Doom caller。『ドゥーマー』と呼ばれる未確認生物の発生、そしてその攻勢により絶滅の危機に瀕した人類は、人の身にしてドゥーマーの力を使いドゥーマーを倒すことを可能とする新人類『グリムユーザー』の力を用いて、なんとか今日という日まで文明の灯火を繋いできた。
 例外なく大きな被害を受けたここ日本においても、グリムユーザーはアムネスティ・エージェントと呼ばれる国家公務員となって、全周百kmの壁サヴァイヴ・ウォールに囲われた人類の生存権を守る為に、ドゥーマー達と、時には愚かしくも同じ壁に守られた者達と熾烈な戦いを繰り広げていた。

 関東区画に所属する、何も失いたくないエージェントの少年日比谷(ひびや)左京(さきょう)
 彼はとある不思議な少女と出会ったことから、誰もが目を背けてきた真実に巻き込まれていくこととなる。
 
 命に重さなどなく、世界は理不尽だけを強いてくる。何も思い通りになどならないかも知れないが、それでも生きることを諦められない。そんな世界で生き抜く、儚い光を持つ者達(グリムユーザー)


 二〇七六年、世界は回り出す。その行く先は、まだ、誰にも分からない。


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  第一話『出会い』()
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