チート付き転生者は生き延びたい   作:ラッへ

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あのとき一週間投稿をするといったな?



あれは嘘d(殴


新型人形と愉快な仲間たち

 2057

 IOPの下部組織として正式に「16LAB」という技術研究所が設立。

 

 これに対抗し、鉄血工造は更に戦術人形に力を入れていく事になる。

 

 

 俺があのノーマル人形の改造案を父と話し合った結果、改造案のノーマル人形はうちで製造。

 

 それと今の「エリザ」を頂点とした指揮系統の問題点を本社に送る事にした。結果、改造案は三年後の2057年にやっと二四体だけ製造する事ができ、父は今の体制にいちゃもんを付けたとして肩身が狭くなったとさ。

 

 ……うん、お父さんまじでごめん。でもさ、こっちは原作知識と技術チートを使って問題点を思いつく限り洗いざらいにして指摘したんだぞ? それなのに本社の奴らと来たら。

 

『I.O.Pに遅れを取るな!』

『上位AI「エリザ」完成の暁には、I.O.P製の戦術人形を上回る戦闘力を発揮できる! 何故それがわからん!?』

『システムは万全だ。こんな事件が起こるわけがないだろう!』

 

 とのこと。

 ……こいつらはアホしか居ないのか!? 

 

 人形は自分で思考したり行動する事が出来るんだぞ! それなのに人形一人に全鉄血戦術人形を統括する権利を与えたらどうなるかなんて火を見るより明らかだろう!? 

 何が万全だ! 原作知識持ってるこっちからしたら不安しかないわ!! たかがリコリスが撃たれただけであのエリザは暴走しやがって、Alどうなってるんだよ! メンタル脆すぎだろ!? リコリスどんな作りにしてんだよ! ちきしょおおおおおおお!! 

 

 と、いう事がこの三年間の間にあった出来事になる。

 

 流石にこれじゃあやばいと感じた俺達は、もし胡蝶事件が発生したときに備えて、密かに脱出艦を建造する事にした。

 開発していた人型機動兵器、工廠勤務の人員を一斉に運べるだけの艦をだ。やっぱり、ガンダムにしても帰るべき母艦は必要になる。

 まあ、名前はまだ決まってないから秘密ということで。

 

 父もこの出来事があってからというもの鉄血から身を引く事を真剣に考え始めたらしく、古い友人を頼って新しく会社を設立する事を目論んでいるらしい。

 

「いやいやいや、逃げる気満々じゃん!」

 

「ははは!この会社じゃあ俺の肩身も狭くなってきてな。取れる手段が減ってきてるんだ。

 ここは一つ、安全な新天地でその事件を食い止める方法を模索してみようと思う」

 

「あーなるほど。

 それに自動工場に極秘で部品を発注していたことも、ばれたらクビだけで済みそうにないしね」

 

「それもあるな」

 

 そんな会話をしながら、今回完成した代物を見つめる俺たち。

 目の前にはまだ起動していない人形が作業台の上に横たわっていた。

 二四体の「リッパー」と「ヴェスピド」だ。

 

「それで後は起動するだけか」

 

「そうだね、必要な知能や面倒な設定も工廠で既に入れたはずだし。

 後は起動させるだけで目覚めるはずだよ」

 

 工廠勤務の人達にチラッと目配せをすると、あちらも準備が出来ているらしくグットサインを送ってくれる。

 

「我が鉄血で初の自立思考型搭載のノーマル人形。

 本社が知ったら頭がひっくり返る程驚くだろうな」

 

「まあね」

 

 このノーマル人形は発言の通り自立思考型。

 つまり従来のノーマル人形とは違い感情があり、自分で考えて行動をする事ができる人工頭脳を持っている。

 これまでのノーマル人形達は、簡易的で自我がなく、所詮「第一世代型戦術人形」と定義されている。

 しかしこのノーマル人形達は、自分で考え経験を積み重ね思考する意思のある人形達。

 この世界にはない新しい人工頭脳を備えた彼女らが起動すれば、強力な助っ人になってくれるはずだ。

 

