最近の私はプロットというものを覚えました。
物語の構成を実際に書いてみると、意外と思いつくものですね。
旧約までの部分はまだ早めに書けそうだなぁなんて。
それでは、感想や評価お待ちしてます。
雄英高校登校初日
私とお茶子は時間に多少の余裕を持たせて登校していた。
雄英高校は制服にある程度の自由が効く。まあネクタイの結び方だったり、インナーの着用であったりか。確かスカートの長さもある程度自由だったか?
自由が売りとは聞くが、流石に自由過ぎるだろう…とは思うが、私としてもその自由を使用しない訳では無い。
制服の下にパーカーを着ている。春とはいえまだ肌寒いという理由での格好である。
「入学式、楽しみやねー!」
そう言っているお茶子は模範的な制服の着方である。私からしてみればアクセントのひとつくらい入れてもいいとは思うが。
「誰があんな偉い人が永遠と話す精神修行を好むんだ?朝から餅食いすぎて血液が脳に行くまでの血管に詰まりでもしたのか?」
「なあ、正邪ちゃん?ツンデレなん分かるけど私、さすがに傷つくよ?」
「あー…悪い。冗談だ、冗談。確かに、入学式のおかげで『これからここに通えるのか』っつー高揚感が湧くという意味なら分からんでもないさ」
軽はずみな発言を詫び、ケタケタと笑いつつお茶子との他愛のない会話が続く。
率直に言えば、お茶子とのルームシェアは上手くやれている。事前にこの生活での決め事を行い、以降は不満が出てきたらちゃんと面と向かって言う。として問題なく…問題があったとしても1度話し合いをとることで解決している。
友だちとの生活は親に任せていた事を私らでやるという意味では大変であるかもしれない。しかし、それよりも楽しさの方が勝るのが事実だ。
お茶子と日々の生活等の会話に花を咲かせていると、あっという間に雄英高校へ到着した。
1-A教室前まで向かったところで、私とお茶子は見覚えのある男が目の前に立っていることに気づいた。
「あーっ!君は地味目の!」
お茶子がバッサリと発言した。私がツンデレどうこうと言ってたが、お茶子もズバズバした物言いはどうかとは思う。
…まあ確かに地味っぽい見た目か。
「やあ。入試以来かな?死にたがり少年」
お茶子と私の顔を見て彼はハッとした顔をしている。そしてお茶子の顔を見て若干デレデレしてる気がする。なんていうか、ウザったい。
そんな感情になりながら2人のやり取りを見ていた。
「おともだちごっこがしたいなら他所へ行け」
低い大人の声が聞こえ、話していた全員が黙る。皆声のした方を見つめると、寝袋に入った不審者がいた。
「…何だこの不審者」
──────────
寝袋に入っていた不審者…いや、担任の相澤先生は早々に自己紹介を終え、体操着に着替えてグランドに集合せよと言った。
勿論、生徒から入学式やらガイダンスやら無いのかとツッコミを受けたが、相澤先生は「自由が売りの雄英高校だ。俺の自由にさせてもらう」と言って教室から出ていってしまった。
「……なんか、凄い先生が担任になっちゃったな?正邪ちゃん」
更衣室へ向かう中、お茶子と会話する。
「雄英高校が規格外なのか、あの先生が規格外なのか…はあ。めんどくさい」
「ブーたれてへんではよ着替えよ?」
皆、早急に体操服へ着替えてグラウンドへ向かった。
個性把握テスト
これから、中学までにやっていた体力テストを個性ありきで行ってもらうと相澤先生は言った。そして、実技入試1位だった爆豪という男に個性を使ってソフトボール投げを行うようにとボールを手渡す。
…あの爆豪とかいう男、何処かで見た事があるような気がする。はたして誰だったか。
とまあ、記憶の出っ張りに引っかかっているものを取ろうとしている中、爆豪が個性を使用してソフトボール投げを行った。
「死ね!!!!!!!」
そうだ。爆豪の叫び声と爆発音を聞いて思い出した。中学の時に遭遇したヘドロに囚われてた男か。
「…死ね?」
「まず、自分の最大限を知る。それがヒーローの素地をけいs「あー!!思い出した思い出した!お前あのヘドロん時の奴か!!」
いけない、思わず声を上げてしまった。相澤先生の話を遮ってしまったせいで鋭い目付きで睨まれている。そして私の言葉を聞いて爆豪もギンッとコチラへガンを飛ばしてきた。
「ンだテメェ!!ブッコロされてぇのか!!」
爆豪がガニ股で掌を爆発させつつ寄ってくる。
私はというと爆豪が私について全くピンと来て無さそうだったのでもう少し会話を掘り下げてみた。
「なんだよ。あの時、私がヘドロの拘束を解いてやったんだぜ?感謝しろとは烏滸がましいから言わねえけどよ。暴言吐かれる筋合いはねーな」
