バカと楽しく過ごしてく   作:リミア

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12話・・ここをブレイクしたいと思うのは俺だけじゃないはず

「おーい、明久?生きてるか?」

 

「……ここはどこ?」

 

あの後、明久は死にかけて戻ってきた。(ちなみに須川たちが運んできた)

 

「あ、気が付きましたか?」

 

明久が起きたのを知り、姫路がこっちに来た。

 

「心配しましたよ?吉井君ってば、まるで誰かに散々殴られた後に頭から廊下に叩きつけられたような怪我をして倒れているんですから」

 

ずいぶん具体的な想像だな。正解だけど。

 

「いくら試召『戦争』じゃからといって、本当に怪我をする必要はないんじゃぞ?」

 

自業自得でできた怪我だがな。

 

「ちょっと色々あってね。それで試召戦争はどうなったの?」

 

「今は協定どおり休戦中じゃ」

 

「そっか」

 

その後の会話が続かない。ここからどうすればいいかわからないみたいだ。まぁ、俺のせいでもあるが。

 

「…………(トントン)」

 

「お、ムッツリーニか。何か変わったことはあったか?」

 

気が付けば偵察に行っていたムッツリーニがそばに来ていた。

 

「ん?Cクラスの様子が怪しいだと?」

 

「…………(コクリ)」

 

誘いに来たな、根元め。

 

「漁夫の利を狙うつもりか。いやらしい連中だな」

 

「雄二、どうするの?」

 

協定の件もある。迂闊には動けないといったところだな。

 

「ムッツリーニ。Cクラスのことをもう少し調べてくれ。代表のことを主にだ」

 

「…………(ビシ)」

 

俺の指示に、了解といった風に敬礼して行った。

 

「どうしたんだ、真也」

 

「いや、俺の勘が正しければ少し嫌な予感がしてな」

 

雄二の問いに答える俺。勘じゃなくて記憶だけどな。

 

「…………(トントン)」

 

「お、帰って来たか」

 

帰ってきたムッツリーニの情報を聞いた。

 

「なるほどな。Cクラスの小山友香と根元は付き合ってると。そして結託しているのか」

 

雄二が情報をまとめ言った。

 

「だとすると、Cクラスが動いているのは罠かのう?」

 

「ああ、誘っているな」

 

秀吉が言った言葉に俺が返した。

 

「Bクラスが勝てば問題なし、もしくは本当に狙うか、俺達Fクラスが勝ったら戦い勝ってBクラスの設備を手に入れる。その後Bクラスに設備を譲るか、そんなところだろう」

 

「本当にいやらしいね」

 

俺の説明に明久が言う。みんなもそう思うみたいだ。

 

「どうするのじゃ?」

 

「そうだな」

 

やはりここは、

 

「向こうがそう来るならこっちも同じ手でいく」

 

あいつに悔しい思いをさせたいだけだがな。

 

 

 

 

「Fクラス代表の坂本雄二だ。このクラスの代表は?」

 

さて、Cクラス来たわけだが、どうなるかな。ちなみに秀吉は置いてきた。なんか寂しそうだったが。

 

「私だけど、何か用かしら?」

 

出た、ヒステリー女。

 

「話がしたい」

 

「何の?」

 

「試召戦争の、かな」

 

とここで俺が言う。

 

「ふうん。どうしようかしらね、根本クン?」

 

「当然却下。だって、必要ないだろ?」

 

やっぱ出やがったな。

 

「酷いじゃないかFクラスの皆さん。協定を破るなんて。ししょう「は?なに言ってんだ、根元?」は?」

 

「俺達は何も協定を破るような行いはしてないぜ」

 

俺は根元の声を遮り言った。

 

「な、何言ってるんだ!今こうやって試召戦争の話をしようとしてたじゃないか!」

 

「え?何?話すらしちゃいけないの?それは知らなかったな。なんせお前何も言ってなかったんだからな」

 

「ぐっ…」

 

さて、こっから攻めさせてもらうか。

 

「それに俺達はお前に連絡を取りに来たんだぜ?協定内容が曖昧すぎるって」

 

「な、ならなぜCクラスに来た!?」

 

「だってお前ら付き合ってるんだろ。彼氏の連絡先知ってるかなって思って訪ねたんだが?」

 

「だ、だがお前さっき友香に試召戦争の話がしたいと…」

 

「ああ言ったな。嘘じゃないぜ。『お前と』試召戦争の話がしたいから連絡先を教えてくれ、または連絡してくれって。まぁ言葉が足りなかったのはお互い様だな」

 

「な!?」

 

さて、これ以上言葉を交わして形勢逆転されない内に先生と話をつけるか。

 

「さて、そこにいる数学の長谷川先生。どのような事情でそこにいらっしゃるのですか?」

 

俺は隠れて見えなかった長谷川先生に声をかける。

 

「わ、私は根元君に連れられて来たのですが」

 

「おや?試召戦争の話をするのが協定違反なら、教師を連れているのも十分違反だな」

 

「ぐ、くそ」

 

「んじゃ、改めて内容は主な行動である『勝負の申し込み』と『点数の補充』それと『クラス全体による明日のに備えた大々的な行動』といった所で、よろしく」

 

そう言って俺達はCクラスを後にした。

 

 

 

「お帰りじゃ」

 

「ああ、疲れた」

 

いや、マジで疲れた。キャラ作ってたからな。

 

「とりあえずは、解決だね」

 

「まだだよ。Cクラスがあるだろうが」

 

明久が言った言葉に俺が言う。

 

「でもBクラスに対してはこれで大丈夫ですね」

 

「ああ、そうだな。助かったぜ真也」

 

「…おう」

 

姫路がほっとした様に言って雄二が礼を言った。…照れるな。

 

「でもどうするの坂本?神上が言った通りCクラスがあるわよ」

 

「そこは大丈夫だ。明日の朝に作戦を実行する」

 

あれか。

 

「そう?ならいいけど」

 

「ああ。今回は真也に貸しができちまったが、今度は俺がする番だ」

 

自信満々に言って俺やみんなの方を見る雄二。

 

「頼んだぜ」

 

「ああ」

 

そう言ってこの日は解散した。

 

 

あ、島田が明久の名前を呼ぶフラグが…ま、いっか。なんとかなるだろ。

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