デスを食らった男   作:もっち~!

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第一回イベント

メイプルに質問をした。どうすれば、お金を掛けずにHP回復出来るかをだ。しばらく、蜂を狩っていると、返信が来た。

 

『【瞑想】

使用すると、十秒で最大HPの1%HPを回復する。効果持続時間は十分。消費MPなし。

【瞑想】時にはあらゆる攻撃行動を取れなくなる。

取得条件:あらゆる苦痛にも集中を切らさず三時間瞑想すること。』

 

うん?防御力無い俺には、無理っぽである。あらゆる苦痛を三時間…たぶん、10分保たないだろうな。ヒールの巻物を買うかな。って、考えていると、今までに聞いたことの無い大きな羽音が聞こえて来た。

 

い、い、いつもの蜂よりも巨大な蜂が、そこにいた。女王蜂か?俺に襲い掛かってきた巨大な蜂。大きな針を避けてのクロスカウンター…『クリティカルヒットが発生しました』と、表示され、巨大な蜂が消えていく。一撃で倒せたようだ。良かった。

 

『スキル【大物喰らい】を取得しました』『レベルが11に上がりました』と立て続けに表示された。

 

ポン!と音を立てて、蜂の巣が目の前に現れた。蜂蜜がたっぷり詰まっている。美味しそうである。試しに囓ってみると、上品な甘みを感じ完食してしまった。途中でグミみたいな食感があったが、あれって、蜂の子かな?

 

『スキル【蜂の一刺し】を取得しました』

 

あれ?後出しスキル?もしかして、蜂の子を食べたからかな?スキルの説明を見る。

 

【大物喰らい】

HP、MP以外のステータスのうち四つ以上が戦闘相手よりも低い値の時にHP、MP以外のステータスが二倍になる。

取得条件:HP、MP以外のステータスのうち、四つ以上が戦闘相手であるモンスターの半分以下のプレイヤーが、単独で対象のモンスターを討伐すること。

 

【蜂の一刺し】

相手の急所への攻撃が放てる。確率は50%。

取得条件:蜂の子を50匹以上食べる。

 

【大物喰らい】は、難しいかな。四つ以上低い時って、ボス戦だろうし…倍になっても勝てる気がしない。寧ろ、【蜂の一刺し】に期待だな。

 

問題はソロなので、このステイタスが低いのか標準なのか、分からないことか?もっと、鍛えないとダメかな?

 

メイプルからダンジョンの情報を貰った。【毒竜の迷宮】ってダンジョンだそうだ。毒なら問題は無いが…打撃攻撃はマズイよな?拳と脚が武器の俺。攻撃レンジが極端に短いのが難点である。相手の懐に入り、連打をしていけば、短時間で勝てそうなスキルはあるけど…回復薬を大量に買っていくか。まず、購入資金だな。兎と蜂を中心にドロップアイテムをゲットしに行く。

 

翌日…ダンジョンへと向かう。ダンジョン内には、毒系のモンスターばかりのようだ。攻撃を貰うと、毒は貰わないが、確実にダメージが入って行く。まぁ、死んでも、繰り返していれば、そのうち勝てるのかな?と、軽い気持ちでボスの部屋に入った。

 

そこには三つ首のドラゴンみたいなのがいた。全身紫色であり、いかにも毒ってイメージである。攻撃はかわせない速度ではない。懐に入り込んで、連打を撃ち込んで行くと、三つ首のドラゴンは消えた。

 

良かった、勝てて。その上、『レベルが18に上がりました』と表示された。ドロップは何だろうと、視線を下げると、ドラゴンのいた場所には、宝箱が出現していた。ミミック系かな?開けたら、いきなり即死系の魔法を掛けられたり?俺、魔法防御出来無い予感がするのだが。相手が俺よりレベルが高ければ、フルカウンターで防げるけど…

 

宝箱を開けると、装飾品があった。これは何だ?

