今回はタイトル通り夢のお話です。なので多少ご都合主義な部分や強引な所もあると思いますが、しょうがないと思って寛大な心で許してください。だって夢のお話ですから。
「どしたの?人の顔じろじろ見て?」
俺の目の前でタピオカミルクティーをちうちうとかわいい仕草で飲んでいた少女が、首をコテンと傾げながら俺に質問を投げかけてきた。
「いや、別に」
かわいくて見とれてたのだが、そんなこと恥ずかしくて言えない。
「そ?」
彼女は俺が見てたことよりも今は中に残るタピオカを飲むことのほうが大事らしい。再びストローをちうちうと吸う作業に戻る。いや、よく見れば顔が真っ赤だ。ただ恥ずかしかっただけなのかもしれない。そんな仕草もかわいくてすごくドキドキする。
彼女の名前は天地文(ふみ)。親友の従妹で、俺の彼女。
出会いはふとした瞬間、帰り道の交差点でーって何かの歌詞みたいだけど、本当の話。彼女がヒーローキラーとかヒロインキラーとか言われた悪の組織の幹部と戦ってた時だった。
一目惚れだった。
高校に入ってすぐに彼女と再会、それから一年、本当に色々あって二年になって告白、返事は随分待たされたけど夏祭り、真っ赤になって頷いてくれた。それから学園祭、クリスマス、バレンタインと甘い時を過ごしたのにも関わらず、彼女はピュアな反応を返してくれる。
そんな彼女を再び見つめながら幸せに浸る。
ガタッ!
だが、そんな俺の小さな幸せは長くは続かず、彼女が突然立ち上がる。視線は窓の外、俺も彼女の視線を追ってみれば、怪人が人々を襲い、建物を破壊していた。
「行くのか?」
正直、危ないことには首を突っ込んでほしくないのだが、正義感の強い彼女のことだ、放ってはおけないだろう。それに戦う彼女の可憐なところが見れるっていう相反した思いもある。
「うん。私の好きな言葉にね、君は、できるだけの力を持っているだろう?なら、できることをやれよ。っていうのがあるんだ。うみくんの見せてくれたアニメだったと思うんだけどね」
「あーあれか」
俺も海の勧めで見たことがある。有名なロボットアニメで、俺も好きなやつだ。
「それに今は、その、守りたいものも、できたし……」
徐々に小声になっていく台詞だが、俺は最後まで聞き逃さなかった。俺は彼女のあまりの可愛さに我慢ができなくなって人目もはばからず抱きしめる。
「ちょっ!?人が見てー……ないな。みんな逃げ始めてるわ」
ふみが何か言ってるが、頭の中までは入ってこない。だって俺は、彼女が愛おしくてしかたがなかった。そして、それは同時に不安も募らせる。
「無茶はするな。危ないと思ったら絶対に逃げろ。いざとなったら俺が助けてやる」
「……うん。私だって死にたいわけじゃないし、りゅーくんを置いて死にたくないし。まだまだ、いっぱいしたいことあるしね。……その、エッチなこと、とか」
ふみも俺を抱きしめ返してくる。そしてもちろん今回の言葉だって聞き逃していない。しかもこういう言葉だけは、しっかりと頭の中に入ってくる。もちろん最後に小声になった言葉も拾ってしまい、ドキドキがとまらなくなる。
それからすぐに俺とふみはゆっくりと離れる。
「うし、やる気エネルギーチャージ120%完了!やっぱヒロインなら愛の力とかで戦って平和を守らなきゃね!」
ふみはこぶしを握ってつきあげる。
「じゃあ、いってくるね。だいじょーぶ!ヨシオにだって勝った私がそう簡単にまけるわけないから!」
そういって元気に店を飛び出していった。
だが、今回の敵は、ヨシオよりも強く、強かで、汚い相手だった。
変身したふみが膝をつく。ガードに特化したモードなのに、衣装はもうボロボロで、傷も多い。見るからに満身創痍だ。しかも最悪なのは、怪人は故意に衣装をボロボロにしている節がある。胸の辺りも腰の辺りも、激しく動けば色々と見えてしまいそうな状態だ。
