前回までのラブライブ!(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)
いつもは気が利いて優しい美少女幼馴染と昼飯を食べる事が多い俺こと中橋総悟だけど、ゴリラと情報屋と薫たち男4人集で学食へ飯を取った。存在そのものが卑猥で歩くR-18とも名高いゴリラは教育指導先生に引っ張られて行ったような気がするけど些細な事だった。
腹は膨れたわけじゃないけど昼寝がしたくなった俺は
「そうだ。授業をサボろう」
後のことをフォローもできる素晴らしくて愛らしい幼馴染に任せ、俺は中庭で一休みする事にした。
そして目が覚めると、そこには見たこともない見知らぬ見覚えのない(重要なので三段活用で強調しました)先輩が隣にいた!
なんやかんやで話してみると彼女、近江彼方先輩はスクールアイドル同好会に所属していた初期メンバーだった!
この世の全てのかわいいを詰め合わせ体現した後輩少女かすかすから、近江先輩の事は聞いていたが、まさかそれが目の前にいる眠そうな先輩がそうだったなんて!
近江先輩はいつも眠そうな三年生の先輩で、彼女の作るお菓子は絶品で、遥という2つ年下の妹を溺愛している人だとは聞いていたけど……まさか先輩がその近江彼方だったなんて……!
今年に入ってから一番の目から鱗な出来事に衝撃を受けつつ、今の同好会がマジやばい。廃部の危機に瀕してマジやばい。もう同好会にいるみんなが天使すぎてヤバい。と先輩にどれだけピンチな状況か伝え、なんやかんやで同好会に戻る事を決心してくれた先輩を部室に引き連れて行った。
メンバー総出で先輩を手厚く歓迎し、先輩の休部せざる得ない事情を聞いてそれなら仕方ないねと寛大な心を持つ皆さんはまるで菩薩の生き写しなんじゃないかと錯覚した。背後に菩薩様が見えたのはきっと気のせいじゃないと思う。
そんなこんなで、近江彼方先輩と合流することが出来て、後3人で同好会存続が確定!
この調子でドンドン行こうぜ!と一同に気合を入れた俺は引き続き同好会に加入してくれそうなメンバーを探しに、クールに立ち去るのであった。
「せーんぱい♡どこに行くおつもりですか?」
「モノローグで上手いこと逃げようたってそうは行かないぞー?」
「かすみんたちを持ち上げてもダメなんですからね!あとかすかすって言ったのでもう許して上げませんから!」
しかし、まわりこまれてしまった!
くそぅ、こうなったら窓から逃げて――――
「総くん?ちゃんと説明してくれるよね?」
ヒェッ……
「それでー?」
「この写真についてどういう事か説明してもらえますか?」
逃亡に失敗した俺はその場で正座させられ、歩夢、かすみ、しずく、宮下に包囲されていた。
天王寺は4人の発する強烈なプレッシャーにびびっているのか、涙目になっている璃奈ちゃんボードを持って隅で震えていた。俺もマナーモードに切り替わりそうだわ。
かすみから目の前に突き出されたスマホには寝ている俺に近江先輩が抱きついている画像(足絡ませver)が映っていた。
この人こんな隙間なく密着していたのかよ。俺が起きた時は足は解かれていたよな?つーか、出回るの早くね?流したやつぜってぇ許さねえからな。
君らも全員がその画像をダウンロードしてるのもどうなのよ。みんな同じ画像開いて、スマホを片手に持ってるの怖い。
こんな画像知らない!俺は知らなかったんだ!俺は悪くねぇ。俺は悪くねぇんだ!と、俺は何一つ悪くない事をみんなに懇親丁寧説明し事なきを得た。
いやぁ、やっぱ言語でのコミュニケーションって偉大だわ。人でよかったって思える瞬間だよホント。
「総くん?そうやってふざけているのはどうかと思うかな?かな?」
「すんません」
俺の幼馴染がこんなに怖すぎるわけがない。
目からハイライトを消して顔に影を作り、にっこりと微笑んでくる幼馴染にかつてない恐怖を感じる。それって二次元の世界にしかできない産物だと思っていたんだがな……。
オヤシロさま的な何かが降臨したのだろうか。笑顔だけど笑顔じゃないよ。最近放映してるレナさんが過去よりも怖さのレベルが上がってマジやばい。
笑顔は威嚇の一種でもあるって聞いたことがあるけど、どうやらホントだったらしい。
「で、彼方先輩とはどういうご関係なんです?センパイ」
かすみん如何にも怒っていますと目に見えるように頬が膨らみ、睨みつけてくる。
見ての通りだよと言ってやりたくもなったが、これ以上ふざけていると大変なことになりそうなのでさすがに自重する。
「ただの先輩と後輩だが」
「先輩と後輩ィ!?かすみんを差し置いてそんな関係だなんて認めませんよ!」
「いや、俺とお前も同じだろ」
君は何を言っているのかね?というか君の許しが必要なの?
