少女のつくり方 〜艦隊これくしょん〜   作:山田太郎

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100話もすぎて、とても今さらなのだけれど。

どんな話が求められているのかなぁ(瑞鳳風に)。

熱い話? エロい話? エグい話? それともほのぼのとした話だったり、日常の話だったりするのかしらん?
お、ちょっといいじゃん。みたいに思える話はあっただろうか。

私、気になります。



〜邂逅の夜〜8

敵旗艦を含む主要な艦隊を撃沈せしめた。

当初の予定はこれで完遂できたということだ。

 

その影響なのか、基地へと攻撃を仕掛けている砲撃の音も小さくなってきている気がする。

このまま残った深海棲艦が遁走してくれたなら、街に被害がでることもなく、一定の勝利を掴めたと言えるはずだ。

居残る深海棲艦が、すでに元基地になってしまった瓦礫の山に砲撃を続けるくらいならそれも構わない。

あとは無事にここから撤退するだけ。

 

 

 

「ちょっと待って! アンタはどうするのよ」

 

作戦の完了を男に伝えていた霞が大声を上げた。

急いで全員が無線に耳を澄ませる。

どうやら、彼を残してきた付近は大火災を起こしており、近づくこともできない熱量を放っていると言うのだ。

 

 

「指揮はここまでだ。お前たちはそのまま沿岸を航行し呉鎮守府まで撤退しろ」

 

坦々とした声でそう告げる男。

それを聞いて霞が眉間に皺を寄せる。

 

「はぁ? アンタを置いていけるワケないでしょ! なんとかなさいな!」

置いてなどいけるものか。今回の生還劇の立役者なのだ。

あの男がなにをしたわけではない。ないが、この男がいなければ、きっと生還は望めなかったのだから。

 

「知ってのとおり、人間は海上を航行するなんてできないからな。最後にお前たちのような誇り高い艦を指揮できて光栄だった」

プツンと無機質な音を立てた後、無線はノイズを拾うだけ。

 

生き残るのは彼女たちのほうだが、しかし見捨てられたような、なんとも言えない気持ちにさせられる。

 

「僕のワガママなんだけど」

一人、前に出た時雨がみんなに向き合い、懇願するように言った。

 

 

「僕の提督を、救ってくれないかな」

 

 

 

 

「あなたは、彼とは長いのかしら?」

自らの肘を抱えるようにした伊勢が時雨に問い掛けたが、その答えは彼女たちの想像から外れるものだ。

「ううん。君たちと出会うほんの少し前に会っただけだよ」

 

それを聞いて驚愕した。

二人は長年連れ添ったパートナーのようで、信頼し合っているのが傍目にも分かったから。

絆はあったのだろう。そしてその絆を、離したくないと感じているのだろう。

絆を育むのは時間ではなかったようだ。

 

「それでも、命を賭して彼を救いたい?」

「約束したんだ、もう離れない。彼が死ぬなら僕もここで一緒に沈むよ。僕は彼の秘書艦だからね」

 

そう言って、時雨はみんなから距離を取った。

 

「僕の提督、か」

羨ましいと思う。

そして、羨ましいだけで終わらせたくはない。

彼女が時間をかけずに絆を結んだのなら、それはここにいる他の艦娘にもできることなのだと、確信に近いなにかがこの胸にある。

 

 

「行って! ここはワタシが支えるわ」

「霞……」

 

損傷のある皐月を連れて渦中に飛び込むなどできない。残存艦が残る中、全員で彼を迎えに行くなどできはしない。

誰よりも早くそう判断し決断したのは霞だった。

 

「勘違いしないでよね。あの男に文句の一言でも言ってやらなきゃ気が済まないってだけ」

 

決断を下したなら後はやるだけ。あの人からは霞の指示に従えとの命令を受けているのだ。

そうして伊勢は、今にも沈んでしまいそうな時雨の肩に手を置いた。

二人で彼を迎えに行く。これが今回締めくくりとなる大一番だ。

 

「そうは言ってもワタシたちで支えきるのは無理だから、頃合いを見て引くわよ。その後しばらくは港外で待機するけど、夜が明けたら呉に帰投する。アンタたちはあの男を連れ出して、合流できそうならそうして。無理なら陸路よ。呉で落ち合いましょう」

 

霞が今後の指示を告げる。

確かにそうだ。提督の元に駆けつけて、その後どうやって逃げればいいのか今は分からない。そのまま陸路で街まで行くことも考えられる中、霞たちをいつまでもここに引き留めておくわけにはいかない。

 

しかし問題は他にもある。

このまま湾外に出るならまだしも、提督がいるはずの突堤までの間にはまだ深海棲艦がたむろしている。

燃える海を縫って、敵艦との遭遇を避けながらそこへ向かうのは現実的とは思えない。

 

そう思い悩んでいたら、呆れるように溜息を吐いた霞がなんでもないことのように言った。

 

「道ならあるじゃない。とっておきが」

 

霞が指差すのは海とは真逆の方向で。それを見ただけで僕たちは、彼女の言わんとしていることを理解した。

 

霞があの男に似てきた。そして彼女はあの男よりも艦娘に対して容赦がなかった。




「勘違いしないでよね!」が似合う艦娘三強の一角。それが霞。

艦これが始まった当初は不人気キャラでしたね。
史実好きなパイセン提督たちが霞のフォロー運動を懸命に頑張っていたのを思い出します。

お時間があれば艦これwikiにある霞のページを読んでもらいたい。
駆逐艦霞を大好きな提督たちが、誤解なく彼女を分かってあげてほしいと、そんな気持ちで書いたのだと思わせる良い記事です。

逆に史実の帝国海軍好きマンがIowaを嫌ってもいましたが……。

全力で楽しむだけ。それが正しいゲームとの付き合い方だと思います。
ゲームやアニメ、そして小説など、娯楽から受ける影響は基本的に正のものであるべきだよね。
娯楽でメンタルに傷を負うようでは現代社会を生きるのが辛かろう。

そんな僕は性の影響を受けています。
NTRで脳を破壊され、阿武隈ボイスで脳を溶かさレの幸せな生活ヲ送っ、ておリま。
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