バカと楽しく過ごしてく   作:リミア

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2話・・すごく中途半端

「あ~あ。まさか、Fクラスなんてなぁ」

 

「当然だろ」

 

「でも、十問に一問は解けたんだよ!」

 

「だからだろうが!」

 

こいつ、それでよくCかDクラスだなんて言ってたな。

 

「うわ!」

 

「ん、どうしたんだ明久って、ああ、なるほど」

 

驚いた明久の目を追うとそこには、Aクラスがあった。

すごいな。アニメや漫画で見るのとは大違いだ。

教室自体広いし、ノートパソコン、個人エアコン、冷蔵庫、リクライニングシートその他の設備。冷蔵庫のなかには飲料水が入ってるし、菓子まである。紅茶があるって贅沢すぎだろ。高級ホテルも真っ青な設備だ。

 

「皆さん進級おめでとうございます。私はこの二年A組の担任、高橋洋子です。よろしくお願いします」

 

お、高橋女史が自己紹介してるところか。

 

「では、はじめにクラス代表を紹介します。霧島翔子さん。前に来てください」

 

「……はい」

 

・・・霧島、か。

あいつとは去年、色々あったからな。主にあいつ関連で。ホント、一途だな。あいつも気にはしてるんだし、付き合えばいいのに。あれか?シャイってやつか?

さて、俺たちも急がなきゃな。

 

「急ぐぞ明久」

 

「あ、うん」

 

 

 

「・・・廃墟?」

 

そう言わざるをえないだろ、これ。

 

「ひどいね」

 

「ああ。とても設備っつうか教室とは言えん」

 

ぼろぼろにも程がある。てかここまで来るのにほかの設備見てきたけど、他はまだまともだと言える。が、Fクラスだけめちゃくちゃひどいな。

 

「まぁとにかく、入るぞ明久」

 

「うん」

 

ガラ!

 

「おはようございます」

 

俺が入る。

 

「すいません、ちょっと遅れちゃいましたっ♪」

 

明久(ウジ虫野郎)が入る。

 

「早く座れ、このウジ虫野郎」

 

うん、確かに今のはそう言いたくなるほどイラついた。本人は陽気に登場したかっただけかも知れんが。

 

「聞こえないのか? あぁ?」

 

「雄二、そのくらいにしておけ」

 

さすがに言いすぎ。

 

「ん?真也までいるのか?」

 

予想外だったのか、雄二は少し驚いて言った。

 

「ああ。で、なにしてんだ」

 

「先生が遅れているらしいから、代わりに教壇に上がってみた」

 

子供か、お前は。

 

「先生の代わりって、雄二が?なんで?」

 

「一応このクラスの最高成績者だからな」

 

「え?それじゃ、雄二がこのクラスの代表なの?」

 

「ああ、そうだ」

 

そう言うと雄二はニヤリと口の端を吊り上げた。

 

「これでこのクラスの全員が俺の兵隊だな」

 

戦争の・・か。

 

「席は?」

 

一応聞く。

 

「適当だ」

 

「決まってないのかよ」

 

まぁ、これで決められてても困るな。

 

「んじゃ、俺は一兵隊としてがんばるよ、隊長」

 

「ああ」

 

席に行く前に俺たちはそんなやりとりをした。

 

しばらくして先生が入ってきた。

 

「えー、おはようございます。二年F組担任の」

 

そう言って後ろを向いたが

 

「福原慎です。よろしくお願いします」

 

チョークがなくてやめた。つかチョークって主に先生が使うんだよな。いいのか、おい。

 

「皆さん全員に卓袱台、座布団は支給されてますか? 不備があれば申し出て下さい」

 

教室としての不備なら一目瞭然なんだがな。

 

「せんせー、俺の座布団に綿がほとんど入ってないです!」

 

と、クラスメイトの誰かが先生に設備の不備を申し出る。

 

「あー、はい。我慢してください」

 

不備聞いた意味あるのか?

 

「先生、俺の卓袱台の脚が折れています」

 

「木工ボンドが支給されていますので、後で自分で直してください」

 

自分でかよ。てか折れてる、折れるってわかりきってたな、支給した側。

 

「センセ、窓が割れていて風が寒いんですけど」

 

「わかりました。ビニール袋とセロハンテープの支給を申請しておきましょう」

 

新しいのにすると言う選択肢はなしか。

 

「必要なものがあれば極力自分で調達するようにしてください」

 

Aクラスとは間逆の対応だな、おい。てかこれらって、廃棄する予定だった物とかじゃないのか。なんかそんな気がしてきた。

 

「では、自己紹介でも始めましょうか。そうですね。廊下側の人からお願いします」

 

お、ようやく自己紹介シーンか。

 

「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる」

 

お、早速秀吉か。あいつとは、入学式、帰りになんか絡まれていた(おそらくナンパ)所を助けて仲良くなった。

・・・時々友情以上の視線がくるのは気のせいだよな?

 

「──と、いうわけじゃ。今年一年よろしく頼むぞい」

 

そう言って座った。横では明久がなんか悶えている。そういえば小説では最初はまだ秀吉は男と認識してたな。俺は大丈夫だけど。

 

「…………土屋康太」

 

まじ短いな、ムッツリーニ。あいつも、会った時期はだいたい入学式ごろだな。なんかいきなり勧誘された。ムッツリーニ商会に。

 

「──です。海外育ちで、日本語は会話はできるけど読み書きが苦手です。あ、でも英語も苦手です。育ちはドイツだったので。趣味は──」

 

お、この紹介は・・さて明久のほうを見ると、

 

「趣味は吉井明久を殴ることです☆」

 

女の子の声で希望が出てたのに、一気に絶望した顔になった。島田、ツンデレ乙。

さて、明久の番だな。耳ふさいどこ。

 

「──コホン。えーっと、吉井明久です。気軽に『ダーリン』って呼んで下さいね♪」

 

『ダァァーーリィーーン!!』

 

ノリのいい奴らだ。不愉快だけど。

 

「──失礼。忘れて下さい。とにかくよろしくお願い致します」

 

そんな顔するならやんなきゃ良かったのに。さすがバカ。

さて、俺だな。

 

「神上真也だ。これからよろしく」

 

こんなもんだろ。さて次は──

 

ガラッ!

 

「あの、遅れて、すいま、せん……」

 

『えっ?』

 

おっと真打登場か。うん、元気そうだな、姫路

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