SUSANOWO麻雀紀行   作:Soul Pride

55 / 63
「そーいや四月馬鹿だ」と。気付いたのが日付が変わった瞬間。
簡単な嘘予告でもやろうかなと。ご都合主義ハッピーエンド主義者の作者のテンションが上がらないだろう、話の内容をテーマにしてみました。
即興で書いたもので内容スッカスカで、本編には一切関わらないので、読まないでも大して問題ないです。


SUSANOWO日和3

 ■嘘予告1『SUSANOWO麻雀政争』

 

「……正気ですか?いくら今のこの国に、戦力が圧倒的に不足しているとはいえ……アイツらはまだ、選挙権も持ってないガキですよ」

「それに関しては、我々も心苦しく思っている」

「ふざけろよ。何のために大人がいると思ってるんだ。アイツらの代わりに俺を使え」

「それは無理だ、白水君。まだ君は代議士程度の力しか持っていないことを、自分でもわかっているだろう」

「アイツらはそれ以前の問題だろうが!!」

「如何なる謗りを、罰を、私は受ける。若い幾万のあったはずの可能性を、私たちの無能で修羅の道に歩ませようとしている」

「……」

「我々のような政治屋の末路はね、白水君。決まって地獄に落ちるものだ」

「……ええ、知っていますよ」

「改めて、通達する。──内閣総理大臣権限において、佐河信一、能海治也、男神蘇芳、弘世命、須賀京太郎……以上五名を、第十四独立麻雀部隊に召集、着任されたし」

「諒解だ。地獄に落ちろ、総理殿」

 

 

 

 

 

 ──集ったのは、この国で若く、最も可能性に満ち溢れた雀士たち。

 

「どうして、私たちは集められたのですか?浬先輩」

 

 ──召集理由は──。

 

「……お前たちには、死んでもらわなきゃならん」

 

 ──麻雀による、国際政争(せんそう)

 

 

 

 

 

「所詮は凡人(アマチュア)……本物(プロ)相手に超えられぬ壁があることを思い知れ」

「これは……さすがに死ぬかも」

 

 ──そこは戦場。対峙するは、世界最高峰の雀士(せいじか)たち。

 

 

 

 

 

「気に入った。朕の麾下に入れ、小僧」

「……死人が。蘇ってまで迷惑かけてんじゃねーよ。頭に蛆湧いてんのか」

 

 ──歴史に名を遺した、伝説(いじん)たち。

 

 

 

 

 

 

「■◆●★▼■▲」

「参った。俺が理解が出来ないんじゃあ、心読めても意味ないな」

 

 ──出逢わなかった、外宇宙の未知(うちゅうじん)たち。

 

 

 

 

 

「蘇芳、何でお前が……!」

「……邪魔すんなら、お前ら相手でも容赦はしねーぞ」

 

 ──袂を分けた、最高の親友(とも)

 

 

 

 

 

 

「私は絶対に、京ちゃんを行かせない!京ちゃんを傷つけるだけの場所なんかに、行かせたりしない!!」

「そこをどいてくれ、咲──!!」

 

 ────そして、なにものにも代えることのできない、最愛(たから)

 

 

 

 

 

 少年たちは、幾多の苦悩と闘牌(たたかい)を乗り越えて、漢へと成長していく。

 

 SUSANOWO麻雀紀行外伝『SUSANOWO麻雀政争』

 ──永遠に、公開未定。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■嘘予告2『Dark Lord』

 

「…………本当に、それでいいのか京太郎。それが本当に、お前の目指す麻雀か」

「俺は敗北しか知らない……もう負けるのは、嫌だ……。勝つためなら、何をしたっていいんだ……!」

「……俺は止めやしない。だがな、京太郎。そうなったら本当に化物に……『魔王』になるぞ」

「俺の理想像です」

「──そうか。残念だ」

 

 ──さようなら、須賀京太郎。

 

 

 

 

 

 ──それは、あり得たかもしれないもしも(If)

 

「……京ちゃん、何で……」

「俺は、強くなった。もう二度と、負けないために。もう二度と、俺以外を勝たせないために」

「どうして!どうして和ちゃんを!優希ちゃんを!部長を!これじゃあもう、二度と麻雀を打てなくなっちゃう……!」

「勝つとは、殺すことだ。俺が勝った、だから雀士として殺した」

 

