盲目少女がニャルラトホテプを召喚したようです   作:零眠れい(元キルレイ)

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重要な報告&最終回までのネタバレ

 本当にごめんなさい……と、まずは謝らせてください。

 サブタイトルで察しの通り、本作品は未完結にします。

 三年も連載しましたし、執筆した動機としても、思い入れとしても、なんとしてでも完結させたいと意気込んでいたのですが……限界が来てしまいました。

 近況報告では少し触れていたのですが(今は消してあります)、改めてそう判断した経緯を説明しようと思います。

 今回、説明するのは大きく分けて三つ。今後と、ネタバレと、未完結にした理由です。

 

 

 まずは今後について。

 本作品は未完結ですが、もしかしたら将来、Fate/Zeroの二次創作を執筆する可能性があります。

 内容は『本作品の結末後の話』です。どんなエンディングを迎えるつもりだったのかは後述しますが、簡潔に言えばハッピーエンドです。

 全てのサーヴァント、全てのマスターが無事に生還し、夢月とニャルは異世界に行く……という終わり方にするつもりでした。

 なので、平和に終わった聖杯戦争後、セイバーたちはどんな生活を送るのか、書けなかった関係などが執筆できたらいいなと思ってます。ほのぼの日常ものですね。

 ただ、執筆する可能性は何とも言えません。何かふとしたきっかけで書けるかもしれませんし、書けずに終わるかもしれません。

 ですが、元々本作品を書こうと思い至ったきっかけは、このエンディングを見たかったからなので、完全にないとも言いきれません。

 もしも執筆するとしたら、恐らくは連作短編集という形になると思います。クトゥルフ要素やオリ主要素も、可能な限り排除するつもりです。

 クトゥルフについては、オリジナル作品として別に執筆するつもりです。もしかしたら夢月も登場するかもしれませんが、Fateとの関係性はないように設定を変えます。

 こちらの作品は、ニャルラトホテプを暴く物語となっています。色々と私の中で妄想が広がっているので、執筆する可能性はかなり高いと思います。

 今のところ決めているのは、これくらいですね。

 

 

 次に、ネタバレについて。

 こういう形で今後の展開を知るのは、読者さんとしては非常に不本意だと思いますが、もうこういう形でしか明かせないので、書かせてください。

 順々に説明していくと、大体こんな感じになります。

 

44話 夢月と心が保育園で出会います。この時夢月は、自らの名前を知らないほどに親と会話してないことが判明します。回想シーン終わり。

 

45~47話 心が交渉して、バーサーカー陣営以外のマスター、サーヴァントと協力関係を結びます。心はユリに生成してもらった『魔力を増大する薬』を提供し、代わりにキャスターのマスター殺害を邪魔しないように……と。

 

48~50話 夢月が気持ちの整理をつけるため散歩していると、雁夜と出くわします。雁夜は最初、彼女を殺そうとしますが躊躇。会話していく内に夢月は凛の妹が危ない目に遭っていることを知ります。

 この時夢月は人間不信に陥っていましたが、凛が友達として接してくれていたことを思い出し、その恩を返そうとニャルラトホテプに34話で触れた願いを使い、凛の妹を救出するよう頼みます。

 

51話 ニャルが桜を救出。臓硯を脅します。桜から魔術回路を抜き取り、聖杯戦争が終わるまでの間、間桐の家に置いておく彼女には何もしないことを誓わせます。

 

52~53話 ニャルに任せて帰宅した夢月。そんな時、龍之介に「そろそろ殺ろうと思うんだけど」と言われ、「ん、わかった」と返事してアトリエに逝きます。

 龍之介の準備を待ってる間、夢月はふと“覚えのない記憶”に突き動かされ、ニャルラトホテプに最後の令呪を使います。心に夢月を殺させないでという命令です。

 これまで殺されたがっていた割に喜ばず、素っ気ない夢月の反応に龍之介が訊いてみると、「お兄ちゃんに殺されたかったのは家族が欲しかったから……だけどわたしには家族がいたから、今はもうお兄ちゃんに執着する理由がない」と明かします。

 でも、これまで繋がりを持ってくれたことに恩を感じてる。だから殺していいよと笑う夢月。そんなわけで殺害シーン。最後は首を絞めて終わり、数秒後に生き返ります。

 

