デスを食らった男   作:もっち~!

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それぞれのストライクゾーン

 

---ダン---

 

まず向かったのは、巨乳系紅髪の少女の牢屋。

 

「彼女は魔王の妹だそうです。まだ、教育が行き届いていません。主様、いかがされますか?」

 

デカ過ぎる。Gよりも大きいのでは無いのか?重力により、千切れないのか?あれって…

 

「パス」

 

アニメではあんな設定はよくあるが、実際に見ると気持ちが悪い。よく千切れないなぁ。

 

「じゃ、教育が出来たら、エチゴヤで使うよ」

 

どこか嬉しそうなサトゥー。アイツのストライクゾーンはあぁ言うのか。次の牢屋も黒髪の巨乳少女…パスだな。何をどうすると、あんなにデカくなるのだ?その次は、金髪の少女である。漸く、普通サイズの少女に出会えた。

 

「彼女のジョブは?」

 

「ヒーラーです」

 

「じゃ、貰う」

 

ヒーラーは何人いても困らない。牢屋から出される金髪少女。怯えた目で俺達を見ている。デミウルゴスは、一体彼女に何をしたんだ?

 

「怯えているが…」

 

「教育しましたから…」

 

だから、何をしたんだ?俺から目を逸らすデミウルゴス。なんか言え無いことでもしたのだろうか。

 

その後も見て回り、青髪の剣士、白髪の猫人妖術使い、緑髪の徒手格闘家、黒髪の魔法使いを手に入れることにした。今後も必要に応じて、サトゥーが工面してくれるそうだし。

 

手に入れた人材には、早速奴隷紋を刻み、秘密漏洩の禁止を言い渡した後、共に麓の館に転移をした。

 

 

 

---メイプル---

 

デミウルゴスさんが、鍛錬相手を探してきてくれたのだが、全く勝ち筋が見えない。強すぎるしょう、この魔王様は…

 

「貴様らは何者だ?!」

 

いや~なオーラを飛ばしてくる。まぁ、回避の練習になってはいる。あのオーラに触れた部分は消えてしまう。最強硬度なんて意味が無い。消えてしまうって何故?痛みが無いけど、消えたく無い。特殊フィールド故、五体満足で復活出来るけど、なんか悔しい。

 

「どこの勢力だ?!」

 

この魔王様の国を、デミウルゴスさんとグラトニーさんの二名だけに落とされたことに、相当怒りを覚えているようだ。たった二人で国を取るって、凄いなぁ~。

 

「冒険者の集まりで、クラン<楓の木>と申します」

 

「冒険者だと!冒険者になんで、グラトニースライムと、デーモンロードがいるんだ?」

 

なるほど、グラトニーさんの名前って、種族名なんだ。

 

「あぁ、うちのクランのサブマスターの使い魔ですよ、彼らは…」

 

「使い魔だとぉ~!アイツらを使い魔にするって、ソイツは何者だ?!」

 

「ダンさんは、パティシエですよ」

 

「はぁ?」

 

あぁ~、今日も負けた…身体の1/3が消失しているし…次は、ダンさんの仇と鍛錬をするかな。

 

 

 

---リアス・グレモリー---

 

最強の魔王と言われていたお兄様が、たった二人の侵略者に捕らえられた。何もかも滅する力を持つお兄様が…王都は、酷い有様だそうだ。死者はいないが、心を折られ廃人になった者が多いと言う。

 

「抵抗するヤツは痛い目に遭うぞ」

 

侵略者コンビが、我が家に現れ、使用人達一人一人に奴隷の首輪を嵌めていく。魔具『奴隷の首輪』…嵌められると隷属されたことになり、嵌めた相手に逆らえなくなる魔法具である。

 

「近寄るな!」

 

お父様が侵略者に向かって叫んだ。

 

「単なる上級悪魔風情が、何を粋がっているんだ?」

 

上級悪魔風情?コイツらは何者だ?

 

「あら、いい女がいるじゃないの」

 

新たな侵略者が現れた。冷たい目をした女性である。

 

「フレイヤか。殺さない程度に精気を吸っていいぞ。ここに居るヤツラで強そうなのは、あの魔王の血族の女性だけだ」

 

「じゃ、その三名の精気を貰うわね」

 

身体が重くなっていく。無詠唱でマインドドレインを行使したのか。意識が朦朧としていく。

 

「残りのヤツラは、グラトニーに任せる」

 

私の眷属達に何を…

 

 

意識が覚醒していく。冷たい石の上にいるようだ。ここはどこ?見た事の無い場所。扉が一つだけある部屋。トイレ以外何も無い部屋。ここは?重い身体を起こす。全裸にされて、床に置かれているようだ。自分の身体をチェックする。鎖で拘束はされていないが、首に首輪が嵌められていた。奴隷の首輪か?捕らえられたと言うことか?

 

「目が醒めたか?」

 

侵略者の一人が目の前にいた。身体が目当てなのか?

 

「身体?そんな物はいらない。お前は奴隷という商品だからな。身体に傷を付ける訳にいかない。だけど、躾けをしないと、主様の迷惑になる」

 

私を奴隷?名門グレモリー家の娘を奴隷ですって!

