美食の白兎 作:ドラ民具
地上に戻って僕はまず最初にギルドに行き、手に入れた魔石を換金する。
「ふぅ、これっぽっちだけだと全然食費が足りないや」
そう言いながら手には1200ヴァリスが握られていて、完全なる金銭不足である事を示している。
「しょうがないな、もう一回ダンジョンに潜ろう!!」
そう決めて僕は足をダンジョンに向けて歩き出そうとした時、エイナさんが話しかけて来る。
「あっ、ベル君今ダンジョンの帰り?」
「いえ、もう一回くらい潜ろうかなと思いまして…」
「そっか、でもその前にどこまで潜って来たか聞かせてくれるかな?」
「はい、構いませんよ」
そうして、僕はエイナさんに事の経緯を話した。
「ちょっと待ってベル君、別世界?デビル大蛇?なにそれ!?」
僕の説明を受けて混乱しているエイナさんに魔法の言葉を言った。
「後の事はリヴェリアさんに聞いて下さい」
「リヴェリア様?なんでリヴェリア様なの?」
その事に疑問を投げかけて来るエイナさんに僕はこう言った。
「あぁ、【ロキ・ファミリア】の皆さんはその状況にいたから事情は理解してくれているので大丈夫ですよ」
「もう、頭の処理が追いつかないぃ…」
頭を抱えながらそう言っているエイナさんに僕はこう言った。
「エイナさん、頑張ってください」
「ベル君、人事みたいに言ってるけど君自身の事だからね!?」
僕の言葉にエイナさんはツッコミを入れて来る。
「それじゃあ、僕はもう一度ダンジョンに行って魔石を集めてきますね」
「えっ、あっ、ちょっと、ベル君…!!」
僕はそう言ってエイナさんの制止を無視してダンジョンにへと赴くのだった。
【ロキ・ファミリア】黄昏の館
「つまり、別世界の…その…デビル大蛇とヘビークリフとかちゅうモンスターにフィン達は手こずったちゅう事か…」
そう話すのは【ロキ・ファミリア】主神のロキ。
「あぁ、正直に言えばベル・クラネルが来てくれなかったら何人かは死んでいただろうね。後、ロキデビル大蛇はモンスターじゃなくて猛獣だからね」
「いや、そないなやつ
「分からんが、恐らく…」
「あの男が関わっていることには変わりあるまいて。しかし…」
「そうだね、でも…」
「でも…?」
「あのデビル大蛇の肉は美味かったのう」
「「確かに」」
「自分らも食ったんかいな!?それでそんなに美味いんか、そのデビル大蛇って」
「あぁ、今まで食べた中では一番じゃな」
「そんな話聞い取ったらウチも食べたなって来たわ、それでウチの分は?」
「すまん、全て食べ切ってしもうたわ」
「そんな殺生な~~~~!!」
デビル大蛇の肉を絶賛する話を聞いても食べれないと分かり後の祭りと嘆くロキなのだった。
感想・指摘お待ちしております!