今回の敵は、大量の遠隔攻撃で民間人を無差別で狙ってきた。そこは俺が誘導してなんとか民間人を逃がしきることができたが、最後にヘマをした俺が敵の足止めに捕まり、俺に狙いを絞ってきたのだ。その攻撃から俺を守るために、ふみは自らを盾にして立ちふさがる。
「ふみ、もういい、俺は大丈夫だから!俺のことは放っておいて敵を倒せ!」
「りゅーくん、私こそ、だいじょうぶ、だから!こんな攻撃、全然へっちゃらだよ!っ、はぁ、はぁ」
そんな姿でも俺に強がりを言うふみ。全然へっちゃらに見えないし、そんな姿を俺は見たくない。なにより、自分のミスでこうなったことに後悔と自責で心がつぶれそうになる
「お願いだふみ!戦ってくれ!俺のために傷つく姿をこれ以上みたくないんだ!」
「それは、私も一緒!私だって、はぁ、はぁ、好きな人が傷つく姿なんて、見たく、ないよ!」
くそ、言われて気が付いた。もし俺が逆の立場になってもきっと同じことを思う。同じ行動をする。ならどうする?俺がふみの弱点になる、足をひっぱるなんて死んだほうがましだ。ふみのためなら、足の一本くらいくれてやる!俺はコンクリのようなもので固められた足を落ちてたガラス片で切り落とす……
「っ!?だめっ!」
寸前でふみに止められた。ふみが
そしてそれは、戦いでは絶対に見せてはいけないこれほどにない隙だ。
「……あっ」
そう思った瞬間、衝撃。気が付いたときは何かに覆いかぶさられて倒れていた。俺は焦る。
「ふみ!ふみ!!」
ふみは無事なのか?不安で仕方がない。
「大丈夫!」
返事はすぐに帰ってきた。声を聞いた瞬間、俺は一安心した。
そして声と共に俺に覆いかぶさっていたものが離れていき……俺は固まった。
「りゅーくんだいじょうぶ!?」
覆いかぶさっていたのはふみだったんだ。それは、いい。しかし、俺はある場所から目が離せない。
ぷるるん。
小さいながらも形のいい胸が、破れた衣装からこぼれ出ていた。
「りゅーくん!よかったぁ!」
そしてふみは俺を抱きしめる。ふみはまだ気が付いていない。そして俺は柔らかい小さな二つのお山に包まれて思考がほぼ停止した。
「……りゅーくん?まさか、今の攻撃、私をすり抜けてりゅーくんにダメージが!?」
ふみは俺の様子がおかしいことには気づいたが、まだ自信の変化には気が付かない。俺はここでようやく片手で目を隠し、もう片方の手でふみの胸を指さす。
「よかった、大丈夫そう。ん?なに指さして……っ!?」
そこでようやく気づいてくれたらしい。悲鳴こそあげなかったが、必死に胸元を隠して真っ赤になって俯いた。
「あのー、戦闘中、なんですけど?」
「「あっ」」
そんなタイミングで声をかけられることにびっくりして、そしてすぐに戦闘中なのを思い出して、慌てて立ち上がる。現状は、あれからかけつけてくれたであろうヒーローが数名、怪人と戦闘を繰り広げていた。
「大丈夫?まだ戦える?」
「うん、大丈夫!」
声をかけてくれたヒロインに対して答えたふみは、まだ無事な通常の衣装へチェンジさせ、一緒に怪人へと突撃していき、数分後にはなんとか怪人を倒すことに成功した。
翌日。
「ってことがあったんだよ」
「っふ、ふーん、そう」
俺は昨日あった出来事を海に話しながら登校していた。なぜか俺の話を聞いている親友は、顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうな、嬉しそうな複雑な顔をして聞いていた。
「とっ、ところでりゅーじ」
「なんだよ?」
「顔、めっちゃ緩んでるぞ」
「まじか!?」
どうやら顔が緩んでたらしい。海のことをどうこう言えないな。
「……あれ?夜?」
気が付くと、俺は仰向けになって、布団に入って天井を見上げていた。
……まさか、今の夢か?まさかの夢か!?
