて、どんな顔の事だろう。人前でしない方が良いってことは……え、なにそんな酷い顔してた!?やだ恥ずかしい!ちょっと待って確認したい、鏡鏡!ないならスマホ!ごめんそっちのがないわな大正時代。
まぁ良いや。そう言えばここ最終選別中のご飯とか寝床とかはどうなってるのかな、野宿?危なくない?木上なら幾分か安全?そうかな?
ご飯は?え、なに魚なの?私お魚苦手よ?骨が喉に刺さったことあるからね。
あ、浬來くんはどうするのかな、聞いてみようついていこう。
「ねぇねぇねぇねぇ」
「なに?」
「浬來くんご飯とか寝床とかどうするつもり?」
「野宿。ご飯は多分……魚と、お握りは持ってきた」
「準備万端で最早ピクニックじゃないですかヤーダー」
なんですか皆用意してきたんですか私だけですかしてないの。
おばあちゃん!ここお握り持ってこないと駄目なんだって!!今更遅かったね!!
「え、なについてきて。もしかして一緒に行動するつもり?」
「うん!」
「え~……」
え~、とか言いながらちょっと後ろ歩く私に隣歩いて良いって言ってくれる辺り優しいまじリスペクト。
あ、お握りくれるの?ありがとう!なにこれ、うこぎ?へぇ、美味しいね!
△▽△▽△▽△▽
皆さんっ!こんにちはっ!!
凩白兎ですっ!
聞いてくださいっ!
今っ!ですねっ!!最終選別の三日目夜っ!でっ!鬼をっ狩ってるんですがっ!!
「浬來くん何処ぉぉお……!!」
浬來くんがどっかに消えました助けてください。
「お前しつこいんだぁ!さっさと諦めて喰われやがれ!」
「グギギギガッゴガッグ」
「誰が諦めるか!おばあちゃんと佐島さん待ってんねやぞ!?あとそこのもう一人はなんか可笑しいよぅ!!」
ひぃぃい!!しつこいよぉぉお!!コイツら変態だよぉお!!私可愛くないから美味しくないんだよ!?可愛い子が美味しいよ!?だからやめようよ!!
私つけてきても良いことないから!
え?食べてみないとわからないだって?わかるよ!
だってほら居たでしょ!なんか歯ぎしり煩いやつとか、十二鬼月上弦の陸とか、可愛い女の子しか狙わなかったじゃぁん!そう言うことだよ!なに?知らないって?そう言うのがいるんだよ!!
だからねぇ!御願いだからこれ以上ねぇ!!
「ついて来るなぁぁあ!!」
──全集中 妖の呼吸──
漆ノ型
「!?」
くるっと振り返って刀を斜めに振り上げれば怪光が星のエフェクトを作り出して彼らの体を斜め上に切り裂く。それで今度は刀を縦に振り下ろす。
怪光の大きな星のエフェクトが落ちてきて彼らを
頸斬ってないのに。
は!まさかこれが転生特典!?
「居た!肉だぁ!!」
「嘘です嘘ですごめんなさい調子のってごめんなさい」
全くそんなこと無さそうでちょっと悲しい。寧ろ呼吸の型なのに転生特典とか言ってごめんなさい。
あらやだちょっとこっちに来ないで浬來くんは来て助けて何処行ったの。
・曰くモブの男の子、一ノ瀬浬來(いちのせりく)
栗毛色の髪をセミロングくらいまで伸ばした男の子。見た目的には『男の娘』と言う感じだが目付きが少しキリッとしている。可愛い見た目とは裏腹に少し口が悪い。基本的に喜んだりとかは表情に出ないが雰囲気が変わる。曖昧を嫌う。騒がしい、賑やかな所や苦手。家では六人兄妹の長男(兄妹では二番目)だったが、家族を鬼によって殺されてしまった。それをきっかけに鬼殺隊へ入るべく水の呼吸を扱う育手の下三年ほど修行したそうな。けど水の呼吸はちょっと合わないかもって思ってるらしく、新しいのを生み出そうとしてるみたい。
紺瑠璃色に流水文様の羽織を着ている。
主人公から認識は『何この子可愛い。けどなんか毒舌……(友好的な意味で)好き』なのに対して主人公への認識は『この人煩い。一人にしたら駄目かも、妹みたい』。
一方、伊織からの認識は『一ノ瀬浬來?へぇ、白兎のお気に入り?一応匂い覚えとくねどうでも良いけど』、伊織への認識『何これ、暖かいのかな』。
・主人公からの藤の花の香り
陸ノ型『妖花麗香』での藤の花の匂いが服に染み付いた可能性あり。だけどそれもあまり強くないからすぐ消える。その強くない匂いを嗅げたってことは主人公のかなり近くに居たんだね、浬來くん!
・消えた浬來くん
浬來くんからしたら消えたのは主人公の方です。『あの方向音痴どこ行った』って探し回ってる筈。
・妖の呼吸 漆の型「妖星の流れ弾」
刀を左斜め下から右斜め上まで振り抜くことで所謂『袈裟斬り』と言うものが出来る(筈)。その後刀を縦に振り下ろすと怪光の星のエフェクト、云わば大きな妖星を落とし潰す技。普通ならこれで鬼を殺すことは出来ないのだが、不思議なことに出来るのが漆の型。エフェクトで攻撃出来るのには何か特別な理由があるのだろうか……?
普通なら体力がかなり消耗される為注意して使わねばならない。
ここで大正コソコソ噂話(?)!
実は浬來くん、見た目で女の子と間違われたりすることが良くあるんです。彼にとって所見で性別を間違われなかったのは家族を抜いて主人公が二人目。表情には出さなかったものの、かなり驚いたそうですよ!そんなに女の子っぽいんだね!!
※因みに浬來くんの瞳の色は海老色って言う色で、主人公は紫の中でも紫苑色と言う色なんですよ。雑学(?)でした!