美食の白兎   作:ドラ民具

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黄昏の館

ベートさんが初めて捕獲したガララワニの肉をその日の内にベーコンにするための加工作業を一通り終えた後、僕はスキルを使って捕獲してきた弾丸のように勢いよく泳ぎタンカーの船底に穴を開けるほどの威力と突進力を持つ弾丸マグロの鉄火丼に醤油バッタの醤油に長芋と山葵の特徴を持つ芋・山葵芋のとろろを掛ける。

 

他には弾丸マグロの炙り焼きに弾丸マグロと大根の煮物と汁物としてわかめ蛇と豆腐の味噌汁も用意した。

 

「新鮮な海鮮が食べれるなんて嬉しいなぁ・・・」

 

そう言いながらヘスティア様も鉄火丼を食べ進めながらこう言ってくる。

 

「ベル君、今日スキルで持って帰ってきてた大量のお肉はどうするんだい?」

 

「あぁ、あの肉は【ロキ・ファミリア】のベート・ローガさんが初めて捕獲した食材でそれを塩漬け(ベーコン)にして持って行く約束してるんで食べられないですよ。あっ、事情は把握してくれているんでその辺は大丈夫です」

 

その言葉にヘスティア様の顔がしかめっ面になる。

 

「ロキ〜〜〜〜?あのね、ベル君神同士の関係ではボクとロキはかなり仲が悪いんだ、最悪と言ってもいい」

 

「へぇ、そうなんですね」

 

「興味なさげだね」

 

「実際無いです」

 

そんな会話をしながら僕は三十杯目のおかわりの鉄火丼をよそうのだった。

 

「それでしばらくはダンジョンに潜るのかい?」

 

「はい、派閥としての活動資金は溜めておかないと。なので、とりあえず十日分の料理は用意してあるんでそれを食べてくださいね」

 

「解ったよベル君」

 

そうして、僕は一日を終えるのだった。

 

 

翌日、ダンジョン探索のために摩天楼施設(バベル)に向かっていると僕に向かって走ってくる足音が聞こえてくる。

 

「ベル〜〜〜〜〜!!おはよう!!」

 

「ティオナ?」

 

振り返って確認すると、そこにはティオナがいた。

 

「おはよう。どうしたの、こんな朝早くに?」

 

抱きついてくるティオナを受け止めながら質問するとティオナがこう言ってくる。

 

「ベルズルいよ、ベートとお肉食べたでしょ!!」

 

その言葉に僕は理解した、つまり二人だけ食べるのはズルい、と。

 

「ごめんごめん、あの時はベートさんと僕しかいなかったからついね」

 

「あたしにも食べさせて!!」

 

謝罪すると予想できていた言葉が飛んでくる。

 

「今、その肉は塩漬け(ベーコン)に加工中だから食べれるのはもう少し後になるかな・・・」

 

「えー!?」

 

僕の言葉にティオナは大声でそう叫ぶ。

 

すると、ティオナの後ろからティオネがやってくる。

 

「ちょっと馬鹿ティオナ何やってんのよ!?」

 

「あっ、ティオネ」

 

「おはようティオネ」

 

「おはようベル、それよりアンタ達今の自分達の状況見てみなさい」

 

「「うん?」」

 

ティオネの言葉にしたがって自分達の状況を見てみるとまるで恋人同士のように抱き合っていた。

 

「のわぁあああああっ!?//////」

 

そんな状況を理解したティオナが声を上げて僕から離れる。

 

「それで二人ともなんでこんな朝早くにここにいるの?」

 

「ちょっとアンタに用があったのよ」

 

「僕に?」

 

「そう、だからダンジョンに向かう冒険者が通り掛かるここで待ってたって訳」

 

「なるほど。でも、僕今日から暫くはダンジョンに籠ろうと思ってたからどうしたものか」

 

ティオネの説明に納得しつつも僕は自分の状況を伝える。

 

「それなら私達も協力するわ」

 

「えっ、いいの?」

 

「えぇ、私達もアンタに用事があるから協力するくらい訳ないわよ」

 

「ありがとうティオネ」

 

「気にしないでいいわよ。それじゃあ行きましょうかって、ティオナ帰るわよ」

 

「うん、解ったー!!(あれ、なんだろベルに抱きついたこと知ってからドキドキが止まんないよ!?)」

 

こうして、僕は一度【ロキ・ファミリア】の本拠(ホーム)黄昏の館に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

【ロキ・ファミリア】の本拠(ホーム)黄昏の館についた僕は応接室に通され、その中では前に会ったフィンさん達の他に朱色髪に細目の女神様がいた。

 

「おぉ〜、自分がベル・クラネルやな。ウチはロキ、【ロキ・ファミリア】の主神や」

 

「はじめまして神ロキ、僕は【ヘスティア・ファミリア】団員のベル・クラネルです」

 

初対面同士挨拶すると神ロキがこう言ってくる。

 

「よろしゅうなぁ、にしてもドチビに自分を持っていかれたんは悔しいなぁ・・・」

 

「あっ、やっぱりヘスティア様とは神同士の関係最悪って本当だったんですね」

 

「なんや、ドチビから聞いとったんかいな」

 

「まぁ、多少は。興味無いですけどね」

 

思ったことをハッキリと伝えると神ロキはこう言って来る。

 

「こういうのって結構関係してくるで?」

 

「まぁ、なんとかなります」

 

「さよか」

 

僕の言葉に一応の納得をしてくれたようだ。

 

「それで僕に用事ってなんですか?」

 

「あぁせやった、まぁそこに座りや」

 

「では、失礼して・・・」

 

全員が椅子に座ると本題に入るのだった。

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