 

『惨劇の指輪』

嵌めた者の攻撃は、相手の装備を破壊出来る。但し、不壊装備は除く。

スキルスロット空欄

 

う~ん、既に防御力無視攻撃出来るので、微妙であるが、パーティーを組んだ時には有用かな。取り敢えず、ナックルの下に嵌めておく。まぁ、相手に精神的ダメージを与えられるかもしれない。

 

スキルスロットって何だろうか?アクティブスキルを設定出来るのかな?これも微妙である。俺のスキルって、パッシブばかりだし。

 

翌日、ログインをすると、イベントのお知らせに気づいた。どうやら、PK戦のようだ。これで、自分の成長具合を確かめられるな。イベント内容は、ポイント制のバトルロワイヤルで、参加者全員が、他のプレイヤーを倒した数と死亡回数で争う。与ダメージや被ダメージもポイント加算の元になるようだ。倒した数から死亡回数を引かれるのかな?

 

防御力に不安が一杯であるが、装備を一新するほどの備蓄はない。あの毒竜を倒しに行くのに、有り金を回復薬にしてしまったからだ。困ったなぁ…毒竜で周回プレイでもするかな。あれが、俺にとって、一番効率の良い敵であるから。問題は、イベントが明日ってことだ。なんで、もっと早く気づかなかったんだ、俺…

 

そうだ、フルカウンター狙いも有りだな。俺よりもレベルが低そうなヤツだけ倒して…

 

 

そしてイベント当日を迎えた。あの黒い弾丸に一矢報いたい。イベントフィールドにはランダムで飛ばされるそうで、メイプルの傍とは限らない。現在の俺のステイタスは、

 

ダン

Lv20

HP 468/468

MP 86/86

 

【STR 171〈+20〉】

【VIT 0(+16)】

【AGI 55】

【DEX 55】

【INT 0】

【LUK +100】

 

装備

頭 【鉢巻(VIT+5)】

体 【道着上(VIT+5)】

右手 【メリケンサック(STR+10)】

左手 【メリケンサック(STR+10)】

足 【道着下(VIT+5)】

靴 【草履(VIT+1)】

装飾品 【惨劇の指輪】

【空欄】

【空欄】

 

 

スキル

【復讐者】【運の付き】【返り討ち】【不屈な精神】【毒体質】【大物食らい】【蜂の一刺し】【超加速】

 

魔法

『ヒール』

 

である。どうにかなるのか?不安の中、イベントがスタートした。

 

やはり、装備品を破壊されるって、精神ダメージがデカイようだ。驚いた表情を浮かべ、出来た相手の隙を狙い、懐に入ってからの連打を撃ち込み、撃破していく。

 

避けられる攻撃は避けていく。ダメそうな場合は、極力ダメージを少なくしていく。ダメそうな場合の半分はフルカウンターで相手にダメージが向かう。なので、被弾数は半分に減る。あくまで、確率であるから、信用せずに、避けていく。

 

乱戦模様の現場に切り込み、次々に撃破していく。HPが50を切ったら、ヒールをしていく。死に過ぎた故の副産物、次喰らったらマズイって感覚が、俺に芽生えていた。感覚を信じ、ヒールを掛けていく。

 

目の前に毒のエリアが現れた。ふと、視線を上げると、テラスのような場所にメイプルを見つけた。さて、行くか…

 

残り時間が後一時間になると、大音響で運営からのアナウンスが流れた。

 

「現在の一位はペインさん、二位はドレッドさん、三位はメイプルさんです!これから一時間上位三名を倒した際、得点の三割が譲渡されます!三人の位置はマップに表示されています!それでは最後まで頑張って下さい!」

 

マップなんて機能があったのか?う~ん、知らなかった。マップで確認すると、上にいるのはメイプルのようで、次々に俺を追い抜いて、メイプルへと向かっていく者多数。中には俺に攻撃してくるヤツがいるが、返り討ちにしていく。待っていろよ、メイプル…

 

漸く、メイプルの姿を確認出来る場所に着いた。俺はメイプルの光景に固まった。アイツの盾は人を食っていた。あの毒竜を召喚できるようで、毒竜が毒を吐き、メイプルを中心に毒の浅瀬になっていたのだった。

 

「メイプル…」

 

「あっ!ダンさん…」

 

あの盾はヤバい。破壊は出来るが、触れれば喰われそうだ。どうすれば良い?

