美食の白兎 作:ドラ民具
ついに【ロキ・ファミリア】がこの世界での冒険を始まろうとしている時…。
「いやや~、ウチも行く~!!」
「ボクも行くぞベル君!!」
まず一つ目の難所が互いの主神の説得になるとは思わなかっただろう。
「ロキ、これは遊びじゃないんだ。分かってくれ」
「神様に神ロキ、ウージャングルでは生物に種を植え付けて急速成長する植物がいるんですけどその種の除去がその部分ごと削ぎ「「おとなしく待ってます」」よろしい」
フィンは優しく説き伏せようとしていたが、ベルはウージャングルの現実を教えて退かせた。
「これで出発できますね」
「うん、そうだね」
「お主ら、肝が据わり過ぎじゃぞ。神を脅すとは…」
目の前のやり取りを見てガレスさんが呆れ返っていた。
「それじゃあ神様達いい子にして待っててくださいね、お土産たくさん持って帰ってきますから」
「「はーい」」
ベルによって完全に餌付けされていた。
「グレイス、ウージャングルまでお願いね」
「ひひん」
そうして、僕と【ロキ・ファミリア】はウール大陸にあるウージャングルへ向かって出発するのだった。
「ねぇベル、ウージャングルってどういう所なの?」
グレイスに乗って出発してすぐにティオナが質問してくる。
「ウージャングルはウール大陸にある食虫植物ならぬ食獣植物が生息する広大な森で通称「
「ダンジョンで言う所の【大樹の迷宮】と【密林の峡谷】を合わせたような場所か」
その説明を受けてリヴェリアさんが自分達の知っているダンジョンで例える。
「さっきベルが言ってた生物に種を植え付けて急速成長する植物ってどうやって植え付けるの?」
「シードロップという鳥のフンにグルメ界の食獣植物の種が混じっていて、それが体に付着すると一瞬のうちに発芽してしまって養分を吸いつくされてしまうんだ。それを防ぐにはその部分の肉ごと削ぎ落すしかないんだ」
その説明に何人かが息をのむ。
「油断ならないのはどの世界も同じだね」
「そうですね、それに今から行くウージャングルでは搦手で襲ってくる猛獣が多い。連携は最小限に留めて自分で対処した方がいい」
「忠告感謝するよ」
そうやって話していると、ウージャングルが視界に入ってくる。
ウージャングル手前の草原に降り立つ。
「あっ、リヴェリアさんこれがピースフルフラワーですよ」
「ほう、これがか」
「一応、いくつか摘んでおいた方がいいかもですよ。皆さんはまだこの世界の猛獣については不慣れですから」
「確かにな、そうしよう」
そうして、準備が整うとついにウージャングルの前までやってくる。
「それじゃあ行きましょうか」
「あぁ」
ついに森の中に入ろうという時、鬱蒼と広がる
「ここがウージャングル、いつものダンジョンとは違う気がする」
「まぁ、あっちは地下ですしね」
アイズさんの言葉に僕はそう返す。
「よし、皆ここからが僕達の異世界で最初の冒険だ。行くぞ!!」
『おぉ!!』
そうして、【ロキ・ファミリア】の皆さんはウージャングルにへと入っていった。
僕はジャングルに入らずに待っていた、その竜の到着を。
「グォオオオオオオッ」
「久しぶりだね、ヴァロド」
「グルル」
「心配かけたね」
そう言いながら僕はヴァロドの事をなでる。
「こんな僕だけど力を貸してくれるかい?」
「グォオオッ」
「ありがとう」
そうやってヴァロドとの再会に浸っていた。
「これは厄介だね」
「というか、こいつは食えるのか」
「見た感じ、無理だと思うが」
「そこら中に動物の死骸がある」
「あれが全部こいつの餌ってことね」
「気持ち悪ー!!」
「なんてことはねぇ、ぶっ殺す!!」
「が、頑張ります!!」
「やってやるっす!!」
「えぇ、そうね」
【ロキ・ファミリア】はジャングルの中に入ってある猛獣と遭遇していた。
ピースフルフラワーの花びらが三枚と半分が散った、という事は捕獲レベル31〜35の猛獣であることを示唆している。
「-------------------ッ!!」
それは捕獲レベル33の食獣植物の猛獣・ゴブリンプラント。