がっこうぐらし!RTA ゴリラチャート   作:ランガー

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悪い意味で暇になったので初投稿です


じはく

 フンヌッ! フンヌッ!

 

「…………」

 

 フンヌッ! フンヌッ!

 

「…………」

 

 フンヌッ! フンヌッ!

 

「……何やってんだよ、さっきから」

 

 コングロケット(空中後攻撃)だよ、見りゃわかんだろ(半ギレ)。

 

 何とか紐は解除してもらいましたが、代わりにKRM姉貴の見張りが付くことになりました。

 秘蔵のポイントを使った結果が監視対象。あーもうめちゃくちゃだよ。

 

 物理的に封じられてはいないものの、さすがにくるみの目を盗んで活動は難しいですね。

 下手に動いてマルサ(MGNE&RISN)が介入してもめんどくさいし、大人しく部屋に籠って修行をしています。いつの日かみんなを救うと信じて。

 

 

S K I L L L E V E L U P

 

 

 お、来ました。これを待ってたんですよ。

 

 今作ではスキルに応じた行動をしまくるとそのスキルのレベルが上がる『OP(ワンパターン)ボーナス』と呼ばれるシステムがあります。

 スキルレベルを上げたいのにクソザコすぎて戦えないという人も、これで安心だぜ!

 まあ相当数こなさないといけないので、できるなら戦ってクソデカレベルアップくんした方が早いですがね(無慈悲)。

 

 今は幸運にも時間だけはあるので、やっちまうか?やっちゃいますか?やっちゃいましょうよ!

 そのためのOPボーナス? あとそのための時間?

 つまり紐ルートはガバじゃない、Q.E.D。

 

 そんなわけで『ジャンプ』と『蹴り技』を上げるために、ひたすら虚空に跳び後ろ蹴りをかまします。

 幸い寝まくったおかげでスタミナは十分なので、日が暮れるまでやりましょう。

 

「……たかえってホント苦労してるんだな」

 

 ああん? なんで?

 むしろこっちがチョーカー姉貴救出のルート構築で苦労したんだが?

 

 

 ゴリラの躍動を見ながらメンバー短評と行きましょう。

 

 二人目は今KBSの監視をしているくるみこと恵飛須沢胡桃。

 

 ここまでさんざん説明した通り、がっこうぐらしのクソ強メインアタッカーです。

 知力と直感に関しては普通くらいですが、体力・筋力・持久力がぶち抜けています。おまけに足も速い。

 もしプレイヤーキャラをくるみ並に強くしようと思ったら、レベル114514は必要です(誇張評価)。

 さらに、イベントで勝手に武器を調達してくれるというのも大きい。

 このゲームの武器はそこそこの頻度で乗り換えるものでして、たいてい数日も使えば破損して使えなくなります。KBSの箒ももうボロボロで、明日には蹴り技に切り替えることになるでしょう。

 それに対してくるみのシャベルは、火力が高い・耐久値なし(要は壊れない)・血錆びしないと有能オブ有能。

 原作でもあったゾンねえに噛まれるイベントが起きると戦線離脱しますが、それを加味しても強すぎると言って良いでしょう。

 ドラ1で入団後、絶対的エースとして君臨。怪我で引退するまで攻守ともに大活躍する。

 例えるなら、そんな感じでしょうか。

 

 

「二人ともーご飯できたよー! って何やってるの?」

 

「ゆき……あたしはもう疲れた」

 

「?」

 

 ぬわあああああん疲れたもおおおおおん。やめたくなりますよ~稼ぎ~。

 

 生徒会室に向かいながらスキルチェック。

 ふむ、『ジャンプ』と『蹴り技』両方3まで上がりましたね。これならこの先問題ないでしょう。

 飯ーおうできてっかー?

 

 

 飯が終わったらさっさと寝ましょう。

 出かける場所も理由もないですし、技の練習は近所迷惑になります。

 夜中の騒音には気を付けよう!

