美食の白兎   作:ドラ民具

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阿鼻叫喚

【ロキ・ファミリア】との派閥同盟が成立した後、僕はこの事をヘスティア様に報告するべくヘスティア様の派遣(バイト)先のじゃが丸くんの屋台に行き説明すると・・・。

 

「ロキの所と同盟を組んだだってぇええええええええええええええっ⁉」

 

言葉の通り、自身達の事を超絶不仲と評するヘスティア様が同盟の話を聞いて驚天動地の反応を見せる。

 

「これに関してはちゃんとした理由があります。今後オラリオにグルメ界の猛獣や食材が流通することになれば【ヘスティア・ファミリア(僕ら)】が先導することになることは確定です」

 

「えっ、どういうことだい?」

 

「その理由は僕以外の冒険者達はグルメ界に詳しくないからですがこれに関しての情報が共有するつもりです。少しでも犠牲を減らすためにもね、それでも知識量の差は大きい」

 

「面倒ごとに巻き込まれる可能性があるってことかい?」

 

「えぇ、ですのでオラリオ最大派閥の一角である【ロキ・ファミリア】に後ろ盾になってもらうことにしたんです」

 

「理由は分かったけど、よくあのロキが了承したね」

 

「それならグルメ界のお酒飲み放題を条件に出したら即決でしたよ」

 

「OH・・・・・」

 

こうして、ヘスティア様への報告を終えた僕は【ロキ・ファミリア】本拠(ホーム)黄昏の館に戻り行動を開始する。

 

「助けて・・・」

 

「もう・・・無理ぃ・・・」

 

「頭が割れる・・・」

 

なんという事だろう、【ロキ・ファミリア】の団員の多くが頭を抱えながら倒れこみ助けを乞うている。

 

「はいはい、そんなことしてる暇があるなら今日の分の知識を脳内に刻み込んで下さい」

 

そう言いながら僕は逃げようとしているアイズさん(逃亡失敗27回目)を捕獲する。

 

「もう五時間も座りっぱなし・・・」

 

「お尻痛い」

 

「眠い・・・」

 

そう、今【ロキ・ファミリア】の団員達は幹部を含めてグルメ界の知識を学ぶべく勉強の真っ最中なのだ。

 

元々戦闘特化の冒険者に勉強しろというのも無茶な話ではあるが、知識がなければ死を招くことが多いグルメ界で活動できるようにするために僕は鬼になることにした。

 

「ベル・クラネル、このピースフルフラワーという花はどういったものなんだ?」

 

「この花は穏やかな環境を好む花で殺気立った猛獣などが近付くと花が散るんです。ちなみにですが散る花びらの数は猛獣の強さに比例し、6枚ある花弁のうち1枚を散らせるためには捕獲レベル10程度の実力が必要になります」

 

「なるほど、そんな花まで存在しているのか」

 

中でもリヴェリアさんはグルメ界の知識を知るのが楽しいようで、よほど知識欲が刺激されているようだ。

 

反対にアイズさんは勉強が苦手なようで隙を見ては逃げ出そうとしている、そんな隙ないのに・・・。

 

すると、フィンさんがこう言ってくる。

 

「ベル・クラネル、そろそろ昼食にしよう」

 

「あぁ、そうですね。もうそんな時間でしたか・・・」

 

フィンさんに言われるまで気付かなかったとは僕も熱中すると時間を忘れてしまう。

 

勉強会が終わり一部を除き死屍累々であった。

 

「それじゃあ一時間食事休憩の後にどれだけ頭に入っているのか試験しますので」

 

『はい・・・』

 

異世界の冒険に心躍らせていた面々は度重なる勉強に疲労困憊していた。

 

ちなみにその後の試験で赤点はアイズ・ティオナ・ティオネ・レフィーヤ以下四十名。

 

合格点はリヴェリア・フィン・ガレス・ベート・ラウル・アナキティ以下七十名

 

全員がベートさんが合格点を出したことに驚愕していた。

 

 

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