「京ちゃん、なんでここに……」
「照、さん……」
思わぬ、再会だった。
見知った、馴染みの深いあの彼女に良く似た顔立ち。ああ、忘れるはずがない。
その人が、どうしてここにいるのかと呆然とした顔で京太郎を見ていた。
幼馴染の姉。麻雀を再び始めた咲が目標とする人、宮永照。
彼女に会うために、咲は全国を目指すのが理由になった。
東京の高校に進学しているとは聞いていた。だが、どこの高校とは詳しく聞いていなかった。
まさか、自分の方が先に出逢ってしまうとは思わなかった。何が起こるか、人生は本当にわからない。
「何だ、顔見知りか」
雅枝に耳を引っ張られたままの蘇芳は、彼女を知る身として。初心者である京太郎が、女子最強の照と知り合いであることに。
だが、意外だとは思わなかった。強い資質を持つ者は、麻雀が強い者を引き寄せる。それこそ、魔物や怪物と呼ばれる者たちを。京太郎ほどの資質を持っていれば彼女と知り合いであっても何も不思議ではないし、そもそもこの合同練習は京太郎が引き起こしたようなものだと考えれば自然と考えられる。
この合同練習が先に計画されていたとか、京太郎が飛び入りで参加したとか。資質に関しての結びつきというのは、卵が先だろうと鶏が先だろうと関係がないのだ。
「……ははぁ、なるほど。そういうことか」
「……事情は知らぬが……まあ、読めた」
信一は、照の妹である咲と打ったことがあることから。治也は、持前の読心のイメージ読み取り能力で二人の心情を察した。
特に信一は、咲の顔を知っている。似通った容姿、同姓ということから、彼女ら二人には血縁があることを見抜いた。
そして、感じるオーラの波長に類似性を感じ取る。おそらくは姉妹、長らく一緒に打ってきた経験がある。
「何で?どうして……命!」
「どうしたの、宮永ちゃん」
「どうしてここに京ちゃんが……長野にいるはずの彼がいるの!?」
ここの主である命に強く当たって問い詰める。
大抵のことでは動じない彼女らしくない、目に見えた狼狽えよう。珍しい姿に、命も彼女を宥めようとしている。
「京太郎は俺が呼んだ。文句あるか」
「佐河、信一……」
「俺らが探し求めてやっと見つけた、最高の原石だよ。ここで鍛えてんだ」
ここ以上の鍛錬場は知らないし、見つからない。東征大は日本最高の環境だと、一流の高校生雀士は誰でも知っている。
ユースでありながらトッププロより強い準プロ選手、佐河信一の逸話は照の耳にも届いている。
曰く、不良ユース。曰く、その根性を叩き直そうとしたプロを何人も逆に引退に追い込んでいる。曰く、フロントとの不和がなければ男子プロ最強の一角であった……など枚挙に尽きない。
しかし、それが誇張ではないのが、かのインターミドルで三年連続準優勝という成績が証明している。現在の男子プロ最強の一人、能海治也の上をいく成績を残しているが故に。
「宮永ちゃんよう。何か不都合なことでもあんのか、京太郎がいてよ」
「……!そ、それは……」
「言えない、ってんなら了承と受け取る」
信一の顔には、何もかもお見通しだと書いているかのように照には見えていた。
恐らく、咲のこともわかっている。
「……京ちゃん。ここで麻雀をやったら、辞めたくなるよ」
照は、此処を知る者として京太郎に忠告をする。ここで麻雀をやれば、心が折れると。
京太郎には何も感じられない。才ある者が放つ特有の波濤もあまり感じられない。つまり、初心者もいいところと見ている。
麻雀を楽しみたいのなら、ここじゃなくてもいい。そもそもこの野郎どもと絡んでいることすら、照にとって肝が冷えることだ。
「おーい、宮永ちゃん。ここを魔界か地獄か勘違いしてないかな?」
