文才苦堕祭
あったかもしれない異世界でのいざこざ
タグは半年ROMってもよくわからないので参考程度に
最近手が滑りテレビの液晶を粉砕して異世界転生しました。
最初に語るとすれば少年と少女との出会いからだろうか。
草原にぽつんとある木陰には横たわるドレスを着た少女に心臓マッサージを施す少年の姿があった。少年は不慣れな状況に酷く焦り、疲れているが、それでも懸命に少女を助けようとしている。
「起きてくれ」
ひたすら心臓マッサージを繰り返す。もう何度繰り返したかわからない
「……頼むから」
彼女は死んだように目を覚さない。
呼吸は無く、体も冷たくなっていく。
ただし少年は諦めたく無かった。もう手遅れかも知れない、でももしかしたら助かるかも知れないという、可能性に縋っていた。
「起きてくれよぉ……」
彼女を見つけてからもうかなりの時間が経っていた。
今自分が出来ることを全てやり尽くしたがそれでも目を覚ます様子はない。
多分もう手遅れで自分が出来ることは無いのだろう。
涙で視界が歪み、夕日が目に刺さる。
悔しくて悔しくて自分に怒りが沸いてきたが、今はそんな事を考えている場合ではない。
スマホは繋がらない、周りを見ても建物や道すらない。
何か目印を立てて見つけてもらう、周囲を探索する、大声を出して見つけてもらう、電波が届く位置まで移動する、
違うそんな行動では間に合わない。
考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ
「ふあぁ〜よく寝た……ん?」
何か気になる夢を見ていたが何かおかしい。
少女は自分の身に起きている違和感を確認した。
まず胸骨がかなり痛むこと、次に服装が乱されていること、最後に今自分がいるのが自分の部屋では無いことである。
頭を抱えてぶつぶつ独り言を言っている少年が犯人だろうと決め付け、猫のようなしなやかな動きで近づき隙だらけの背中を背後から蹴り飛ばす。
無駄を削ぎ落とし威力を追求したような鋭い蹴りが少年に命中し、その結果バチィインと派手な音を立てて少年は草原をバウンドしていった。
「あれ? うそでしょ」
妙に現実的な蹴った感覚と引き起こした非現実的な光景に、寝ぼけていた頭が急激に冷えていった。
人を本気で蹴り飛ばしたことはそんなに無いが、流石に吹き飛ばせるほどの威力はあり得ない。しかし実際に起こってしまったのは事実だし、犯罪者でも殺してしまってはまずい。何時もより軽く感じる体を動かして、飛んで行った少年のもとに向かうのであった。
こうしてこの者たちの物語は始まり、この世界を冒険していく。
この後少女が少年を救う為に吸血鬼にしたり、日焼けして二人で騒いだり、仲良く冒険者になったりするが、気が向いたら語られるかもしれない。
人物紹介
少年 種族は人間
よくいる異世界に飛ばされた人
少女を助けようと奮闘したが蹴り飛ばされた可哀想な人
魔力ステが高いがまだ役に立つ様子はない
この後血を飲まされ吸血鬼化する予定
少女 種族は吸血鬼
よくいる異世界に生まれ変わった人
実は寝ている間呼吸が止まる種族特性があり寝ていただけ。
蹴りの威力というか身体能力が高くなった。
夜になると羽が生えて吸血鬼っぽさが出てくるが気づいていない