バカと楽しく過ごしてく   作:リミア

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13話・・普段笑顔だったりあまり感情とか出さない人ってストレスとかたまってるのかな?

「昨日言っていた作戦を実行する」

 

翌日雄二は朝一番、教卓の前で言った。

 

「作戦?でも、開戦時刻はまだだよ?」

 

「Cクラスの方だろ」

 

明久の問いに俺が答えた。

 

「あ、なるほど。それで何をすんの?」

 

「秀吉にコイツを着てもらう」

 

そう言って雄二が鞄から取り出したのはこの学校の女子の制服。

 

「待て雄二。なぜお前が女子の制服を持っている」

 

霧島のか?それとも趣味?後者なら友達やめるぞ。

 

「…お袋が、少し、な」

 

「OK、わかった。もう何も言うな」

 

まさか、そっちだったか。

 

「それは別に構わんが、ワシが女装してどうするんじゃ?」

 

おい、もっと構えよ。

 

「秀吉には木下優子として、Aクラスの使者を装ってもらう」

 

そう言って制服を秀吉に渡した。

 

「と、いうわけで秀吉。用意してくれ」

 

「う、うむ……」

 

秀吉が制服を受け取ると着替え始めた。

 

「……」

 

「……?」

 

するとこっちを見てピタッと止まった。

 

「し、真也。あまり見ないでくれぬか///」

 

「え?……ああ、わかった」

 

たしかに、男同士と言えどそんなに見たら恥ずかしいよな。

 

「……………(パシャパシャパシャパシャ!)」

 

こいつも少しはそういう心を持ってほしい。

 

「よし、着替え終わったぞい。ん? 皆どうした?」

 

「さぁな? 俺にもよくわからん」

 

「おかしな連中じゃのう」

 

「おかしいのは前からだろ」

 

ムッツリーニと明久は鼻血出して悶絶してるし。

 

「ところで真也…」

 

「ん?」

 

「どうじゃ?この格好。おかしくないか?///」

 

そんなこと言ってる時点でなんかおかしい気がする。ま、いっか。

 

「ああ。大丈夫だと思うぞ。似合ってる」

 

「そうか!良かった」

 

何が良かったんだろう?作戦のことか?

 

「お前等も、おかしなことやっていないでCクラスに行くぞ」

 

「あ、ああ」

 

「うむ」

 

「あ、僕も行くよ」

 

俺達が出て行き、明久が慌てて追いかけて来た。

 

「さて、ここからは済まないが一人で頼むぞ、秀吉」

 

「気が進まんのう……」

 

色んな意味でそうだな。後で木下姉に折檻されるし。

 

「そこを何とか頼む」

 

「むぅ…。仕方ないのう…」

 

「悪いな。とにかくあいつらを挑発して、Aクラスに敵意を抱くよう仕向けてくれ。お前ならできるはずだ」

 

「はぁ…。あまり期待はせんでくれよ…」

 

何とか秀吉を説得することができた。俺も応援しとくか。

 

「がんばれ。秀吉」

 

「うむ!まかせるのじゃ!!」

 

さっきと言ってることが違う気がする。

 

「雄二、秀吉は大丈夫なの?別の作戦を考えておいた方が……」

 

「多分大丈夫だろう」

 

「心配だなあ……」

 

「もう少し秀吉を信じてやれ」

 

「うん…」

 

「シッ。秀吉が教室に入るぞ」

 

雄二が言うや否や、ガラガラっとCクラスの扉を開ける音が聞こえてきた。

 

そして…

 

 

 

 

『静かになさい、この薄汚い豚ども!』

 

 

 

 

…生で聴くとすげぇ。

 

「流石だな、秀吉」

 

「うん。これ以上はない挑発だね……」

 

 

 

 

『な、何よアンタ!』

 

怒ってるなぁ。そりゃ扉開けていきなり『豚ども』じゃなぁ。

 

『話しかけないで!豚臭いわ!』

 

自分から話たのに。話はするけど、話されたくないのか?

 

『アンタ、Aクラスの木下ね?ちょっと点数良いからっていい気になってるんじゃないわよ! 何の用よ!』

 

見事に木下優子と思ってるな。少しは疑問に思おうぜ。

 

『私はね、こんな臭くて醜い教室が同じ校内にあるなんて我慢ならないの!貴女達なんて豚小屋で充分だわ!』

 

『なっ!言うに事欠いて私達にはFクラスがお似合いですって!?』

 

豚小屋=Fクラスかよ。

 

『手が穢れてしまうから本当は嫌だけど、特別に今回は貴女達を相応しい教室に送ってあげようかと思うの。ちょうど試召戦争の準備もしているようだし、覚悟しておきなさい。近いうちに私達が薄汚い貴女達を始末してあげるから!』

 

そう言い残し、靴音をたてながら秀吉は教室を出てきた。

 

「これで良かったかのう?」

 

いい笑顔だぜ。青年が仕事を満足にできた時の様な顔だ。

 

「ああ。素晴らしい仕事だった」

 

『Fクラスなんて相手にしてられないわ!Aクラス戦の準備を始めるわよ!』

 

「作戦もうまくいったことだし、俺達もBクラス戦の準備を始めるぞ」

 

「あ、うん」

 

「そうだな」

 

そう言って俺達はFクラスに戻った。

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