「事実だろう、命」
「俺らにとっちゃ楽園だけどよ」
「アンタたちちょっと黙ってなさい」
命がギロリと睨むと、治也と信一はそっぽ向く。
ここでのヒエラルキーは、命が頂点に立っている。彼に逆らうことは地獄を見ることを意味している。
「何で?」
「何でって……」
「みんないい人だぜ。そりゃ、みんな滅茶苦茶強くて俺も弱いけど、それだけ勉強になることがたくさんあって楽しいぜ」
照の忠告に、首を傾げる京太郎。自分が弱いなんて、最初からわかりきっている。ここの部員が滅茶苦茶強いのも知っているし、先ほどまで肌で感じていた。おまけに容赦も手加減も知らないから、心身共にボロボロになる。
だけれども、面白くて、面白くてたまらない。
何かを教えてくれるわけではない。しかし、卓を囲めば対等に戦ってくれる。
そこには敬意がある。初心者だろうと微塵も油断がない、対局者へのリスペクトがあった。雲の上のエリートたちが、こんな初心者相手にそんな気概で向かってきてくれる。
与えられた点棒25000点、平等に配られる13の牌。それはどこまでも平等で、どこまでも不平等。麻雀はどこまでも、運に支配されるゲームだと思い知らされる。
だから何もできない?違う。運など、いくらでも掴める。掴む方法を、信一は、命は教えてくれた。
運を、点棒を、牌を、全力で奪い合うのが、凌ぎ合うのが、ぶつかり合うのが楽しくて仕方ない。
だからどんなに理不尽でも、辛くても、しんどくても……面白い。笑いが止まらない。
「ああ、なるほど。飛び入りのコイツが弱いから練習にならないと。そう言いたいんだな、チャンプ」
「ほう。中々面白いことを言うな」
「一応、須賀くんは東征大の預かりなんですよ。それを弱いって……うちの看板に唾をかけたのと同じですね」
「ち、違っ……」
誤解も甚だしい。そんなことは一言も言っていない。
まるでどこかで見たような光景だと、京太郎は既視感を感じた。そして思い出す──ああ、清澄の部室でやったヤツと同じ手口だと。
「だったら、試そうか」
「……?」
「女子最強連合対、正体不明無名の新人須賀京太郎の……スペシャルエキシビジョンマッチ」
信一が提案するのは、女子の代表と京太郎を対戦させるもの。他校で飛び入り男子の京太郎の実力を、女子側から判断してもらいたいものだった。
元々、この合同練習には京太郎は飛び入りの異分子。実績もない京太郎は、信一の手引きと命の許可の下、ここにいるに至っている。つまり、コネだけだと思われているのだ。
合同練習ならば、女子側の三校の意見も必要になる。主催こそ東征大なものの、白糸台、姫松、千里山の三校を蔑ろにしては彼女らの面子がない。
「どうですか?愛宕監督」
「なんや、白糸台だけやあらへんの?」
「各校から選手を選出して、須賀くんにぶつけたいんですけど……。ウチの生徒より、須賀くんの方が実力差として一番近いと思うんですよね」
「それはアレか?ウチの生徒が無名の選手より弱いと?」
雅枝は、口調こそ大人しかったが内心では煮えたぎるほどに憤慨していた。
青筋が立つほどに……蘇芳の耳を引っ張る力も知らず知らず強くなっており、「痛い痛い痛い」と訴える声も聞こえないほどに。
しかし、そんな雰囲気も命にとっては柳に風。
「私が手ほどきした子ですよ、と言っても?」
そして吐き出す、とっておきのブラフ。本当は京太郎に手ほどきなどしていない。
しかし、雅枝にはそうは聞こえない。聞こえるはずがなかった。相手はあの伝説を作った張本人なのだから。
初心者の小学生であろうと、当時のトッププロを引退に追い込む実力者に育て上げる手腕。ブラックリストの頂点に立つ、最悪の高校生。
