プロファイル1
ある朝、少女は拠点のテラスで考え事をしていた。すると一人の男がやってきた。
「こんな所で何してるんだ416?」
そう男に聞かれると少女は答えた。
「あら、指揮官おはよう。別に今日はいい天気だから昔のことを思い出していたのよ。」
少女はあどけない笑顔を見せつつ男に答えた。すると男は、少女の笑顔に戸惑いつつ、隣に並びふと空を見上げた。
「ん?なるほど、確かに今日は昔を思い出すな。」
そう、二人が出会った時もとても天気が良かったのだ…
数ヶ月前少女はとある基地に配備された、戦術人形として初配属の少女は大きな期待で胸を膨らませていた。
基地に到着した少女はすぐさま指揮官の部屋に向かった。
「失礼します。本日配属されたHK416です。指揮官様必ずや戦果を立てますので、よろしくお願いいたします!!」
少女は緊張を見せないよう勢任せにあいさつをした。すると、座っていた指揮官が立ち上がり少女の前に立ち一言話した。
「やぁ、君が416かぁ今日からよろしくねぇ。」
指揮官は挨拶の済ませると不敵な笑みと一緒に手を差し伸べた。少女自身もその不敵な笑みに違和感を覚えたが特には気にせず、差し伸べられた手に握手をした。その後用意されていた自室に戻り緊張から解放されたのか、その日はそのまま寝てしまった。
翌日から少女は指揮官のもとでトレーニングを行いつつ、実戦に参加し着々と経験を積んで行った。
そんな日が続いたある日、少女は指揮官に呼び出された。突然のことで一瞬困惑したがすぐに指揮官の元に向かった。指揮官の元についた少女は、指揮官の雰囲気がいつもと違うことに気づいた。しかし単なる気のせいだと思いその時は無視をしていた。その判断があんな結末を起こすとは知らずに…
「指揮官。416到着いたしました。それで、話とは一体?」
「416来たか…いや、大した話ではないんだがね。ここに来て少したっただろう?どうだ少しは成長できたか?」
「成長?それはもちろん指揮官のおかげです!」
「ふむ、そうかなら良かった、今日はそれが聞けただけで満足だ部屋に戻っていいぞ。」
そう指揮官に言われた少女は自室に戻り寝ることにした。また明日作戦に出て指揮官に褒めてもらおうと、考えながら。
その夜、変に目が覚めた。いつもならこんな時間に起きることなんてないのに戸惑いながらも下腹部に違和感がある事に気がついた。
違和感のある下腹部に目をやると見覚えのある人影がそこにはあった。
その影は指揮官だった。
「し、指揮官?一体何をされているの?」
少女は指揮官に対して質問をした、すると指揮官は顔を上げ不敵な笑みを見せながら答えた。
「416ダメじゃないかぁ。起きてしまったら、折角寝ている間に済ませてやろうと思っていたのに…」
「し、指揮官何を、どういうことですか…」
少女は困惑していた、まさかあの指揮官がこんな事する筈ないと思いたかったが、現実は非常だった。
困惑しパンクしていた、少女を見て指揮官が話した。
「安心しろ416、ずいぶんお前も成長した、なぁに耐えられるさ。辛いのは一瞬だ、その後は気持ちいいぞぉ。」
少女は目の前の光景に絶望し、少しでも傷つかないようにセーフモードに切り替えようとした。その時ドアをノックする音が聞こえた。指揮官は舌打ちをしながら、ドアに向かった。ドアの向こうから聞こえる声は、男の声だった。指揮官は適当にあしらうためにドアを開けた瞬間銃声が響いた。
少し経って少女のセーフモードを外部から解除された。少女は怯えつつ目を開けた。目の前にいたのは知らない男だった。
見知らぬ男が話しかけた。
「大丈夫かい?あの指揮官なら始末したよ。もっと早く助けに来るべきだった申し訳ない。」
「あなたは誰?指揮官は?」
少女は困惑しながら男の後ろを見た。そこには、先ほどまで指揮官だった物が転がっていた。少女は目の前の光景にパニックになりつつ状況を整理しようとした。すると、男が話した。
「奴は気に入った戦術人形を、夜な夜な襲い自分の快楽を満たすような男さ、こうなって当然だ。それと、君についてだが、実は奴のせいで既に戦死扱いになっている。そこでだ、君が嫌じゃなければだが一緒に来ないか?もちろん無理にとは言わない、君が決めてくれ。」
少女は戸惑った、どうするべきか自分でもわからない、しかし助けてくれたのは彼だ彼の為にこの命を使いたいと。そう決めた彼女は、彼の手を取りついて行く事にした。
それが始まりだった。
そして今、そんな過去を思い出していると連絡が入った。内容はグリフィン司令官の、戦術人形の私欲使用についてだった。
男が少女に問う迎えるかと。少女は答えた。
「もちろん、あなたの願いなら。そして、これ以上私みたいな子達を作らないためにも。」
これは、心や身体に傷を負いながらも、一人の男の目的のために行動した。存在を消された少女達の物語である。