少女のつくり方 〜艦隊これくしょん〜 作:山田太郎
山もなにもない……。
ところで、書けるかどうか謎なので今まで投稿した話からキレイに存在を消してあるが、実は艦隊にはもう1人駆逐艦娘いる。いた。
その子が艦隊にやってきた話自体は名前を出さずに投稿済み。
脳内からアウトプットされてないため、今後このネタが回収されるかは謎。
書きたいなぁ……とは思っているんだが。
なんでわざわざモヤモヤさせるようなことを?
ここに書くことでやる気と覚悟をだなぁ……。
うふふ、好きよ
その日も朝から陽気の良い日だった。
なにか良いことがありそうだなと、根拠のない予感を持っていたら、それは早々に実現した。
「横須賀の中将から連絡があったわよ、白露をリンガに行かせるから時雨を迎えに寄越しなさいって」
横須賀からの電報なのだろう、それを手にした霞が入室早々にそう報告をしたのだ。
「時雨の姉か、そりゃすぐにでも迎えに行かないとな」
白露型1番艦である白露は、時雨が生まれたときからパートナーを組んできた僚艦であり長女だ。
佐世保急襲のときは運良く呉に出向いていて難を逃れたが、その後は呉に拘束、嫌疑が晴れるとすぐさま南方の最前線へと異動手続きが取られることになった。
それを横須賀鎮守府が横槍を入れ引き抜いたのだった。
言い訳のような難癖をつけて引き抜いたことから、すぐさま時雨の元に寄越させるわけにもいかず。提督が腰を落ち着ける先を見つけるまではと、横須賀預かりで主に海上護衛や中将の秘書艦補佐として身を固めていたのだ。
「明日出発できるよう手配しといたから、とっとと行ってきなさいな」
「でも、いいのかな。僕の姉妹だからってこんなに良くしてもらって」
「構わないわよ。秘書艦なんだからその恩恵は素直に受けなさいな。どのみち佐世保で割りを食った艦娘はみんなここに集める予定でしょうが、時雨が遠慮するとワタシが朝潮姉さんを迎え難いのよ」
さすがに行動が早い。
多くの役所に見習ってほしいくらいだね。民間速度ってやつだ。
お前ら見積もり出して検討するのに何日かけるつもりなんだ。おっと、ただの愚痴だぜ?
遠慮する時雨に対する返答は、半分くらいは配慮なんだろうと思う。そして残りの半分は本心なんだろう。
トップが帰らないと俺が帰りにくい。そんな感じだ。ここのトップは俺だけど。
それが分かったからか、時雨も強固に固辞することなくそれを受け入れる。
「うん。ありがとう」
「ま、アンタがいない間はワタシが秘書艦代理もやっててあげるから。こっちの心配はいらないわよ」
「そだな、佐世保からこっちゆっくり羽根を伸ばす機会もなかったろうし、ついでに横須賀で2、3日ゆっくりしてこい」
俺も頑張ることにしよう。
基地運営も運用も、不足なくその役どころをこなす霞にこの上で秘書艦代理まで全うさせては倒れられてしまうかもしれない。
……うふふ、恐怖政治が始まるかもしれないことを懸念しているわけじゃないよ。
霞さんは悪気なく、ナチュラルに高い基準を求めるからなぁ、特に俺に。
本人もその基準をクリアするつもりでいるので文句を言い難いという厄介なやつだ。
「いいよ、僕だけ内地で遊んでるのも気がひけるし」
「ゆっくりしてきなさいってば。さっきも言ったけど、秘書艦のアンタが休まないと他のみんなが休み辛いでしょう。横須賀までは遠いし、戻ってくるのは半月後ってとこかしら」
「半月か、そんなに提督と離れるのは初めてだね」
「ちょっと寂しいが大人しく待ってるよ」
もう2年近く毎日ずっと一緒にいるからね、今さら時雨のいない生活なんて想像できないけど、喜ばしいことなので笑って送り出さねばなるまい。
「横須賀行きは時雨一人の予定か?」
「まさか、第六駆逐隊を護衛に就かせるわ。ついでに横須賀から物資の補給もお願いするつもりよ」
「うん、それでやってくれ」
リンガから内地に戻るのに急ぎでも5日はかかるからね。向こうで休んで帰ってくるだけでも半月はかかる。
こればっかりは仕方がないね。
それを普段から請け負ってくれている第六の子たちには本当に頭が上がらないな。
せめて横須賀ではゆっくりしてほしいと思い、一つ提案することにした。
「横須賀での宿泊は俺の家でいいよな?」
「いや、基地でいいよ。提督もいないのにお邪魔するなんて悪いし」
「悪くない悪くない。基地なんかに宿泊してたら気が抜けないだろ。アソコは時雨の実家みたいに使ってくれて構わないんだ。六駆の皆も合わせて六人で泊まれよ、連絡しておくから」
どうせ部屋は有り余ってることだし、時雨が顔を出せばサエさんも喜ぶだろう。
提督の実家。っていうかじじいさんの家に時雨が行くのは2度目になる。
鎮守府から近いとある町。あそこよあそこ。
じじいさんや加賀姉さんがあんまり帰れないので、家を管理してくれてるのはサエさんという方。
提督はこの3人に育てられたんですね。
サエさん……薙刀持って勇ましい話がそのうちに。
当時の女学校では必須だったんだって、薙刀。