あなたと奏でる物語   作:Clear2世

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いやぁ、虹ヶ咲のアニメが始まりましたね(2週間前)
スクスタのストーリーとは展開も違い、各キャラの知り得なかった一面とかも見れて、楽しく見させてもらってます。
OPもEDも個人挿入歌も出来の良い作画で良きかな良きかなだZoy。
強いて不満を上げるとするなら、2DやらアニメOPをねじ込むのではなく頑張って3Dにしてアニメ挿入歌をスクスタで実装して欲しかったかな?
……高望みしすぎかな?



前置きが個人的アニメの感想ですみませんが、本編です。
書きたいこと書き殴ってたら余裕で一万文字超えてたので分割はジャパ○ット投稿です。




8話 其の一

「点呼ー」

 

「1♪」

 

「にぃー」

 

「3!」

 

「よん!愛さんを呼んだだけにーよん!」

 

「ご、5」

 

「よしよし、虹ヶ咲学園スクールアイドル5人全員揃っているな」

 

満足そうにうんうん頷く虹ヶ咲学園生徒会所属副会長兼虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会部員(仮)の中橋総悟。

新たに2人の部員が加入してから数日後の放課後。彼を含めた計6人がグラウンドの一角に集まっていた。

 

「むぅ、センパイ。かすみんたちスクールアイドル同好会はセンパイを含めた6人ですよ!センパイが数えられてないです」

 

「所属人数だけで言ったらな。だが、スクールアイドルなのは俺を除いた5人だ!よって!俺は何一つ間違ったことは言ってない!」

 

「……先輩もスクールアイドルをやればいいのでは?璃奈ちゃんボード「ハテナ?」」

 

「それだ!それだよりな子!」

 

「「それだ」じゃねー!やるかぁ!俺は絶対にやらんからな!」

 

総悟がクラスバーサーカーに変換するくらい絶賛したその勢いと、慕う先輩の推薦により加入したばかりであるりな子こと天王寺璃奈。

チャームポイントの璃奈ちゃんボードを捲り、疑問符を浮かべた顔が描かれたページを掲げ、私たちと契約してスクールアイドルをやろうよ!的なことを言う。

それを皮切りにかすみを始めとした一年生組が

 

「先輩がスクールアイドルに……いいんじゃないでしょうか」

 

「だよねだよね!しず子、今度演劇部からよさげな衣装持ってきてよ」

 

「これで先輩も私たちと同じスクールアイドル」

 

中橋総悟スクールアイドル化計画を練ろうと盛り上がっていた。

ちなみにだが、総悟がイメージしているアイドル像はフリッフリのフリルであしらわれた、正統派アイドルが着そうな女性用の衣装を身にまとって、ステージで熱唱を行っているというもの。

対する一年生組は各々によって異なるが、総悟に見合った男性用の衣装を着ていた。

 

そんな互いの考えが食い違っている事に気付けず、良くない流れに総悟は冷や汗をかいていたが……

 

「それで総くん。今日はどうしたの?朝に放課後は動きやすい格好をしてグラウンドに全員集合って言っていたけど」

 

そこは信頼と実績のある幼馴染。総悟が困っている事を誰よりも早く察知した歩夢は話の流れを変えようとここに集まった目的を尋ねた。

長年の付き合いは伊達ではない。歩夢のナイスパスにGJ歩夢!と内心、両手を上げゴールへシュートを決めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「(総くんがアイドルに…………うん。悪くないかも)」

 

……どっちの衣装で脳内に描いていたのかは本人のみぞ知る。

 

 

 

 

 

「そーそー。どったの?アタシたちをこんな格好で呼び出したりしてさ」

 

「こんな格好て……普通の体操着だろうが。誤解を招く様な発言をするんじゃありません」

 

総悟を除いた女子5人は学園指定の体操着を着ている。

学校指定ではあるが、制服の時よりも素肌の面積は多くなっているので、普段とは違った印象が受けられるであろう。

総悟はというと、ジャージである。なんの変哲の無いジャージである。

 

「センパイ、センパイ。かすみんの体操着姿を見るのは初めてですよね?どうですどうです?あまりのかわいさにセンパイのハートを打ち抜いちゃいましたかぁ」

 

 

 

そう言って総悟の前でかわいくポーズを取るかすみ。

白と赤のコンストラストの半袖短パン。自身とは長さも太さも異るほっそりとした手足に色白さも相まって嫌でも異性だと感じさせる。

 

 

 

「あぁ。かわいいぞ。今のかすみを見ているとなんかこう……運動会に応援してやってきた父兄の気持ちが湧き上がってくるような」

 

「保護者目線じゃないですか!?」

 

……が、それが恋愛対象として見れるかどうかはまた別の話である。現時点でのかすみでは手のかかる妹としてしか見られなかったようだ。

かわいいのは間違いないみたいだが。

 

「なんでしょうか、このなんとも言えない煮えきらない気持ちは……センパイにかわいいって言われたのにすっっっごい複雑……」

 

「まぁまぁ。かすみさんの魅力は先輩に伝わっていると思うよ」

 

「元気出して!璃奈ちゃんボード「ファイトっ」」

 

「ふぇ〜〜ん。しず子、りな子〜〜」

 

一年生組の絆が深まった!!

