美食の白兎   作:ドラ民具

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いざ、グルメ界へ

いよいよ【ロキ・ファミリア】の皆さんと共にグルメ界へと行く日となり、今僕とヘスティア様は黄昏の館に訪れていた。

 

中では、念のためとして武装を整えているグルメ界遠征組が準備万端といった様子で待っていた。

 

「ベル君、グルメ界には僕も行っていいよね⁉」

 

「えぇ、構いませんよ。神ロキも同行すると言っていたので」

 

「ロキもか~」

 

僕が神ロキも同行すると伝えると露骨に嫌な顔をするヘスティア様。

 

「フン、ウチかてドチビと一緒なんぞ嫌やけど大人やから我慢したるわ」

 

「なにが大人だい、だいたい…」

 

口喧嘩が激しくなってきたため、僕はヘスティア様の口にあかおにんにくを入れた。

 

「からぁああああああああああああああああああああああああああああっ⁉」

 

「ヘスティア様、同盟相手と喧嘩はだめですよ」

 

「ほれにしへもほめはたふぁふぁづっ‼」

 

「自分とこの主神に容赦ないな」

 

なぜか僕の行動に神ロキはドン引きしていた。

 

「ねぇねぇベル、早く行こうよ‼」

 

「少しは落ち着きなさいよバカティオナ‼」

 

興奮気味のティオナをティオネが止める。

 

「チッ、うるせぇぞバカゾネス‼」

 

「なんだとー⁉」

 

「ぶちのめすぞクソ狼‼」

 

ベートさんの余計な一言によってこっちでも喧嘩が始まりそうになったが、ベルの「三人も食べる?」とあかおにんにくを見せると止まった。

 

「ベル、これ以上は焦らすのはダメみたいだ」

 

「それじゃあ行きますか」

 

『!!』

 

僕はフィンさんの言葉に同意して向こうの世界と繋がる亀裂を発生させる。

 

「それじゃあ先に僕が入って安全を確保して呼びますので少し待っていてください」

 

そう言って僕が先に亀裂の中に入ると、目の前に赤毛ブタが居たので速攻で捕獲してから安全を確認した後、電話で丸焼きの用意を整えてから声をかける。

 

「もういいですよ、入ってきてください」

 

「解った、行くぞ!!」

 

フィンさんの号令に選抜された人員とヘスティア様と神ロキがグルメ界に足を踏み入れた。

 

「へぇ、ここがグルメ界かぁ。意外と普通だね」

 

「いや、早速巨大豚の丸焼き製作中の自分とこの眷族がおるやろ‼」

 

最初に口を開いたのはヘスティア様の言葉に目の前の光景に神ロキが突っ込みを入れる。

 

「なんで来て早々豚の丸焼きを焼いているんだいベル君⁉」

 

「せっかく目の前にいたのでつい…グルメ界一発目の食事には丁度いいかなと思って」

 

「いや、飛ばし過ぎだよ」

 

僕の言葉にヘスティア様は冷静に突っ込みを入れてくる。

 

「それに迎えを呼んだのでもう少し待っててください、その間に赤毛ブタの丸焼きを食べましょう‼」

 

「君の豚の丸焼きへの情熱はなんなんだ⁉」

 

僕の言葉にヘスティア様のツッコミが冴え渡る。

 

「ベル、迎えが来ると言っていたがここは安全なのかい?」

 

「いえ、普通に猛獣と怪鳥も出ますよ」

 

『…え?』

 

フィンさんの問いに僕ははっきりと答えると、驚きの表情を浮かべる。

 

「ベル、君はさっき迎えを呼んだと言っていたよね?」

 

「はい、言いましたよ。皆さんには色々見てもらいたい場所がいくつもあるので」

 

「なら、こんな危険な場所に出ずとも人がいる場所に呼ぶ必要はなかったんじゃないのかい」

 

「あぁ、それについてなんですけど今呼んでる子はここにいる猛獣や怪鳥よりも強いから問題はないからです」

 

『??』

 

僕の言葉を聞いて全員の理解が追い付いていない。

 