「そうだよ〜彼方ちゃんと〜君は〜仲のいい先輩と後輩なのだー」
「んなっ!?」
天王寺と一緒に離れて退避していた近江先輩がするりと近づいてきて、背中にしなだれかかるに抱きしめてきた。
かすみが大口開けて変な声を上げると同時に、周囲から怒りのボルテージが上がるのが伝わってきた。
なんで周りを煽るような事を自然とするんです?
あ、ちょっと頬を擦り寄せないでくださいって!
「んふふ〜。真也君ってば暖かいね〜」
「……彼方さん。今は先輩と大事なお話をしていますのでそんな羨ましい――――じゃなかった。抱きつくなんて私だってしたこともない妬ましい事――――でもなかった。……先輩から離れましょうね?」
おい演劇部員。
本音がだだ漏れだぞ。……しずくは案外甘えん坊だったりするのか?
俺が抱きつくのは通報待ったなしだから出来んが、しずくから来るのはオールオッケーなんだけどな……言わんが。
しずくもまた怖いくらいににっこりと笑顔を貼り付けたまま、近江先輩を力づくで引き剥がした。
あのおしとやかなしずくまでが……なんでそんなにキレてんの?
「まったくこの朴念仁は……その顔はまるでわかっていないなー?」
「誰が朴念仁だ」
「ん?」
やだ、このギャル怖い。一言しか発してないのに圧がすごかったぞ。覇王色まとってるよこの人。
あ、ちょっ、首に手をかけようとしないで。
「まったく。こーんなかわいい幼馴染や後輩がいるのに、美人の先輩が現れたらすぐ鞍替えー?ソーゴってば手が早いんだねーふーん。へぇー」
「いや、手を出してきたのは向こうって画像見ればわかんだろ」
「どーだか。抱きつかれて満更でもないんじゃないのー?」
「なわけあるか。こんなわけわからん事になるくらいなら、どんな美女だろうがお断りだね」
「……大きいおっぱいは好きかい?」
「うん、大好きSA!」
「……」
「おい!今のはずるいだろ!」
「何がずるいだー!この変態巨乳好き透けこまし副会長がー!!」
「おい待て広まるから変な呼び方すんじゃない!」
「このー!胸か!?そんなに大きいおっぱいのほうがいいのかー!?」
後ろからヘッドロックを決められ、頭をグリグリと押しつけられる。
……二重の意味で押し付けられているのだが、これは何か?
近江先輩に対抗してなのかそれとも怒りに任せてなのだろうか?
後者な気がするが、痛いのと柔らかい感触が伝わって死ぬ!