54話 パワーアップしたサーヴァントと、ニャルとの対決。前回よりはいい線いってます。

 

55話 死んだはずの者とは会いたくないという理由で、龍之介が出ていきます。もう二度とここまで満足した殺しはできないだろうと、名残惜しくも別の趣味を開拓しようか迷ってます。

 目覚めた夢月は、龍之介が殺し損ねた同年代の子供に気付き、桜や凛を知っているかと訊いて知らないと答えられたため、生かして帰さない方がいいだろうと判断して心臓一突きにします。

 後に判明したこと、実はムーンビースト用に取っておいた獲物だった。

 

56話 ライダー、ランサー、アサシンがニャルを引き付け、タイミングのいいところでアーチャーの『乖離剣エア』とセイバーの『エクスカリバー』を同時にぶっぱします。

 さすがにやばいと判断したのか、ニャルラトホテプは「宝具を使わない」という宣言を破り、冒涜的で強靭な姿となります。三人もの宝具がぶつかってピカーなって固有結界崩壊。

 

57~60話 ニャルは死ななかったものの、自らが口にした約束を破ったこと、腕を一本持っていかれたことに大満足。お礼として全てのサーヴァントを受肉させ(アーチャーにやられたアサシンも生き返らせ)、各々に聖杯を渡します。

 最初こそ訝しんでいたものの、「要らないなら一般市民に配るけど」と言われて慌てて貰います。

 

 セイバー陣営――切嗣が世界平和を望むも、ニャルに「命を助ければ救ったことになるとか馬鹿じゃないの? 甘すぎだよ」「そのためだったら嫁さんや娘さんだって殺すくせに」と却下されます。

 なので、アイリの「幸せに家族と暮らしたい」という願いを叶えます。

 

 アーチャー陣営――時臣が願おうとしたらギルガメッシュに取られます。

 

 アサシン陣営――「私は何を求めているのかがわからない……」「愉悦」

 

 ランサー陣営――マスター夫婦で取り合いしてる間に、ランサーがチャームの呪いを解いてほしいと願います。

 

 ライダー陣営――ウェイバーが貰うも、取っておくことにします。

 

 バーサーカー陣営――雁夜を心身ともに治します。

 

 心――なぜか夢月の元へ向かおうにも上手く行かず、右往左往しているとニャルが現れます。心にも貰う権利があると言われ、会話している内に『無貌の神、裏切りの化身』と認識していたのが『ニャルラトホテプという邪神』に変わります。

 「夢月を幸せにすること」を願い、『ニャルは暴けないのではなく、我々の技術が足りないだけ』という説を唱えます。

 

 そしてキャスター陣営――夢月が貰うことに躊躇うも、ならばと「そっち側に連れて行ってほしい」と聖杯ではなく、ニャルラトホテプに願います。

 

 こうして無知で無能で無邪気なマスターと、無限で無駄で無茶苦茶なサーヴァントという異物が混ざった第四次聖杯戦争は、戦死者〇、敗者ニャルラトホテプただ一人という無理解な結果を残し、幕を閉じます。

 

?話 ニャルがこの世全ての悪を否定……もとい浄化する回

 

 それからはエピローグとして、その後の生活を少し描写して終わり……と予定していました。ネタバレは以上です。

 

 

 最後に、未完結にした理由について。

 簡単に言えば二次創作の執筆が辛くなったからです。実を言えば5話辺りから……。

 まず、本作品を執筆した動機は二つで、『聖杯戦争にクトゥルフキャラを混ぜてみたかったから』と『Fate/Zeroをハッピーエンドに持っていきたかったから』です。あとはもう勢いとノリでした。

 とりあえず何となくで、長くても10話くらいで終わらせようと、ミゴさんやショゴス、ガラクタ少女を登場させる予定もなかったです。

 ただここで、想定外のことが起こってしまって……他のFateやクトゥルフの二次創作を知らなかった私は、読者さんに求められているのが「聖杯戦争の戦闘、クトゥルフの冒涜的な面」とは予想すらしておらず……パニックを起こしてしまいました。