弘世命であれば、ついこないだまで初心者だった者であろうとも……驚くような短時間でトッププロを超える実力者へと育て上げることができる。
命が手塩にかけた初心者。それはつまり、現役のプロをも超える実力者と同等のレベルと言ってもいい。
これには、雅枝も唾を飲む。
伝説の再来、それを目の当たりにしようとしている。
「……ほう。それはほんまかいな」
「ええ。彼、とても筋が良くて。そろそろ、余所の生徒さんと打たせたいんです」
「ええやろう。条件を呑んでくれたら受けたるわ、その勝負」
「条件?」
「
雅枝が要求したのは、東征大が最強に君臨する原因となった、その秘奥。それの教授だ。
すなわち、オカルト共有の秘密。それを明らかにする。
選ばれた才能だけが持つオカルト。オカルトが跋扈する現代の麻雀で、喉から手が出るほど得たい秘法だ。
才能は後付が利く。それを東征大は体現し、実践している。才能が無いと嘆き苦しむ者たちには絶対に欲しい代物だ。
「……ここに来るプロは、どうしてかそれを聞きたがるんですよね」
「……はい?」
千里山女子の監督という側面だけでなく、愛宕雅枝には元プロという顔も持っている。
今は監督として専念はしているが、プロの世界の空気を良く知っている。
「先日、三尋木プロもここに来て、同じようなことを仰ったんですよ」
「あの三尋木プロが?」
あの着物の、日本の女子トッププロの三尋木咏がここに訪れ、同じことを命に言った。
飄々とした性格で、わっかんねーと煙に巻いている彼女は、何を見ているのか誰もわからない。彼女なら、ここの秘密を知っていてもおかしくないと雅枝は納得した。
東征大の強さの秘密を知っているのは、お前らだけではないと牽制をする。
しかし、雅枝には計算内。先にその答えに辿り着いたとは思ってなどいない。
「オカルトなんて、あり得ないのに。私たちがやっていることはただの麻雀だというのに。ねえ、須賀くん?」
「ええ、そうですね。それに尽きます。そんなオカルト、ありえない」
示し合わせたかのように、命と京太郎はそう合わせた。
だが、それは真実だ。そんなオカルト、あり得ない。
見えないものに、支配され過ぎるのだ。だからオカルト信仰が流行ってしまう。
原因がある。源流がある。何故気付くことができない?
結果だけ見て、本質を見ていない。狭窄した目線でしか見ていないから、広い視点で見ることができない。
だから目が曇った発言しか言えない。ああ、だからなのかと──命と京太郎は揃って思いっきり嘆息した。
「いいですよ。あなたたちが言うオカルトの神髄……教えて差し上げます」
「いいのかー、命。どうせわかりゃしねえのに」
「アレは、誰であろうと会得できるモノです。理解できるかどうかは、試してみなければわかりません」
「ま、物は試しか」
ピクピクと、浮き出た血管が脈を打っている。雅枝の我慢も限界寸前だった。
高校生のガキの分際で……どこまでも舐めた態度を取る彼らに、いつ切れてもおかしくなかった。
傍らで蘇芳が「裂ける、耳が裂ける!」と半分泣きながら訴えているのも聞こえていない。
「何々~、面白そうな話しとるな~。私も混ぜて~」
……そしてさらに、面倒な人が混じってきた。
姫松の監督代行、赤阪郁乃。心を苛む原因が増えたことによって、さらに力が増している。
「郁乃!頼む助けろ!」
「え~、そんな言い方されるとな~。助けたくなくなってしまうな~」
「めっちゃ美人で超可愛い、頭も切れる敏腕監督代行赤阪郁乃様!どうか哀れな子羊な自分をお助け下さい!」
「そんなべた褒めせんでもええのに、めっちゃ照れるやん~」