「つまり、今からここに来る人は相当な強さを持っているという事かい?」

 

「いえ、人じゃなくて僕の…」

 

「ひひぃ~~~~~~~~~~~~ん!!」

 

「早いな、もう来たんだ」

 

詳しく皆さんに説明しようとした時、丁度タイミングよくやってきてくれた。

 

「紹介しますね、この子はジャニスユニコーンのグレイス。この世界での僕の家族の一員です。グレイス、お客さんに挨拶して」

 

「ひひん」

 

僕の促しでグレイスが挨拶をする。

 

「あぁ、今日はよろしく頼むよ。それでベルこのグレイスに乗って目的地に行くのかい?」

 

「ふぁい、そうれふ!!」

 

「いや、肉喰ってる場合か⁉」

 

フィンさんの問いに赤毛ブタを食べながら答える僕に神ロキがツッコミを入れる。

 

「だって、焦げそうだったので」キリッ

 

「いや、肉喰いながらキリッじゃないねんて。自分飯が絡んだ時はっちゃけすぎやろ」

 

神ロキのあきれ気味の言葉の後にティオナが質問してくる。

 

「ねぇねぇ、この子もお肉食べるの?」

 

「ううん、ジャニスユニコーンは大気食だよ」

 

「大気食…、それはなんだ?」

 

僕の言葉にリヴェリアさんが食いつく。

 

「大気食っていうのはつまり、空気がこの子にとってのご飯なんです」

 

「空気が主食…、そんな生き物が存在しているとはな…」

 

僕の言葉に驚きを隠せないリヴェリアさんはグレイスの方を見る。

 

「ベル、そのお肉貰ってもいい?」

 

「うん、いいよ」

 

「わーい!!」

 

こうして、グルメ界初の食事が始まるのだったがものの数分で赤毛ブタを完食しようやく出発する。

 

「それじゃあグレイス、とりあえず安心させたいからIGO本部に向かって」

 

「ひひん」

 

僕の言葉に了承の鳴き声を出して翼を羽ばたかせて空を飛ぶ。

 

「わぁ…!!」

 

初めての空の旅に全員が魅入られていると、フィンさんが目的地について聞いてくる。

 

「ベル、そのさっき言っていたIGO本部というもはどういった場所なんだい?」

 

「国際グルメ機関【IGO】、僕はそこの長である一龍会長に僕が三歳の頃に拾われたんです」

 

『⁉』

 

拾われた、その言葉でベルが捨て子だったことを理解する。

 

「あれ、でも僕にはバンビーナっていう猿に育ててもらったって言ってなかったかい?」

 

『⁉』

 

猿に育てられた⁉ またも驚愕の情報に混乱する【ロキ・ファミリア】の面々。

 

「あぁ、そうでしたね。あの時はそれを聞いたヘスティア様をなだめるのに時間がかかって説明するの忘れてました」

 

「おいおい、重要なことなんだからちゃんと頼むぜベル君」

 

「いや、説明できんかったのおどれが原因やろ」

 

「ふぐぅ…⁉」

 

神ロキからの痛烈な一言だが事実であるため、反論ができないヘスティア様。

 

「それじゃあ今からお義父さんに会いに行くんだ」

 

「まぁ、そういう事になるかな」

 

「そっかぁ」

 

ティオナの言葉に同意する僕はあるものを発見した、それは純金に輝く超巨大な鯨・純金クジラである。

 

「捕獲!!」

 

「ベル⁉」

 

僕はグレイスの頭の上から飛び降りその光景にティオナが叫ぶも、そのまま純金クジラに落下していき一本貫き手を作り…。

 

「ノッキング!!」バキューン!!

 

純金クジラをノッキングで動きを封じ捕獲する。

 

「よし、これで会長(オヤジ)への手土産は出来たかな」

 

そうして、純金クジラをグレイスの身体に縛り付けてIGO本部へと向かうのだった。

 

 

 

 

IGOの後の目的地

  • 癒しの国ライフ
  • 第一ビオトープ
  • 膳王
  • 節乃食堂
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