俺はまだ軽く微睡んでいる頭で天井を見上げながら今見た夢を思い出す。思い……
ぷるるん。
「ふぬあああああ!俺は彼女でなんつー夢を!」
俺は布団を跳ねのけると電気をつけて腕立てを始めた。色々発散しないと、このままでは眠れない。それに、夢とはいえあまりにも不甲斐ない自分に腹が立って、もっと強くなりたいという思いが強く駆り立てる
結局その日、俺は眠ることができずに朝までずっと筋トレをしていた。
——————————————————
「おお、待っておったぞ、勇者たちよ」
目の前でいかにも偉そうなおっさんが、上から目線で語ってくる。
私とりゅーじ、そしてうみの三人は自然と顔を見合わせる。
「なぁ、まさかとは思うが」
「どっきり……にしちゃ手が込みすぎよね?」
「まさか、またか、またなのか!?」
「「また?」」
「あ、いや、まさか、だよ」
うみがちょっと挙動不審だけど仕方がないのかもしれない。だって。
「これって」
「「「異世界転移?」」」
私たちの声が見事にハモった。
そりゃあ最近漫画やアニメじゃ異世界転生や異世界転移っていうのは流行りだし、そんな話も数多くあるけどさ。まさか自分たちに起こるなんて想像……あーまあ多少は、してたかな。まあ私も?オタの端くれだから一度や二度くらい妄そ(げふんげふん
……想像はしたことがあるよ、うん。
そしてそれは私に限った話じゃないのは、声がハモったことでお察しだね。りゅーじですら同じ回答だったんだし。
「おぬしらを呼びだしたのは他でもない、この世界の危機を救ってほしいからだ」
と、偉そうなおっさんはこちらの事情をまったく無視して喋りだした。それこそテンプレと見た目で判断すればこの人はどっかの国の王様か皇帝っていったところかな。
「今この世界は、魔王と名乗るものによって侵略、国や人々が日々危険にさらされ、蹂躙されている。お前たちにはこの魔王を倒して世に平和を取り戻してほしいのだ」
この手の話もテンプレだなぁとか思いつつ、ブラック企業も真っ青な提案を悪びれもなく押し付けてくる国のお偉いさんに本気かと問いたくなる。漫画やアニメ見てた時も思ったんだけど、素性のわからない子供に普通そういう役目押し付ける?そんなのを快諾するのは、一部のバカか異常者、もしくは選択肢に「はい」と「イエス」しかないゲームの主人公くらいだと思う。ということで。
「無茶言うな」
「え?嫌ですけど?」
「だが断る」
当然私たちの回答は一致した。うーん、ただうみ辺りは「はい」って言うかもとは思ったんだけど。めんどくさがりでいつも「俺は見てる側でいたい!」って宣言してる割に正義感が強くてこういうの放っておけないタイプなんだよね、うみは。それにそういう力もあるし。
「なんだと!?」
「無礼な!」
いや王様、なんでいい返事がもらえると思ったの?あと取り巻きよ、あんたたちのほうがよっぽど私たちに無礼だと思うよ?