本当に照れているのか疑わしいくらいににこやかな表情を崩さない彼女は、雅枝の肩をとんとんと叩く。
そして耳を掴んだままであったことにやっと気づき、蘇芳を解放した。
「プライドないのな、お前」
「プライド?何だそれ、食いものか?」
「あっ、そう」
耳の間を擦って、千切れて血が出ていないかを蘇芳は確認している。耳というのは案外千切れやすいのを知っているから。
命は、好都合と郁乃にもこの話を持ちかける。食えない人だということはわかってはいるが、利用できるなら利用するつもりでいる。
「赤阪さん。是非よろしければ……」
「そこの初心者君にウチの生徒を当てるん?ええけど、タダ言うんはな~」
「何が条件で?」
「うーん、お宅やなくて、男神くんにお願いなんやけど~」
「あ?」
「引き受けましょう」
「おい!?」
内容を詳しく聞かずに、引き受ける。東征大や命ではなく、蘇芳への条件なら命が断る理由にならない。巻き込まれる蘇芳にとっては、堪ったものではないが。
受けるかどうかは蘇芳自身に任されるが、その説得を命に一任する。
「ええの~?そっちにもかなり不都合やと思うんけどな~」
「どんな?」
「男神くんを、団体戦に出すってことなんやけど~」
ピクリ、と命が眉を動かす。そして僅かな心音の乱れ。それを察知できたのは、治也だけであったが。
郁乃の出した条件内容、それを聞いた信一は呆れ、蘇芳は頭を抱えた。
「……確かに。彼がもし団体戦に……それも先鋒に据えて出場したとなれば、ほぼ確実に彼だけで団体戦を全国優勝出来ますね」
「
「ええ。大舞台での彼は、私でも勝ったことはありませんよ」
男神蘇芳は、弘世命が勝てないと断言する相手だ。
修羅に堕ちようとも、修羅を率いようとも、修羅道地獄を造り上げようとも。命は、大舞台という本番で蘇芳に勝った試しがない。自分では及ばない相手、というのを刻みつけられた相手だ。
高校に入学してから個人戦には出なくなった。無論、出場する権利はあったが、命は頑なに辞退をしている。何故なら、個人戦には蘇芳がいるから。
勝ちたい相手ではある。だが、好んで戦いたい相手ではない。
──男神蘇芳は、それほどまでに強い。
命が最高と認める東征大の自慢の修羅たちでも、束になろうとも敵わない。
去年のインターハイ個人戦で、それが証明された。歴代優勝者がほとんど東征大だったのが、蘇芳によって不敗神話が破られている。
十万点持ちの団体戦でも、それは変わらないだろう。初期の持ち点が四倍に増えただけで、全国を制するには少なすぎるほどの点数に過ぎないのだから。
(信一先輩、治也先輩)
(なんだ、京太郎)
(どうした)
(マジなんですか?蘇芳先輩が団体戦出たら全国制覇できるって)
(マジだよ。アイツなら、十万点持ちだろうと関係なく、全員飛ばして終わらせられる。そういう奴だ)
(真実、大会に出たら十代最強だ。本番に強いんだよ、蘇芳は)
信一と治也からのお墨付きも付けられた。
誇張でもなんでもない。出たら優勝する、そういう化け物なのだと認識させられた。
「郁乃!姫松に特待入学するときの条件、言ったよな俺!」
「部活の自由参加と、団体戦には出えへん言うてたな~、だ~め?」
「……条件の前提を変えろ。
勝負を受け入れるための条件ではなく、京太郎の勝敗によって決めることを蘇芳は要求する。そうでなきゃ、彼は納得ができない。
郁乃の目的は、男子の個人団体の両種目の全国制覇だというのが目に見えている。それを個人で果たせる『奇跡』みたいな人間が、姫松にやってきた。
彼女は、王者東征大の凋落……それが見てみたいのだろう。
「ええよ~。ウチの部員はそんな軟弱者やあらへんし~」