 

「見張りは……どうする?」

 

「要るか? 昨日は結局全然来なかったぞ?」

 

 おっと、みんな油断モードに入ってますね。

 バリケードで()()()()()安全ですし、夜にはほとんど居なくなるからね。仕方ないね♂

 

 油断大敵と言いたいところさんですが、実際七日目まではそれでいいので肯定しましょう。そうだよ(便乗)。

 

 よーし、みんな休め~。

 

 

 

 

 

 オッハー! オッハーーー!!!(爆音)

 

 四日目です。今日明日明後日にやらなければならないことはないので、丸々自由時間と言って良いでしょう。

 実際は必須じゃないイベントが挟まりますがね。

 

 さて、ここまで来るとそろそろ監視対象から除外してほしいところ。打診しましょう。

 

「あー、うん。いいんじゃないかな。みつおもこう言ってるし、無いのが一番だよな。うんうん」

 

 おっ、くるみがやけに乗り気ですね。

 まあ昨日戻ってきてからずっと大人しくしていたんだから、当たり前だよなぁ?

 KBSの優等生っぷりにくるみもだじたじだぜ。

 

 解放されたところで早速遠征に――なんてすると今度こそ禁固刑になりかねないのでどのみち大人しくしときます。

 

 おうりーさん、レディオはどこや?

 

「ラジオ? それならここに……」

 

 レディオって言え(過激派)。

 

 レディオを受け取ったら周波数を76くらいに合わせます。

 

 …………。

 

「砂嵐ばかりだなー」

 

 全然周波数合わねえじゃねえかよ(半ギレ)。KBS不器用スギィ!

 

「あ、音楽だ」

 

 明るくアップテンポな曲が流れてきました。やったぜ。

 

 この音楽はこの世界のどこかで誰かが演奏しているらしいです。演奏者と会う方法もあるそうですわよ。

 時間は昼ごろ、日にち指定はなし。好きな日に聞けます。

 

「ここ以外にも誰か居るのかしら?」

 

「どこに居るんだろ」

 

「う~ん、住所でも言ってくれればなぁ」

 

 言葉は一切ありませんが、音楽を聞いているだけでも心が癒されます。

 ああ~正気度が回復するんじゃあ~。

 

 ……あれ、そう言えばめぐねえが居ませんね。

 

「めぐねえなら職員室行くって言ってたよ」

 

 職員室か。セーフティーエリアなので大丈夫だと思いますが、ちょっくら様子を見に行きますか。

 

 

 

 職員室は近いのですぐに着きます。

 おっ、開いてんじゃーん。

 

 ゆきちゃんの情報通り職員室にはめぐねえが居ました。おーい、何やってんの?

 

「ひゃあああああああああ! み、みつおくん!?」

 

 えっ、なんでそんなにビビってるんですか?(困惑)

 

 紐ルートに行ったとは言え、恐怖心を抱かれるほどの問題行動はしていないはず。

 他にめぐねえがこんなんになる理由は……。

 

 

 ……。

 

 …………。

 

 

 あああああ! 忘れてたああああ!

 

 マニュアル! 緊急避難マニュアル!

 

 マニュアルガバはまずいですよ! めぐねえのメンタルがストップ安です!

 

 職員用緊急避難マニュアルは読むと正気度がガタ落ちする代わりに、地下マップを解放させる本作のキーアイテムです。

 ハイリスクハイリターンなマニュアルですが、捨てるなどして誰も読まないと終盤のイベントで最悪詰みます。つまり『読んだらヤバいけど読まないともっとヤバい』という、まさに悪魔の本です。

 

 基本的にはリカバリーしやすい主人公が読むか、このイベントでめぐねえが勝手に読むかのどちらかでしょう。

 わざとみんなを集めて朗読会する鬼畜プレイヤーなんているわけないよなぁ?

