頻発するおもちゃメーカーの襲撃事件。
請負人はなんとアナザーライダー!?
謎の怪人を相手に、ジオウはどう戦うのか!!
この本によると……普通の高校生、常盤ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。ディケイドアーマーの力でアナザーゴーストを退けた我が魔王の前に、新たなアナザーライダーが現れるも、それはどうやらライダーではないようで……おっと、先まで読みすぎてしまいましたね。
新たなアナザーライダーによるものと思われる事件が発生した。何でも、大手おもちゃメーカーBに勤める職員だけを襲っているらしい。これまでの被害者は〇男らとエフ氏の三名に留まっているが、彼の凶行を放っておけば被害者は増えるだろう。
本日もB社は謎の怪人による襲撃を受けていた。
脳天にネジが付いたヘボそうなロボットのおもちゃを抱きかかえ、怪人から逃げる女性職員。
全体的に朽ちた果実を思わせる出で立ち。中でも刀が突き刺さった頭部から垂れ下がる幾つもの管が落ち武者を彷彿とさせ、肥大化した刺々しい肩部が一際目を引く。右肩には『KAIWU』、もう片方には『2015』と書かれている。
「目障りなんだよ、いい加減······!」
「そんなぁ!? これは私の、れっきとした夢の結晶なんですぅ!」
その事件を追ってB社へやって来たソウゴとゲイツ。
「あれは、アナザー鎧武か?」
「なんか違う気もするけど、とにかく止めないと!」
《ジオウ!》《鎧武!》
《ゲイツ!》《ウィザード!》
《ライダータイム!》
《仮面ライダァ~ジオウ!》
《仮面らいだーゲイツ!》
《アーマータイム!》
《ソイヤッ!》《鎧武~!》
《please》《ウィッザー!》
彼らはそれぞれ変身し、アナザーライダーに立ち向かう。しかしアナザーライダーの堅牢な装甲が、彼らの攻撃が通るのを阻んでいた。
ゲイツが負けじと魔法を放ち応戦するも、謎のアナザーライダーはびくともしない。
「やっぱり通じないよね……なら!」
戦う前から何となく、こうなる気がしていたジオウは、状況を打開するために新たな力を使う。
《ディ ディ ディ ディケイド!》
《アーマータイム!》
《ディケイ・ディケイ! ディ~ケ~イ~ド!》
ウォッチをはめて一回転させると、まずジオウの周りをカードが取り囲む。そのカードは灰色モザイクの虚像に付けられた部位ごとのアーマーに変化し、ジオウに重なるようにアーマーが装着される。
これぞ幾つもの世界を廻り、その度に世界を瞳に焼き付けてきた破壊者の力。仮面ライダージオウディケイドアーマーの誕生だ!
そしてこのディケイドウォッチには、他のライドウォッチの力を一段階引き上げる力がある。
「そしてこれを!」
《フォーゼ!》
《ファイナルフォームタイム!》《フォ・フォ・フォ・フォーゼ!》
ジオウの姿がモザイクめいてから変わる。銀色に輝くスーツが目を引き、フェイスプレートには暗闇で光るオレンジ色の双眼が映され、胸のパネルには『マグネット』の文字。
祝え! これこそ仮面ライダージオウディケイドアーマーフォーゼフォーム!
フォーゼ・マグネットステイツは磁石の力で戦うライダー。その力をもってすれば、正体不明のアナザーライダーの動きを止める事は容易い。
磁力でアナザーライダーの動きを停めたジオウは、出現させたライドヘイセイバーの針を回す。
《ヘイ! オーズ!》
オーズの力を呼び出すと、刀身に銀色の輪が浮かぶ。
《オーズ! デュアルタイムブレイク!》
「セイ、ヤァー!」
ジオウが掛け声とともにヘイセイバーを振るうと、斬撃が空間ごとアナザーライダーを切り裂いた。その後空間だけは元に戻ると、アナザーライダーは爆散し中から契約者が現れる。
ジオウらが契約者に駆け寄ろうとした途端、彼らの時間が停まる。タイムジャッカーの介入だ。
「あっさり倒されちゃ困るなぁ。これはとっておきなんだ」
《KAIWU……!》
ウールはウォッチを再起動させると、契約者の身体にねじ込む。すると契約者が黒いバンドのような物に覆われ、やがて異形の姿が躍り出る。
時間を停止させたまま、ウールらは撤退。
再び動き出した時間で、ジオウとゲイツは変身を解除した。
「あれはカイウアナザーライパー、仮面ライダー鎧武の紛い物だね」
「紛い物だと……? アナザー鎧武ではないというのか」
「その通りだよゲイツ君。現にあの怪物に、鎧武の力は通じなかったじゃないか」
「あれもアナザーライダーみたいなものでしょ? ……って事は、元になった存在がある筈!」
「流石は我が魔王。見事な推理だ」
「それでは案内致しましょう。カマンライパーカイウを広めた、彼の元へ」
そしてカイウウォッチを手に入れたソウゴは、タイムマジーンに乗り込むと時空転移システムを用いるとタイムトンネル内で変身。
アナザーカイウが誕生した2015年に降り立ったジオウは、2018年の玩具レビュー動画投稿者から渡されたライドウォッチのスターターを押す。
『 パ イ ン 』
「えぇ······どこからどう見ても鎧武じゃん」
困惑しながらもジクウドライバーの左スロットに嵌め、ロックを外して一回転。すると気の抜けた笛の音と共に、アーマーがジオウに装着される。
《ウァ!》《カ・イ・ウ〜!》
「あれ? ウォズ、祝ってくれないの?」
「私としても、その力は祝うべき代物ではないのでね」
「ああ、そう。まぁいいか!」
バトルスタート!
ジオウは四肢に付いた『パインアイアンZ』でアナザーカイウを殴る、蹴る。その度にアナザーカイウが怯んでいることから、ジオウはこの力が確かに効いているのだと確信した。
「これなら、いける気がする!」
《フィニッシュタイム!》《カイウ!》
《YOU LOSE》《タイムブレイク!》
音声が鳴ると、彼らの周りを巨大なパインが囲む。そのパインの中は小型のパインで満たされてゆき、やがてパインが爆発した。
「ああっ! うわぁ!」
「グパアアァァァァァァ!!!」
アナザーカイウからウォッチがはじき出され、木っ端みじんに砕ける。しかしジオウのドライバーからもウォッチが外れ、同様に砕けた。
この力を使った奴は負けだ、そう言いたいんでしょう。