二人に抱きついているかすみを横目に、本題へと話を切りだした。

 

「諸君らを呼び出したのは他でもない……我が同好会に足りない物を補う為だ」

 

片手で抱えたクリップボードをペシペシとボールペンで叩く。

 

「足りない物……ここで新しいメンバー探しをするんです?」

 

「確かに部員は足りていないが違う。そんな目に見えているものじゃぁない。それは見えないけど、確かに存在するものだ」

 

「見えないけど存在するもの……なぞなぞ?」

 

いまいち要領を得ない……もったいぶって話の中枢に触れようとしない総悟にかすみと璃奈は首を傾げる。

他のメンバーを見渡してみるが、どうやらピンと来ていないようだ。そんな彼女等に総悟は

 

「見えないけどそこにはあるもの!スクールアイドルに必要不可欠な物で、我が虹ヶ咲スクールアイドル同好会に足りてない物!それなーんだ!?」

 

「え、えぇっ?」

 

クイズ番組の司会者みたくノリノリで、手で握っているボールペンを璃奈に向ける。

突然回答を求められた璃奈ちゃんはあたふた。アドリブには弱いのです。

それでも璃奈ちゃんボードのページを変えることだけは欠かさない。

 

「えっとえっと……お、お金?」

 

「No!たしかにアイドル活動とかするにあたって費用は必要かもしれんが。だが違う!」

 

「おー!費用だけに必用!あっははは、やるじゃんソーゴ!」

 

「はいそこのダジャレ。うっさいよ!」

 

「はいはいはい!センパイ!かすみんわかっちゃいました!」

 

「大変元気があってよろしい。ではかすみ君。What do you say?」

 

「へ?え、えーっと……」

 

おい、中学生レベルの英文だぞ。

先程の勢いが嘘みたいに消沈し、そのままフリーズするかすみに、総悟はそのうち勉強会を開いたほうがいいなと考えるのであった。

 

「かすみさん。先輩は答えを待っているんだよ」

 

「い、言われなくてもわかってるし!」

 

小声でフォローをするしずくは良い子(確信)

 

「そ、れ、はぁ。マスコットキャラです!山梨県の○ナッシーみたいな何かを象徴するかわいくて愛嬌のあるマスコットキャラが必用なんだと思います!同好会で一番かわいいのはこのかすみん!つまり私のかわいさを全面的に押し出したイメージキャラなんかを作るべきだと思います」

 

「それはまた今度な!歩夢!お前は何だかわかるか?」

 

かすみん渾身のボケ(本人は至ってマジメ)を軽くあしらわれガーンとショックを受けるかすみ。

 

「うん……マスコットキャラとか作るなら、そもそもグラウンドに来ないで室内でやると思う」

 

「かすみさん……あの梨のキャラクターは山梨県生まれじゃないからね……?」

 

「えっ、うそ!?」

 

「そっちのナッシーは千葉県だからねー。虹ヶ咲のナッシーならそこにいるけどね!」

 

補足すると全国で梨の生産量が一番多いのは千葉県であったりする。梨の一文字が入っているからと言って特段梨に関わった何かがあるわけではない。

 

「グラウンドに体操服。それにスクールアイドルに必要な物……体力かな?」

 

「Marvelous!Exactly!!スクールアイドルだからってキラキラ綺麗に光り輝いているものだけではない。泥臭い事の一つや二つはある。だって人間だもの。μ'sやAqoursがあんな素晴らしいパフォーマンスを行えるのも基礎体力があってこそ。そう!我が同好会に足らず、スクールアイドルに必要不可欠な物とは体力!!スクールアイドルとは1に体力2に体力。3と4が努力と根性に5が体力!これらがあれば誰だってスクールアイドルになれる!」

 

選挙活動における立候補者みたく、マニュフェストを高らかに掲げる。

言っていることが完全に体育会系のノリであるが、間違ったことは言っていなかった。正しい共言い難いが。

 

「まー、スクールアイドルって歌って踊るわけだしね。それも笑顔で。生半可な体力じゃやっていけないか」

 

「そうですね。これは演劇にも言えることですが稽古をするにも発声練習をするにも体力がいります。何事にも基礎体力は重要かと」

 

「私、体力に自信ぜんぜんない……いまさらだけど、スクールアイドル私にできるのかな……」

 