 

 で、このルートでもKBSが読みます。読むはずでした。

 というのも、KBSは頭もゴリラなのでマニュアルを読んでも理解できません。『難しくてよくわかんないけど地下に秘密基地があるらしいぜ』くらいの感じです。

 つまり正気度ダウンのデメリットを踏み倒しつつ、避難区域を解放できるわけです。

 だから、KBSが読む必要があったんですね(メガトン構文)。

 

 予想外のガバがありましたが、これから先ノーミスならお釣りが返ってくるので続行します(鋼の意思)。

  とりあえずめぐねえの正気度を何とかしましょう。

 

「見ましたか……?」

 

 (見て)ないです。

 

 っていうか慰める系の選択肢が出ませんね……。

 あっ、さては脳筋だから何でめぐねえがこんなんになってるか気付いてないな?

 

 あほくさ。辞めたら、チョーカー姉貴の幼馴染? これだから人の気持ちがわからないホモは……。

 

 お、やっと出た。

『何見てたんすか?』と『みんな待ってますよ』か。

 

 やっぱり気付いてないじゃないか(憤慨)。めぐねえをメス犬にするくらい慰める気概はないのかこのホモは(呆れ)。

 

 仕方がないので『みんな待ってますよ』にしましょう。マニュアルなんて気にせず早く来て、どうぞ。

 じゃあまた後でな! ゴリーラワゴンはクールに去るぜ。

 

「ま、待って!」

 

 えっ、何で引き止めるんですか? ロスなんですけど(半ギレ)。

 

「実は、あなたに話さないといけないことがあるんです」

 

 めぐねえがなんか話だしました。

 

 ちょっ、こんな話記憶にもチャートにもないんですけど(困惑)。なんか変なフラグでも立てたのかな?

 途中で遮ったり話を聞かないと後々何に響くかわからないので一応ちゃんと聞いておきます。

 

 どうやらKBSがチョーカー姉貴を背負って屋上に行った時の話(part2)のようですね。

 ふむふむ、あの時扉が開かなかったのは寝てたんじゃなくて安全性を考慮してのことだと。

 

「私があなたとたかえさんを見捨てたんです」

 

 もう許せるぞオイ! まあ締め出された程度でやられるプレイングはしてないし(ゴリラの余裕)。

 

 ……ん?

 

 

 めぐねえ→(KBS)を捨てて(屋上組)に就く

 RTA走者→()を捨てて(タイム)に就く

 

 

 つまりめぐねえはRTA走者だった……?(ゲイ探偵コカン並の名推理)

 

 はえ~結構のんきそうな雰囲気なのに、人は見かけによらないんっすねぇ~。

 こ○亀のバイク乗ると性格変わる人みたいにコントローラー持つと性格変わるのかな?(適当)

 

 あ、選択肢が出ましたね。『ん?今何でもするって』と『(気にして)ないです。』ですか。

 『(気にして)ないです。』の方にしましょう。

 

「えっ、でも私はあなたたちを……」

 

 何の問題ですか? (無事なんだから)何の問題もないね♂

 他走者への敬意の前にそんな恨みは微粒子レベルでも存在しないゾ。

 チョーカーネキが許すかは知らないけど(小声)。でもそれは二人の問題だから(無関心)。

 

 あっ、そうだ(唐突)。

 今度チャートの組み方とかガバらないコツとか教えてくださいな。これ独学でやったからひでえんだ。

 オナシャス! センセンシャル!

 

「ふふっ、そうですね。しっかり勉強しないといけませんからね」

 

 なにわろてんねん。

 

 

L E V E L U P

 

 

 お、どうやらめぐねえの好感度が上がったようです。

これ好感度イベントだったのか……。

 

 ま、まあ私にかかればこんなものですよ。好感度ガバとかありえないから(至言)。

 

 

 

 

 

 

 

 職員室緊急避難マニュアル。

 

 職員室で生活に役立つものはないか探していた私は『それ』を見つけた。

 私がここに勤めた時に渡されたもの。緊急時以外は開くなと言われていて、今まで何も無かったからすっかり忘れていた。

 

