美食の白兎 作:ドラ民具
僕とヘスティア様はさっそく
「さぁ、ベル君どーんとやってくれ!!」
「はい、ヘスティア様」
食費の心配をしなくて済むかもしれないことから
ヘスティア様の期待値は天井知らずだ。
僕は【
「それじゃあ行ってきますね、ヘスティア様」
「うん、気をつけてくれよベル君」
「はい、出来る限り」
ヘスティア様の言葉にそう言った後、僕はグルメ界へと向かうのだった。
亀裂の中に入ると、出た先は森の中だった。
「うーん、ここは確か・・・」
「グァアアアアアアアアアアアアッ!!」
「ふっ!」
声を上げて上空から襲いかかってきたのはフライアダック、捕獲レベル15の食材だ。
「まずはこいつから捕獲しよう」
そう言って捕獲に取りかかる僕は地面を蹴りフライアダックの懐に潜り込み拳を叩き込む。
「ノッキング」
ノッキングとは運動を司る神経組織を刺激し一時的な麻痺状態にする技。
そのノッキングを受けたフライアダックは身動きをとれなくなっている。
「よし、捕獲完了」
フライアダックを皮切りに僕は次々に食材を捕獲していく。
「ふぅ、一先ずは今晩の食材はこれくらいで良いかな」
そう言いながら山のように積み上がった食材を見る僕はヘスティア様の元に帰るために亀裂を作り出す。
「ただいま帰りました、ヘスティア様」
「お帰りベル君、それで美食世界どうだったんだい?」
「はい、これだけの食材を捕獲できましたよ」
「いや、多すぎるよ!!これじゃあ
ヘスティア様は山のように積み上がった食材を見ながらそう言ってくる。
「大丈夫ですよ、これ僕の今晩の夕食になる分なので」
「えっ」
ボクの言葉を聞いた瞬間、ヘスティア様は放心状態になっていた。
「それじゃあ食べましょうヘスティア様」
「うん」
「「いただきます」」
そう言って二回目の夕食を始めるのだった。
「う~~~ん!!このフライアダックという肉って美味しいね!!しかも、骨も食べられるなんて最高だね!!」
「そうですね、まだまだあるからたくさん食べて下さいね」
「うん!!」
ヘスティア様は満面の笑みでそう言いながら食事の手を進めていくのだった。
そうして、食事を終えると山のようにあった食材は綺麗さっぱり僕の腹に収まった。
「「ごちそうさまでした」」
手を合わせて食事の終わりの挨拶をして片付けを始める。
「いやー、美食世界の食材がこんなにも美味しいなんて最高だよ」
「それは良かったです」
そう話しながら食器を片付けて僕達は眠りにつくのだった。
その日の翌日、僕は朝食の為に美食世界に来ていた。
「さて、朝はしっかりと食べないとな」
そう言いながら食材を探しているとホワイトアップルの木を発見した。
「デザートはこれにしよう、次はメインだな」
そう言って僕は食材を探していると眼の前に蟹豚が現れた。
「うん、決定」
そう言った瞬間、僕は蟹豚を捕獲する。
「これじゃ物足りないからもう少しなにか捕まえていきたいな」
そう言いながら探しているとチーズラビットが横切るのが見えたのでそれも捕獲してから戻る。
戻ってきたらさっそく解体し調理を始める。
まずチーズラビットと蟹豚を部位ごとにカットしていく。
次にチーズラビットの肉に塩・胡椒をふりかけ小麦粉・卵・パン粉の順にまぶして油で揚げて行く。
その間にパンを横半分に切って間にレタス・トマト・みじん切りした玉ねぎ・タルタルソースがぎっしり詰まった実タルタルーツの中身のタルタルソース・チーズラビットのカツを挟んでチーズラビットのカツサンド完成。
次に蟹豚はロースの部分を薄くスライスしてチーズ白菜と交互に重ね合わせていき蒸す。
蒸し上がったら柑橘類のさわやかな果汁が溶け込んだポンカン・ポン酢カンの果汁をかけて完成。
デザートのホワイトアップルのアップルパイも焼き上がって朝食の完成‼
ドリンクに搾りたてホワイトアップルジュースも作った。
「ヘスティア様起きて下さい」
「あと五分〜」
「じゃあ朝食いらないんですね」
「食べる!!」
朝食抜きに反応して飛び起きるヘスティア様を見て子供みたいだなと思ってしまった。
「いや〜、こんなに豪華な朝ご飯が食べれるなんて想いもしなかったよ」
そう言いながらかつサンドにかぶりつくヘスティア様。
「そう言ってもらえるなんて光栄です」
そう言いながらヘスティア様の
「それで君のスキルについてなにか解ったことはあるかい?」
「そうですね、とりあえず解ったことは向こうのグルメ食材をこっちの世界に持ってこれることですかね」
「そうだね、そのおかげでごちそうにありつけてるわけだし」
「そこは何より助かってます」
こうして、朝の穏やかな時間は過ぎていった。
そして、今日も稼ごうとダンジョンに向かっていると・・・。
「テメェは・・・ベル・クラネルだったか」
「はい、ベート・ローガさんですよね」
先日食事を共にした【ロキ・ファミリア】のベート・ローガさんと出会った。