 

「ダンさんも、毒は無効なんですね。【パラライズシャウト】!」

 

麻痺系か?俺には効かぬ。

 

「うっ!これは強敵ですね。毒も麻痺も効かないなんて」

 

笑顔のメイプル。このゲームを楽しんでいるようだ。盾以外を破壊すればいいのか?走り出して、盾に触れないように、背中側に回り込み、背中に打撃を喰らわせた。メイプルの鎧は破壊されたが、一瞬で元に戻っている。破壊不能ってことか?だけど、目の前のメープルはドット落ちしていく。

 

「スゴイです、ダンさん。私に攻撃を入れられるなんて…」

 

俺の目の前で、笑顔のメイプルが消えていった。

 

 

「終了!結果、一位と二位の順位変動はありませんでしたが、三位にはダンさんが入りました。それではこれから表彰式に移ります!」

 

メイプルを下したことで、俺は三位に入れた。ゲーム終了と同時に、俺は広場にある壇上にいた。

 

「次は、ダンさんです!一言どうぞ!」

 

マイクが俺の前に来た。

 

「死なないで良かった…」

 

俺の心からの感想である。あそこでメイプルに負ければ、入賞は無かったかもしれない。

 

「おめでとうございます、ダンさん。私も十位に入賞出来ました」

 

壇上から降りると、笑顔のメイプルに迎えられた。この子、本当に良い子だな。出会いは最悪であったけど…

 

 

【NWO】ダークホースのダンの謎【考察】

 

1名前:名無しの槍使い

スレ立てたぞっと

 

2名前:名無しの大剣使い

おつ

 

ここでの議題は、我らがメイプルちゃんを倒したダンについてだ

 

3名前:名無しの魔法使い

アイツ、何者だ?これまで、話題になったことがないぞ

 

4名前:名無しの槍使い

序盤、まったく映っていなかったし

 

5名前:名無しの弓使い

どこから湧いたんだ?

 

6名前:名無しの大盾使い

あっ因みに俺は九位でした

 

あのメイプルちゃんより上って、複雑です

 

7名前:名無しの槍使い

流石だな

 

8名前:名無しの大剣使い

それでは今回のメイプルちゃんのまとめだ

 

第一回イベント

メイプル十位

 

死亡回数1

被ダメージ40

撃破数919

 

装備は敵を飲み込む謎の大盾とアホみたいな状態異常魔法を発生させる短刀と黒い鎧。

黒い鎧は異常性能を発揮していないように思われる

異常なまでの防御力で魔法使い四十人からの集中砲火をノーダメで受けきる

 

それに対してダンなのだが、三位で、死亡回数0、問題は被ダメージが1万を超えているんだが…

コイツVIT0じゃないのか?STRに極振りとか

 

9名前:名無しの魔法使い

あぁ、メイプルちゃんを一撃で屠るって…

 

10名前:名無しの大盾使い

被ダメージ40が被ダメージ1万超えに負けるとは…

ダンのステに興味があるな

流石にHPが1万超えってことは無いと思うが…

 

11名前:名無しの大剣使い

歩く要塞をワンパンだぞ。異常すぎる攻撃力だな

 

マジで

 

12名前:名無しの弓使い

アイツの映っているのって、メイプルちゃんとの一戦だけだし

情報が少なすぎるな

 

13名前:名無しの大盾使い

問題は、アイツ、メイプルちゃんとフレンド登録しているみたいなんだ

パーティーイベントで、アノ二人が組むの見たいが、戦いたくは無いな…

 

 




ダン
Lv20
HP 468/468
MP 86/86

【STR 171〈+20〉】
【VIT 0(+16)】
【AGI 55】
【DEX 55】
【INT 0】
【LUK +100】

装備
頭 【鉢巻(VIT+5)】
体 【道着上(VIT+5)】
右手 【メリケンサック(STR+10)】
左手 【メリケンサック(STR+10)】
足 【道着下(VIT+5)】
靴 【草履(VIT+1)】
装飾品 【惨劇の指輪】
【空欄】
【空欄】


スキル
【復讐者】【運の付き】【返り討ち】【不屈な精神】【毒体質】【大物食らい】【蜂の一刺し】【超加速】

魔法
『ヒール』
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