 何かためになることでも書いていないかな、と軽い気持ちで私はパンドラの箱を開いた。開いてしまった。

 

 それには今回の事件のことが書かれていた。

 この予想だにしていなかった事件が予想されていたのだ。

 

 避難区域はたった15人分。全校生徒の20分の1でさえも入らない。

 残りはどうするべきと言っているのか。それは『少数の人命の損耗をためらってはならない。』という文を見れば予想がつく。

 

 これが大人のやることか。子供を見捨てるなんて――。

 

 ……いや、私に責める権利はない。みつおくんとたかえさんを見捨てた私に――

 

 

「ウイイイイイィィィィッス! 先生、何やってるんすか?」

 

 

「ひゃあああああああああ! み、みつおくん!?」

 

 背後から聞こえたみつおくんの声に、私は思わず悲鳴を上げてしまった。

 

 慌ててマニュアルを隠しながら振り返る。

 

「見ましたか?」

 

「え? 何をですか?」

 

 本当に見られていないのか、気を遣って知らないフリをしてくれているのか。みつおくんの本心はわからないけれど、見られていないと思いたかった。

 これは大人が抱えなくてはならない問題だ。生徒に押しつけていいものではない。

 

 そんな私の気持ちに気付いたのか、みつおくんは追及してこなかった。

 

「みんな待ってますよ。先生が何を見たかはわかりませんが、落ち着いたら来てください」

 

「ま、待って!」

 

 職員室から出ていこうとしたみつおくんを引き止める。

 マニュアルのことは話せないけど、みつおくんには話さなければならないことがあった。

 たかえさんにはもう話したから、みつおくんにも。

 

「実は、あなたに話さないといけないことがあるんです」

 

 私の罪を話していく。

 

 あの日。世界がこうなった日。

 私はみつおくんとたかえさんを見捨てた。結果として二人とも無事だけど、確かに見殺しにした。

 

 永遠に消えることのない、私の罪を。

 

「私があなたとたかえさんを見捨てたんです」

 

 怒られるだろうか。失望されただろうか。

 どんなことを言われても、その言葉を受け止めなくてはならない。

 それが私に出来る贖罪だから。

 

 

「はえ~先生も大変だったんっすねぇ~」

 

 でも、みつおくんの口から出たのは私を労わる言葉だった。

 

「えっ、でも私はあなたたちを……」

 

「何の問題ですか? 命の危機だったんだから何の問題もないね。まあたかえがどう思うかは知らんけどな!」

 

 はっはっは、と豪快に笑っている。そこに私を責める雰囲気は微塵も感じられなかった。

 

「そうだ、じゃあ今後勉強教えてくださいよ。それでチャラってことで」

 

 ……ああ、やっぱり。この子たちは優しい。素晴らしい生徒だ。

 

 一昨日の夜、たかえさんと話したことを思い出す。

 

 

『アタシたちを見捨てたことについて責めるつもりはないよ。アタシだって誰も助けず隠れてたし、めぐねえの判断が間違ってるとは思えないからね。でも、みつおにはちゃんと話しなよ?』

 

『そう……ですね』

 

『大丈夫だって。アイツは何も考えてないようでちゃんと考えてるから。めぐねえの気持ちもわかってくれるよ』

 

 

 時間の流れは止まらない。どんな過去も、どんな罪も消えることはない。

 みんなの笑顔は私が守らないといけない。

 

 ――例えこの命が消えてなくなろうとも。




この作品の楽なところは恋愛を書かなくてもいいところ
大変なところはシリアスな話もギャグになってしまうところ

RTAはタイムのためなら非人道的行為もやむなしが基本だけど、クリアのためにみんなを助けなきゃいけないがっこうぐらしは神ゲーだと思う(一部エンディングを除く)

文字が動く系の特殊タグ(振動含む)ってあったら読みづらい?

  • 動いて何の問題ですか?何の問題もないね
  • んにゃぴ……ない……方がいいですよね
  • 好きにすればいいだろお前成人の日だぞ
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