「ンだと…!?テメェあの時のクソ女か!!俺はあンとき助けろつってねーわボケが!!テメェが勝手に乱入してきたんだろうが!」
あっけらかんとしている私に対して、爆豪がさらに怒りを見せて詰め寄り、生徒全員がザワザワし始める。瞬間、爆豪に布切れのようなものが絡み付いた。捕縛されたと言うべきだろうか。動きが制限されているようで、その場でもがいている。
「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ捕縛武器だ。私情を出すのはこれが終わってからにしろ。合理性に欠く」
相澤先生が元々悪い目付きを更に悪くして言っていた。
「鬼人も引っかかってた記憶を思い出したとしても空気を読んで口に出せ。そこが分からないほど子供じゃないだろう」
「…すんません。どうもうっかり声が出てしまいまして」
こればかりは教師の説明中に口を挟んだ私が全面的に悪い。正直教師か?と思ってしまうほどラフな、ちょっと小汚く感じる格好だったせいで下に見ていたかもしれない。私の悪い点だ。
「……気を取り直して、個性を使用した上での自分の上限を知ること。これはヒーローを目指すにあたって必要なことの一つだ。だからこそ、こうして体力テストを個性ありきでやってもらうのさ」
相澤先生が先程の爆豪の投げたソフトボール投げの結果、700m越えの記録を生徒の皆に見せる。それを見て皆の様々な声が聞こえてきた。
誰かは「面白そう」とワクワクしていて、ある人は「個性を思いっきり使えるとは、さすがヒーロー科だ!」と言っている。すると、相澤先生はウキウキ様子の生徒に水を差すかのようにさらに一言付け加えた。
「面白そう…ヒーローを目指す3年間。そんな腹づもりで過ごすつもりか?」
相澤先生の発する声は先程の無気力なものとは異なる。冷たく、緊張感の走る…そんな聞こえ方がした。ザワザワしていた皆がピタリと静かになり、相澤先生の方へと目を向ける。
「よし、8種目のトータル成績が最下位の者はヒーローになれる見込みなしと判断し、除籍処分としようか」
「「「「「はぁ!?」」」」」
ほぼ全員が揃えて声を上げたと思う。私も相澤先生の言葉を聞いて素っ頓狂な声を上げてしまった。
「ようこそ。これが雄英高校ヒーロー科だ」
──────────
そんなこんなで始まった体力テストだが、正直いって私の個性が使える場面など限られている。
一応異形型の個性のため、素の身体能力では一般男子のそれとタメを張れる位には高い。
しかしあくまでも個性を使用しない一般男子に対してである。このテストで最下位になる事は無いだろうが、私としては平均以下の順位になるのは少しだけ悔しい気分になる。
個性を使用するとしても、その反動が大きいのが難しいことこの上ない。
最初の種目は50m走
個性でごっそり体力が持っていかれるのも体力テストと相性悪いな。この種目で能力を使うのもな…などと考えていたら私の順番になってしまった。
パッと見ていたところ、早かったのは眼鏡をかけた男子。両ふくらはぎになんか付いていて車のようなエンジン音が聞こえたので、そういった走る関係に強い個性なのか。
他にも腹からレーザーを出してその推進力で飛んだり、足から液体?を分泌させて滑るようにして走ったり。凄くいい感じに個性使ってるな。
私と一緒に走るのは金髪のチャラチャラしてそうな男子か。
……考えても仕方ないな。折角なら疲れきってでも上位入賞してみるか。
『位置について…』
「…おい、スタート準備しなくていいのか?」
金髪男子が声を掛ける。まあ、走る素振りを見せてないから疑問に思うのはそうか。
「いいんだよ。個性使うから」
『よーい』パンッ
ピストルの火薬音が響いた瞬間、個性を使う。
スタートにいる私の位置をひっくり返してゴールに向かわせる。
なんということでしょう。瞬間移動したかのごとく私がゴールに突っ立っているのではありませんか。
『0秒83』
よし、めちゃくちゃいい記録を取った。……しかし
「ぜー…ぜー……」
「お、おい…大丈夫か?」
50m走っただけとは思えないくらい息を切らしている私を見て、金髪くんが心配して声を掛けてくれていた。
「問題…ないっ…!個性のせいだ……!」
イヤな汗が出てきた。体操服で汗を拭ってから大きく深呼吸をした。少し落ち着いてから周りを見ると、眼鏡男子がショックを受けた様子だった。
・・・
握力測定では私の個性ではどうにも出来ない。
普通に計ると50kg近くあった。まあ、異形型ならこんなものだろう。
なんて思ってたら女子の1人が個性で万力を出していた。ガチになってて怖いわ。