「もうよい。ならば力ずくで従わせるだけだ」
「ものども!そこの不届きものどもを捉えよ!多少怪我をさせてもかまわん!」
私たちが断ったとたんにこれって、王様も国もろくでもないパターンのやつじゃん。しかもその動きに淀みがない。これは最初から無理やり私たちに言うこと聞かせる気だったな。
王様の指示ですぐに私たちを武装した人たちが取り囲む。
「へぇ。これがあんたたちの歓迎の仕方か」
「やっぱりな。異世界物の漫画にはこの手の話も多かったから警戒して正解だったよ」
「こんなんが権力者じゃこの国の行く末が見えてるね」
りゅーじはちょいキレ気味で、うみは半目で、そして私はあきれたのが態度に出る。
まあこんなことをされれば、私たちなら意地でも従わないよね。そういうの、大っ嫌いだから。とはいえ。
「で、強がったのはいいけどこのあとどうするの?」
「「あ」」
二人の反応に思わず吹き出しそうになった。
「……何も考えてなかったのね?」
「強行突破!」
「反省はしている。後悔はしていない」
「もう、りゅーじはちょっと困るとすぐに力技で解決しようとするのは悪い癖だよ。あとうみ、それ絶対反省してないやつ」
二人とも自由だなぁ。でもそんなところも好きなんだよね。
それにしたってこの状況で強がれるっていうのもメンタル強いよね二人とも。まあ私も人のことは言えないんだけど。
「男はこちらに協力したくなるまで徹底的に心を折ってやれ。女どもは隷属の首輪をつけてワシの寝所へつれてこい。ワシ直々に協力したくなるまで調教してやろう」
偉そうなおっさんがもう勝った気で舐めるようにこっちを見てニヤニヤしている。正直かなり気持ち悪い。いやーあれは無理。生理的にも受け付けない。
……ん?女ども?ぶふっ。
うみまた間違えられてる。確かに初見でうみを男だって見抜くのは難しいけどさ。うみも気付いたんだろう。こっからじゃ顔は見えないけどぷるぷると震えている。
「俺は男だぁぁぁぁぁ!」
「ほう、そうであったか。だがそれだけ見目良ければ関係ない。むしろ楽しみが増えたわ」
あ、うみが震え上がった。そういえば疑いもなく男って信じて、そのうえで、だがそれがいいってパターンは今まで見たことなかったなぁ。そっか、そういう人も世の中にはいるもんね。
「ざっけんな!死んでもごめんだ!俺はノーマルなんだよ!」
「クックックッ威勢がいいのう。その威勢のよさがどこまで続くか今から楽しみだ」
おっさんがますます気持ち悪い笑みを深める。
「ニヨニヨすんな変態!」
とうとううみが我慢できなくなったのか、うみがスマホを取り出した。いやそれ使えるの?
「ロードカンリョウシマシタ」
あ、つかえるんだ。
そんな私の心配は杞憂で終わり、うみが黒い霧に包まれて、あっというまに
「うみ!その姿はまずい!」
「あ」
相当頭に血が上っていたんだろう。りゅーじがいるここでまさかの黒い魔法少女の衣装を選ぶなんて。
「……え?海?その恰好、ふみ、ちゃんのじゃ?え?」
あーあー、りゅーじ、完全にパニクってるよ。それにうみもすっごくあたふたしてるし。頭に血が上ってたとはいえ、自業自得だよ。まあ私は楽しくなってきたけど。
そうこうしてる間にも、こっちが不審な動きを見せたことで囲い込んでた武装勢力が襲ってくる。
「考え事の邪魔すんな!」
「ちょっと立て込んでんだよ!空気読め!」
「よいしょ、っと」
りゅーじは拳で、うみは魔法のステッキ(物理)で、そして私は護身術で習った合気道で先陣を切ってきた連中を撃退した。これでも怪人の蔓延る世界で生きてきたからこれくらいはね。
「むぅ、さすがに一筋縄ではいかんか。誰でもよい、早くこやつらを捉えよ。捉えたものには褒美を出す」
私たちの様子を見たおっさんの顔つきが変わった。腐っても王様、正直ちょっと予想外だけど、これくらいの即時判断はできるっぽい。
そしてその言葉を聞いて、結構いい装備をした強そうなイケメン剣士と、いかにも魔法使いっぽい怪しげなおじいさんが前に出てきた。
「ふむ。こんなかわいらしいお嬢さん方を傷つけるのは忍びない。降伏してもらえないだろうか?」
