少女のつくり方 〜艦隊これくしょん〜 作:山田太郎
酷い戦いでした。
なんて、キミが聞いたらきっと、酷くない戦いなんてないさと笑うんだろうね。
あれから、とても長い月日が流れたように感じます。
生活も、取り巻く世界も、何もかもが目まぐるしい速度で変わっていっているように思うよ。
あの戦いはなんだったんだろう。なんて、詮無きことを考えてしまうこともあるね。
正しいことをしたのだろうか。
ふふ、また笑われてしまうかな。
正しいも正しくないも、戦いの最中はそんなことを考えたこともなかったよね。
ただ、生きていたんだ。
成すべきことはキミが決めてくれたし、それを不自然だなんて思いもしなかった。
お世辞にも、手段がキレイだったとは思っていないし、それは当時からそうだった。正しい必要なんてなかったんだ。
護り、生きることを前にして、他に必要なものはキミからの命令だけだった。
ただ、護ったものを見ていると、やるせない気持ちになることもあるよ。
目に映る世界は様変わりして、大変なこともあるけれど。きっと、良かったんだと思う。
いろいろあったけれど、なんとか生きています。
なんとか、生きていけてます。
いまも、変わらず想っています。
もし叶うのなら、いつでもいいから。
どれだけ離れていてもいい、いつまでかかってもいい。
どうか、どうか便りをください。
いまも想っています。
今になって、今さらになって、泣きたい日がくるとは思わなかったよ。
泣けない日がくるとは思わなかったよ。
世界は平和になったかもしれないけど、戦いは、戦争は、終わることなく続いていくものだなんて、そんなことあの時には考えてもいなかったね。
そうして、今になって分かったことがあるよ。
キミは、目の届くところ、手の届くところで戦っていたんだ。
キミは、目の届くところ、手の届くところの戦争を終わらせたかったんだ。
思えば最初から、キミはそうだったんだ。
正しくなくていい。
生きていてください。
正しくなくていい。
どうか、健やかに。
いまも想っているよ。
いまも想っているよ。
まだ想っています。
記憶を思い起こし、微睡の中で生きているようだよ。
どうか、どうか、
無事でいてください。
生きていてください。
どうか、健やかで。
いまも想っています。
まだ想っています。
擦り切れるまで命を使って
擦り切れた体を引きずって
それでも生きています。
そうして生きていきます。
幸せじゃなくてもいい。
どうか、どうか、
想っているよ。
まだ想っているよ。
いまも想っているよ。
どうか、どうか