男子の方では腕を複製して540kgを出した人がいたようだ。「タコかよ!?」っていう言葉に反応して、チビ男子が「タコってエロいよね」等と言い出したのでマジトーンで舌打ちしてやった。チビ男子はビビってたがお前の発言のせいだからな。
・・・
立ち幅跳びでは空を飛べる個性持ちが活躍していた。お茶子も自分自身を浮かせて立ち幅跳びに挑もうとしていたが、それなりに距離を稼いだ後に個性を解除してその場でプルプルと震える。そういえば話の中で個性について話したことがあったな…
……
『私の個性は自分自身も中に浮かべるんやけど、負担が大きくてすぐ吐きそうになるんよ』
……
私は大慌てでお茶子に駆け寄り、木陰まで移動させた。もうちょっとしたらみなの目の前で吐くところだっただろうがと私は怒った。
・・・
反復横跳びも私の個性が使えたものじゃない。だがそれなりの結果は出せた。
1番意外だったのはチビ男子だ。自分の個性で弾力のある丸いボールを端っこにくっ付けたかと思うと、ポヨンポヨンと跳ねて高速で動いていた。何アレやばい
・・・
ボール投げ。お茶子は立ち幅跳びと同じ要領でボールを浮かせる。何時までも落ちる気配が無いため、無限と結果が出ていた。
「いやー、立ち幅跳びでは無理しちゃったけど。こっちでいい結果残せて良かったわ」
結果を見てやり遂げましたというかのような顔で私を見ているお茶子に、私は呆れ顔で答える。
「無理するんじゃねえよ。あの時、あの場で吐いてたらクラスのさらし者だったんだぞ?ゲロ女の異名がついてたんだぞ?」
「いやぁ、だって初っ端の正邪ちゃんがちょっと無理して個性使っとったから、私も負けてられないなってさ!」
以前個性についてお互いに話していた事もあり、やはりお茶子は私が若干無理をしていることに気づいていた。
「あー…やっぱり気付くか。いいんだよ私の個性は。思いっきし体力削られて疲れちゃうだけだから。お前のデメリットは酔って最悪吐くんだぞ?」
だがまあ、友だちが私を見た上で無理してるなどと聞いては私ももうちょっと無理をしたくなった。
「よし、お茶子には悪いが私も無限の記録取ってくるわ」
私の番となり、サークル内に入る。能力を使うのはボールに働く物理法則だ。
投げて、手から離れる瞬間にボールに働いている重力の力をひっくり返……
「……は…、え…っ?」
瞬間、私の目に写ったのは雲ひとつない綺麗な空模様だった。そして身体を叩き付けられたような衝撃が走り、素肌にジャリジャリした砂の感触を感じる。ここでようやく自分自身が地面に倒れ込んだ事に気づいた。
「ちょっ、正邪ちゃん!?」
「鬼人、どうした!?」
そんな姿を見てお茶子と相澤先生が駆け寄って来てくれた。
「ぜぇ……ぜぇ…っ!っはぁ…はぁぁ……」
個性の発動で酷く体力を消耗したせいか。身体が限界を迎えてその場に倒れた。というのが私の現状だ。それを説明しようにも息切れのせいで話そうにも話せない。
私の個性を知っていたお茶子が相澤先生に私の個性について話をしてくれたお陰で何とか無事(?)に済みはした。
お茶子と相澤先生に引き摺られ、木陰で無理やり休まされた。
お茶子に「休むまで私が監視しとるから覚悟してな!」などと言われて膝枕なんかさせられてた。周りが私らを見てちょっとガヤガヤしてたので恥ずかしかった。
因みに結果は無事2人目の無限である。
・・・
私が疲れきっている間に死にたがり少年こと、緑谷と爆豪とで一悶着あったらしいが、そんな事を気にしているほど私は暇では無い。
最後の持久走は地獄そのものだった。個性でもう体力はゼロと等しく、休んでたと言ってもそんなので回復するのは雀の涙だ。
汗とつらさの涙で顔がぐしゃぐしゃになりながら持久走を完走。ゴールした時には足が小鹿みたいに震えてた。そして握力の際に万力を作り出した女子がスクーターを出して悠々ゴールしていたところを見て、私は殺意を抱いてしまった。
・・・
その後、長座体前屈に上体起こしがあり、結果発表である。私の順位は6位、お茶子の順位は11位と2人共除籍処分を回避した。
しかし、最下位は緑谷ということで、緑谷が除籍処分かと私は自分が除籍されない事にホッとしたがお気に入りの人間が居なくなることに若干の寂しさを感じていた。
「あ、因みに除籍は嘘ね。君らを本気にさせるための合理的虚偽」
「「「「はぁぁああ!??」」」」
一部はふざけるなという意味で叫び
「あんなの嘘に決まってるじゃない」
一部ははなから本気にしていなかった様子で
(気づかなかった…)
一部は心の中で騙されていたことを告白していた。
htmlなんか駆使した方が良いですかね?
駆使する言ってもどーせルビくらいしか振らないと思うんすけどね
あ、今ヒロアカのアニメ見返してるんですがやっぱり面白いッスねぇ…