「なぬ!?センパイ!無駄に大きい脂肪なんて将来的には垂れるだけの悲惨な異物ですよ!かすみんくらいのがちょうどいい大きさだと思います!」
「……ほほーう?そんな事を言う生意気な口はこれか〜?」
「ふえぇー、ひっはらないでくらはーい!」
「……彼方さん。ちょっと失礼しますね?」
「えー?……ひゃんっ!うぇええ!?ししし、しずくちゃん!?」
「わぁ……柔らかくて、重い……でもこれならまだ私にも希望が……!」
「な、なになに〜!?はぅんっ、そ、そんなに揉んじゃダメ〜」
「……」←ぺたぺたと自分の胸を触る。
「…………」←女子一同の胸に視線を送る。
「……璃奈ちゃんボード「ガックリ」」←不条理な現実に打ちのめされる
「いたた……首が上半身とおさらばするところだったぜ。大丈夫?ひん曲がったり、分裂したりしてないよね?」
「う、うん。特に痣にもなってないし大丈夫だよ」
宮下のしめつける攻撃から開放された俺はわちゃわちゃと密集してる空間から逃げ出すことに成功した。
首を回したり、手を当てて問題がないか確認してると歩夢が近づいてきて、首筋の所に触れてきて確認してくれる。
まぁ、宮下も悪ふざけでやっただけだろうし、痕に残る程強くやるわきゃないわな。
それでも痛かったが。
「……あ、あの。総くん」
「んー?あぁ、あの写真についてか?言っておくけど俺と近江先輩はお前らが想像しているような仲でもなんでもないからな?」
伏し目がちに聞きづらそうにしている歩夢に、先程からみんなが知りたそうにしている事実を話す。
俺は寝ているところを近江先輩にホールドされただけである。
俺から手を出したわけじゃないし、言ってしまえば被害者なだけだ。
「ま、そうだよねー。ソーゴにそんな度胸も甲斐性もあるわけないもんねー」
「……あれ?でも愛さん。画像を見た時、『彼女なんていないって言ってたじゃーん』って」
「うわわわわ、りなりー!しーっ!しーっ!!」
「センパイセンパーイ。かすみんだけは信じていましたよーぅ。センパイが寝ている彼方先輩を襲うはずがないって!」
「か・す・み・さん?最初に画像を見つけて大慌てで部室に入って来たのは何方だっけー?」
「そ、そうだったけ?かすみん覚えてないなー……うそうそかすみんの早とちりでしただから頬をつまみゃないでぇー!」
「そっか……よかった……」
ふぅ、これにて一件落着ってとこか。皆には画像のデータを消してもらうように言っておく。
田中山にデータの出処と流した輩を調べてもらわなきゃ。データ消去はもちろん、拡散させたクソ野郎を見つけて消去―――じゃねーや。データもろとも抹消――――でもねーや。
やろうぶっころしてやらあああああ!!(お仕置きしなきゃ)
「ふぅ、ふぅ……変な扉が開くところだったよ〜……しずくちゃんがあんなことしてくるなんて、真也君ってばモテモテだね〜」
こちらもしずくからのホールド攻撃(一部位)から開放されたようで、近江先輩がそんな事を言ってきた。
……からかうつもりで言ってきたのだろうが、制服の一部分が皺のまま、艶っぽい息を付き上気した顔で仰られましても……胸元のリボンなんか完全に解かれちゃってるし。
この先輩、のんびりしてそうな割には妙にエロティック(巻き舌)な雰囲気醸し出してるよなぁ……年が一つ離れているだけでこうも違うものなのか。
「モテモテって……そんなんじゃありませんよ」
モテモテっていうのはだな、自分から近寄らなくても自然と異性が寄ってきて、何をしても異性に好意を抱かれたり、笑顔を見せたり撫でるだけで異性に魅了をかけるニコポ、ナデポの持ち主で、異性から向けられる好意に全然気づかないような見ていてイライラするような鈍感系ハーレム主人公みたいな奴らのことを指すんですよ!
俺なんかとは格が違うんですよ格が!
