願いはただ一つ。麻雀を楽しみたい。
須賀京太郎は渇望する。そのために、強くなりたいと。
やられるために麻雀をやっているのではない。戦いたいから、楽しみたいから麻雀をやっているのだ。
しかし、この自分の未熟さがそれを許さない。何が足りない?才能、運、経験、技術……そして能力。何もかもが足りないのだ。
心を焦がし、身を焼くほどの願望。もう辞めてしまいたいと弱音を吐く。
だが、その情熱は……燃え尽きる前に、間に合った。

「才能がない?安心しろ、そんなものは後付けがきく」
「運がない?喜べ、うんざりするほどお前はツイてるよ」
「経験や技術なんて、時間を凌駕する密度で簡単に追いつける」
「能力が欲しい?オカルトなんて法則だ。どんな力だって、お前は使える」

集うのは、麻雀の甘いも酸いも知り尽くした、十代男子の最高峰の雀士たち。
彼らは彼らの目的のために。そして京太郎のために、麻雀の本当の面白さを伝えていく。

「麻雀の全てを、お前に教えてやる」




※2016.6.30 アンチ・ヘイトタグ追加しました。
 2016.7.9  R-15タグ追加しました。