郁乃は、命の吐いたブラフ……自分が指導したという嘘を見抜いていた。
彼女もまた、百戦錬磨。舌戦において、十八の小僧相手に負ける道理はない。
勝ったら万々歳。弘世命の弟子を打倒したという自信をつけさせて勢いをつけさせる。男子の個人団体の全国優勝を飾る。良いことずくめだ。
「わかりました。では、各団体の代表者は十分後に、三階の301号対局室に集合ということで」
最後は命が仕切り、この場は解散という流れになる。
「……あの、弘世先輩、蘇芳先輩。その……」
京太郎には、自信がなかった。相手は女子の最高峰、そうそう勝てる相手ではないと認識している。
この東征大に来て、まだ半日も経っていない。劇的に強くなった自覚はあるが、それが通用するかは疑問だった。
「大丈夫。須賀くんは、まだ実感がないからわからないと思うけど……これからわかるから」
「そうそう」
命にとっても蘇芳にとっても、信一や治也にとっても、この勝負は見えたものだった。
もういつでも、京太郎は覚醒してもいい。雀士の一次成長を突破どころか、二次成長すら超えようとしている地力がある。
しかし、未だに京太郎の資質は殻に籠っている。このままでは、雀士としての壁にぶつかったままだろう。
その根底にあるのは、清澄の部室で、いつまでも勝てなかった頃のコンプレックス。未だ抱えている、自分は弱者であるという思い込みが、更なる成長を阻害している。
今、京太郎に何よりも必要なのは──自信。己は強いのだと自覚させる。
それも、とびきり強烈なモノが良い。
この自信というものが侮れない。穿った見方をすれば、楽観的勘違いとも取れるモノだが、時として圧倒的強者を打ち取る材料にさえなるケースも多々ある。
この、女子たちとの交流戦で京太郎が得るべきなものは、経験値よりも……強者としての自覚だ。
「
彼女らには悪いが、その贄になってもらう。
麻雀部校舎三階、301号対局室。今朝、命と対局した場所と同じ部屋だ。
部屋中央の麻雀卓で、京太郎は座って待つ。ここにやってくる、対局者を。
扉が開く。入ってくるのは、女子の全国区……超一流の高校生雀士たち。
「おう、きさんがあの弘世弟の弟子か。初心者やからって、手加減せぇへんで」
──姫松から、愛宕洋榎。
「なんや、監督からボッコにせい言われとるんでな。恨みはあらへんけど、そうさせてもらうわ」
──千里山女子から、江口セーラ。
「よろしくね、京ちゃん」
──そして白糸台から、宮永照。
彼女たち三人は、誰もが超一流の全国区。技量においては、十の指の数に入る実力者ばかりだ。
そして迎え撃つは、無名の初心者──須賀京太郎。
「よろしく、お願いします」
────対局、開始。
「──……!!?」
東一局、0本場。親は宮永照。
一巡目、その初っ端で──照の次のツモ番である江口セーラは最初の牌を引いた瞬間固まった。
今見ているこの光景は、果たして本物なのだろうかと。
「どうしたん?腹でも下したんか」
後を待つ洋榎は明らかに様子がおかしい彼女を心配する。長旅の疲れがここで出てきたのか、もしくは自分と
だが、彼女の様子からしてそうではないらしい。自分の手牌を、理牌して何度も何度も確認している。
「いや、あんな……」
声が震える。手がおぼつかない。心臓の音が煩くて仕方ない。
まるで信じられないと言う風に、セーラは牌を晒す。
牌を倒すのが、こんなにも重く感じたのは初めてだった。
{北}{北}{1}{1}{5}{6}{7}{二}{三}{四}{⑤}{⑤}{⑤} {北}
「────あがっとるんや」
白糸台・姫松・千里山の三校連合対須賀京太郎。
──前代未聞の、地和スタートで幕を開けた。