 ただ本来着せるはずだったアーマーやプラスターはまだ開発出来ておらず、見た目は従来のとさほど変わらない。

 

 唯一違うのは「リッパー」には目を隠すゴーグルがなく、「ヴェスピト」にはヘルメットが着用されていない点だ。

 

「それじゃあ起動させようか。お願いします」

 

 俺が要請すると、待ってましたと言わんばかりに起動スイッチ担当の人達が勢い良くレバーを下げた。

 

 すると突然周りが揺れ始め、機器などからは爆音が響き始めた。

 その爆音に思わず周りにいた人達は驚き、何処かに掴まってないと転びそうなほどだ。

 

「博! これは一体!?」

 

「大丈夫! 特に意味はないけど、起動するだけじゃあ面白くないから揺れと爆音を加えてみたんだ! 

 時期に収まるけど、スリルが合って面白いでしょ!?」

 

「「な訳あるかぁ!!」」

 

 俺の真面目な解説に周りにいた人達から総ツッコミを入れられてしまった。

 なるほど、今度から気を付けることにしよう。

 

 そんなこんなで近くにあった柱に掴まっていると、揺れと爆音が収まってきた。

 

 完全に収まったところで、人形達が一斉に目を開け起き上がり始めた。

 そのまま流れる様に寝ていた作業台を退かし、開いたスペースに隊列を組んで並び出したのだ。

 

 その突然の行動に呆気に取られた俺たちを他所に、先頭に立っていた一人のリッパーが前に進みでて口を開く。

 

「お初目にかかります、将軍。総勢二十四体ただいま起動しました。御命令を」

 

「「おおー!!」」

 

「こ、これは驚いたなぁ。将軍って僕たちのこと?」

 

「その通りです」

 

 マジか。彼女らを設計した自分がいうのもなんだが、まさかここまでとは思てもいなかった。

 もっとこう、民生用人形みたいな親しみやすい性格だと思ってたが……どうやら、インプットされた兵士のデータから性格まで影響されてしまったらしい。

 将軍呼ばわりも全くの予想外だ。これじゃあアーマーを着せちゃたらスターウォーズのクローン兵と見分けがつかなくなるぞ。

 

 

「ところで将軍。我々にはまだ名前が付けられてないようですが……」

 

「そういえばそうだったな。博、彼女らの名前はどうする?」

 

「えっ、あ、うーん、それじゃあ……先頭の君の名前はアレクシス。人類の擁護者(侵害、危害から守る人)っていう意味なんだけど、どうかな?」

 

 突然父から名前を振られた俺は、テンパって咄嗟に思い浮かんだ言葉を発言してしまった。

 くそっ、何やってんだ俺! これで場が静まりかえったら一生の恥晒しだぞ! 

 

「アレクシス、アレクシス……おぉ、とてもいい名前ですね! ありがとうございます。一生大事にしていきたいと思います!」

 

「そ、それならよかった」

 

 どうやら名前を気に入ってくれたらしい。心ばかりか表情も笑顔になっており、他の人形から歓声が上がった。

 その後は、見守ってくれていた父から二十四体分の名前を付ける権限を与えられてしまい残りの人形に名前を付けていった。

 もちろん、彼女らにとって名前こそが同じ顔の中から自分を証明する物になる。怠ったりはしない。

 

「じゃあ、これから宜しく頼むよアレクシス」

 

「承知しました将軍。名前に恥じない、素晴らしい活躍をして見せます」

 

 アレクシスに釣られ、他の人形達も一斉におー! と声を上げる。

 

 どうやら特に問題なく起動しているようだ。

 突然暴走したりはないだろうが人格についてはまだわからない。こればっかりはもう少し時間を掛けて様子を見るしかない。

 まあ、特に変なプログラムは組んでないし、性格も特に問題ないだろう。

 

「俺たちも負けないぜ! 鉄血なんてぶっ飛ばしてやる!!」

「ヒュー! いいね、鉄血共に引導を渡しに行こうぜ!」

「俺たちに歯向かう奴らは皆殺しだ!」

 

「「ちょとまてぇ!?」」

 

 前言撤回、口を挟んできた人形達から早速問題発言が出た。

 

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