 

「上級悪魔程度で名門って言い切るな。お前らデビル種がエラそうにするなよ」

 

デビル種…まさか、コイツ…デビル種よりも上位のデーモン種か…私達悪魔にはデビル種とデーモン種の二種がいる。デーモン種はデビル種の魔王クラスと同等とされていたが、この世界ではデーモン種は人間に狩られて、殲滅した筈だ。

 

「俺はデーモンロード、悪魔公爵だ。お前ら下等種がエラそうにしていい相手では無い」

 

デーモンロード…デーモン種の最上位種族…

 

「今回の作戦に参加したのは、俺以外には、冥王であるグラトニースライムと女神フレイヤだ。下等種のお前らがエラそうにしていい相手では無いぞ」

 

グラトニースライムって、冥界においての最強種モンスターじゃないの。なんで、そんなのと悪魔公爵が…それに女神フレイヤって、コイツらの主って何者なんだ?まさか、神とか…意識が混濁していく。コイツ、精神攻撃をしているのか。身体に傷を入れずに、私にダメージを入れる為に…いやぁぁぁぁ~!

 

 

 

---ダン---

 

奴隷達に服を与え、開拓を手伝って貰う。今回手に入った奴隷は、ヒーラーのアーシア・アルジェント、剣士のゼノヴィア・クァルタ、妖術使いで猫人の白音、徒手格闘家の由良翼紗、魔法使いのソーナ・シトリーである。

 

それぞれと面談をした結果、アーシアとゼノヴィアは元々神聖国所属であるが、とある経緯で魔王国サイドになったらしく、白音と由良は勇者召喚の被害者で、諸事情により魔王国サイドに、そしてソーナは魔王国の貴族家出身だと言う。

 

「君達にも開拓の手伝いをしてもらう。俺達はこの拠点以外にも、数カ所の拠点を持つ冒険者クラン<楓の木>に属している。迷宮も複数所有している。なので、休みの日にダンジョンで鍛錬することを許可する」

 

上を目指す意識の無いヤツは、そこで終わると思う。異世界転移を繰り返す度に、相手の強さが上がっているし。

 

「サトゥー、スキー場はどうするんだ?」

 

木々が生い茂る急斜面の雪山。なだらかな麓付近も木々が生い茂っているし。

 

「生い茂っている木々は木材加工して、滑走できるコースを確保するよ。雪の無いなだらかな斜面にロッジを作れば、どうにかなるだろう」

 

マイルに、目の前の山の立体模型を作って貰ったのだが、山と言うか山脈のような感じで、横にも長いようだ。この山脈が国境線らしい。そうなると、あの海の街は隣国ってことになるのか。関所とか無いけど、いいのか?

 

「考えたんだけど、あの山にトンネルを掘って、通行料をとれば、儲かるんじゃないの」

 

と、ミト。どこか声にトゲがある。サトゥーの隣には巨乳黒髪の少女がいる。なんでも秘書にした姫島朱乃と言う奴隷らしい。その存在にキレているミト。いくらサトゥーが好きでも、そのちっ●いでは、巨乳好きのサトゥーは抱かないと思うのだが…

 

「ダン!お前、失礼なことを心に浮かべたか?!」

 

怒りが俺に…ミトって、心が読めるんだったか?あれ?

 

「トンネルかぁ。クリモニアとミリーラを結ぶ有料道路ってことだよな。で、ここに街を作って、商売か?」

 

モロボシ公爵領エチゴヤタウンとか?

 

この国の王に公爵の爵位を貰ったのだが、家名をどうするかって問題で、エレローラさんがエチゴヤ王都支店を訪ねて、サトゥーが回答したそうだ。『ダンの家名はモロボシだと』その結果、モロボシ公爵になってしまったのだった。そこはクラン<楓の木>の所有ってことでメイプルの家名だと文句を言ったのだが、『メイプルの本名は知らない』って…異世界に来てモロボシ姓ってどうなんだよ?まったく…

 

「トンネルって、どう掘るんだ?」

 

「土魔法が使えるユナに頑張って貰うとか」

 

土魔法か…使えるのは、ユナとマイルと俺か…

 

「ダンはダメだぞ。次は豆腐系を頼む」

 

そうは言うが大豆が無い。現状、自販機と村長頼りである。アリサの畑では、まだ収穫量が足り無い。

 

自販機と言えば、気軽に物が買えて便利なのだが、この世界の通貨価値を知るにつれて、高額販売だってことに気づいた。銀貨1枚で買える缶コーヒー。

 

この世界の銅貨1枚が10円相当らしい。銅貨10枚で中銅貨、銅貨100枚で大銅貨、銅貨1000枚で銀貨1枚になるのだが、このレートで計算すると、缶コーヒー1本が、1万円に相当するのだった。通貨価値を知らない頃の俺は銀貨1枚が100円だと思っていたのだが、大きな間違いだった。

 

あの得体の知れない神に文句を言ったら、輸送費や手数料を入れれば、その位になると言う。異世界で気軽に元の世界の物が手に入ると思うなって…まぁ、言われればそうなんだが…

 

なので通貨価値を知った今、緊急性が高い物以外は自販機では買わない様にしている。因みに伯斗に貰った温泉旅客の自販機は、銅貨10枚で飲み物が買えて、良心的であった。

 

「大豆は見つかったのか?」

 

「ミリーラで売っている。量は少ないけど。なんでも、交易相手の国から買えるそうだよ」

 

「買いに行けないの?」

 

「その国の場所が分からない。海の移動は目印が無いからなぁ」

 

チート商人もお手上げらしい。

 

「移動式ギルドホームで、探してくれないか?」

 

そうなるか。レーダーを装備しているし…

 

 

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