「余分なことを言うな騎士団長!こいつらが無駄な抵抗をしてくれんと褒美がもらえんじゃろうが!異世界の人間、物、いったいどんな未知にあふれているのだろう。フヒヒ、知りたいのう。超知りたいのう」
これはまた濃ゆいのが出てきた。でも騎士団長とか言われる人は見た目そこそこ強そうだし、その騎士団長と対等に話してるってことは、このおじいさんも普通より強い人なんだろう。うーん、ただでさえ数で不利で囲まれてるのに、さらにこんな人たちの相手とかますます状況が悪化してるなぁ。さすがにこのままじゃまずいよね。
「りゅーじ、うみ、その話は後にしよ?今はここから逃げないと」
「お、おう」
「そ、そうだな」
うんうん。さすがに今の状況がまずいのは理解してくれてるね。君たちのような聞き分けのよくて勘のいい友人は大好きだよ。
「んじゃ、強行突破といきますか」
りゅーじが首を左右に振ってコキコキ音をさせながら指を鳴らす。
「いつもなら、さぁ道徳の時間っていうところだけどな。さすがに我慢の限界だ。かかってくるんなら覚悟してこいよ」
うみが魔法のステッキをくるくる回して突き付ける。
「がんばれ二人とも!」
私は二人の影に隠れて応援だ。いやだって私戦闘要員じゃないし。二人みたいに強くないし。可愛い女の子は強い男の子に守ってもらわないとね。
「やれやれ、仕方がありません、ねっ」
「くはは、そうじゃ。そうでなきゃ面白くないわい」
「相手はたった三人だ、数で押しつぶせ!」
濃ゆい二人を筆頭に、今度は全力の全員が一斉に襲い掛かってきた。
「怒りとかやらかした焦りとかバレる心配ないとかもう頭ン中ぐっちゃぐちゃだからもうやけだ!このさい盛大にやらかしてやるよ!」
……うみがなんだか不穏なことを言い出した。ちょっと待って、何をする気?
私の不安をよそにうみがスマホを弄る。それから……
うみの衣装が変わる。そして、叫んだ。
「Unlimited Bl〇de Works!」
言葉と共に、襲い掛かってきた武装集団に降りかかる剣、剣、剣。ちなみにうみの衣装はプラズ〇イリヤのク〇エだった。
「まあ、ガチャ産の産廃バラまいてるだけだからどっちかって言ったらゲートオ〇バビロンなんだけど……」
とまあそんなこと言ってるけども、威力はとんでもないことになっている。攻撃が終わってみれば、部屋のあちこちに剣が刺さって、敵の武装集団が壊滅状態になっていた。完全にオーバーキルだ。
「な、なんじゃ今のは……」
「馬鹿な、我が精鋭たちが、一瞬で」
何とか生き残った濃ゆい人たちはこの光景に絶句。あ、範囲外にいたおっさん、チーンって言葉が聞こえてきそうなくらい見事に気絶してる。
「……や、やりすぎちゃった。てへぺろ(はぁと)」
「いや、てへぺろ(はぁと)じゃねえよ」
「その仕草はレアでかわいいけどねー」
「いやめぐみ、それであの惨状は許されんだろ」
「やられたらやり返す!倍返しだ!」
「倍率がおかしい!」
「まあとにかく、こんな状況になった以上、あまりここに長くいるのはまずいかなぁ」
「……ごめん」
「まあ気にすんなうみ。そもそも原因を作ったのは向こうだ。次からは気をつけろよ」
「うん」
「それより……うみ、さっきの魔法少女の格好の説明、しっかりしてもらおうか」
「戦術的撤退!」
「あ、逃げた」
「逃がすかぁ!」
「あ、ちょっと待ってよぉ」
私はマッハでこの場から逃げ出したうみと、それを距離を離されずに追う人外クラスの友人の後を慌てて追いかけた。
「……ふぁ?」
あれ?私は確か、うみやりゅーじと異世界に召喚されて……
ふと周りを見渡せば、そこは見慣れた私の部屋。
あ、もしかして、今のって夢?
そっか、夢かぁ。
でもなかなか面白い夢だったなぁ。そうだ、忘れないうちにメモしておこう。
私は枕元にあるスマホをとり、メモにさっき見た夢の内容の憶えている限りを書き込んでいく。
できたらぜひ、あの夢の続きをみたいなぁ。
次回も夢のお話の予定。
ヒロインテンプレカウンター
りゅーじの夢
・タピる。
・友人(恋人)に見とれられる。
・愛の力(笑)で戦う
・友人(恋人)の盾になる
・ラッキースケベられる
めぐみんの夢
・王様に女の子と間違えられる
・男でも、むしろそっちのほうがいいと言われる
夢の中でもうみは