その点リトさんはすっげーよな。展開的にはハーレムっぽいけど、一途に一人だけを愛そうとする姿勢はほんとかっけーわ。
見習うつもりは全然ないけど。
「ご謙遜を〜。彼方ちゃんも真也君を抱き枕にしちゃいたいくらいには好きだぞ〜?」
基準がよくわからん。
好きと言われて悪い気はしないけれども、喜んでいいのか謎だ。
なんて首をひねっていると歩夢が戸惑いがちに近江先輩に声をかけていた。
「えーっと……近江、彼方……さん?」
「そだよ〜。彼方ちゃんって呼んでー。私も歩夢ちゃんって呼ぶからさー」
「あ、はい。あの、彼方さん。さっきから総くんの事を真也君って呼んでるみたいですけど……」
…………さてと、生徒会室にでも言って菜々会長を弄くりにでも行くとすっかな。
こないだ借りたラノベも返さんとだし。
「えー?だって真也君は真也君でしょー?大和真也君じゃないのー?」
「え?」
「え?」
沈黙が室内を占領する。大和真也って先輩の口から出ると、天王寺が吹き出した。
あぁ、アイツなら元ネタ知ってそうだしな……
「…………真也くーん?」
背中に突き刺さる冷めた視線の数々。俺の偽名を呼んできた近江先輩の声も心なしか冷え切っている気がする。
そんな世間の冷たさにも負けずと、俺は最上級の暖かさを提供するかのように、ゆっくりと近江先輩の方に振り向いて
「大和真也?知らない子ですね。私の名は中橋総悟ですよ?」
――――最上級の笑顔を浮かべ、名乗るのであった。
彼方ちゃん正式復帰回&総悟君お仕置き回(ご褒美?)でした。
初のフォント変更機能を使ってみたり。
現状、りなりーの出番が若干少ないのが否めませんが、他のみんなと違って総悟君との繋がりがほぼほぼないからです。
他の皆は同好会発足前に少なからずとも関わっていたからな……すまんりなりー。メンバー全員揃ったらもっとスポットライトを浴びれる話も書くはずだから許してヒヤシンス。
次回はみんな大好きあの人が出ます多分。この話の流れなら、スクスタのストーリー見た人なら誰かわかるかな?
魔王 あなた君を思うがあまりに覚醒してしまった幼馴染のもう一つの姿。暗黒のオーラをまとい、正面に佇む姿はまさにラスボスの風格。
……なのはあくまで、総悟の恐怖心から生み出された幻影的な何かである。
実際に他の人からはちょっと怒っているなーぐらいにしか見えない。思いやりのある優しい女の子なのは変わらない。天使である。
ちなみに管理局の砲撃魔とか可愛いものに見境のないナタ好き中学生とは一切関係はありません。
変態巨乳好き透けこまし副会長 変態だっていいじゃないか。だって男の子だもん。
大きいのも好きだが、小も美も好きなストライクゾーンが割と広い。
実際には好きな人が出来たら、その人のが好きになるタイプ。
絶賛彼女募集中。
怖いギャル 怒りの沸点は高いみたいだが、今回ので70℃くらいまでは上がったらしい。
おっぱいの大きさについて総悟をしばき倒していたが、実は公式の設定だと彼方さんとあんまり大差ないという。
かすかす 今回やたらと口やら頬やら引っ張られる。
大きい胸をdisる発言をしていたが、あわよくばその巨乳の人からもぎ取れないか画策したりしなかったり。
彼方ちゃん 寝るのも大好き、後輩をいじるのも大好き。遥ちゃんは比較対象にするのがおこがましいくらい大好き。
しずくに揉まれまくって、ややイケない気持ちになったらしいが、踏みとどまった。
しずく キャラ崩壊しかねない行動に出てしまった演劇部員だが、レズではないので悪しからず。
どっかのμ’sの副会長みたいな趣味を持っているわけでもないので(ry
結構嫉妬深い一面があったりするけど、女の子なら普通だよきっと(適当)
りなりー 周りがとんでもないだけであって、決して君が小さいわけじゃないさ!
画像を見て多少なりともムムッとしたなんとも言い難い気持ちにはなったらしいが、他面子程ではない。