反逆者のヒーローアカデミア   作:レクレア

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うちの世界の正邪は多分こんな感じで合ってるはず…
合ってる……はずや……


入試試験(実技)

雄英高校

 

個性社会になり、ヒーロー科等と呼ばれる学科が出来た。その学科のある高校でも最高峰に位置する所がそこである。

 

 

私は、自身の目標のためにその最高峰と呼ばれる雄英高校へ受験していた。

 

 

元より独りでいる事の多い私は、その時間の大半を勉学や読書に費やしていたために、文系や社会を主として、学力は非常に優秀であった。

筆記試験は問題ない程度に解け、残すは実技試験のみとなる。

 

説明を聞いている分にはなんてことは無いただのロボット訓練のようなものか。こんなもの私の個性を以てすれば簡単にクリアできる内容だろう。

 

そう思いながらある程度聞き流していると、叫ぶような大声で質問するバカが現れた。さらにボソボソ喋るソバカスの男と、聞き流している私に向けて注意をしてきやがった。

 

ああ、ああいう真面目ぶってるやつは嫌いだ。普段から自分は当然のように真面目キャラを装っているのに、いざとなると多人数のいる方へと着く。本当に真面目なやつなんているわけがない。

 

 

試験会場は雄英高校敷地内にある訓練所?らしい

中に入ってみるとどれだけ予算があるのかと思う程リアルな市街地が建てられている。

 

周りはザワザワとしているがそんな事は関係ない。これはあくまでも自分の力を最大限に引き出す試験なのだ。深呼吸をして合図を待つ。

簡単だ、ポイントである仮想ヴィランのスイッチのON/OFFを、私の個性を使って変えるだけでいいのだ。そう言い聞かせる。

 

「はい、スタート」

 

瞬間、屈みこみつつ脚に目一杯の力を加えて飛ぶ。異形型なので常人よりもはるかに高い身体能力を駆使して試験者という人混みを飛び越え、仮想ヴィランの無力化へ向かう。

 

不意な開始宣言など、なんてことは無かった。日頃から親切に何かが起こる、何かをするなんて伝えられたりはしない。自身が虐められて気付いた教訓。他人を信じる事が出来なくなったため故の思考だ。

 

唐突な試験開始に戸惑う他試験者にざまあみろという顔をしながら次々に仮想ヴィランを無力化して行く。簡単な事だ、仮想ヴィランを視界に入れて具体的に何をひっくり返すのか念じるだけ。それで個性を使用できる。ただ個性を使用する度に己の身体が傷付いて行くが、大して痛くはない。

 

10…20…30…脳がアドレナリンを分泌してくれるお陰で怪我という痛みによる思考能力の低下は抑えられる。心配ない、この調子なら合格など容易いはずだ。

 

試験終盤。仮想ヴィランからの攻撃は1度たりとも受けていないのに全身打撲と切り傷だらけ、息も切れ切れではあるがまだ戦える。

 

突然地鳴りが響く。震源地であろう場所へ自然と目が行く。そこには巨大ロボが佇んでいた。

 

 

「…おいおい、嘘だろ……?」

 

思わず唖然と見てしまう。誰かの「逃げろ!」という叫び声で正気に戻り、私は逃げるために足を動かす。

 

途中瓦礫に挟まった少女を見た。きっと地鳴りのせいで瓦礫が降ってきて下敷きとなったのだろう。

そんなもの知らない、これは試験だ。態々助けるまでの事をしてなんの利益になるのだろうか。

だが、私の足は止まってしまった。虐められて以降、合理的主義で自分への利益が無ければ行動へ移すことはまずしない私が、足を止めた。

 

動け…!動け……!こんなやつを助けたってなんの得にもなりやしない…

 

 

 

だが、誰も助けずにあの巨大ロボに踏み潰されたら……?

 

脳内で答える前に私は動いていた。挟まった瓦礫に個性を使う。瓦礫を『重いもの』と見立て、『軽いもの』へとひっくり返したのだ

 

途端、私の身体に強い重力がかかる。いや、体重が何百キロも増加したと言った方が正しいか。

異形型で幾ら身体が人よりも頑丈とはいえ、思わず膝をついてしまう。

 

 

「ぐ、うぅ…おい、お前…!この私が個性を使ってまで態々手を貸してるんだッ!さっさと抜け出してこの借りを10倍にでもして返しやがれ……ッ!!」

 

「で、でもこの瓦礫のせいで脚が…折れたかもしれへん…ごめんね、ここまでしたのに…ウチ、動けへんわ……」

 

少女は苦笑いを私へ浮かべる。

……仕方ない、このままだと共倒れになる。それだけは私にとって不利益だ。生憎私の個性に解除という言葉はない。ひっくり返したらひっくり返しただけデメリットが私の身体に乗っかっていく。

 

「……しゃあねぇ、よく聞けッ!私の個性で、お前の足を治す。だがその後私は個性のデメリットで気絶、下手したら危篤になる……ッ!そこで、だ!お前の個性なり何なりを使って私と逃げろ!それで貸し借りチャラにしてやる!」

 

少女の返事を待たずに私は個性を使って重症の状態をひっくり返した。折れた足は綺麗に治っていく。だが、逆に私の両足が変な方向へと曲がって行く。駄目だ、意識が持たない。

 

 

個性で治した少女がなんとか瓦礫を抜け出した。私の姿を見てさぞ驚いてる…いや、心配…してるのか?段々と暗闇へと意識が向かう中、遠くで「SMAAAAAAAASH!!!!!!!」という声、そして何かの破壊音が聞こえた。




(百合展開は)ないです。
キャラにあまり喋らせないのは多分私の癖のようなもの
というか喋らせ始めたらグダグダと永遠に話すことになりそうだから控えているのかもしれない
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