 ──名実共に、化物となり、『魔王』となった災厄、須賀京太郎。

 

 

 

 

 

「この……外道が……!」

「何か?お前らがかつてやったことを、俺が真似しただけです。外道の謗りは、お前には言われたくはありませんが」

「衣の家族から、麻雀を奪ったお前に!絶対に負けない!!」

「……卓に座れよ妖怪。優しく、撫でてやる」

 

 ──彼の麻雀は最早、傷つけ奪うことしか出来ぬ暴力装置。

 

 

 

 

 

「……これで、名門新道寺女子も終わりか」

「なん、で……こぎゃん……こと……」

「あなたたちは、餌です。全戦力のアレに勝って、俺はやっとアレらを殺せる」

「……お兄ちゃん(あんじゃーもん)……!」

「ええ、あなたのお兄さんですよ。俺は全くわかりませんが……化物は最愛を傷つける奴は絶対に許さないらしいです。ええ、すぐにでもここへやって来るはず」

 

 ──自身が勝者であると、納得するまで放浪し続ける嵐そのもの。

 

 

 

 

 

「須賀くん。これは、どういうことでしょうか?」

「ああ、弘世先輩。東征大(ここ)には大層お世話になりましたから、恩返しに。いやあ、随分となまっちょろかったですよ、コイツら」

「……自分で壊すならともかく、他人に私のモノを壊されるというのは、ここまで腹が立つものでしたか。──()はお前を殺すぞ」

 

 

 

 

 

「……」

「何か言ってくださいよ、治也先輩。だんまりはつまんないですって」

「……」

「遠距離恋愛ってロマンチックですけど、やっぱ不便ですよ。本当に大切なものだったら、手元に持っとくべきですって……聞いてますかー、もしもーし──」

「黙れ。その胸糞悪い口を閉じろ。楽に死ねると思うな」

 

 

 

 

 

「ねー、蘇芳先輩。ちゃっちゃと打ちましょうよー。アンタ探すのに幾ら必要だったか、わかってんですかー」

「お前の都合なんて、知るかよ」

「大阪に行ったらアンタもう行方不明になってたし。しょーがないから片っ端からアンタ関係の雀士をぶっ潰して追いついたってのに。この労力、わかります?」

「……」

「姫松も千里山もぶっ潰しましたんですよ。何だかんだ言って、アンタの大切でしょー」

「俺に、最初から帰るところなんて無い。共食い(●●●)なんて、やったところで何の意味もないだろうが」

 

 

 

 

 

「なあ、京太郎。俺は、お前を殺すべきだったと後悔している」

「ああ、佐河先輩。そんなに気にしてましたか、あの巫女さんをぶっ壊したこと?見逃してくれた借りがあったから、言ってくれれば手を出さなかったのに」

「……ああ、そう」

「所詮、過ぎた事ですし、ね。今を楽しみましょうよ」

「……京太郎。俺はさあ、そんな出来た人間じゃねえんだ。過ぎたことは拘るな?気にするな?──そう納得できるヤツに見えるかよ、俺が」

 

 

 

 

 

「だから所詮は、人なんですよ」

「弱さも無くした化物風情が……粋がってんじゃねえっ!!!」

 

 

 

 

 

 ──屍を踏み潰した、轍の道の、最果てに。真の化物となった彼の、辿りつく場所は──。

 

 SUSANOWO麻雀紀行 IF√『Dark Lord』

 ──多分、絶対にやらない。




以上、お送りしました嘘予告二編。

『SUSANOWO麻雀政争』に関しては、あんま言うこと無し。ご存じのとおり、大変な影響を受けているあの作品と世界観を共通したようなもんです。あの世界はなんでもありでしょうし。ぶっちゃけ、咲-Saki-である必要はあんまありません。

『Dark Lord』はどっかで言った記憶のある、化物らが心身共に化物となった結果の京太郎verです。
もしも化物らが、人としての自律を失って、思うが儘に力を振るってしまった場合、どうなるか。その一つの解答になればと思います。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。