 しかし、執筆を止めて落ち着くという発想すらもできず、そのまま書きたいものがゴチャゴチャとしたまま進めてしまいました。

 その結果、段々と気分良く執筆することができなくなり、なんとかここまで来たものの、正直混乱した作品を書き続ける気力がありません。執筆する度に複雑な心境が湧き上がります。

 これが、一つ目の理由です。

 

 二つ目の理由は、『原作遵守』について。

 私はなるべく原作通りに書こうと、ニャルの本質や恐怖の意味を考えたり、Fate/Zeroの文庫版と同人版を両方買って何度も繰り返し読み、一つ一つの言動に問題がないか検討しました。

 ですが……逆にいえば、それ以外のことはやっていません。

 fate/stay nightはアニメには触れているものの、ゲームは見たことがありません。FGOも聞いたことがある程度で、他のFate作品も同じです。また、型月の世界観もそれほど把握していません。

 何度かwikiを読んで理解しようとしましたが……挫折しました。私は世界観よりもキャラを重視するので、理解力が乏しいです。

 まぁ、だからこそ、ニャルラトホテプという何でもアリな邪神を使ったのですが……その『何でもアリ』な意味を理解してしまい、どう認識すればいいのかわからなくなり、ニャルラトホテプというワードを耳にするだけで苦痛になりました。

 ちなみに、感想で何度か「ニャルラトホテプは召喚できない」という指摘を貰ったのですが、ガラクタ少女回や日記回、ミゴさんが態度で示している通り、ニャルは『性質的に神以外にもなれる』という設定にしているのでセーフだと判断してます。

 また、ニャルがこっそり聖杯システムを弄って、自分を召喚できるように改造した可能性もあります。

 ともかく、原作に近づけなければと思い詰めた結果……龍之介のようなほとんど原作で言及されておらず、口調が書きやすいキャラばかりが登場するようになりました。

 セイバーやウェイバーを登場させようにも、一つセリフを生み出すだけで一時間悩まされて一切手につかなくなったり、このキャラの性格や思想的にこの言動は問題ないのかと、緊張や焦りを抱くようになったのです。

 ……というより、何を書いてもこれは〇〇じゃないと、自罰的になっていました。

 到底気楽に書くことができず、結果としてクトゥルフばかりを描写したり、一ヶ月に一話投稿するのがやっとの状態です。

 本当にすみません……様々な意味で、作者としての自分が未熟でした。

 

 最後に三つ目の理由、『オリ主』についてです。

 夢月を登場させたのには訳がありました。原作キャラでクトゥルフに対応できるキャラがいないと判断したためです。どのマスターも、ニャルと相性が悪いだろうと思いました。

 龍之介の妹設定にしたのは、聖杯戦争に関わる方法、夢月の耐性、ニャルのクラスといった観点から、消去法的にそれしか思いつかなかったからです。

 諸々考えて、ニャルを召喚し、なおかつ行動を縛らず、かといって従順にならないようにするには、オリ主を登場させるしかないと考えました。

 そこまでは良かったのですが……問題なのは、『オリ主と原作キャラとの接点』です。

 クトゥルフキャラと接するのは気にならないのですが、Fateキャラと関わりを持つことが、個人的に許せませんでした。ちょっとした会話でも嫌になってしまうほどです。他の二次創作だと何も思わないのですが……。

 それもあって原作キャラとオリ主を会わせる度に、夢月を精神的に、或いは身体的に痛めつけるなどをしないと耐えられなくなりました。Fate/Zeroや、Fateを好む読者さんに対する罪悪感が酷かったためです。

 龍之介に殺させたのも、そのためです。彼から拷問、殺害されるシーンを後に描こうと決めていたからこそ、なんとかこの二人の会話は書くことができました。

 なので、夢月をオリジナル作品で登場させるならともかく、Fateの二次創作で登場させるのは苦痛が伴います。

 

 ……と、未完結にした理由は、大体この三つです。長々と書いてしまったこと、何よりエタになったこと、申し訳ございません。

 もしも仮に、この作品を好んでいる読者さんがいたとしたら、今回のことは『最大の裏切り』だと思います。

 ……ハッピーエンドを迎えるつもりが、本当にごめんなさい。

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