「大丈夫だよ、璃奈ちゃん。私も体力あるほうじゃないし、いっしょに頑張ろう」

 

「くふふー、かすみんは今までスクールアイドルになる為にいっぱい練習してましたからね。体力だって自信ありますよー!」

 

「期待しているぞ。かすみ。ま、そんなわけで今日は体力作り兼皆の身体能力調査が主だ」

 

「私たちの身体能力ですか?」

 

「そ。みんながどれ程動けてどこまでやれるか把握しておきたくてな。練習メニューを考える際の参考にしたくてな」

 

「なるほどー。……あれ?でもそれだったらこの間やった体力測定の結果をセンパイに見せれば」

 

かすみの言った通り新年度の恒例行事として、体力測定が全学年で行われていた。

その時の結果が書かれた紙を総悟に渡せばと、良かれと思って発言したのだが――――

 

 

「それでも構わないが……たしか体力測定には他にも色々と載っているだろ?見せても良いっつーなら受け取るが……」

 

「色々って………………あ」

 

思い至った様子。かすみだけでなく全員が顔を真っ赤にし俯く。

そう体力測定は運動能力だけでなく、自身の成長具合も測られる。身長はもちろん、座高や体重。それに女子ならバストも測るわけであって……たかが紙切れ一枚と侮ることなかれ。乙女の秘密と言う名の個人情報が記載されているのだ。

 

 

 

「よーし、そいじゃ時間も惜しいことだし始めるとすっか。んじゃまずは軽く慣らしで。全員グラウンド20週!」

 

『ええー!!』

 

当たり前というべきか、全員から悲鳴が上がる。

虹ヶ咲学園のグラウンドはかなり広く、今現在も様々な部や同好会が活動に使用している。運動部がたまに外回りを走る事があるが、部員曰く一周約2kmはあると言う。

 

「一周2キロ、合計40キロ……!?愛さん、ごめんなさい……私の冒険はここまで……璃奈ちゃんボード「ガクッ」」

 

「り、りなりー!しっかり!愛さんたちの物語はまだまだこれからだだよ!」

 

「ふぅー……大丈夫、落ち着くのよ私。演劇部でも一日10キロは走っていたもの。それが4倍になっただけだと考えれば……い、いけるはず!」

 

「し、しずくちゃん?足がすっごい震えてるけど大丈夫!?」

 

あまりの距離の長さに目眩がし、膝から崩れ落ち、走る前から戦意喪失する璃奈の肩を抱き、呼びかける愛。

普段やってることの延長線だとやればできる絶対できると頭で言い聞かせているしずくだが、体は正直なようで拒絶反応を出していた。

その尋常じゃない震えっぷりに歩夢が心配そうに駆け寄っていた。

 

これは余談だが、一般的な駅伝の一人が走る距離はおよそ20km。テレビの駅伝中継では走り終えた男子大学生が疲労困憊な様子が映されてる事がざらにある。

その倍近い距離を走り慣れてない女子高生にやらせようとしているとか、鬼畜の所業である。

鬼!悪魔!総悟!と言われたとしても仕方があるまい。

 

「せ、センパイ?20週は冗談……ですよね?」

 

「あぁ。冗談だ」

 

青い顔で聞いてくるかすみに対しあっけらかんと答える総悟に一同はコケる。

一度は言ってみたかったんだよね。青学の部長の気持ちが少しはわかった気がする。と付け加えつつ、お前らは今日から全員虹学の柱となれ!と気分は完全に古傷を抱える最強の人であった。

 

なお、歩夢(総悟の影響)愛(多趣味)璃奈(サブカルチャー興味有り)は元ネタを知っていた為、メガネをかけた某中学生には見えない中学生を真似ているんだとわかったが、元ネタを知らないかすみとしずくは……

 

「虹学の柱……!良い響きです。皆さんが支えなくても、かすみん一人でセンパイを支えられるようがんばっちゃいますよぉ」

 

「私だって負けないからね。先輩を強く支えるのはまだ厳しいかもしれないけど、寄り添って優しく支えるくらいなら私にだってできます」

 

やる気が上がっていた。

やや微妙に方向性が違う気もしなくもないが、火が付いている所に水をさすのは野暮なので、気にせず説明をすることにした。

 

 

「まずはストレッチをして、体を解してから向こうのトラックで50mを走ってもらう。で、その後に長距離……取りあえずはグラウンド半周かな」

 

現実的な数字に胸をなでおろすメンバー。

そして新生虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(仮)の初となるレッスン(陸上部)が始まったのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




メンバーが増えると思った?
そんなことは全然ないんだぜ!
投稿してから半年は経っているのに、未だに全メンバーが仲間になってないとかどうなんだろうね(´・ω・`)
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